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イザイ・ガルネリ アーチとエフ

日本も梅雨明けしたそうですね。
これからが、本当に暑い、夏本番という感じでしょうか。
熱射病にはくれぐれもお気をつけて、、、でも、この季節しかない開放感をお楽しみくださいませ。

クレモナも、暑くて暑くて、、、工房に引きこもっております。(どこが開放感じゃ?)

さて、更新が滞っておりました、イザイ・ガルネリバイオリンですが、製作はだいぶ進んでしまいましたので、少しダイジェスト気味にご紹介いたします。

前回は、ミニカンナでのアーチでしたが、アーチの仕上げは、スクレーパーです。
昔、プリンセス・プリンセスの歌の歌詞に、スカイ・スクレーパーという単語が出てきて、ずっと意味が分からずにいたのですが、、最近、やっと分かりました。
「超高層ビル」という意味だったのですね。
直訳すると、空を削るもの、となりますね。
それはどうでも良いのですが、、その、スクレーパーで、空ではなくてアーチを削りだします。
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最初は、ミニカンナの跡を削り取っていく作業なのですが、仕上げに近づくと、スクレーパーをアーチにこすりつけるような感覚で、薄皮一枚ずつはぎ取るような感じになります。
材料の特性を感じつつ、音の響きを想像しながら、見た目も美しく仕上げるわけですが、どこが終わりという明確な線を引くのがとても難しい作業です。
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アーチが終わったら、今度は裏側を削って、厚みを仕上げていきます。
表板で、3ミリから2.5ミリ程度まで、微妙に厚さを変化させていきます。
この作業も、最終的にはスクレーパーを使います。
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厚みが仕上がったら、エフを切ります。
ガルネリのエフは、ストラドとは別世界、というか別宇宙ですので、作業の前に、別の星の空気を吸う必要があるのですが、、それは難しいですので、ストラド的なエフから意識的に自分を切り離しつつ、でも自分を見失わないように、まとめていくことになります。
結局、こんな感じになりました。
コピーはせずに、でもイザイの雰囲気を表現しつつ、私のスタイルも維持するという難題でしたが、ある程度は目的を達したと思います。
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あえて、本物の写真も載せてみます。
やはり、迫力があります。
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アーチ、そしてエフを終えると、そろそろ楽器製作も山場を越えつつある気がしてきます。
でも、まだまだ勝負どころは続きますので、気を抜かずに進めていきます。。
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by violino45 | 2010-07-24 03:37 | 製作記 | Comments(2)

ミッテンバルトの楽器を録音しました。

大変遅くなってしまいましたが、ミッテンバルトのコンクールに参加した私たち3人の楽器の音を録音しました。

演奏は、おなじみになりました、高橋明さんにお願いしました。
曲は、クライスラー作曲の、「序奏とアレグロ」の序奏の部分の冒頭です。
今回は、少し派手目の選曲にしてみましたが、3台の楽器ということで、、高橋さんも少しお疲れ気味?でしょうか、、。(いつもすみませんです。)

この3台の楽器、ほぼ同時期に完成して、コンクールに参加して、戻ってきたばかりの状態ですので、こうして比較できるのは貴重な機会となりました。

3台の違い、聴き比べてみてくださいませ。

では、まずは20位だった私の楽器です。


次は、高橋明さんの、4位を獲得した楽器です。


続いて、9位という成績でした百瀬さんの楽器です。


いかがでしょうか、、、録音という限られた情報量の中でも、微妙な音色の違いを感じていただけましたでしょうか?

最後に、私の楽器の写真を少しご覧くださいませ。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
製作記なども、また引き続きご紹介していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

by violino45 | 2010-07-10 06:49 | 動画 | Comments(20)