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クレモナ 2月27日

<2020年、2月27日現在のクレモナの状況です>

イタリアの状況が、日本でも報道されていると伺いました。
日本も大変な状況の中にもかかわらず、クレモナをご心配いただくメールを多くいただきましたので、現時点での状況をお伝えいたします。

ただ、具体的な用語やデータは、検索に引っ掛かって混乱を招く恐れがありますので、個人的なご報告だけにさせていただきます。

クレモナは、問題となっているロンバルディア州に位置しますが、今のところ、街への出入り制限などはなく、スーパーでは普通に買い物もできますし、街を歩いていても、大きな混乱を感じることはありません。

先週末に、近隣の町で次々に事例が見つかった時は、一時的に、食料品の在庫が品薄になりましたが、すぐに補充されたようです。
正直なところ、いきなりピンポイントで地元に来たものですから、私も少し動揺しましたし、スーパーで買い溜め現象が起きたのはやむを得ない状況だったと思います。
ですが、すぐに物流も復帰したこともあり、大きな騒動にならずに済んで、今のところ安堵しています。

ただ、学校はすべて休校ですし、人が集まるイベントは中止、ヴァイオリン博物館も一時的に休館となっております。

このまま収束することを祈っていますが、近隣の当該地区のような状況になる可能性もあるので、町全体が、平穏と不安が入り混じった状況にあるのは事実だと思います。

また状況など、お伝えできればと思っております。
日本の皆さまも、お気をつけてお過ごしくださいませ。


写真は、2月27日、快晴のクレモナです。

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by violino45 | 2020-02-27 18:17 | 日記 | Comments(0)

大聖堂の絵画と、次回作ヴァイオリン

クレモナの中心地に用事があると、たびたび、大聖堂(Duomo)の前を通るのですが、タイミングによっては、扉が開いていることがあり、中を見学することができます。


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私はクリスチャンではないのですが、大聖堂内の荘厳な雰囲気に包まれると、やはり神妙な心持になります。
1107年に建築が始まり、1491年に完成したと言われている大聖堂、アマティやストラディバリ、ガルネリも礼拝に訪れたと思うと、ヴァイオリン製作者として、この地で生活することの重みをあらためて感じます。


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堂内を少し進んでから振り返ると、大きな丸いステンドグラスに目がくらみながら、その下に位置するフレスコ画に目を奪われます。
ジョバンニ・アントニオ・デ・サッキス、別名ポルデノーネが1520年から1521年にかけて描いたフレスコ画で、イエス・キリストの処刑シーンをモチーフにした、ポルデノーネの代表作の一つとされています。


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詳しい画像はこちらです。
中央の人物がとても印象的な、ダイナミックな映像ですね。

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実は、自宅の壁にも、同じ絵が飾ってあります。
昨年のクリスマスに、お向かいに住んでいるイタリア人のご夫婦が、私たちにプレゼントしてくれました。
クレモナに来て20年近く、同じアパートで暮らすイタリア人はみな親切で、突然やってきた日本人の私たちに温かく接していただけたことが、不慣れな土地で頑張ってこれた一つの要因だったと、あらためて思います。


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さて、次のヴァイオリンの製作も進んでおります。
このヴァイオリンから、荒削り用の丸ノミを新調しました。
実は、この作業は腰や背中、腕の負担が大きくて、年々、厳しくなってきていたのですが、友人の製作家のAさんに相談したところ、彼が自作した丸ノミを譲っていただけることになったのでした。
持ち手が少し長くなり、また、握り具合も絶妙で、体にかかる負担がかなり軽くなり、傷みや疲れが少なくなりました。
Aさんには本当に感謝しております。

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ミニカンナでのアーチ削りは、いつもどおりです。
低い位置からの光でできる影を頼りに、最適な膨らみを目指して削っていきます。


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表板は、エフを描きながら、完成したイメージを想定しながら、整えていきます。


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スクレーパーで仕上げて、アーチの完成です。
トラ杢が浮き立って、楽器としての美しさを初めて実感できる瞬間です。


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by violino45 | 2020-02-14 07:31 | 製作記 | Comments(2)

最新作ヴァイオリンのご紹介

気が付けば2月も第二週、今年も時間の流れに追い付いていけない状況ですが、最新作のヴァイオリンが完成しましたので、写真にてご紹介させていただきます。

前回の記事でご紹介したホワイトヴァイオリンにニスを塗り、楽器として誕生しました。
ストラディバリ、1705年モデルです。
このモデルをラザーリ師匠からいただいて15年間、メインのモデルとして追及してきましたが、外観的にも、音色的にも、まだまだ奥が深く感じています。

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少し細目のトラ杢、繊細ですが、変化もある模様の裏板です。


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アマティ風のエフも、15年間、いろいろ試行錯誤してきましたが、時には明るい表情に見え、時には少し寂し気に見えたりもする、魅力的なモデルだと感じています。
これからも、長い付き合いになると思います。


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今回は、どんな表情でしょうか?


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コーナー部分の造形も、この15年間、悩みながらも試行錯誤してきたところです。


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ウズマキは、数年前から黄金期のストラドの雰囲気を目指していますが、15年前の楽器と見比べても、それほど大きく違っているわけではないようにも思えてきます。
モデルを変えても、自分が目指すスタイルや、内面性が自然に出てきてしまうものかもしれません。


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この楽器も、無事にお客様のもとに届けられ、喜んでいただけたようです。

末永く、音楽を楽しんでいただければ、製作者としてとても嬉しいです。


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by violino45 | 2020-02-07 15:55 | 製作記 | Comments(2)