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エッセイの紹介と、製作記

早いもので、1月も終わりになってしまいました。

日本は、大雪による被害が出ているところも多いようですね。
被害に遭われた皆様、お見舞い申し上げます。

私自身も、石川県金沢市に7年間生活していましたが、この季節になると、毎朝、雪かきで腰が痛くなったものです。

雪景色は美しいものですが、雪の重さを生活(と仕事)の中で実感する中、これ以上降らないでと、天に向かって祈った(叫んだ)ことも数知れずだった気がします。

さて、前回の記事でご紹介しました、名古屋地区限定冊子に掲載していただいたエッセイがHP上にもアップされましたので、ご紹介いたします。

名古屋市文化振興事業団のHPの、名古屋文化情報のコーナーの中、1月号をクリックしますと、PDFにてご覧いただけます。
http://www.bunka758.or.jp/id_bunkajyoho.html

製作記も少々、ご紹介いたします。
アーチは、スクレーパーで削って、なめらかに仕上げます。
ミニカンナの傷を取ればそれで仕上がり、というのが理想ですが、表面がなめらかになってくるにつれて初めて微妙なバランスが見えてきますので、それを修正していくのが長い作業になります。
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スクレーパーで削ると、初めて、虎杢の本当の美しさが見えてきます。
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虎杢の雰囲気によって、アーチも変えたくなりますが、音にも影響する部分ですので、見た目だけで作業するのは危険ですね。
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アーチが仕上がったら、厚み出し作業になります。
この作業は、見た目は関係無いですので、音の事だけを考えて、集中します。
ある意味、ウズマキの製作などとは対局にある工程ですね。
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エフを仕上げました。
細い虎杢の裏板とバランスが取れるように、繊細な雰囲気を目指しましたが、普段とあまり変わらないかもしれませんね。
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閉じる前のボディです。
焼き印とラベル、、いろいろ忘れないように、最終チェックをします。
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スプールクランプでニカワ付けして、ボディの完成です。
最近は、もっと高性能のクランプも市販されていますが、使い慣れたこのタイプが作業しやすいです。
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表板の貼りつけが終わると、気持ち的に、少し落ちついてくるのは不思議です。
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by violino45 | 2012-01-31 06:20 | 製作記 | Comments(12)

ヴァイオリン製作記再開

皆様、良いお正月を過ごされましたでしょうか?

さて、帰国のため昨年10月でストップしておりましたバイオリン製作記ですが、製作そのものは進めておりましたので、ダイジェスト気味になってしまいますが、ご紹介いたします。

まずは、帰国直前に切り抜いた裏板と表板です。
以前製作したアマティモデルと同じ材料で、虎杢が細いです。
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まずは、大きな丸ノミで荒削りです。
この状態で日本に持ち帰って、小学校や日本各地にお邪魔した時に持参しましたので、ご覧いただいた方も多いと思います。
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パーフリングの溝を掘り、埋め込んでいきます。
コーナー部分の処理は、毎回、いろいろ悩みます。
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勢い良く一発で決まるときもあれば、、、悩んでいじっているうちに良くない方向に行ってしまったり、、、
人生と同じですね、、(おおげさ?)
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アーチの作業の導入として、パーフリングの部分を削りながら溝掘りします。
この溝が、アーチのふくらみの基準となりますので、できるだけ精密に掘っていきます。
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コーナー部分は、こんな感じです。
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そして、ミニカンナでのアーチの削りになります。
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実は、この楽器の製作から、ミニカンナの削り方、というか使い方を意識的に変えてみました。
というか、今までの使い方はあまり良くないのでは?ということに、製作を始めて15年目にして気がついてしまったのです。

でも、間違った使い方をしていたわけではなくて、、私には合っていないやり方をしていたようで、日頃から微妙なストレスを感じていたのですが、その原因が分からない状態だったのでした。

実は、その原因が分かったのは、11月に小学校にお邪魔した時でした。
記事にも書きましたが、小学生のみなさんにミニカンナの体験をしていただいたのですが、その様子を拝見していて、何人かの生徒さんが、非常に無理の無い、スムースな削り方をしていたのです。

それでも、その時は、自分の削り方とどう違うのか、明確な答えは見つからなかったのですが、クレモナに戻ってから、その時の印象をもとにいろいろ試してみた結果、意外なところにその原因が潜んでいたのでした。(詳しく説明することは難しいのですが、、、)

このことで、製作する楽器に直接変化が出ることは無いと思いますが、作業をしている時の快適さに影響する部分ですので、15年目にして改善できたことは嬉しいことです。

貴重なヒントを与えていただいた小学校の皆様には、あらためて感謝しています。

さて、製作記はまた次回に続きますが、
シマにゃんネタも少々。

最近のお気に入りは、枕です。
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どうも、耳の調子が良くないせいで肩が凝っているようで、首を支えていると楽なようです。
肩を揉んであげると、気持ちよさそうです。
どこが肩なのか?、、、猫の場合は良く分からないのですが、、、。
「なんか言ったにゃ?」
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by violino45 | 2012-01-11 16:30 | 製作記 | Comments(6)

本年もよろしくお願いいたします。

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旧年中は拙ブログを御訪問いただき、まことにありがとうございました。
本年も、できるかぎり更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

さて、年賀の図案↑ですが、昨年とまったく同じで申し訳ありません。

ですが、あえて意図的にしてみました。
つまり、前年の最後に製作したウズマキを年賀にすることで、その1年の変化(成長?退化?)を自ら振り返る(戒める)ことができると思ったのです。

これから先、楽器製作を何年続けられるか分かりませんが、、皆様のおかげで一年間無事に過ごせたことへの感謝の気持ちを込めて、可能な限り続けていきたいと思っておりますので、気の長い話ではありますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、今日は、ふたたび出版物のお知らせがあります。
とはいっても、名古屋地区限定ではあるのですが、、、。

名古屋の文化芸術について紹介する冊子「なごや文化情報」の「随想」というコーナーに、エッセイという形で寄稿させていただきました。(1月号)

実際のところ、エッセイというよりも自己紹介のような文章になってしまったのですが、私がクレモナに渡ったきっかけや、楽器製作に対する思いなどを書かせていただきました。

「なごや文化情報」は、名古屋市から補助を受けて発行している冊子で、各区にある生涯学習センターや図書館、ホールや劇場、美術館、博物館などの文化施設に配架されています。

具体的な配架場所ですが、ローカルな情報になりますが、利便性の良いところでは、ナディアパーク7・8階(矢場町)、金山観光案内所、市民会館、名古屋ボストン美術館(金山)、電気文化会館、市科学館・美術館(伏見)、JR名古屋駅前観光案内所、オアシス21iセンター、ノリタケギャラリーなどでご覧いただくことができます。

また、冊子はお持ち帰りができます。

名古屋地区の皆様、各所にお立ち寄りの際にはご覧いただければ幸いです。

近々には、以下の名古屋市文化振興事業団さんのサイトにてご覧いただける予定にもなっておりますので、名古屋地区以外の皆様は、こちらをご覧いただければ幸いです。(現在は、12月号までのバックナンバーがご覧いただけます。)

http://www.bunka758.or.jp/id_bunkajyoho.html

ではでは、あらためて、本年もよろしくお願い申し上げます。
シマにゃんも、チェロケースの上からご挨拶です。
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by violino45 | 2012-01-01 02:36 | 日記 | Comments(16)