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共同製作プロジェクトの紹介と、イザイガルネリ、その後。

前回の記事では、弦楽器フェアでの出展と、天野さん、高橋さんとの共同製作バイオリンのことを少しご紹介しましたが、このプロジェクトを宮地楽器さんのブログにて写真付きでご紹介されていますので、お知らせします。
(赤文字のタイトルをクリックしていただければ、宮地さんのブログをご覧いただけます。)

第一回、「科学技術館 弦楽器フェアに出展します。」
宮地楽器さんブースでの出展のご報告と、共同製作バイオリンへのコンセプトの説明です。

第二回 「共同製作バイオリン 誕生秘話(1)」
昨年のモンドムジカで材料を購入するところから、それぞれの作業分担を決めて、製作にとりかかるまでのご紹介です。

第三回 「共同製作バイオリン 誕生秘話(2)」
それぞれ担当した製作工程の具体的な説明を、写真でご紹介しています。

第4回は、11月3日にアップされる予定です。
いよいよ、共同製作バイオリンの、完成です。

完成したバイオリンは、11月5日からの弦楽器フェアで展示いたします。
自由にご試奏いただけますので、ぜひ宮地楽器ブースにお越しください。

弦楽器フェアスケジュール。

●期間 11月5日(金)~11月7日(日)の3日間。
●時間 10時~18時。
●場所 「科学技術館」 東京都千代田区北の丸公園2-1
    (最寄り駅は 地下鉄、「九段下」もしくは「竹橋」です)


さて、以前からご紹介していました、イザイ・ガルネリモデルのバイオリンですが、すでに完成して、フェアでの展示に向けて、最終調整しているところです。

余裕がなく、製作記が途中になってしまって失礼しておりましたが、今回は、ホワイトでの完成の様子を写真でご紹介します。

ストラドモデルとは微妙に違うシルエットを感じていただけますでしょうか?
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次回は、近日中に、ニス塗り後の完成した楽器をご紹介する予定です。
このバイオリンも、弦楽器フェアにて展示いたしますので、ぜひご覧くださいませ。

by violino45 | 2010-10-30 05:26 | お知らせ | Comments(2)

弦楽器フェア2010 出展と、記念プロジェクトのお知らせ

先日モンドムジカが終わったばかりですが、、、
11月には東京で弦楽器フェアが開催されます。

●期間は、11月5日(金)~11月7日(日)の3日間です。
●時間は、10時~18時までです。
●場所は、「科学技術館」 東京都千代田区北の丸公園2-1 です。

    (最寄り駅は 地下鉄、「九段下」もしくは「竹橋」です)

弦楽器フェアの、公式HPはこちらです

参加4年目となった今年も、高橋明さん、天野年員さんとともに、宮地楽器さんのブースにて楽器を展示させていただきます。

私の展示楽器は、先日のモンドムジカでも展示したバイオリン(ストラドモデル)と、
このブログで以前から製作風景をご紹介しています「イザイ・ガルネリ・バイオリン」、
そして、もう一台、ストラドモデル・バイオリンを展示させていただこうと思っています。

モンドムジカのバイオリンと、イザイ・ガルネリは、試奏もしていただけますので、この機会にぜひお試しいただければ幸いです。

また、以前から何度か展示させていただいている、2006年製のビオラ(41センチ)も試奏用楽器としてご用意させていただく予定です。

高橋さん、天野さんも、新作楽器を多数展示されますので、ぜひ、3人の音色の違いなども弾き比べてみていただければ嬉しいです。
高橋さんは、先日、ピゾーニェのコンクールのビオラ部門で優勝!されましたが、
(おめでとうございます!)、そのビオラも展示される予定です。
ピゾーニェのコンクールの報告は、高橋さんのブログでご覧いただけます。

さて、ここまでは例年通りなのですが、今年は、宮地楽器さんのブースにおいて、私たち3人の特別なイベントをご用意しています。

イベントと言っても、何かを発表するわけではなくて、、「特別な楽器」のお披露目です。

どう「特別」かと言いますと、、、3人で1台のバイオリンを作ってしまったのです。。
唐突ですみません、、、詳しくご説明しますね。

今年、天野さんが京都で工房を開かれたことは先日ご紹介しましたが、帰国に先立ち、クレモナで10年間お互いに切磋琢磨したライバル3人で何か記念に残ることができないか?と考えていたときに、弦楽器フェアで毎年お世話になっている宮地楽器の山本さんからもアドバイスをいただき、3人で1台のバイオリンを共同製作しようということになりました。

3人が同時期にクレモナで出会った偶然の奇跡と、10年間の切磋琢磨で築いた良いライバル関係を、「絆」として永遠に残すためには、やはり1台のバイオリンとして形にする以外ないのでは?と皆で話し合った上での挑戦でした。

まだまだ発展途上の3人ですから、「大それたこと」と、お叱りの声もあるかと思いますが、発展途上であればこそ、それぞれの技術や感性をぶつけ合うことで新しい発見もあり、貴重な勉強ができる機会と思って取り組みました。

いざ製作が決まってからは、モデルの選定、そして役割分担など、いろいろ悩みましたが、最終的にはモデルは1715年のストラディバリ「クレモネーゼ」となり、役割分担は、次のように決まりました。

●高橋さん:設計、図面作成、内型作成、横板・ネック製作、楽器のボディの組み立て。

●天野さん:表板製作、バスバー、指板製作、魂柱、駒、部品のセッティング、音の調整。

●菊田  :裏板製作、ニス塗り、磨き。

菊田の作業が少なく、楽をしている?ように見えますが、、、ニス塗りはやはり時間もかかりますし、楽器全体のイメージを左右してしまう責任重大な部分ですので、、、ほかの部分の負担を軽くしていただきました。

実際、ニス塗りは、3人の個性をニスで覆い隠してしまわないように注意しつつ、でも私の個性は残るような、微妙なバランスを保ちながら仕上げるのは難しかったです。

高橋さんと天野さんも、普段の楽器製作とは違う難しさが大いにあったと思いますし、そもそも製作スタイルが微妙に違う3人の「表板、裏板、スクロール」が、ひとつのバイオリンとして融合するのか不安もありましたが、それでも皆、良い楽器の完成を信じて取り組めたのは、製作仲間として10年間の親交で築いた信頼関係があったからだと思います。

写真は、プロジェクト初期の頃の、それぞれの担当部分を手に持っての記念写真です。

高橋さんが持っている図面を元に、皆が製作に取り組みました。
天野さんは、帰国が迫っていたので、すでに表板が仕上がりつつありますね。
私だけ、まだ裏板の材料のままですね。。
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材料は、昨年のモンドムジカの時に、宮地楽器の山本さんとともに会場の材木屋さんを皆で回り、適度に乾燥していてすぐに使えそうな材料を選びました。
オリジナルのクレモネーゼは裏板が一枚板ですが、乾燥している一枚板は手に入らなかったため、2枚板での製作になりました。

この共同製作バイオリンのコンセプト広告が、現在発売中の「ストリング」誌でご覧いただけますし、宮地楽器さんのHPでも、同じイメージをご覧いただけますので、ぜひご覧ください。

今週、宮地楽器さんのブログでも、このプロジェクトの紹介記事が数回に分けてアップされる予定ですし、私も引き続き、もう少し、この楽器についてご紹介したいと思っています。

完成した楽器は、弦楽器フェアで展示されます。
ご自由に試奏もできますので、3人の個性がコッテリ詰まったバイオリンを、ぜひ弾いてみてくださいね。(濃いですよ~^^)

by violino45 | 2010-10-24 07:11 | お知らせ | Comments(6)

モンドムジカ2010 無事終了しました。

10月1日から3日間、クレモナで開催されました弦楽器見本市(モンドムジカ)に、初めて出展いたしました。
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私の同僚の高橋明さん(右)と、私の師匠のニコラ・ラザーリ氏の下で共に修行した兄弟弟子のアレッサンドロ・メンタさんとの3人での共同出展でした。
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メンタ君の尽力もあり、早めに準備したおかげで、コーナーの良い位置にブースを構えることができました。
右側に座っているのは、私たちの仲間の百瀬君で、今回は設営から撤収まで、スタッフとしてお手伝いいただきました。 お疲れ様でした。
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今回は、それぞれ製作した楽器一本ずつを、それぞれガラスのケースに入れるスタイルで展示しました。
これは、私の最新作のバイオリンです。
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こちらは、高橋さんのバイオリンです。
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そして、メンタさんのバイオリンです。
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今回、記念にポスターも製作しました。
私の楽器の写真は、2007年にチャイコフスキーコンクールで優勝したときのものです。
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また、それぞれ、ポストカードも作成しました。
私のは、同じく2007年のものの、渦巻き部分のものです。
これは、11月の弦楽器フェアの時も持参する予定です。
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期間中は、いろいろなお客様が興味深げに楽器をご覧になっていかれました。
日本の弦楽器フェアと大きく違うのは、一般のお客様が少なく、多くは、各国から来られた楽器商の方だということですね。
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以前からの友人で、高橋明さんの番組にも出演されたドイツ在住のバイオリニスト、石崎さんも来てくださいました。
私も、緊張してますね。
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私の師匠のラザーリさんも、クレモナの仲間の製作家さんたちとブースを出展していました。
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師匠との記念撮影です。
霊感の強い方には、背後霊が見えるかもですね。
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そして、私の製作学校時代の恩師、マルキさんです。
今回も、楽器に対して、愛情のこもった厳しい批評をいただきました。
でも、良い楽器だと褒めていただけたので、嬉しかったです。
右側は、マルキさんの下で同じ教室で学んだ、エルツ・グザヴィエ君です。
彼も、今は宮地楽器で職人として活躍していますので、マルキ先生には、弟子たちの成長振りを喜んでいただけました。
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グザヴィエ君と共に出張で来られていた、宮地楽器の山本さんです。
メンタ君のバイオリンを弾いているところですね。
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山本さんには、11月の5日からの東京での弦楽器フェアでまたお世話になります。
もちろん、天野さんと高橋さん、との共同ブースで、たくさんの楽器を展示しますので、ぜひ皆様お立ち寄りいただければ嬉しいです。
メンタ君も、イタリア製作家協会のブースのために来日しますよ。
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こちらは、メンタ君のご家族です。
ご両親と、そして、6月に結婚したばかりの奥様です。
そして、2月にはご出産予定と、おめでた続きのメンタ君です。
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シメオネ・モラッシーさんと、いとこのジョバンニ・モラッシーさんも応援に来てくれました。
普段は、辛口なご意見もいただくのですが、今回の楽器は、一箇所を除いて、まったく申し分ないという評価をいただきました。
どの一箇所かは、、、ヒミツです。
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そして、、、今回のモンドムジカで一番感動的だった瞬間です。
あの、ジオ・バッタ・モラッシーさんが私たちのブースにも来てくださいました。
メンタ君も、緊張していますね。。
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そして、同行者の皆さんにイタリアン・バイオリンの特色を説明されたのですが、
その時に、私や、高橋さんの楽器を使ってくださったのです。
これは、私たちにとってどれくらいの感動的なことだったか、ご想像いただけるでしょうか?
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さて、、3日間のフェアも無事に終了することができました。
来年以降も、続けていければと思っておりますので、ぜひ次回は会場でお会いできることを楽しみにしています。
おまけ画像は、、、毎年、買おうかどうか散々迷って、結局買わないメトロノーム君です、、。
今年も、、買えませんでした、、、。(来年こそは、、、)
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by violino45 | 2010-10-06 04:01 | 日記 | Comments(8)