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ビオラ41.5センチ ダイジェスト2 完成

「耳をすませば」では聖司君がウズマキの凹みの部分を丸ノミで削ってましたが、、、、
あの後は、このようにヤスリで仕上げます。
ここの部分の深さや、丸みの加減で、ウズマキの印象はかなり違ってきます。
私は、少し深めが、好みです。
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というわけで、仕上がったウズマキです。
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「そのくらいのもの、誰でも作れるよ、、まだ全然ダメさ!」
という聖司クンのセリフが頭の中をぐるぐる、、、、、。

はて、私は本当の原石を見つけたのでしょうか、、、?
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「はじめから完璧なんて期待してはいけない、、、」という、おじいさんのセリフに慰めてもらいましょうか、、、、。

さて、耳すまの世界は置いておいて、、、。
だいぶ、はしょりましたが、ビオラの完成です。
やはり、出来上がると、大きいです。
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いくつか、ディティールをご覧下さい。
「戦士の休息」デス。
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完成のお祝いに、「ジャンボ大盛りのラーメン」、いただくことにします^^。

by violino45 | 2008-02-24 16:01 | 製作記 | Comments(24)

ビオラ41.5センチ ダイジェストその1

大変ご無沙汰しております。
なかなか余裕が無く、更新も滞っておりますが、いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、ビオラの製作も現実にはかなり進んでしまいましたので、ダイジェスト的にご紹介します。
裏板のアーチのミニカンナ作業です。
表面に細い線が見えると思いますが、これは、カンナに秘密?があるのです。
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このように、刃が、歯のように(日本語はややこしいですね)なっています。
裏板のような、トラ杢が深い材料の場合、普通の刃ですとポロっと欠けてしまうことがあるので、このような刃のほうが都合が良いのです。
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対して、表板は、最初から普通の刃のカンナを使います。
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こうして見ると、よく分かりますね。
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仕上げは、スクレーパー作業です。
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私は、このような形の、大小2枚のスクレーパーで、ほとんど仕上げます。
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よく切れるスクレーパーと使うと、削りクズは粉ではなく、カンナクズのようになります。
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次は厚み出しです。
毎回、この作業は冷や汗が出ますが、ビオラは大きさの感覚が違いますので、さらに神経を使います。
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厚み出しも、カンナがけ~スクレーパーで仕上げますが、裏板はやはり、2種類のカンナを使い分けます。
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バスバーの接着です、真ん中に見える4角い木は、ニカワ付けのときに、バスバーがずれるのを防ぐために貼り付けた木片です。
最終的には取り除きます。
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バスバーを削って仕上げます。
ビオラは製作台数が少ないので、どの程度まで削ったら良い音になるのか、データが不足していますので、マエストロの意見を参考に、慎重に仕上げます。
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日本は大雪などで被害もあったそうですね。
皆様はお元気でお過ごしでしょうか?
クレモナは、霧が出る日も多いですが、今年は比較的穏やかな天候のようです。
ブログも停滞気味ですが、本人は元気に仕事をしていますので、ご安心くださいませ。
心配してないって??、、失礼いたしました~。

by violino45 | 2008-02-16 16:47 | 製作記 | Comments(12)

ビオラ41.5センチ パーフリング そして、、ノミの市

グルーブ感という言葉、不思議な響きですが、この言葉でしか表現できない感覚って確かにありますよね。
もともとは、「レコードの溝」に針がしっかりと乗っているイメージからの言葉のようですが、特にポピュラー音楽の世界では、いわゆるノリの良い演奏者に対しての褒め言葉として使われることが多いと思います。

もちろん、リズム楽器が明快にビートを刻む音楽だけではなく、例えば、キラキラ星を無伴奏で弾いても、グルーブ感を感じる演奏は心地よいものだと思います。

でも、ただ体を揺すってノリノリになって弾けばグルーブ感が出るというものではないところが、難しいところですね。(多くの場合、逆の現象が起きるようです。)

やはり、高い技術の裏づけがあって、一音一音しっかりと発音されていて、その上での余裕が、グルーブ感として出てくるような気がします。

以上、自らの演奏への反省を込めて、、、、。

前置きはこれくらいにして、、、。

パーフリングです。
まずは、カッターでしっかりと溝を切ります。
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その後で、ナイフで溝をさらに深く切り込み、、、。
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細いノミで溝を掘っていきます。
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パーフリングを入れて、丸ノミで削ると、パーフリングのカーブが現れます。
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このパーフリングも、溝にしっかりと入って、生きたカーブを描けたとき、まさしくグルーブを感じます。
ストラディバリから現代のマエストロに至るまで、名工と呼ばれる人のパーフリング、アーチ、エフ、ウズマキすべてから、グルーブを感じることができます。
音楽でいうと、リズムのタメのようなものでしょうか、、、、。

私も、多少の乱れぐらいでは揺るがない、強いグルーブを感じる楽器を製作したいと日々思っているのですが、、、思っただけでは実現できないのは音楽と同じですね。
でも、思って、そして実行しなければ、永久に実現できませんので、あらためて日頃思っていることを書いてみました。


さて、先週の日曜日、久しぶりにミラノの蚤の市に行ってきました。
毎月、最終日曜日に開催されるこのアンティーク市、運河の両脇にずらーっと、何百メートル?
数え切れないほどのお店が並びます。
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いわゆる、西洋アンティークから、家具、食器、時計、アクセサリー、書籍、楽器、その他、何でも高級品からガラクタにいたるまで、何でも見ることができます。
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さて、私は何を見ているのでしょう?
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これでした。 いつの時代のスキーでしょうね、、。
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こういう、変わった家具も魅力的ですね。
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アクセサリーも、豊富です。
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誰か、何か買ってますね、、、商談成立でしょうか、、。
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古い電話ばかりを売っていたり、、、
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杖の専門のお店も、、、。
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ここは、昔の洗濯場だったそうです。
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アンティークアイロンも、たくさんです。
我が家には、この数倍のコレクションがありますが、、、今回も、一つ増えました(;_;)。
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こういうのも、コレクターの人は多いんでしょうね。
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こういうのとか、、
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楽器屋さんが少ないのが、残念です。
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これは、、バスクラ?
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この日見つけた、唯一のバイオリンです。
思えば、11年前にウイーンの蚤の市でも、こうしてバイオリンを見つけて、、、
それから全てが始まったわけですね、、、。
今回は買いませんでしたが、、。
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もう、、、わけがわかりません、、。
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かわいい、かも、、。
いつも、蚤の市に来るたびに、バロン(男爵)のような猫ちゃんを探しているのですが、、
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ここで、嬉しい出会いが、、
ミラノの製作学校で学んでいる篠崎さん(左)と、柴田さんです。
なんでも、バロックバイオリンのネックを固定するために使う、アンティークの釘を探しに来たのだとか、、、、マニアック、、、。
で、さらに、三葉虫の化石もゲットしたのだとか、、、、、さらにマニアック。
こちらのブログでご覧いただけます。
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普段は川べりで寒さが厳しいのですが、この日は天気も良く、久しぶりの休日を楽しく過ごせました。
でも、一日中歩いて、足が痛いです。
普段の運動不足を思い知らされました。
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篠崎さんをマニアックと言っておきながら、、、
同じ化石屋さんで、これを買ってしまいました。
一億年前?からこんなに美しい渦巻きを描いていたのですね、、アンモナイト師匠。
少しでもあやかれるように、修行したいと思います。
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、、、、、、ふと気がつけば、、、こんなものが、、、、。
油断大敵、、、、。
ウズを巻いていれば良いというものでは、、、。
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by violino45 | 2008-02-01 05:47 | 製作記 | Comments(29)