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チェコ、コンクールのご報告

コンクールの後半戦を追加しました。(4月30日)(注)とても長文です。

先日ご紹介いたしました、チェコ共和国のNACHODという街でのバイオリン製作コンクールが終了して、無事にクレモナに戻ってきましたので、ご報告いたします。

結果を先に申し上げますと、私は総合8位という成績でした。

1位は地元チェコのKUS FRANTISEKさんが獲得しました。

2位と4位は、2台の楽器でクレモナから参加したサンドロ・アジナーリさん、3位と7位に、同じくクレモナから、マルコ・オジオさんが入りました。

日本人では、天野さんが5位と6位に食い込みました。
なので、8位といっても、私の上には製作者は4人という不思議な結果になりました。
それだけ、皆さん、2台の楽器のバラツキが少なく、安定した実力が評価されたのだと思います。(私は、1台での参加でした。)

8位という成績にはとても満足しています。
参加した顔ぶれを見ると、半数近い製作者が過去のコンクールでのメダリストですし、実際に展示された楽器はどれもが良い楽器で、誰が優勝してもおかしくなく、逆に、誰もが下位に留まる可能性があると参加者全員が感じていたことと思います。

なので、私ももちろん上位を目指す気持ちで参加しましたが、逆に、恐怖もプレッシャーとして感じていましたので、無難な成績で終われてホッとしたというのが正直な気持ちです。

それよりも、今回、ウズマキの実技はもちろんですが、音響審査などを間近で見ることができて、そして、ライバル達と意見交換する中で、自分の楽器に何が足りないか、今後、どうしていけばさらに良い楽器にしていくことができるかを、ある程度明確にすることができたことが大きな収穫でした。

ハードなコンクールなので、参加するかどうか最後まで迷っていたのですが、今は、参加して良かったと心から思っています。

では、コンクールの様子を、写真でご紹介いたします。

審査会場は、ホテルと同じ建物で、とても快適でした。
左側が宿泊したホテルで、右側がウズマキの実技や音響審査が行われた会場です。
山の上に、お城が見えますね。
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プラハに飛行機で到着してから、バスで3時間かけてNACHODに移動したのですが、旅の疲れを癒す間もなく、出品に向けて最後の調整と磨き作業、そしてお互いの意見交換です。
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ライバルの楽器の音や仕上がりが、とても気になります。
でも、良い仲間達なので、牽制したりせず、素直に意見を言い合う雰囲気です。
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提出された楽器たち、41台のバイオリンです。
いろいろな国の、様々な年齢の人たちが参加していますので、楽器のスタイルもいろいろな特徴があります。
全ての楽器を丹念に見ることは、とても勉強になります。
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↓私の楽器はどれでしょうか?正解は最後に、、。
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出品も無事に終わって、ホッと一安心、翌日のウズマキ実技に向けて、一休みです。
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このコンクールは、19世紀にNACHODで活躍されていたMETELKAさんという製作者を記念して開催されています。
きっと、天国で喜んでいらっしゃることでしょう。
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お城のように見える建物、実は市役所です。
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こちらは、コンクール会場の目の前にある教会です。
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翌日の朝8時、ウズマキ製作実技の開始です。
終了は夜中の23時、体力と集中力の勝負です。
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旅の疲れが抜けていない私、、、。
でも、会場内はとても良い雰囲気で、和気あいあいと、楽しく、しかも最後まで集中して仕事をすることができました。
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ほとんど言葉が通じない人も多いのですが、目が合えば、「お互い大変だけど、最後までがんばろうね」と、製作者同士、通じ合うものがあるのです。
彼は、ポーランドのKRUPAさん、やはりコンクールの上位入賞の常連で、ライバルです。
2007年のチャイコフスキーコンクールでは、チェロ製作部門で優勝しています。
やはり、お互いに進行具合が気になるのです、、、。
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高橋明さん、隣同士で楽しく過ごしました。
ビールが見えますね~。。 でも、ノンアルコールですので、ご安心ください。
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天野さん、集中して、いい仕事してますね。
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クレモナからは、日本人の若手も3人参加しました。
皆、熱心で、将来有望な若者達です。
こちらは、前田君。
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高橋君。
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そして、日本人のなかでは紅一点の小島さん、、、ちゃんと見えているのかな?
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イタリア人の紅一点、デボラさん。。とても良い楽器をつくります。
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アジナーりさん、明君の師匠ですね、2位おめでとうございます。
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ポルタンティさん、数々のメダルの保持者ですが、さらにコンクールに挑戦され続けています。
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オジオさん、3位おめでとうございます。
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フィオレンティーニさん、いつも冗談ばかり言っている、クレモナチームのムードメーカーです。
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そして、私の兄弟子^^、アレッサンドロ君です。私と同じく、ラザーリ師匠のウズマキ写真を見本にしていました。
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もう一人、クレモナからはアクイリーノさんが参加しましたが、写真を撮りそびれました、、。

実は、こうしてウズマキを彫っている最中、バイオリン本体の審査が行われていました。
技術レベル、美観、スタイル、ニス、演奏性、オリジナリティ、材料の選択など、音質以外の全てを採点されます。
そして、夕方、まだウズマキ試験をしている最中に、その結果が発表されます。
私の楽器は、この時点では2位の成績を納めました。
ラザーリ師匠に習いながら、自分なりに追い求めてきたものが認められたということで、とても嬉しい結果でした。
でも、浮かれている場合ではなく、気を引き締めて、最後まで集中してウズマキを仕上げました。
結果は、どの審査員がどう点数をつけたかも、全て貼り出されます。
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全員の、完成したウズマキです。
それぞれの流派や、スタイルにとても特徴があって、眺めているととても勉強になります。
15時間、参加者全員が一削り一削り、気持ちをこめて彫り込んだウズマキを見ていると、その人の人柄が伝わってきます。
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私のウズマキは最近少しワイルド路線になっているのですが、審査ではそれがあまり好まれなかったようです。
前日のバイオリンの成績から落ちて、この時点で7位になりました。
私の作品です。
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ノミの跡がそのまま残っていますが、いかに表面が滑らかに仕上がっているかではなくて、ウズマキのモデル、スタイル、カーブの美しさなど、造形がトータルで審査されました。
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ウズマキの翌日は、音の1次審査(無伴奏)がありました。
会場は、同じ建物の中のホールです。
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審査員の皆様です。
右から2番目が、シメオネ・モラッシーさんです。前回、2004年に開催されたこのコンクールでは、優勝を飾りました。
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審査員には誰の楽器か知られないように、でも、会場の参加者には分かるように、そっと製作者の名前を書いた紙が見せられます。

今回、演奏された曲がとても短く、楽器の特徴を十分に聞き分けるには不十分だというのが、参加者の一致した意見でした。
でも、長すぎると、演奏者も審査員も途中で疲れてきて公平でなくなるという考え方もあるので、こういう審査というのは本当に難しいと感じました。
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音の1次審査が終わった時点で、私は一つ順位が上がって6位になりました。

他の参加者も、結果が発表されるたびに順位が大幅に動きますので、まさしく一喜一憂、悲喜こもごもの展開となりました。
もちろん、コンクールの成績はとても重要ですし、それを無視していてはコンクールに参加する意味も無くなってしまいますが、あまり結果を意識しすぎて悲しんだり、逆に浮かれていると、せっかく貴重なコンクールの場でいろいろなことを吸収できる機会を逃してしまう気がしますので、感情は極力抑えて、冷静に自分の楽器に足りないものをその場で見極めることも大切です。

そうすることで、自分の楽器が良くなっていくのだと思いますし、次のコンクールで良い成績を残せることにもつながるのだと思います。

さて、残すは最終日の音響2次審査だけですが、その前夜、皆、なぜか楽しそうに町を歩いてますね。どこに行くのでしょうか?
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はい、こちらです。
審査員の人たちも、連日のプレッシャーを開放するように、大いに盛り上がっていました。
私も、おそらく、15年以上ぶりに、1ゲームだけ参加しましたが、、、、結果は、、、、。
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最終日、さすがに皆、疲れを隠せません。
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音響2次審査は、ピアノ伴奏でしたが、曲がさらに短く(おそらく20秒以下)、審査員も瞬時に判断しなければいけないので、本当に大変そうでした。

審査には、いろいろな考え方があるのだと思いますが、私が感じたのは、バイオリンというのは音楽を奏でる道具なのに、20秒という時間では音楽を感じるのではなく、単に音響性能を競っているような寂しい気持ちがしました。
コンクールという場ではありますが、もう少し音楽を感じていたかったです。
どの楽器も、それぞれ個性がありますが、いずれも良い音でしたので。
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審査結果は、会場の外にあるコンピューターですぐに集計、印刷されて発表されます。
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最終結果、上位20人です。
数字は、左から、バイオリン製作技術と美観審査、音響1次審査、音響2次審査、ウズマキ審査、そして合計点です。
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私は、残念ながら音響2次でさらに点を下げ、8位に落ち着きました。
優勝したKUSさんは、逆に、前日までは7位でしたが、最後に高得点を獲得して、トップになりました。
天野さんも、前日まではメダルを狙える位置だったのですが、残念ながら届きませんでした。
今回、ライバルの一人である高橋明さんは結果的に上位には食い込めませんでしたが、その楽器はいつもどおり美しく、音もすばらしいものでした。
私が最初に書きましたコンクールの恐怖が現実のものとなったわけですが、だからといって、高橋さんの楽器への評価は変わるものではありませんし、それは参加者が口を揃えて言っていたことです。
逆に、高橋さんなりに、新しいインスピレーションを掴んだことと思いますので、これからの彼の作品を見るのが楽しみです。

全ての戦いが終わり、皆で記念写真です。
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表彰式とともに、盛大なパーティです。
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私は賞品はありませんでしたが、参加記念状(ディプロマ)をいただきました。
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室内楽の演奏がありました。
3日間、張り詰めていた気持ちが、癒されていくのが分かりました。
やはり、音楽というのはすばらしいものですね。
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翌日は、プラハに立ち寄り、半日観光です。
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でも、すぐに道に迷います。
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Nachodと違い、大都会でした。
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大聖堂のある広場です。
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毎正時にはカラクリ時計が見られるらしいのですが、、、。
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そして、プラハといえばこちら、モルダウ川です。
初めて見ましたので、感激です。
本当に、あのメロディーが聞こえてきそうでした。
何枚か、絵葉書ショットです。
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皆、長かったコンクールから開放されて、良い表情です。
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私も、ここに来て、初めてリラックスできました。
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この平和な時代に生まれ、バイオリン製作者として生きて、すばらしい仲間達とともにこの祭典に参加できた幸運に感謝したいと思います。

長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
今回の経験を活かして、これからも良い楽器を作り続けていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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あ、先ほどの答えは、右から2番目が私の楽器です^^。

by violino45 | 2008-04-29 05:30 | 製作記 | Comments(34)

コンクール参加(懲りずに、、、)

今週水曜日から、チェコ共和国のNachodというところでバイオリン製作コンクールがありますので、バイオリンを持って参加してきます。
このコンクールは少し変わっていて、現地でウズマキを製作するという実技部門があります。
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このウズマキ製作試験にはノミとナイフだけしか使ってはいけません。
私は普段、ヤスリやスクレーパーをふんだんに使って仕上げていますので、刃物だけで仕上げるのは初めての経験で、恐怖です@_@。
試験は、木曜日の朝8時から夜の23時までの15時間、参加者全員でせっせとウズマキを彫るのです。
翌日の金曜日はソリストによる演奏審査(無伴奏)、土曜日には室内楽伴奏による演奏審査もあります。
もちろん、コンクール期間中、バイオリンは審査員によってじっくりとチェック、採点されるわけです。
結果は、土曜日の夜に発表されます。

パンフレットによりますと、ウズマキは途中まで準備して良い事になっています。
こんな感じです。
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これを元に、削ってみました。
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さて、コンクール、、、、いろいろと準備が大変ですし、精神的にもプレッシャーが大きいので、今年はやめておこうかと思ったのですが、結果はともかく、参加するだけでも得るものがとても大きいので、締め切り直前になって参加申し込みをしました。

もちろん、良い結果を出すことを目標に参加しているのですが、大切なのは結果そのものよりも、良い結果を出すためにいろいろ考えて工夫する過程そのものだと考えています。
その経験が、次の作品へのインスピレーションとなるわけです。

よく、コンクール用の楽器はなにか特別な作り方をするのかと聞かれるのですが、そんなことはありません。
普段から最高のものを目指して製作してますので、これ以上特別なものを作りようがないのです。
逆に、普段いい加減なものを作っていて、コンクールの時だけ良いものを作ろうとしても、それは無理なことだと思います。
普段どおりの物を作ることが、それがいつも自分にとって最高の作品でありたいと思っています。

でも、一つだけコンクール用に特別に準備することがあります。
それは、楽器のセッティング、調整です。

普段も、もちろん、念入りにセッティングして納品するのですが、最終調整は楽器屋さんの領域ですし、お客様の手に渡ってからも、弦の選択も含めて、お好みで調整されるわけです。

でも、コンクールの場合、審査員が楽器をケースから取り出した瞬間に最高の音を出す必要がありますので、少しでも良い状態で楽器が鳴るように、いろいろとチューンナップするわけです。

楽器と相性の良い弦を選択することも重要になってきます。

楽器が完成してから、コンクールによっては郵送しますし、実際に審査が始まるまでにはさらに一週間以上ケースに眠っている場合もありますから、審査が始まった瞬間に良い音が出る状態を保つのは大変で、いろいろなノウハウがあるわけです。

これは、コンクールでの特殊な事情ではあるのですが、こういう極限状態での経験が、普段の楽器作りにも活きてくるのだと思いますので、(懲りずに)参加し続けるわけです。

また、今回は審査員さんとも直接お話ができる貴重な機会ですので、いろいろな意味で勉強になりますし、クレモナからたくさんの仲間(懲りない面々)が参加しますので、イベントとして、楽しんで来たいと思っています。

なので、結果がもし悪くても、見逃してやってください~;_;。(←結局、これが言いたかった)

by violino45 | 2008-04-20 15:56 | お知らせ | Comments(24)

ホワイトヴァイオリン完成

クレモナは、桜が散るとともに寒気団が戻ってきたようで、、、、
寒いです。
暖房つけてます。

さて、超ダイジェストになってしまいましたが、バイオリンが完成しました。
例によって、ホワイトで御紹介いたします。
少し、背景が乱雑ですね~、、、整理整理、、、、。
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今回のエフは、、どんな表情でしょうか?
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ウズマキは、少しワイルド系に戻った感じです。
アンモナイト師匠の影響?
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今回の表板は、年輪が強めでしたので、少し音作りに工夫しました。
材料の声を、ちゃんと聞き取れたかどうか、いつも疑心暗鬼ではありますが。
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裏板のトラ杢、、、癒されますね。
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この、ボタン部分の仕上げは、実は、製作者がとても悩む部分です。
私も、この数年、どうにも納得がいかない状態でしたが、最近、いい感じになってきました。
なので、写真アップです。
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ミラノの蚤の市で出合ったアンモナイト師匠、いろいろなことを教えてくれました。
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by violino45 | 2008-04-17 15:28 | 製作記 | Comments(10)

ウズマキ、、、

そろそろ桜も終わって、新緑の季節ですね。
この季節、マエストロの工房に行くために国道を走っていると、一日ごとに、緑の量が増えていくのが分かって、春の息吹を感じます。
もうしばらくすると、一面、トウモロコシ畑が広がります。

さて、ウズマキ作業を、またまたダイジェストで、、、、。
のこぎりも、おなじみの光景になりましたね、、、。
デュエットです。
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一気に飛んで、(スミマセン)、スクレーパーでの仕上げです。
このへんの、微妙な一削り(失敗も含む)で、一気に全体のバランスが崩れたり、逆に、納得いかなかった渦巻きが、急に活き活きとしてきたり、微妙な作業です。
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後頭部は、ウズマキが仕上がってから掘り込みますので、万が一失敗したらと思うと、緊張します。
事実、ノミが滑って失敗する危険も高い作業なのです。
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ここを削る時は、息を止めます、、、、、。
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無事に仕上がりました。
「アンモナイト師匠、、、、、どうでしょうか?」
「比べて写真撮るなんて100億年早いワ!ボケェ!」(服部平次の声で)
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by violino45 | 2008-04-10 15:08 | 製作記 | Comments(11)

アーチと厚み出し

大変ご無沙汰してしまいました。
日本は桜も満開のようですね。
クレモナには、桜並木というほどのものはないのですが、それでもちらほら桜らしき樹木を見かけます。(桃?梅?)
我が家のベランダからも、1本、満開の桜(桃?)を見ることができます。
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さて、製作はだいぶ進んでますが、またまたダイジェストでお届けいたします。
パーフリングの後は、アーチですが、先に、縦方向のアーチを大まかに決定します。
手のひらカンナで削って、横から見て確認します。
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その後、ミニカンナで横方向のアーチをつなげていきます。
縦方向も、適宜確認して、修正しながら全体のバランスを整えていきます。
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最後はスクレーパーで仕上げてアーチの完成です。
毎回、アーチの仕上げには悩みます。
膨らみすぎたり、痩せすぎたり、、、ちょうど良い、納得のいく仕上がりになったことは一度もありませんし、たぶん、これからもそうなのだと思います。
師匠でさえ、毎回、頭を抱えながらアーチには苦しんでいますが、でも、できあがったものは、さすがの仕上がりなので、私も、その域に少しでも近づきたいと思い続けるわけですね。
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厚み出しは、楽器の見た目には関係ないのですが、音には直接的に影響してきますので、これもまた違った悩みが多い作業です。
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良い音、良い音、と念じながら作業していますと、ときどき、幻覚が現れるのです。
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スプリングソナタでも、リクエストしてみましょうか?

by violino45 | 2008-04-04 08:33 | 製作記 | Comments(10)