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とら丸の物語(かなり長文です)

皆様、よきクリスマスをお過ごしでしょうか? 今回の記事は、この猫が主人公です。

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昨年の11月28日、ミケにゃんが天に召されてから、悲しみの中で12月を過ごしておりました。

ですが、一つ救いだったのは、自宅アパートの隣の部屋にいた、一匹の猫の存在でした。

実は、隣は空き家で、今は誰も住んでいないのですが、大家さんが理解のある人物で、地域の猫ボランティアのために、猫の預かり所として提供されているのでした。
つまり、猫ボランティアが保護した猫を、里親が見つかるまで世話をする部屋、いわゆる「猫シェルター」になっているのです。

この数年間、何匹もの猫が保護されては貰われていく中、窓から顔をのぞかせている猫に挨拶しているうちに、ボランティアさんとも親しくなり、猫を見にいったりしていたのでした。

昨年の10月、ミケにゃんの病気が悪化して、もう先が長くないと分かったのですが、そんな頃、隣にやって来た猫が今回ご紹介する「とら丸」でした。

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ボランティアさんの話では、昨年の7月、ゴミ捨て場で保護されたそうで、家具の中に隠れていたようです。
その時点で、おそらく2歳くらいだったようです。

とても人懐っこいので、すぐに里親も見つかるはずだったのですが、、、
実は、いわゆる噛み癖がすごくて、人とじゃれていると、最初は甘噛みなのですが、興奮してくると訳が分からなくなって本気で噛みついてしまうようで、猫に慣れていない人には飼うのが難しいタイプの猫でした。

そして、他の猫とは仲良くなれず、どんな猫とも必ず大ゲンカしてしまうようです。
さらに悪いことに、検査の結果、FIV、いわゆる猫エイズのキャリアだと分かり、他の猫とは暮らせないので、いろいろ回り回った末に、昨年10月、隣の部屋での単身生活が始まったというわけです。


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10月~11月は、ミケにゃんの看病で手一杯で、精神的にもそれどころではなかったのですが、ミケにゃんが他界してからは、時々、ボランティアさんと一緒にとら丸に会いに行くようになりました。
でも、当時は、ミケにゃんとの悲しい別れから立ち直っておらず、当分は猫と暮らすことはないと思っていたので、早く里親が見つかることを願っていました。

ですが、やはり前述した噛み癖や病気のせいか、なかなか飼い主が見つからず、クリスマスの時期になりました。

担当の猫ボランティアさんが、クリスマスの数日間、来られなくなったので、ご飯とトイレの世話を頼まれ、12月25日、会いに行ってみると、とら丸は風邪をひいているようで、鼻水がズルズルでした。
クリスマスの日に、このような状態で一人にしておくのは可哀そうなので、数日間だけ我が家で預かることにして、隣から連れ帰ってきました。

その日の写真がこちらです。

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この写真を見て、このブログの読者さんならピンと来られるかもしれませんが、2013年に他界した、シマにゃんにそっくりな猫なのでした。
こちらが↓、生前のシマにゃんの写真です。

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ちなみに、シマにゃんの命日が7月12日で、私の誕生日と同じなのですが、とら丸が保護されてインターネットで里親募集の記事が出されたのも7月12日なのでした。
こんな偶然は、なかなかあるものではないですね。
シマにゃんとミケにゃんが神様と相談して、クリスマスの日に、とら丸と巡り合わせてくれたような気持ちにもなりました。

ですが、その時点では、まだまだ、ミケにゃんロスから立ち直っておりませんし、今はとら丸の風邪を全力で治して、良い飼い主のもとに届けることが私たちの使命だと思い、クリスマスが明けたら獣医さんのところに行く気満々でいたのでした。
(実は、とら丸の物語は、ここからが長いのです。。)

ちなみに、我が家に来た日から、こんな感じでくつろいでいました。
それくらい人懐っこいのですが、それでも飼い主が見つからなかったのは、やはり、噛み癖、ひっかき癖のせいだと思います。

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クリスマスが明けて、猫ボランティアさんに風邪の話をしたら、実は風邪ではなくて、鼻の持病で、おそらくポリープが原因とのこと。
噛み癖に猫エイズ、さらに鼻ポリープと、なんと不憫な猫と思いつつ、こうなったのも何かの縁、ボランティアさんと一緒に獣医さんに行ったら、やはり、ポリープの可能性が高いと言われました。
時々、鼻水に血が混じることもあります。

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ですが、鼻に適度に湿気を与えることで、症状が回復する可能性もあり、いわゆる、「吸入治療」も効果的ということでした。
1日に2回、薬を混ぜての吸入が必要とのことですが、ボランティアさんが来てそれをするのは無理ということなので、ここは菊田家が一肌脱ぐしかないということになり、とら丸をそのまま預かり、朝晩、吸入する生活が始まりました。

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ですが、相手は事情が分からない猫ですので、、
毎回、おとなしく吸入させてくれるわけもなく、10分ほどの治療なのですが、なかなか大変です。

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ですが、毎日がんばって吸入していたら、少しずつですが、症状が回復しているような気がしました。
時には、鼻提灯を作ることもありますが。

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さて、ここまで読まれてお察しのことと思いますが、一緒に生活しているうちに自然に家族のようになってしまい、まして、治療が必要な猫をいまさら隣の部屋に戻すことはできず、ボランティアの人に正式に宣言したわけではないのですが、いつのまにか、とら丸は菊田家の猫になってしまいました。

私も奥さんも、猫に噛まれようが引っ搔かれようが気にならない性格だったことが、とら丸にとっても幸運だったというか、これもご縁だったのかもしれません。

鼻ポリープ、そして猫エイズのことは気になるところですが、ストレスのない環境なら発病しないとのことなので、できるだけ長生きできるように、ケアしていければと思っています。

名前なのですが、猫ボランティアさんたちの間では、「BOSS」と呼ばれていたようで、確かに、ぴったりな名前なのですが、菊田家の伝統では、この毛並みのオス猫は「トラ」(トにアクセント)と呼ぶことになっていて、今回も普通にトラと呼んでいたのですが、他のトラ(例えば実家の猫)と区別がつかないので、体も丸く、顔も丸く、目も丸いので、「マル」(マにアクセント)と呼んでいた時期もあり、でも、トラも捨てがたいということで、「とら丸」という名前に落ち着きました。

気が付けば、クリスマスにとら丸が来てから1年が過ぎようとしています。
鼻づまりで可哀そうな時も多いのですが、でも、元気で生活できているのはとても嬉しいことです。(私たちは生傷が絶えませんが^^;)
ブログでも、また猫写真をご紹介していければと思っております。


長文で失礼しました。
以下、この1年間のとら丸の様子を、写真ギャラリーでご紹介させていただきます。

あまり抱っこは好きではないようですが、寒い時は膝に上ってきます。
「ねことじいちゃん」、的な感じです。

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鼻にできた傷が、痛々しいですね、保護されるまで、どんな生活をしていたのでしょうか。。

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耳も少し欠けてます。
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今は、毎日平和に暮らしています。

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太り過ぎで、背中をなめることができず、自然に立ってしまいます。


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この角度の表情も、シマにゃんに似ています。

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パソコンの熱気が好きなようです、仕事になりません。


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旅行準備を始めると、邪魔しに来るのも、猫あるあるですね。


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お米の袋がお気に入りのようです。

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この不敵な表情↓(私ではなく)も、イタリア名「BOSS」の由来でしょうか?

昨年のクリスマスに、不思議な縁で菊田家に来たとら丸、末永く、平和に暮らせることを願ってます。

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長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様、良いクリスマスをお過ごしください。


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by violino45 | 2019-12-25 03:50 | 猫ネタ | Comments(4)

ウズマキの製作工程、ダイジェスト

2019年、そして令和元年も、残り二週間ほどとなりました。

庭の桜の木も、完全に枯れ木のようになってしまいました。
でも、それは見かけだけで、夏の間に太陽から吸収したエネルギーを蓄えて、春には満開の花を咲かせる準備中の、元気いっぱいの状態なのかもしれませんね。

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さて、タイトルにも書きましたように、今回は、久しぶりに、ヴァイオリンのウズマキの製作工程をご紹介いたします。

ウズマキの形に切り出した木材の、ペグボックスの部分をまず仕上げます。
この部分が、ウズマキ全体の造形のベースになりますので、重要です。
平らなミニカンナで、慎重に削っていきます。

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ウズマキの一周目を、丸ノミなどを使って仕上げていきます。

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一周目が仕上がったところです。
最終的には修正しますが、この時点で、一周目をきれいに仕上げておくことで、二周目以降の作業の効率と仕上がりが良くなります。

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二周目は、まずノコギリで荒く切り出します。
すでに完成した部分を傷つけないように、慎重に作業します。

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二周目が終わったところです。
ほぼウズマキのイメージが出来上がりましたが、まだ目玉の部分が仕上がっていません。


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目玉の部分を仕上げると、やっとウズマキ全体の造形が仕上がります。
ですが、まだ、前面と後頭部の掘り込みが残っています。

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丸ノミで、後頭部の掘り込みを削ります。
少しでもはみ出したら、今までの作業が無駄になって、やり直しになりますので、慎重に削ります。


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スクレーパーなどで、仕上げていきます。
この部分がエレガントに仕上がると、ウズマキ全体のシルエットが美しくなりますので、時間をかけて作業します。

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これでウズマキの完成です。
ヴァイオリンの音にはあまり影響はないのですが、製作者の美的センスと個性が問われる部分ですので、古今東西、すべての製作者がこだわって製作している部分です。
楽器を前に、製作者が数人集まると、必ず議論の的となるウズマキは、製作者にとっての、永遠のテーマです。


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by violino45 | 2019-12-16 18:02 | 製作記 | Comments(2)

次回作ヴァイオリン、製作中です。

クレモナは、朝晩は氷点下に近い気温になってきました。
庭の桜の木も寒そうですが、冬の間にゆっくり休んで、3月にはまた満開の花を見せてくれると思います。

次回作ヴァイオリン、製作中です。_d0047461_18560223.jpg


さて、日本から戻り、まだまだ時差ボケがありますが、仕事を再開しております。
10月に、ある程度作業を進めておりましたので、ダイジェストになりますが、写真にてご紹介させていただきます。

いつものように、内型への横板の貼り付けから始まります。

次回作ヴァイオリン、製作中です。_d0047461_18532806.jpg


隙間のないように、ぴったり収まるように曲げて、ブロックに貼り付けます。

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貼りついたら、カンナで削って高さを揃えていきます。

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今回も、端正な、少し細いトラ杢の二枚板を使いました。

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丸ノミでの荒削りでアーチのバランスを整えておくことで、全体の作業の効率と、アーチの仕上がりの良さにつながります。

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ミニカンナで、アーチのバランスを整えながら、全体を滑らかに仕上げていきます。

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表板は、エフのデザインとアーチが一体となって、一つの造形となりますので、エフを描いては削って消え、また描いての繰り返しになります。

次回作ヴァイオリン、製作中です。_d0047461_18532754.jpg


スクレーパーで表面を整えて、アーチの完成となりますが、スクレーパーの作業でアーチそのものも修正することが多いです。
滑らかな表面になって、初めて本当のアーチの姿が見えてくる面もあるのです。

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2019年も、いろいろな楽器を製作しましたが、このヴァイオリンが節目となりそうです。
完成まで、また飛び飛びになりますが、ご紹介させていただく予定です。
日本も年末、寒さが厳しくなるころと思いますが、皆さま、風邪にはお気をつけてお過ごしください。


by violino45 | 2019-12-04 19:13 | 製作記 | Comments(4)