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最新作ヴァイオリンの動画と、写真のご紹介

今日から、ヨーロッパは冬時間になります、、、。
2014弦楽器フェアーが、今週末に迫りました。

弦楽器フェアの宮地楽器さんブースでは、先日ご紹介しましたチェロとともに、最新作のヴァイオリン2台も展示させていただきます。
その他に、すでにおなじみとなりました、2005年、2011年のヴァイオリン、2006年のヴィオラも展示いたします。

今回、久しぶりに高橋明さんにヴァイオリンを弾いていただきました。
タイスの瞑想曲の冒頭部分と、今回は、チャイコフスキーの協奏曲の冒頭部分も演奏いただきました。
この曲を聴くと、二人で一緒にモスクワに行き、チャイコフスキー・コンクールの受賞作品を届けた時を思い出します。
その時の記事は、こちらでご覧いただけます。

では、動画をごらんください。
先日の、クレモナでのALI展示会でも御覧いただいたヴァイオリンです。
このヴァイオリンは、弦楽器フェアではガラスケース内の展示になりますが、御試奏いただけますので、お気軽にお声をおかけください。

なぜか、広告が表示されてしまい、申し訳ございません。

では、写真にてご紹介いたします。
いつものストラディバリ、1705年モデルです。
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今回の裏板は、1枚板です。
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今回の表板は、前回よりは少し年輪が細いですが、でも、意外と強くて大変でした。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、少し躍動感のある雰囲気を目指しました。
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弦楽器フェアにて、ぜひ御覧いただければ嬉しいです。
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さて、弦楽器フェアでは、もう1台、最新作のヴァイオリンを展示いたします。
こちらは、残念ながら御試奏していただけないのですが、、、でも、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
同じくストラディバリの1705モデル、弦が違う以外は、良く似ているバイオリンです。
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こちらは、2枚板の裏板です。
前回ご紹介したバイオリンと同じく、10年くらい前にモラッシーさんから購入した材料です。
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エフです。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、今回は少し端正な、落ちついた感じになりました。
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この楽器も、ごゆっくりご覧いただければ幸いです。
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御覧いただき、ありがとうございました。
弦楽器フェアの会場にて、お目にかかれますのを楽しみにしております。

by violino45 | 2014-10-26 05:27 | お知らせ | Comments(2)

完成したチェロのご紹介と、演奏動画

10年前に製作学校にてマルキ先生とホワイトで完成させたチェロを、以前、こちらの記事でご紹介しましたが、ようやく仕上がりましたので、ご紹介させていただきます。
後半には、演奏の動画もございますので、ご覧いただければ幸いです。

この写真は、10年前当時のマルキ先生と私です。
毎日、厳しくご指導いただいた日々を、懐かしく思い出します。
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今回、10年ぶりに完成したチェロを、マルキ先生にご覧いただきました。
先生は10年前と変わらないですね。。   私は、、、?
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ニスを塗った楽器を見て、とても喜んでいただきました。
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でも、部品の取り付けや、音の調整に関しては、学校時代とまったく同じく、厳しくダメ出しをいただきましたが、それは私にとって、とても嬉しい時間であったことは言うまでもありません。
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もちろん、ラザーリ師匠にも見ていただきました。
ニスに関しては、ラザーリ師匠に習った技術がそのまま活かされていますので、その仕上がりには喜んでいただけて、ホッとしました。
いつか機会があれば、ラザーリ師匠に習いながら新作チェロを製作してみたいと、夢を描いています。
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この、クレモナでの2人の師匠に習った技術が融合したチェロを、写真にてご紹介させていただきます。

表板の右上の、節を修理して木片を貼った部分は、ニスを塗ったらさらに目立つようになりました。
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裏板のトラ杢は、下塗りでもう少し目立たせることができたかもしれませんが、自然な仕上がりを目指してニス塗りをしました。
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エフは、マルキ先生のスタイルが良く現れている部分です。
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ウズマキは、高橋明さんの師匠である、サンドロ・アジナーリ先生の授業で製作しましたので、高橋さんのチェロと並べると、ウズマキは良く似ています。。
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チェロ独特の、ウズマキとネック部分のつなぎ目は、初めての経験で苦労しました。
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ネックの仕込み部分も、なかなか上手く行かず、半泣きで作業したことを思い出します。
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今回、初めてチェロのニス塗りを体験して、まだまだ勉強すべきことが多いことを痛感しましたが、でも、10年の時を経てからニスを塗ったことで、なかなか興味深い、貴重な楽器が完成したような気がしています。
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以前、こちらの記事でご紹介しましたとおり、弦楽器フェアと松山での演奏会にてお披露目させていただきますので、この機会にご覧いただけましたら嬉しいです。
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さて、冒頭でお知らせしたとおり、このチェロの音を少しだけでも聴いていただければと思い、製作学校の生徒さんでチェロを弾ける方にお願いして、動画を撮影しました。
演奏を引き受けてくださったのは、クレモナの製作学校の二年生、池山有果(あるか)さんです。
普段は少し小さめのチェロを弾かれているそうで、特にこのチェロのネックは少し太いので、慣れない楽器での演奏はかなり大変だったと思いますが、しっかりした音を引き出していただき、感謝しています。
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曲目は、バッハの無伴奏チェロ組曲第一番の冒頭、1分半程度を抜粋して演奏いただきました。

いかがでしたでしょうか?
私はチェロを弾けないので、このチェロが音楽を奏でたのは、この演奏が初めての瞬間で、私には、まさしく産声のような音色に聞こえました。

さて、高橋明さんが製作して、6月のミッテンバルトのコンクールにて11位を獲得したチェロも演奏いただきましたので、この機会にぜひお聴きくださいませ。
(このチェロは、残念ながら日本でのお披露目はございません)
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池山さん、素敵な演奏をありがとうございました。

この動画の撮影には、製作学校の生徒さん達が見学に来られていました。
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撮影終了後も、新作バイオリンの音を聴きながら、お互いに意見交換もしました。
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将来、私や高橋さんのライバルとなっていく学生さんたちの意気込みを感じながら、私自身も初心に帰ることができた貴重な時間でした。
みなさん、頑張ってくださいね。 私も、まだまだ負けませんよ~^^。
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最後に、明さんとのチェロ記念撮影です。
明さんのチェロも、10年ほど前にサンドロ・アジナーリ師匠とともにホワイトで完成させたままだったのですが、同じく今年、10年ぶりに仕上げたのでした。
なので、今年はお互いにチェロに悩み、試行錯誤を重ねた一年になったのでした。
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長文におつきあいいただき、ありがとうございました。

by violino45 | 2014-10-20 13:37 | 製作記 | Comments(8)

新作ヴァイオリン、と久しぶりのミケ

2014弦楽器フェア(10/31~11/2)まで、あと2週間少々となりました。
弦楽器フェアのお知らせは、こちらをご覧ください。

宮地楽器さんの公式紹介ページは、こちら↓をクリックしてください。
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会場にてお目にかかれますことを、楽しみにしております。

さて、先日、お客様にお届けしたヴァイオリンを、少し写真にてご紹介いたします。
この楽器は、残念ながら弦楽器フェアでは展示いたしません。
弦楽器フェアの出品楽器は、後日ご紹介いたします。
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裏板は、10年ほど前にモラッシーさんのお店で購入した2枚板です。
見た目も端正で美しく、音響的にも優れた木材で、製作者の技量がそのまま出てしまう、ある意味怖ろしい材料です。
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左右のエフです。
年輪が強く、しかも幅が広いタイプの表板は、楽器のアウトラインやエフがゆがみやすく、最後まで神経を使う部分です。
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ウズマキです、重くなり過ぎないよう、軽快なラインを目指しました。
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ご注文いただいたお客様には、見た目も音も気に入っていただけたようで、安心しました。
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次回は、弦楽器フェアで展示しますチェロ、そしてヴァイオリンもご紹介したいと思っております。

最後に、久しぶりにミケにゃんを2枚。
わざわざ、痛そうなところで横になる不思議。
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中に入ろうとして倒れたままのカゴでご満悦。
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by violino45 | 2014-10-16 06:21 | 製作記 | Comments(4)

日本での、二つのイベント予定

今年も、秋のイベントのために帰国いたします。
二つのイベントに、参加させていただく予定です。

① 2014 弦楽器フェア
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会 期 10月31日(金)~11月2日(日)  各日10:00~18:00
会 場 科学技術館 (東京都千代田区北の丸公園2-1)
入場料金 1,000円 (全イベント3日間有効・高校生以下無料)

宮地楽器さんのブースにて、作品を展示させていただきます。
いつも展示しております2005年、2011年のヴァイオリンの他、2006年のビオラ(41センチ)、そして、先日のALIの展示会にも出展した最新作のヴァイオリンも展示予定です。
宮地楽器さんのHPにて、詳しくご紹介しております。

さらに、以前ブログにてご紹介しました、製作学校時代に作ったチェロも展示させていただく予定です。
販売品ではなく、また、現時点ではチェロのご注文はお受けできませんので、参考出品となりますが、10年ぶりにニスを塗って完成させましたチェロを、この機会にご覧いただければ嬉しいです。
弦楽器フェアの会場にて、今年も皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。
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② 菊田浩製作楽器による、演奏会・楽器説明会 
  「クレモナからの響きⅡ」


毎年、松山にて私の楽器を使用した演奏会を開催いただいておりますが、今年は、松山市の隣の砥部町にて開催いただくことになりました。

日 時:11月29日(土) 開演15:00(開場14:30)
会 場:砥部町文化会館 ふれあいホール

入場チケット(全席自由)
一般(前売)3,000円 (当日)3,500円
学生(前売)1,000円 (当日)1,500円
※3歳未満のお子様のご入場はご遠慮いただきます。

この演奏会では、私のヴァイオリン3台、ヴィオラ2台、そして、弦楽器フェアでお披露目するチェロを使っていただく予定です。
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チケットの入手方法など、詳しいご案内は、こちらの、砥部町文化会館のHPにてご覧くださいませ。
また、こちらにもお問い合わせいただければ幸いです。
砥部町文化会館 089-962-7000
四国日墺協会 090-7999-0041(田中)
松山モーツァルト会 089-931-2737

今回も、素晴らしい演奏家の皆様に、私の楽器を使って演奏いただく予定です。
演奏家の皆様のプロフィールは、こちらのPDFファイルにてご覧いただけます。

私が製作したヴァイオリン、ビオラ、そして製作学校時代にホワイトで仕上げ、10年ぶりにニスを塗って仕上げたチェロが、大きな会場でどのように響くのか、今から、不安とともに楽しみな気持ちです。

ぜひ、私と御一緒に、その響きを、素敵な音楽とともに味わっていただければ嬉しいです。
会場にてお目にかかれますのを楽しみにしております。

by violino45 | 2014-10-08 04:38 | お知らせ | Comments(4)

モンドムジカと、ALIの展示会

今年も、クレモナ・モンドムジカが開催されました。
毎年、同じような内容になってしまいますが、写真にて少しご紹介します。

年々、出展の条件が厳しくなってきたことが原因で、会場の規模が縮小されつつあるように感じます。
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製作者としての楽しみの一つとして、普段はなかなか見られない、オールドの名器を間近で観察できることがあります。
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楽器の展示も、趣向を凝らしていて、楽しいです。
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色とりどりの肩当てが夢に出て来そうです。
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今年は、ギターなどのアコースティック楽器の展示もあり、中庭ではライブ演奏も行われていました。
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変わった発想の楽器も多くて、いろいろな刺激を受けることも、こうした展示会の良い所です。
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こちらは、琥珀で装飾されたヴァイオリンです。
飾り物というわけではなくて、演奏もできます。
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山本さん、宮地楽器で扱う予定でしょうか?
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今年も、材料屋さんがたくさん出品していました。
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一度にたくさん比較できるのは良いですが、雰囲気に流されて買ってしまうと、後で残念なことになります。
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悩んでますね。
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さて、今年も、私が所属するイタリア弦楽器製作者協会(ALI)は、クレモナ市内に場所を借りて、独自で展示会を開催しました。
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今年は、マエストロ・モラッシーが80歳を迎えられた記念として、1960年代から90年代にかけての作品が展示されていました。
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偉大なマエストロの若い時代の作品を見ることは、クレモナで勉強する者として、とても大切で貴重な経験となりました。
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こちらは、御子息のシメオネ・モラッシーさんの作品です。
普段は、ストラドモデルが多いシメオネさんとしては珍しい、ガルネリモデルです。
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こちらは、ラザーリ師匠の楽器です。
私がクレモナにくる動機になった、そして、今も追いかけ続けている、美しいスタイルです。
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マエストロ・モラッシーの楽器、そして、その弟子であるラザーリ師匠の楽器が展示される中、末席に私の楽器も展示していただきました。
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日本で製作している時、そしてクレモナで修行を始めた時も、こういう日がくることはまったく想像出来ずにいましたので、この光景は、私にとってとても感動的でした。
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と同時に、まだまだ勉強しなければいけないことが山のようにあることも、痛感した展示会でした。
この気持ちを胸に、これからも良い楽器を目指していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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おまけ画像として、クレモナ市内で行われていた某展示会にて、1714年製のストラディバリが展示されていました。
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さすがの迫力ですね。
珍しく、写真撮影がOKでしたので、アーチがよく分かる写真を撮ってみました。
製作者の方のご参考になれば幸いです。
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by violino45 | 2014-10-03 01:05 | 日記 | Comments(6)