2021・本年もよろしくお願いいたします。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年も、よろしくお願いいたします。
皆様のご健康、ご多幸を、心からお祈り申し上げます。

2011年から思い立ち、年賀のデザインとしてウズマキを使い始めて、早いもので10年となりました。

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丑年の私、還暦を迎える年となりました。
年々、視力が厳しくなってきておりますが、今年も、ウズマキのクローズアップという、ハードルの高い写真を撮影することができ、ホッとしています。
でも、ストラディバリは、60歳を過ぎてから黄金期となり、70歳前後をピークに、クレモネーゼなど歴史に残る作品を数多く残しておりますので、少しでもそのレベルに近づけるよう、私も精進していきたいと思っております。

さて、昨年の正月を振り返ると、2020年はいよいよオリンピック開催の年で、また、私自身も、50代最後の年となり、5月と11月の展示会の帰国に向けて、気合を入れて新年を迎えておりました。
ですが、残念ながら全ての展示会、イベントは中止となり、20年間のクレモナ生活で初めて、一度も帰国できない年となりました。

展示会など、お客様と交流して楽器の感想を伺う場が、製作者にとって、どれほど大切な時間かを、あらためて実感する一年となりました。

また、宮地楽器さんはじめ、私が所属する各団体や、いつもお世話になっているグループ、そして私の楽器のお客様をはじめ、楽器を通じて貴重な交流をさせていただいている皆様の存在の大きさを、強く思い続けた2020年でした。

もちろん、コロナ禍ならではの、オンラインでのイベント、グループでの会合など、普段ではできない出会いや交流もあり、良い事も多かった一年でもありましたが、それも、この状況を全否定せず、前向きに進むための方策を工夫された皆様のおかげと、あらためて感謝しております。

私自身は、何もできないままに終わった1年となりましたが、2021年は、いただいたご厚意に少しでも恩返しできるような年にできればと思っております。

拙ブログではありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
そして、展示会やイベントなどで、皆様に再会できます日を、心より楽しみにしております。


クレモナはこの数日、冷え込んで、ベランダに置いた小鳥さん用の水が、凍っていることが多いです。
みかんを置いて、撮影してみました。
寒そうですが、なんとなく、鏡餅的な雰囲気?ではあります。

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昨年のクリスマスには、猫の「ちび丸」をご紹介しました。
今年は、猫ブログも少し復活していければと思っております。

あらためまして、本年もよろしくお願いいたします。
皆様にとって、素晴らしい2021年となりますことを、心からお祈り申し上げます。

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# by violino45 | 2021-01-01 03:22 | 日記 | Comments(6)

追悼、トニー・ライス氏

2012年5月、ドック・ワトソン氏の訃報を、このブログでお伝えしました。

今回も、私が非常に影響を受けたギタリストの訃報をお伝えし、追悼する内容となります。
マニアックで個人的な記事となり、恐縮ですが、50年近く敬愛してきたアーティストを見送るにあたり、一つの節目として記録しておきたいと思い、このような記事となりました。

タイトルに書きました「トニー・ライス(Tony Rice)」は、ジャンルとしてはブルーグラスの世界で活躍したギタリスト、ボーカリストです。
その鮮烈なギター演奏と魅力的なボーカルで、1970年代から2000年代までブルーグラス界のトップに君臨し、また常に革新的なインスピレーションで、アコースティック音楽界を刺激し続けた、偉大なアーティストです。
現在のブルーグラス界で活躍するプレーヤーは、ギタリストだけでなく、全ての楽器の演奏とボーカルにおいて、少なからずトニー・ライスの影響を受けていると思われます。

残念ながら、1990年代の半ばから体調を崩し、歌えなくなりましたが、ギター演奏のみでステージに立ち続け、2013年を最後に演奏活動から引退しました。
世界中のファンから復活を熱望されていましたが、2020年12月25日に、まだ69歳という若さで、帰らぬ人となりました。
関係者の皆様に、謹んでお悔やみ申し上げます。

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トニー・ライス氏の詳しいバイオグラフィーについては、残念ながら、このブログで書ききれるような分量ではなく(実際、分厚い本が出ています)、ブルーグラスの歴史から始まり、偉大な先人であるドック・ワトソンやクラレンス・ホワイトとの関係性、また、その使用ギターにまつわるエピソード(伝説?)など、書くべきことは山のようにあるのですが、この追悼記事では、そのあたりは割愛させていただきますので(正直、私が書くのは畏れ多いです)、もしご興味がございましたら、ぜひネット検索してみてください。

ここでは、私とトニー・ライスとの関わりについて、少し思い出話をさせていただきます。(以下、親愛を込めて、トニーと呼ばせていただきます。)

私がトニーの音楽と出会ったのは、1970年代の半ば、中学から高校にかけてドック・ワトソンの音楽に深く傾倒し、ギター演奏をコピーしていた頃でした。
たまたま、レコード店で見かけたレコードが、トニーのデビューアルバム「Guitar(ギター)」でした。
そのシンプルなタイトルに惹かれ、なにげなく購入して聴いたら、最初の一音から衝撃でした。

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私自身、ドックワトソンの影響で、それまでもクラシカルなブルーグラスはよく聴いていたのですが、トニーの演奏と歌声は、そのどれとも違う、なんとも言えない「活きの良さ」、エネルギーを感じ、鮮烈な印象とともに心に残りました。
特に、そのギターの音色は、今まで聞いたことの無い、強く太いもので、ドックワトソンのギターを聴いて以来の衝撃でした。

その頃のトニーはまだ22歳で、演奏も歌も荒削りな面もありました、というか、溢れ出る才能を制御しきれないような感じだったのだと思います。

その後、いくつかのアルバムを発表し、ライブ活動もする中で、鍵となる人物との出会いがあり、トニーの音楽はより洗練されたものに変わっていきました。
マンドリンのデビッド・グリスマン、サム・ブッシュ、リッキー・スキャッグス、フィドルのマーク・オコーナー、バンジョーのJD・クロウ、ベラ・フレック、ドブロギターのジェリー・ダグラス、いずれもトニーと同世代で、その後、それぞれの楽器での第一人者、レジェンドとなるプレーヤーたちとの出会いがあったことは、やはりトニーにとって幸運なことだったと思います。


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70年代後半から80年代にかけて、トニーの音楽は、ジャズを初めとして様々な音楽の要素を取り込んで、よりアグレッシブで洗練されたものになっていきます。
ブルーグラスの枠に収まらない、その先進的な音楽性で高い評価を得る一方で、クラシカルなブルーグラス音楽を演奏するバンド活動も続け、80年代から90年代にかけて、その演奏活動はピークを迎えました。

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ですが、1990年代の初めに喉を痛め、残念ながら、歌声を聴くことができなくなってしまいました。
その後もライブ活動を続け、ギター演奏のみであっても、比類ないレベルのステージで絶大な人気を誇っていましたが、次第に体調が悪化し、2013年を最後にステージ活動から引退して、療養を続けていました。

私を含め、世界中のファンは復活を信じて、待ち続けていましたが、残念ながらその夢はかなわず、2020年12月25日、クリスマスの日に帰らぬ人となりました。
享年69歳でした。

現在、多くの曲がToutube上に上がっていて、何をご紹介すべきか迷いますが、今回は、1曲だけご紹介したいと思います。

1992年、喉を痛める直前の頃のステージで、前述した、同年代の凄腕プレーヤーたちと共演したライブ演奏です。
この時点で、共演者は全員、それぞれの楽器での第一人者というか、レジェンドの域に達していたアーティスト6人による、贅沢なステージです。
私がこの動画を選んだ理由ですが、、トニーは普段、とてもクールなステージなのですが、この時は、気の合う仲間たちとの演奏がとても楽しそうなのと、また、仲間たちも、トニーと一緒に演奏できる嬉しさが表情に現れていて、すごくアットホームな雰囲気なのですが、それぞれのソロになると、火花を散らすような演奏と緊張感で、間違いなく、ブルーグラスの歴史に残るベストパフォーマンスの一つだと思います。






ご視聴ありがとうございました。
もしアルバムを聴かれるのでしたら、円熟期の「Manzanita」,「Mar West」 あたりが定番ですが、私は、ベストアルバム的な「Devlin」、そして洗練された演奏の「Backwaters」がお薦めです。
また、Youtubeで見ることができる最高のライブステージの一つとして、以下のアドレスをご紹介しておきます。
1986年の、まさに全盛期のライブで、ボーカルも、ギターのプレイも、その音色も、最高の一言です。
https://www.youtube.com/watch?v=wMm38GGxZmk

ここで、さらにマニアック・ブログ丸出しになりますが、私がいかにトニーライスのファンだったかを証明する、一つのグッズをご紹介します。

ギターの演奏で、移調する時に使う、カポタストです。
通常、数千円で買えるものが多いのですが、私が持っているこのカポタストは、数万円します。

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トニーが使用していたカポタストは、McKinney(マッキーニー)社のものでしたが、私が欲しいと思った時にはすでに生産中止でした。
ですが、アメリカのElliott(エリオット)社が復刻モデルを販売していることを知り、調べましたが、2万円以上することが分かり、さすがに躊躇してしまい、手を出せずにおりました。

そんな中、2014年、トニーが病気で演奏活動ができないことを受けて、Elliott社が支援活動として、トニーライスのシグネチャー・カポタストを企画、販売し、その売り上げの中から、トニーに寄付をするということを聞いて、これは参加するしかないと思ったのでした。
価格は3万円を超えるものでしたが、トニー・ライスのサイン入りで、しかも、寄付に参加できるのなら、けっして高いとは感じませんでした。

トニーの生まれ年にちなんで、1951個の限定生産でした。
私のは258個目、Tony Rice の文字と一緒に、数字が見えます。

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Elliott社、McKinneyモデルという刻印です。

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そして、Tony Riceのサインが刻印されています。

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このカポタストは、軽くて頑丈に造られていて、付け外しに手間がかかりますが、音にこだわるギタリストは皆、使っています。
もちろん、私のように、トニーへの憧れで使っている人も多いと思いますが。

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以上、マニアックな長文ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。

トニーは天に昇ってしまいましたが、彼が残した数々の名演は永久に残りますし、影響を受けたフォロワーによって、その演奏スタイル、スピリットは受け継がれていくと思います。

ちなみに、私も若いころ、いくつかの曲のコピー演奏を試みましたが、まったく歯が立ちませんでした。。。
久しぶりに、少し弾いてみたいと思います。
トニーさん、笑ってくれるかな。。

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# by violino45 | 2020-12-28 07:14 | 日記 | Comments(6)

「とら丸の物語」の続きと、「ちび丸の物語」(長文です)

皆様、よきクリスマスをお過ごしでしょうか。

当ブログでは、↓一年前のクリスマスの記事で、「とら丸」を御紹介いたしました。

その後、一度もアップできないまま、一年が過ぎてしまい、失礼しました。
いろいろな事情があったのですが、今回、詳しくご説明させていただきます。
長文で、前半は重いですが、後半は明るくなりますので^^、最後までご覧いただければ嬉しいです。

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実は、とら丸は保護した時から持病を抱えておりましたので、昨年のクリスマスにお披露目する時も、ずいぶん迷ったのですが、我が家に来てから1年が過ぎて、だいぶ安定しているように思えたので大丈夫と思い、ご紹介したのでした。

ですが、皮肉なもので、その直後に重い病気になってしまい、半年以上の治療の甲斐もなく、2020年8月17日、4歳という若さで永眠いたしました。

以下、その経緯について、ご説明いたします。
写真はすべて、とら丸が元気だった2019年のものです。

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一年前の記事でもご説明しましたが、とら丸は、FIV、いわゆる猫エイズのキャリアでした。
でも獣医さんによると、ストレスの少ない環境で生活すれば、発病せずに一生を過ごせる場合も多いとのことで、そのように気を配ってきました。
また、もともと鼻にポリープがあるようで、それが原因で常に鼻づまり状態で、息をするのが難しい状況でした。

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冬の間は、常に鼻が詰まっているような状況でしたので、一日に2回、薬での吸入をすることが日課となりました。

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この吸入治療や、定期的な抗生物質の効果があったのか、2019年の夏を過ぎた頃には、だいぶ呼吸も楽になり、普通の猫とほとんど変わらない生活ができるようになりました。


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これで大丈夫かなと安心して、昨年のクリスマスにはブログでご紹介したのですが、、
その数日後、異変が訪れてしまいました。

とら丸の頭部に、タンコブのような膨らみができて、最初は、どこかにぶつけて腫れたのだと思ったのですが、数日の間にどんどん大きくなっているように見え、新年早々、獣医さんに連れて行きました。
精密検査の結果は、悪性の腫瘍で、すでに骨にも達している可能性があるとのことでした。

手術をしても再発の心配が残りますが、そのまま放置するよりは治癒する可能性が高いと判断して、1月の後半に切除手術をしました。

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結果、手術は成功し、該当の部位は切除できたのですが、やはり、すでに骨に達していて、再発の可能性が高いとのことでした。
その後は、投薬治療をしながら経過を観察し、抜糸をする頃には腫れも収まってきて、見かけ上、健康な頃と変わらないくらい回復しました。

ここで一枚だけ、手術後の写真をご紹介します。
頭の傷も塞がって、だいぶ落ち着いてきた頃です。
白く見えているのは、手作りの、いわゆるエリザベスカラーです。
医療用のプラスチック製は硬くて、動きも制限されてストレスなのですが、柔らかい素材で自作すると、寝る時には枕になって快適なようです。

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さて、手術が1月の後半で、抜糸が2月、検査や治療で何度も獣医に通ったのが3月~4月でしたが、その頃のクレモナはコロナ禍で、自分たちも、いつ感染してもおかしくない状況でした。
でも、気持ち的には、とら丸の治療で精一杯で、、もし私たちが入院したら看病できなくなってしまうので、なんとしてでも感染は避けなければと、気合を入れてコロナ対策をしていました。
ロックダウンの中、落ち着かない毎日でしたが、家の中では、一時的に回復したとら丸と過ごせた、つかの間の穏やかな日々でした。


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そして、コロナがようやく収まってきた5月の半ば、とら丸の病気は再び悪化し始めました。

すみません。。これ以降の、8月17日に永眠するまでの闘病生活は、振り返るだけでも辛いので、ここでは割愛させていただきます。


まだまだ遊び盛りの4歳だっただけに、不憫でなりません。
とら丸が菊田家の一員だったのは、2018年のクリスマスから数えて、1年と8カ月だけでしたが、かけがえのない家族でしたし、多くの安らぎと、笑い、時には勇気をもらいました。
とら丸と私たちで過ごした時間は短かったけれど、幸福な強い絆で結ばれていたと信じたいです。

以下、何枚か写真を追加して、とら丸の物語は一区切りとさせてください。


くつろいでます。

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直立して、背中を舐めるのが得意でした。(体がコロコロで硬いので、自然に立ってしまう?)

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仕事中は、いつも手伝って?くれました。

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スーツケースを占領するのも好きでした。

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廊下で寝っ転がったり、走り回ったり。

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とら丸という名前がぴったりの猫でした。

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一緒に過ごした日々は大切な思い出です。

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安らかに眠って欲しいです。

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長文ご覧いただき、ありがとうございました。

ですが、まだ、終わりではありません。

タイトルに書いた、「ちび丸」について、ご説明いたします。(さらに長いです)

とら丸の命日となった8月17日、隣の猫部屋に(いわゆる猫シェルターです、とら丸との出会いもここでした)、一匹の保護猫がボランティアさんに連れてこられました。

さすがに、その日は何も考えられずにいたのですが、翌日、見にいくと、まだ一か月を過ぎたばかりの子猫が居ました。
御飯も自力で食べるのは難しく、また、歩く力も弱々しく、ケアが必要な状態と感じました。
なので、とりあえず菊田家で預かり、元気になったら猫部屋に戻すことにしました。

こちらが、その子猫です。
箱に、Consegna 17/08/20 (2020年8月17日に引き渡し)と書かれているのが見えます。
偶然にも、とら丸の命日に、猫ボランティアさんが預かった猫でした。

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最初見た時には、全身灰色で、ネズミのような印象で、全体的に、猫というよりもクマのぬいぐるみのような感じでした。


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ですが、それは私たちが無知だっただけで、この猫は、フランスの「シャルトリュー」という種類だそうで、ロシアンブルーとともに、ブルーグレー種の人気の高い猫だと、後で知りました。
もちろん血統書などは無いので、雑種ではあるのですが、、、。
ネズミやクマとか言って失礼しました。。

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菊田家に来てすぐは、ミルクもなかなか飲まず、心配な状況でしたが、少しずつ流動食を自力で食べられるようになり、一安心となりました。
くつろいで、お腹を見せて眠るようにもなりました。

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とら丸が永眠して直後のことで、すぐに悲しみが癒えることはないのですが、突然現れたこの子猫の世話に集中することで、気持ち的に救われたのは事実でした。
猫ボランティアさんも、「この子は、とら丸が天国から送ってきた天使だ」、というようなことを言っていました。

とは言っても、とら丸を見送った喪失感の中、このまますぐに引き取るという気持ちにはなれず、里親さんが見つかるまでに元気になることだけを祈って、お世話してました。

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そんな中、数日経過して分かったことは、この猫は、なかなか強い噛み癖があるというか、手や足にじゃれて嬉しくなると、噛まずにはいられない性格のようです。
それは、とら丸の性格そのものだったので、とら丸が戻ってきたようにも思えて、私たちは嬉しくなりました。

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そして、予想どおりではありますが、生活を共にすると情が移ってしまい、別れが辛くなってきました。
2週間以上が経過して、とら丸への悲しみも少しずつ癒えはじめ、自然と、引き取りたいという気持ちになっていきましたが、ボランティアさんの話では、すでに100件以上の里親希望が殺到していたようです。
やはり、シャルトリューは人気の猫でした。

ですが、いくつか候補はあるけれど、まだ里親は決まっていない様でした。
というか、私たちの状況や気持ちを察して、保留にしておいてくれたようで、迎え入れたい気持ちを伝えたら、とても喜んでくれました。
こうして、子猫は晴れて家族の一員となりました。

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さて、名前なのですが、預かっている間、「とら丸」を偲びつつ、「ちび丸」と呼んでいたので、そのまま命名となりました。
実は女の子なのですが、、、もう他の名前を思いつかないのです。

ですが、獣医さんにはイタリア語で登録したほうが分かりやすいので、オレンジ色の目が印象的なので、イタリア語名は「ARANCIA」(アランチャ=オレンジ)となりました。
なので、正式名称は、「アランチャ・ちび丸」となります。
以後、よろしくお願いいたします。

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その後も、ちび丸は順調に成長しております。
少し、写真にてご紹介いたします。

時々、目つきが悪くなります。

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4カ月~5か月が過ぎ、だいぶ猫らしくなりました。

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あいかわらず、噛みまくってます。

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部屋中を走り回ってます。
薄く、タビー模様が見えますね。

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ジャンプして腕にかじりつくのが、得意技です。(痛いです)
背景に、とら丸の遺影が見えてます。

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物陰に隠れて、おどかしたり、おどかされたり、「ビックリごっこ」が大好きです。
最大限にビックリしている様子です↓

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シクラメンとともに。


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ともかく、元気なのは嬉しいことです。

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ちび丸には病気にならず、長生きして欲しいと願っています。

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ブログでも、時々ご紹介できればと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
2020年も残り少なくなりました。
皆様、良きクリスマスをお過ごしください。

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# by violino45 | 2020-12-24 13:17 | 猫ネタ | Comments(6)

宮地楽器さんのイベントで再生した動画の解説

12月12日(土)に宮地楽器さんにて開催されましたイベントでは、多くの皆様にネット配信でご覧いただき、ありがとうございました。
生配信の様子は、こちらのアドレスでご覧いただけます。
https://youtu.be/zdMY56LbhYw (私のコーナーは47分からで、演奏は56分からです。)

私が演奏いただいたヴァイオリンは、2017年に製作しました、ストラディバリ1705年モデルです。
曲目の「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」は、13年前の2007年のイベントでも三ツ木摩理先生に演奏いただいた曲で、私にとって思い出深い曲でした。
私のヴァイオリンの持ち味である、高音域の強さ、美しさを引き出す演奏をご披露いただき、あらためて、三ツ木先生に感謝です。

さて、イベント中に私のコーナーで再生しました動画を、あらためて御紹介させていただきます。
「木材との対話」と題した、2分程度の動画です、ご覧いただければ幸いです。(海外向けに、英語字幕を追加してあります)

ご視聴ありがとうございました。
裏板をノミで削っているだけの、マニアックな動画となりました。
イベント中は、上手くご説明できなかったので、以下、写真を交えて補足説明させていただきます。

この作業は、ノミで木材を削る、初めての瞬間となります。

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木材は、購入した時点で重さを測ったり、体積との比率で比重を計算したり、場合によっては音響データも測定して、その性質を判断しますが、現実的には、刃物で削ることで初めて、その木材が持っている本当の性質を知ることができます。


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私は、このことを「木材との対話」と呼んでいます。
大まかにヴァイオリンの形を削り出しながら、この木材に合ったアーチや、厚み配分などを考えていきます。

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具体的には、木材の硬さ、手に感じる反発力、粘り、密度など、削ってみて初めて分かることも多いです。

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そして、光の方向を変えながら、視覚的にもアーチの形状を確かめつつ、木材の性質を掴んでいきます。

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荒削りの段階でも、光を当てると、トラ杢の美しさが浮き出てきます。

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そして、もう一つ重要なのは、削る音にも神経を集中することです。
硬さ、弾力性、そして乾燥の度合いなど、木材の状態によって、削る音が違ってきます。

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ノミで削る音も、いずれ楽器となって演奏される音も、同じ木材の声ですので、荒削りの段階から、ヴァイオリンの音作りは始まっていると言えます。

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イベントでもご説明しましたが、この作業は、料理に例えると、野菜の皮を包丁で剥いたり、適度な大きさに切る作業に近い気がします。
同じ種類の野菜でも、産地や土壌、栽培方法、鮮度によって、その味や食感は大きく異なりますが、包丁で皮を剥いたり、まな板で切って初めてその性質が分かり、火の通し方や、調味料の使い方を加減することで、美味しい料理ができると思います。ヴァイオリン製作も同じです。

ご覧いただいた動画は、包丁でジャガイモの皮をひたすら剥いているのと同じと思って見ていただくと、より身近に感じていただけるのではないかと思っております。


ご覧いただき、ありがとうございました。
2020年も、残すところ2週間ほどとなりました。
慌ただしい時期ではありますが、良き年末をお過ごしくださいませ。

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# by violino45 | 2020-12-17 14:59 | 製作記 | Comments(4)

12月12日(土)の宮地楽器さんでのイベントのご紹介。

12月12日(土)、宮地楽器さんにて開催されました、日本人製作家9人を特集したコンサート、無事に終了いたしました。
多くの皆様にネット配信をご覧いただき、ありがとうございました。

コンサートの様子は、アーカイブとしてご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=zdMY56LbhYw&feature=youtu.be

「ヴァイオリン名曲コンサート」
日時 12月12日(土)16時~
会場 宮地楽器小金井店 さくらホール
定員 先着限定30名様(入場無料・要予約)
演奏 三ツ木摩理(ヴァイオリン) 山本由紀子(ピアノ)
曲目 カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲  愛の喜び  ツィゴイネルワイゼン  タイスの瞑想曲  他
参加製作家: 天野年員、 金子祐丈、 菊田浩、 坂本忍、 高橋明、 高橋尚也、 西村翔太郎、 根本和音、 百瀬裕明

参加製作家は、長年、切磋琢磨してきた仲間で、そして手強いライバルでもあります。
こうした機会を共有できたのは、とても嬉しいことですし、また、お互いに緊張する時間でもありました。
それぞれの個性が発揮された楽器たちによる「名曲コンサート」、アーカイブをご覧いただければ嬉しいです。

12月も半ばとなり、慌ただしい中、寒さも本格的となってまいりましたが、皆様、お体には気をつけてお過ごしくださいませ。

12月12日(土)の宮地楽器さんでのイベントのご紹介。_d0047461_23450139.jpg

# by violino45 | 2020-12-10 16:40 | お知らせ | Comments(2)