新作ヴァイオリン 動画と写真でご紹介します。

以前、ヴァイオリンのセットアップを動画でご覧いただきましたが、あらためて、そのヴァイオリンを動画と写真でご紹介いたします。

スライドショー的なイメージ映像となります。
3分ほどの動画ですが、ご覧いただければ嬉しいです。



ご視聴いただき、ありがとうございました。

では、写真でも解説させてただきます。

ストラディバリ、1705年モデルでの製作となりました。
2005年にラッザリ師匠から譲り受けてから17年間、私のメインモデルとなっております。

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裏板は、少し杢が細かめの2枚板のカエデ。
お客様のご要望にお応えしての選択となりました。

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エフ孔の造形は、表板の膨らみと密接に関わっていますので、3次元的に曲線をコントロールする必要があります。
また、ヴァイオリンのアウトライン、特にコーナー部分の造形と調和することも大切な要素です。

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裏板にはエフ孔はありませんが、アーチを削る時には、もしエフ孔が存在したらと思い描きながら作業することが多いですし、迷った時は、実際にエフ孔を描くこともあります。

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ストラディバリの黄金期のスクロールは、師匠のアマティの繊細さを維持しつつ、より力強く、大胆な造形を持つ、絶妙なバランスのウズマキです。
20年間のクレモナでの修業で、少しずつ近づけているような気もしますが、生涯のテーマとして取り組んでいきたいです。

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正面からの造形は、ストラディバリスタイルというよりも、ラッザリ師匠のスタイルを追求しています。
これもまだまだ長い道のりという気はしていますが。

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では、少し別アングルからの写真です。

横板は、同じ木材からの切り出しではありませんが、できるだけ裏板と似たイメージになるような材料を選びます。
上手くいくと、トラ杢が連続したような印象になります。

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ニスは、いわゆるオレンジブラウンカラーの、アルコールニスを使っています。
配合などは、製作学校で習ったようなスタンダートなものですが、毎回、改良を加えています。

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ニスそのものよりも、その塗り方、重ね方、磨き方については、ラッザリ師匠から直接習うことができた経験が大きいです。
その内容は、言葉でも写真でも動画でも伝えることは難しいですが、いつか、頼もしい弟子に引き継げる日が来ることを願っています。

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先ほどご説明した、3次元的なエフ孔の造形は、この角度からの写真で良く分かりますね。

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エフ孔は、もちろん駒とも密接な関係ですし、デザイン的にも、音響的にも、ヴァイオリンの大切な要素の一つとなっています。

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エフ孔から見える製作者の名前が、数十年後、そして数百年後に、どのようなイメージで覗かれるのか、それは誰にも分かりませんが、良い印象を感じていただけるような製作者を目指して、これからも精進していきたいと思っています。

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ウズマキの後頭部は、あまり目立ちませんが、楽器の個性を見分けるポイントとなりますし、美観的にも重要な箇所なので、時間をかけて製作し、仕上げています。

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ウズマキは、エフ孔と違って、その微妙な違いはほとんど音には影響しない部分ですが、製作者は、エフ孔と同じくらい、もしくはそれ以上にそのスタイルや仕上げにこだわって製作しています。

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その理由を問われても、明確には答えられないのですが、、

盛り付けがよくない料理は、味も悪く感じるように、視覚が他の感覚に与える影響はやはり大きいので、美しく仕上げることで楽器全体の存在価値を上げるという意味は大きいかと思います。

ですが、それ以上に、数百年の弦楽器の歴史の中で、スクロールのスタイルが持つ意味は重要で、どのようなスタイルで仕上げるかによって、その製作家が歴史のどの部分に立っているかが判断され、楽器への評価も変わってきますので、音に関係ない部分であっても、時間をかけて仕上げていくのだと思います。

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長文、ご覧いただき、ありがとうございました。

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さらに追加情報ですが、この8年ほど、宮地楽器小金井店さんには、2011年製のヴァイオリンを見本品として展示させていただいておりましたが、この5月からは、2021年に製作したヴァイオリンを置かせていただくことになりました。

先日の、大阪での展示会でもお披露目したヴァイオリンで、昨年のトリエンナーレコンクールにも参加した楽器です。
自由に御試奏できますので、ぜひ、ご来店いただければ幸いです。

このヴァイオリンにつきましては、また日を改めて、ご紹介させていただきます。

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# by violino45 | 2022-05-12 12:49 | 製作記 | Comments(2)

大阪の展示会、無事に終了しました。

5月1日と2日に大阪市中央公会堂にて開催されました、関西弦楽器製作者協会の展示会が無事に終了いたしました。

3年ぶりの開催でしたが、多くのお客様に楽器を御試奏いただきました。
ご来場いただきましたお客様に、厚く感謝申し上げます。

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歴史のある建物の、雰囲気が良い展示会場にて、ヴァイオリンのお披露目をできるのはとても光栄なことです。

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こちらはビオラの展示です。

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チェロも並んでおります。

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私は、製作年代の異なる3台のヴァイオリンを展示しましたが、それぞれの楽器の特色が明確に出て、お客様にはとても興味深く御試奏いただけましたし、私自身も、製作者としてとても勉強になる経験となりました。

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こちらが、2005年に製作したヴァイオリンです。
ラッザリ師匠の元で製作を開始した直後の作品で、技術的には未熟な点も多いのですが、17年経過して、明るい音色で良く鳴っていて、今回もご好評をいただきました。

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こちらは、2011年のヴァイオリンです。
ラッザリ工房から独立した直後の作品で、独自性をいろいろ模索しながらも、なかなか思うように仕上がらず、当初は少し鳴りが渋い楽器でしたが、11年が経過して、この楽器も、十分な音色と音量を感じるヴァイオリンに成長してきました。

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そして、2021年の楽器です。
昨年のトリエンナーレコンクールに参加し、ファイナリストには入れませんでしたが、上位に残ったヴァイオリンです。
まだまだ若い音色ですが、弾きやすさと音の出しやすさで、演奏家の皆様から高い評価をいただきました。

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興味深かったのは、ほぼ均一に3等分、楽器に対する皆様の評価が分かれたことです。
音色の好みとも言えるのですが、それだけではなく、製作者としてさらに成長できるヒントがそこにあるように思えた二日間となりました。
今後も、音色のヴァリエーションは維持しながらも、全体的なレベルアップを目指して、精進していきたいです。

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大阪の展示会では恒例になりました、弾き比べコンサートも開催されました。

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エントリーされた数台の楽器を、製作者の名前を伏せて試奏して、会場のお客様の挙手により、一番人気の楽器を選ぶという、恐ろしい企画です。。
私は、このプレッシャーに打ち勝つ勇気が無く、未だ参加したことがないのですが、毎回、やはりこの企画は盛り上がるので、次回は参加してみたいと思っております。

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この弾き比べコンサートのヴァイオリンの部で、私の先輩であり、長年の友人である岩井孝夫さんのヴァイオリンが、一番人気となりました、おめでとうございます。
このヴァイオリンは、岩井さんの工房で販売、試奏もできます。
岩井さんのホームページは、こちらです。
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岩井さんとは、私がヴァイオリン製作を始めた時から御縁があり、日本に帰国するときには必ずご工房にお邪魔しています。
10年前から枚方市の古民家を工房として活動されており、今回もお邪魔しました。
落ち着いた庭園が綺麗な、素敵な工房です。

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ラッザリ師匠の奥様で、妹弟子でもある、伊東渚さんとの記念写真です。
共に工房で学び、同じスタイルを身に着けた製作者同士、展示会に一緒に参加できるのはとても嬉しい時間となりました。

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弾き比べコンサート以外にも、出展作品を使用した弦楽四重奏の演奏会もありました。

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熱のこもった演奏に、会場のお客様も聴き入っておられました。

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ゆとりある広々とした空間での展示会は、大阪だけの特色です。

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来年は5月2日~3日の開催の予定です。
私も参加させていただきたいと思っておりますので、ぜひご来場いただければ嬉しいです。

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ご覧いただき、ありがとうございました。

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# by violino45 | 2022-05-05 21:59 | 日記 | Comments(2)

5月1日~2日、大阪の展示会に参加します。

3年ぶりに、大阪の展示会に参加するために帰国することになりました。

この写真は、2019年の展示会の時です。
この時は、翌年からコロナ禍で帰国できなくなるとは、想像もしていなかったですね。

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実は、5月後半には「池袋での展示会」も開催予定だったのですが、こちらは早々に中止が決定してしまい、残念です。

展示会は、大阪市中央公会堂にて、5月1日と2日に開催されます。
詳細は、こちらのサイトでご確認くださいませ。
https://www.kansai-violinmakers.jp/news/3771/

展示会のパンフレットはこちらです。
今回のテーマは「クレモネーゼ」とのことで、私が以前製作したクレモネーゼ・モデルの写真がパンフレットに使われました。
私自身は、クレモネーゼ・モデルのヴァイオリンを展示しないので、申し訳ないのですが、、、写真を使っていただき光栄に思っております。

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私は、以下の3台のヴァイオリンを展示させていただきます。

①2005年製作、ストラディバリ「1705モデル」
②2011年製作、ストラディバリ「1705モデル」
この2台は、宮地楽器さんの展示見本品だった楽器で、今までも、大阪や東京の展示会で何度もご覧いただいているヴァイオリンです。

③2021年製作、ストラディバリ「1705モデル」
この楽器は、昨年開催された、クレモナ・トリエンナーレコンクールに出品したヴァイオリンです。
こちらのブログの記事の後半で、この楽器の写真をご覧いただけます。

16年間に渡って同じモデルで製作してきた3台のヴァイオリンを御試奏いただき、クレモナでの製作活動の歩みを感じていただけたら、とても嬉しいです。
3年ぶりに、展示会の会場にてお目にかかれますのを楽しみにしております。

(記事の最後に、3台のヴァイオリンの写真をご紹介します。)


さて、現在製作中のヴァイオリンですが、ボディを閉じるところです。

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私は通常、こんな感じで焼き印を押しています。

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ラベルも貼ります。
生涯、126番目の楽器です。

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次回は、ホワイトヴァイオリンのご紹介となりそうです。


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クレモナは、桜も散って、緑が生き生きと萌える季節となりました。

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ですが、まだ肌寒い日も多く、気が付くと猫たちは団子になって眠ってます。

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ちび丸だけは、一人で気ままに、寝っ転がってます。(目が怖い)

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では、5月1日~2日、大阪の展示会場にてお待ちしております。

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ご参考までに、展示する3台のヴァイオリンの、表板の写真だけご紹介します。

こちらは2005年製作。
2006年から2014年までの8年間、宮地楽器さんの展示見本楽器でした。

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そして、2011年製作。
2014年から現在まで、同じく8年間、展示見本楽器として活躍してくれました。

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最後に、2021年製作です。
昨年のトリエンナーレコンクールに参加、150台の中で15位になったヴァイオリンです。
写真の撮影条件が違いますが、同じ1705年モデルでも、少しずつ印象が違いますね。

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# by violino45 | 2022-04-16 15:20 | お知らせ | Comments(2)

ヴァイオリンのセットアップ、動画と写真でご紹介。

新作ヴァイオリンのセットアップから音出しまでを、動画でご紹介しました。
ペグや駒、魂柱などを加工してヴァイオリンに取り付け、弦を張るまでの作業です。

5分ほどの動画です、ご覧いただければ嬉しいです。



ご視聴ありがとうございました。

では、以下、写真で補足説明させていただきます。

ペグを、専用の道具(ペグシェーパー)を使って、所定の太さとテーパーに削ります。
鉛筆削りの原理と同じですが、仕上がりの太さやテーパーの角度は厳密で、精度が要求されます。

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4本のペグを、同じ太さに仕上げます。

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次に、ペグボックス側の穴を、専用の道具(ペグリーマー)で仕上げます。
微妙な作業なので、力を入れずに、指先だけで回します。

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少しずつ削りながら、ペグの突き出し量を慎重に決めていきます。
この作業中は、なにか他の事を考えるのは厳禁です(笑)
うっかり穴が大きくなり過ぎたら、取り返しがつかないからです。

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魂柱は、表板と同じ材質(スプルース)で、ヴァイオリンの場合は6ミリが標準の太さです。

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ナイフで少しずつ削り、ヴァイオリン内部の、表板と裏板に密着するように仕上げます。

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セッティングには、「魂柱立て」という道具を使い、先端を魂柱に刺し込んで保持します。

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エフ字孔から入れて、所定の位置に立て、魂柱立てを引き抜きます。

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セットされた魂柱です。
駒のE線側の足から3ミリ程度離れた所が標準的な位置ですが、音を出しながら微妙に位置を調整します。

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魂柱は、上下ともに隙間なくピッタリ合って、しかも垂直に立っていることが重要です。

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次に、駒の足をナイフで削り、表板のカーブに合わせていきます。

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駒が所定の位置に垂直に立った時に、隙間が無いように仕上げます。

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市販の駒は半完成品なので、ナイフで余分な部分を削り、理想の音と強度を持つ駒を目指して仕上げていきます。

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弦が通る溝を、ヤスリで刻みます。
駒のカーブ、そして溝の間隔によって、4本の弦の配置が決まり、演奏のし易さに大きく影響しますので、重要な作業です。

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上部ナットも、弦の溝を刻みます。
駒と同様に、弦の位置と高さが決まる重要な工程で、特に、第一ポジションでの演奏のし易さに大きく影響します。

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エンドピンをセットし、

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テールピースに弦をひっかけて、ペグに巻いていきます。

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弦の巻き方はいろいろな方法がありますが、私は、弦を通す穴の外側に数回巻いてから、クロスさせて戻す巻き方です。
このことで、弦が滑って緩むことを防止できます。

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そして、巻き終わりをペグボックスの壁に当てることで、湿度変化などでペグが急に緩む現象を軽減することができます。

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残りの弦も張り、駒を立てたら音出しの準備が完了です。

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音出しは、いきなり弓で弾くのではなく、まずは開放弦を何度もはじいて、音のバランス、レスポンスを確認するとともに、振動が原因でノイズが発生しないかどうかもチェックします。


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問題なければ、いよいよ試奏です。
3ヶ月近くかけて製作してきたヴァイオリンですので、音出しの瞬間はとても緊張しますし、不安もあります。
実は、どんな音色で響くかよりも、とにかく無事に音が出て欲しいという、祈るような心境というのが正直なところです。

そして、無事に、十分な音量で元気に鳴ることが確認できた瞬間、不安は消えていきます。
もちろん、最初にセットした状態では、バランスや音色も不十分ですので、時間をかけて魂柱や駒を調整していくのですが、元気に鳴ることが分かった上での調整作業は、気持ちも安定して、前向きに取り組んでいける、楽しい作業となります。
(と言いつつ、最終調整ではまた悩むのですが、、)

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ご覧いただき、ありがとうございました。
このヴァイオリンの写真や、調整後の音色などは、またあらためてご紹介させていただければと思っております。

さて、前回ご紹介した桜は、すでにピークを過ぎておりますが、先日、天気が良い日にベランダで少し花見をしました。

廃材の板に、コタツの足を取り付けたちゃぶ台をベランダに置き、

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日本のお客様からのお土産の、栗羊羹と新茶をいただきました。

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慌ただしい日常の中、桜を見ながら、少し心が落ち着いたひと時でした。

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猫たちも、おやつで花見です。

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4月後半には桜の木も緑一色になり、5月にはまたサクランボが実ることと思います。

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また来年、この景色を見られるのを楽しみにしています。

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# by violino45 | 2022-04-09 16:10 | 製作記 | Comments(2)

今年も桜が咲きました。製作も進んでます。

ベランダから見える一本桜、今年は少し開花が遅く心配していましたが、無事に満開になりました。

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二週間前は枯れ木だったのですが、

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この一週間ほどで、見事に咲きました。

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上へ上へと元気に伸びる枝ぶりです。

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緑との対比も綺麗です。

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ビビ丸も、春の陽気に誘われて、ベランダを散歩しています。

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新作ヴァイオリンも、少しずつ製作を進めています。

スクレーパー作業です。

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この作業も、部屋を暗くして、テーブルライトの影を頼りに削っていきます。

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表板も同時に作業します。
見比べることで、それぞれのアーチのバランスを取っていきます。

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滑らかに、そして音響的にも良いアーチに仕上がったら、厚み出しに入ります。

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厚み出しをする前は、平面ですが、

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丸のみで、かなりのところまで薄くします。

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仕上がりの厚さまで1ミリくらいのところまで削り込みますので、気を抜くと危険な作業です。

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表板は柔らかく、サクサクと削れるので気持ち良いですが、慎重に、、、。

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この季節、毎年、シソ(大葉)の芽が出てきます。

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レモンの種を植えて3年目の鉢植え、まだまだ収穫は先のようです。

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ビッキーとクロ丸、植木鉢に登ってます。

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私の膝に登ってくるのは、ちび丸だけですが、

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時々、指を噛まれます。
甘噛みなので、痛くはないですが。

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# by violino45 | 2022-03-31 15:48 | 製作記 | Comments(2)