<   2020年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。

少し更新時期がずれてしまいましたが、昨年の12月にホワイトヴァイオリンが完成しておりましたので、今回も写真にてご紹介します。

毎回、同じような写真ばかりで恐縮ですが、製作の記録として、できるだけ同じ条件で撮影するようにしております。
読者の皆様には、その変化を感じていただくのは難しいかもしれませんが、定点観測のように、微妙な違いを楽しんでいただければ嬉しいです。

年賀のウズマキの記事でも書きましたが、10年前のホワイトヴァイオリンと比べると、やはり大きな違いも感じますし、継続していくことで貴重な記録になると思いますので、今後も、地道に更新していきたいと思っております。(どこまで続けられるは、分かりませんが。。。)

というわけで、全景から。 今回も、ストラディバリの1705年モデルでの製作です。


最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470354.jpg

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470322.jpg


裏板は、少し細かいトラ杢の二枚板です。
アマティモデルに似合いそうな模様ですが、ストラドの繊細な部分が引き立つ感じで、気に入っております。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470309.jpg

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04482685.jpg


対比の意味もあり、表板は少し広めの年輪の材料を使ってみました。
エフは、いつもどおり、アマティの雰囲気が残るモデルを使用しています。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04482616.jpg


広めの年輪の表板は、木目に影響を受けて微妙なカーブを整えるのが難しいです。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04482630.jpg


最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470236.jpg


コーナーの部分の造形は、流派を見分けるポイントにもなりますし、製作者の個性や考え方が色濃く表れる部分です。


最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470310.jpg


力強く、しっかりとした輪郭を表現しながら、全体として柔らかい印象となるのが理想ですが、毎回、試行錯誤しながら仕上げています。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470389.jpg


ウズマキは、黄金期のストラディバリを目指していますが、時にはアマティ風になり、時にはガルネリ的なワイルドな雰囲気になることもあります。
いずれにしても、目指すのはイタリア、クレモナのスタイルで、歴代の名人の作品にはどれも共通の流れがありますので、先日ご紹介したポー川のように、雄大な流れの中で、微妙に変化していければと思っております。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470287.jpg

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04482644.jpg

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04482642.jpg


ウズマキの後頭部の造形は、ヴァイオリンの中でも好きな形の一つなのですが、この部分をスッキリと仕上げるのは毎回、時間もかかりますし、根気の要る作業です。


最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470352.jpg


まったく別の角度から見ても、破綻なく、バランスが取れたウズマキが理想ですが、なかなか難しいです。

最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470398.jpg


永遠に続く螺旋階段を上り続けるように、これからも少しずつ前進していきたいと思っております。


最新作、ホワイトヴァイオリンで完成。_d0047461_04470385.jpg

by violino45 | 2020-01-18 08:18 | 製作記 | Comments(6)

真冬のポー川の風景です

ポー川は、フランス国境近くのトリノ近郊の山々が源流で、北イタリアを西から東に650キロ横断してアドリア海に抜ける、イタリア最大の川です。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14094418.jpg


途中、広大なロンバルディア平原を、大きく蛇行しながらゆったりと流れているのですが、クレモナの南西部近くを通過していることで、古くから船を利用した物流が盛んとなり、木材やニスの材料が豊富に流通したことが、クレモナのヴァイオリン製作が発展した要因の一つと言われています。

「川の流れはバイオリンの音」という番組で、クレモナとポー川の関係が印象的に紹介されています。
動画がネット上にアップされているようですので、ぜひ検索してご覧ください。
ヴァイオリンが好きな人には、ぜひ見ていただきたい番組です。
私自身、この番組には大きく影響を受けていまして、ヴァイオリン製作を始めたきっかけにもなっていますので、ポー川に来ると、やはり特別な思いになります。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14133203.jpg

クレモナから、via Del Sale (塩の道)を南西に進むと、クレモナ市民の憩いの場所となっている公園に着きます。

真冬のポー川の風景です_d0047461_14094379.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14094393.jpg



この公園を撮影がてら、奥さんと散策しましたので、写真にてご紹介いたします。



真冬のポー川の風景です_d0047461_14094434.jpg


自由に散策できる公園になっていて、木々越しに、川面を眺めることができます。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14094455.jpg


ベンチに座って、ゆっくりくつろぐこともできます


真冬のポー川の風景です_d0047461_14122074.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14133396.jpg


ところどころで、川面を間近に見られる場所もあります。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14121787.jpg


夏場は、ボートやカヌーなどの水上スポーツを楽しむ光景が見られます。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14094365.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14094438.jpg


船舶関係の記念碑も、いろいろ見かけます。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14133325.jpg


背の高い木は、ポプラです。
春から初夏になると、白い綿毛が町中に飛び回ります。
アレルギーの人にとっては、憂鬱な季節となります。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14122029.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14094304.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14121800.jpg


なにげない落書き、ヴァイオリンの町ならではですね。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14121911.jpg


猫のお世話をしているボランティアさんもいて、何匹かの猫が穏やかに暮らしています。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14133205.jpg


隣の町に行くための橋です。
広大な河原を含めると、1km近い、長い橋です。

真冬のポー川の風景です_d0047461_14133215.jpg


左が自動車と自転車用、右が列車用です。
自転車でこの橋を渡るのは、なかなか怖いです。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14094425.jpg


橋の近くにある、記念碑?
1928年に設置された流量計?を記念してのものでしょうか、、勉強不足で分かりません。。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14133235.jpg


川沿いの道は、ゆったり歩くのにちょうどよい雰囲気です。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14133393.jpg

真冬のポー川の風景です_d0047461_14121933.jpg


最近設置された?アスレチック器具、子供向けらしいのですが、、つい試してみたくなります。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14122043.jpg


長文ご覧いただき、ありがとうございました。
緑の深い季節にも、また違う視点でご紹介できればと思っております。


真冬のポー川の風景です_d0047461_14121950.jpg

by violino45 | 2020-01-06 14:46 | クレモナ散策 | Comments(4)

本年もよろしくお願いいたします。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。

2011年から始めたウズマキの年賀↓、今年で10回目となりました。
年々、視力が弱くなってきて、精密な仕事をするのが難しくなっているのですが、逆に、自分の中にある理想のウズマキは年々ハードルが上がっていまして、そのギャップに苦しむこともあります。

でも、こうして撮影することで、あらためて実感する問題点も多いので、半ば意地のような気持ちもありますが、今後も、年賀に限らず、クローズアップでの楽器の写真をご紹介していければと思っております。

本年もよろしくお願いいたします。_d0047461_14214182.jpg


さて、こちらが↓2011年の年賀です。
意外なのですが、今年の写真のほうがウズマキが大きく写っています。
今のほうが、いろいろな意味で気合が入っているというか、入れ込んでいるのかもしれません。
10年前の自分からの、「もう少し肩の力を抜け」という、メッセージのようにも思えてきます。

こういう発見があるのも、何かを継続していくことの良さと思いますので、10年後に向けて、また地道に歩んでいければと思っております。

本年もよろしくお願いいたします。_d0047461_14493557.jpg

令和も二年目の今年は、オリンピックイヤーということで、日本が賑やかになるのでしょうね。
私自身は、おそらく何も変わることなく、楽器製作で明け暮れていく一年になると思っておりますが、春と秋には展示会のために帰国しますので、また皆様にお会いできる時を楽しみにしております。

皆様のご健康とご多幸をお祈りしつつ、新年のご挨拶とさせていただきました。
拙ブログを、今後ともよろしくお願いいたします。

by violino45 | 2020-01-01 00:08 | 日記 | Comments(2)