次回作ヴァイオリン、製作中です。

クレモナは、朝晩は氷点下に近い気温になってきました。
庭の桜の木も寒そうですが、冬の間にゆっくり休んで、3月にはまた満開の花を見せてくれると思います。

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さて、日本から戻り、まだまだ時差ボケがありますが、仕事を再開しております。
10月に、ある程度作業を進めておりましたので、ダイジェストになりますが、写真にてご紹介させていただきます。

いつものように、内型への横板の貼り付けから始まります。

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隙間のないように、ぴったり収まるように曲げて、ブロックに貼り付けます。

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貼りついたら、カンナで削って高さを揃えていきます。

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今回も、端正な、少し細いトラ杢の二枚板を使いました。

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丸ノミでの荒削りでアーチのバランスを整えておくことで、全体の作業の効率と、アーチの仕上がりの良さにつながります。

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ミニカンナで、アーチのバランスを整えながら、全体を滑らかに仕上げていきます。

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表板は、エフのデザインとアーチが一体となって、一つの造形となりますので、エフを描いては削って消え、また描いての繰り返しになります。

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スクレーパーで表面を整えて、アーチの完成となりますが、スクレーパーの作業でアーチそのものも修正することが多いです。
滑らかな表面になって、初めて本当のアーチの姿が見えてくる面もあるのです。

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2019年も、いろいろな楽器を製作しましたが、このヴァイオリンが節目となりそうです。
完成まで、また飛び飛びになりますが、ご紹介させていただく予定です。
日本も年末、寒さが厳しくなるころと思いますが、皆さま、風邪にはお気をつけてお過ごしください。


# by violino45 | 2019-12-04 19:13 | 製作記 | Comments(4)

松山の演奏会のご報告

今年も、松山市にて、私の楽器を使った演奏会を開催いただきましたので、写真にてご紹介させていただきます。

松山市の中心地にあります、マツヤマ楽器さんの二階にあるホールにて開催されました。
平日の夕方にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただきました。
ピアノは、スタインウエイのB型が常設されています。


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今回は、ヴァイオリンが4台、ビオラが2台、そしてチェロを演奏いただけるという、製作者として、とても幸福な時間となりました。

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演奏会は、主催である松山モーツァルト会会長の西村真也さんと、御子息のヴァイオリニスト、西村壮さんの演奏で始まりました。
曲目は、モーツァルト/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ K.526 で、使用楽器は、2018年に製作したストラディバリ1705年モデル、トリエンナーレコンクールに出品したヴァイオリンです。

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西村壮さんは、松山市を中心に演奏活動をされていて、ヴァイオリンとビオラを演奏されます。
今回も、とても繊細で力強い演奏をご披露いただきました。


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続いて、ピアニストの池田慈さんとのデュオで、ディーリアス/ヴァイオリンとピアノのためのソナタより、第1番と第3番を演奏いただきました。

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池田さんは、松山を中心として活動されているピアニストで、池田さんがモスクワ留学中に知り合ってから10年以上経ちますが、ご出身が松山だったことからこうしてまたご一緒できる御縁をいただき、とても嬉しく思っております。

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休憩時間には、楽器についてご質問いただいたり、お客様と交流させていただけるのも、このイベントの楽しい時間です。


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後半は、昨年も演奏いただきました、オペラえひめアンサンブルの皆様の登場です。
今回は、西村壮さんもビオラで参加されて、モーツァルト/弦楽五重奏曲 K.614の演奏です。

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右を向いても左を見ても、私が製作した楽器での合奏、製作者としてこれ以上嬉しいことはないですが、同時に、緊張もする瞬間です。
でも、製作年代も違う5台の楽器たちでしたが、アンサンブルの皆様が、すごく統一感のある音色で響かせていただけたので、安心してモーツァルトの音楽の世界に浸ることができました。

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第1ヴァイオリンは、大城辰雄さん、昨年同様、2009年のヴァイオリンを演奏いただきました。
丁度10年を経過したヴァイオリン、発音も良く、音色にも深みが出てきたように思いました。

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第2ヴァイオリンは、濱口南さんです。
演奏いただいた楽器は、私が楽器製作を始めて2台目のヴァイオリン、1997年の作品です。


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当時、自分に楽器製作の才能があるかどうかも分からない中、夢中で作り上げたヴァイオリンでしたが、思った以上に良い音が出て、もしかしたら自分には才能があるのではないか?と、ある意味、勘違いだったのかもしれませんが、さらに楽器製作にのめり込み、4年後にはクレモナ留学することになるきっかけとなった、思い出深い楽器です。

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チェロは、大城久子さんです。
2004年、製作学校でホワイトまで仕上げ、その10年後にニス塗りをして完成させた、今のところ、私の唯一のチェロです。
今回も、力強い、芯のある音で演奏いただけました。

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第1ビオラは、松本順子さんです。
展示会では毎回お馴染となった、2006年に製作した楽器です。
完成当初は、なかなか思うように響かなかったビオラですが、13年経過して、張りのある音に変化してきたのは、自分でも新しい発見でした。

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第2ビオラは、西村壮さんです。
2012年に、トリエンナーレコンクールにてファイナリスト、5位に入ったビオラです。
7年が経過して、発音がさらに向上してきましたが、今回、弦を違うタイプにしたことで、また別の音色を感じることができて、新鮮でした。

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演奏会の最後は、ヴァイオリンとビオラを一台一台、西村壮さんに弾いていただき、音色の違いを感じていただくコーナーとなりました。

クライスラー、エルガーの代表的な小品と、ビオラでは、チャイコフスキーの感傷的なワルツなどを弾いていただきました。

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私も、1997年の楽器の解説などをさせていただきながら、年代ごとの楽器の音の違いを、あらためて実感させていただき、とても勉強になったひと時となりました。

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今回も、弦楽器製作者として、至福の時間を過ごさせていただきました。

素晴らしい演奏をご披露いただきました演奏家の皆様、西村さんをはじめ主催、運営でお世話になりました皆様、そしてお忙しい中ご来場いただき、温かい拍手で盛り上げていただいたお客様に、あらためて厚く感謝を申し上げます。

また別の機会に、お目にかかれます日を楽しみにしております。

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# by violino45 | 2019-11-18 20:35 | 日記 | Comments(2)

遅くなりましたが、弦楽器フェアのご報告

弦楽器フェア2019、無事に終了いたしました。
今年も、たくさんのお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。

遅くなってしまいましたが、写真にて少しご報告させていただきます。

金曜日からの開催ですが、木曜日のお昼には製作者全員と、宮地楽器のスタッフさんが会場に集まり、皆でブースの設営作業です。

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毎年のことなので、慣れているはずなのですが、、一年で記憶が飛んでいることも多くて、皆で確認しながらの作業です。

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壁に穴を開けたり、

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釘で打ち付けたりも、製作者自らが作業して、ブースを作り上げていきます。

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ブースの完成です。


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今年は、新しい試みとして、楽器を手に取りやすく、試奏を気軽に行っていただけるように、楽器を棒に立てかける方式を試しました。
概ね、ご好評をいただきましたが、さらに良いブースを目指して、来年も改善していければと思っております。


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宮地楽器の山本店長、2007年に初めて弦楽器フェアにブースを出展してから12年間お世話になっていますが、最近は貫禄が出てきましたね。

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金曜日からの弦楽器フェアでは、初日から多くのお客様にご来場いただき、宮地楽器ブースは常に賑わっておりました。


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5月に私の楽器を使った演奏会でお世話になりました吉田直矢さん、今回もしっかり御試奏いただき、ありがとうございました。


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毎年恒例となっております、大久保さんとの2ショット、毎年この場所で元気に再会できるのは嬉しいことですが、最近は、会話の内容が、健康や体の状態に関することが増えてきた気がします。
お互い、健康維持には気を付けていきたいですね。


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一方で、まだまだ若い、子供たちにヴァイオリンの魅力を伝えることができるのも、弦楽器フェアの意義でもあります。
ヴァイオリン未経験の男の子たちでしたが、ヴァイオリニストの三ツ木摩理さんの演奏に、しばし釘づけになっていました。


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多くのお客様にご来場いただき、スタッフ一同、厚く感謝申し上げます。
来年も、元気な姿でお目にかかれますのを、楽しみにお待ちしております。


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# by violino45 | 2019-11-13 18:34 | お知らせ | Comments(2)

弦楽器フェアの展示楽器、最新作2台目

弦楽器フェア、11月1日(金)からの開催となりました。
皆様のご来場、お待ちしております。

会 期:11月1日(金)・2日(土)・3日(日・祝) 各日 10:00~18:00
会 場:科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
入場料:1,000円(3日間有効・高校生以下無料)

宮地楽器さんのホームページにて、詳しくご紹介いただいております。
https://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/


さて、先日、最新作の1台目をご紹介しましたが、今日は2台目のヴァイオリンをご紹介させていただきます。

今回も、いつものように、ストラディバリ、1705年のモデルです。

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裏板は、ホワイトでもご紹介しましたが、トラ杢が交差した、複雑な模様の2枚板を使用しました。
モラッシー先生が、生前、好んで使われていたような、特徴のある裏板で、モラッシー先生から直接購入させていただいた木材でした。
ホワイトの状態は、こちらの記事でご覧いただけます。

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エフは、裏板の渋い雰囲気に見合うような、落ち着いた感じを目指しましたが、仕上がってみると、普段通りのアマティ風の雰囲気となりました。

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裏側のコーナー部分です。
アップにすると、木材の雰囲気がより伝わってくる感じです。

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ウズマキも、楽器全体の雰囲気に見合うように、少しワイルド感を目指しましたが、前回の楽器よりも少し落ち着いた感じになった気がします。

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正面からの造形です。

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斜めからの雰囲気が良くまとまると、楽器全体のシルエットが締まって見えてきます。

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この楽器も、弦楽器フェアではガラスケース内での展示となります。
前回の楽器と、ぜひ見比べてみてください。
ご来場をお待ちしております。

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# by violino45 | 2019-10-30 20:00 | 製作記 | Comments(4)

弦楽器フェアの展示楽器、最新作1台目

弦楽器フェア、今週末に迫ってまいりました。

会 期:11月1日(金)・2日(土)・3日(日・祝) 各日 10:00~18:00
会 場:科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
入場料:1,000円(3日間有効・高校生以下無料)

詳しくはこちらの宮地楽器さんのホームページをご覧ください。
https://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/

弦楽器フェアでは、最新作のヴァイオリンも2台展示する予定ですが、今回は、1台目をご紹介させていただきます。
以前、ホワイトでご紹介した楽器です。

いつもの、1705年のストラディバリモデルです。

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裏板は、端正ながら躍動感も感じられるトラ杢の二枚板を使用しました。
ホワイトの状態の記事は、こちらです。
https://violino45.exblog.jp/27748357/

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エフは、いつもどおりのアマティ的な雰囲気ですが、裏板の雰囲気に合わせて、少し若々しい?感じを意識してみました。
ほとんど、いつもと変わりはないですが、、

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反対側から見ると、こんな感じです。
ストラディバリの、コーナー部分の造形の特徴が出ているでしょうか?

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ウズマキは、ストラド黄金期スタイルには変わりないのですが、少し楕円の成分を多めにして、躍動感を出してみました。

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正面からは、こんな感じです。

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斜めから見ると、また雰囲気が違って見えます。
ウズマキの造形は、立体的で美しい分、難しさも立体的となります。。

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弦楽器フェアでは、ガラスケース内で展示させていただく予定です。
ご来場お待ちしております。

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さて、夏にご紹介していたハイビスカス、花が一つだけ咲いたと喜んでおりましたが、その後、SNSで教えていただいて、肥料を大量に与えなければいけなかったようで、アドバイスどおりにしたら、数日ごとに咲き続け、10月に入っても咲いております。
合計、20個近く咲きました。

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上手く育てれば、越冬もできるようなのですね。
来年も咲いてくれるかな?

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# by violino45 | 2019-10-27 09:10 | 製作記 | Comments(2)