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ビオラ41.5センチ 荒削り

ご無沙汰しております。
日本はとても寒いそうですね。
お体には気をつけてお過ごしください。
クレモナも、、、寒いです、、、。

ここでお知らせですが、先日ご紹介しました写真家の「横山進一」さんのコミュニティをミクシィ上に作成しました。
ミクシィをされている方で、横山先生にご興味がありましたら、プロフィールもご覧いただけますので、ぜひこちらをご覧下さい。(ミクシィへのログインが必要です)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2989514
まだまだ立ち上げたばかりで、至らない点が多いかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

ビオラは、裏板と表板のカンナがけと切り抜き、荒削りです。
今回の裏板は、少しトラ杢が細めですが、端正?な印象です。
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切り抜いた状態が、これです。
表板は、結構厚い材料ですね。
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エッジ部分の厚さ(4ミリ強)を描くと、その3倍くらいの材料の厚みがあるのが分かります。
楽器が3台分取れれば良いのですが、、、、そうはいかず、、、。
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エッジ部分に関しては、ほとんどの木材を切りとることになってしまいます。
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すごく、申し訳ない気持ちです。
その分、残った材料で、良い楽器に仕上げたいと思います。
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by violino45 | 2008-01-24 06:33 | 製作記 | Comments(11)

新春買い出しツアー

寒風吹きすさぶ中、ミラノの材料屋さんまで木材の買い出しに行ってきました。
楽器用材料は、こんな感じで、クサビ形に製材されて山積みされています。
これを、一枚一枚、見ていくのは大変です。
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壁一面の材料の山、、、、この中から、少しでも良い材料を見つけ出さなければいけません。
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高橋明君も、真剣なまなざしです。
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こちらは、私と同級生だった清水君、、、といっても、年はふた回りほど、、、、、、。
それはともかく、、彼は今、ジェノバのマエストロのところで仕事をしています。
製作も修理も優秀で、心優しい好青年です。
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私も、真剣に材料を選んでいます。
普段は、モラッシーさんのところで購入するのですが、材料を見る目を養うには、いろいろな産地の木材を見る必要がありますし、製作する楽器の材料にもバリエーションが必要なので、時々、別の材料屋さんに遠征するわけです。
それにしても、寒そうですね。
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清水君は、今回、指板材をまとめ買いしたようです。
年々、良い黒檀が手に入らなくなってきているので、こういう機会は貴重なのです。
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高橋君も、良い材料が見つかったようで、普段の姿?に戻りました~。
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by violino45 | 2008-01-15 17:53 | 日記 | Comments(12)

ビオラ・41.5センチ

皆様、良いお正月を過ごされましたでしょうか?

次の楽器は、ビオラです。(41.5センチ)
2006年に製作した41センチのストラディバリモデルと同じものを、少しだけ大きく変形します。

拡大コピーをすれば、簡単なのですが、今回は、手書きで微妙にデザインを修正しました。
コピーそのものが、微妙にゆがむ可能性があることと、単純拡大するよりも、弾きやすさとデザインのバランスを考えてアウトラインを修正しやすいからです。
あと、少しだけオリジナリティを出せますしね。

でも、5ミリの差ですから、全体の姿は41センチとほとんど変わらない楽器になると思います。

これが、もともとの41センチのビオラの型板です。マエストロの楽器からコピーしました。
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こちらが、微妙に引き伸ばした41.5センチの内型です。
この段階では、完成した姿を想像するのは難しいですね。
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ブロックを貼り付ける部分は、丁寧に平面を仕上げます。
ここが不安定だと、全ての作業に悪影響がありますし、横板を貼り付けてからブロックが剥がれたら最悪ですから。
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ブロックを貼り付けるときは、あらかじめ規定のサイズに整形しますが、最初は、このようにテーブルナイフを使って割ります。
これでブロックの繊維がまっすぐ通った状態になり、作業もしやすいですし、楽器になってからも構造的に安定しますので、音にも有利だと思います。
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ここで、少し問題が発生しました。
小さい穴が見えますでしょうか?
「キクイムシ」の通った穴です。
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キクイムシは、幼虫の間、木材の中をひたすら食べ進み、長いトンネルを作って、最後に表面に穴を開けて成虫になって飛び出します。
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穴の空いた材料は、もちろん使えませんので、廃棄します。
ブロック材なら交換するだけで済みますが、高価な裏板で、しかもアーチの完成間近でこの穴が現れることも多く、そうなると、本当に泣きたくなりますが、ぐっとこらえて、新しい裏板を作り直すことになるのです。
キクイムシの写真は、あえて公開しませんが、、、、、ご想像におまかせします。

さて、無事にブロックも貼り付け終わりました。
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ブロック材をセンター部分に合わせて削り、横板を曲げて接着します。
このセンター部分は、隙間無くピッタリと横板を曲げて貼り付けるのは難しいです。
隙間が空くと、表板と裏板で楽器の形が変わりやすいので、できるだけ密着させたいところです。
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無事に、センター部分が終わりました。
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by violino45 | 2008-01-13 08:11 | 製作記 | Comments(6)

写真家 横山進一先生との出会い

昨年11月に帰国した時に、高橋明氏の紹介で写真家の「横山進一」先生にお目にかかることができました。

横山先生は、世界的に有名なストラディバリ撮影の権威でいらっしゃいます。
1984年に発表された写真集「Antonio Stradivari in Japan」は、すでに伝説となり、市場では高いプレミアがついています。

最近では、2002年に発売された、「アントニオストラディバリの装飾楽器」が有名で、こちらは現行商品となっています。こちらでごらんいただけます。

その写真の美しさ、精密さは、バイオリン製作者の中でも常に話題になっていて、イタリアのマエストロもいつもその写真を見ては楽器製作の参考にしているほどです。

そんなすごい方にお会いできただけでも光栄なのですが、今回、ご縁があり高橋明氏とともにチャイコフスキーコンクールの受賞楽器を撮影していただけることになったのです。

これは、おそらく100年早い、畏れ多いことなのですが、先生と旧知の仲であった高橋氏の紹介でこの撮影が実現したわけです。

某日、緊張とともに先生のアトリエを訪ねましたが、先生とスタッフの皆様にはとても温かく迎えていただき、楽しく撮影風景を見学することができました。

今まで何百台ものストラディバリが撮影されてきた撮影台に私達の楽器が置かれ、大きなフィルムカメラで一枚一枚撮影されていく様を見るのは、とても感動的な時間でした。
シャッターの音に、重みを感じました。

撮影後も、先生の写真作品を拝見しながら楽しくお話させていただいたり、先生のご友人のバイオリニストEさん(当日は、撮影の助手をされていました)に楽器を弾いていただいたりと、時間を忘れて楽しいひと時をすごさせていただきました。
この場を借りて、あらためて感謝申し上げます。
横山進一先生の公式HPは、こちらです。

さて、完成した写真ですが、とりあえずHPでご紹介させていただきました。
いつか、もっと大きく引き伸ばして、印刷物の形でご覧いただけるようにしたいと思っております。

ここでも、数枚、ご紹介します。
先生の写真は、本当にその場に楽器が存在するかのようなリアリティが魅力なのですが、画面上でも少しでも伝われば幸いです。
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ちなみに、先生はバイオリン製作もされていて、すばらしい楽器を拝見させていただきました。
特に、一台目に作られたサンライズのコピーモデルは、本物を見ながら製作されたそうで、本物そっくりの完成度で驚きました。
音もすばらしく、1台目とはとても信じられませんでした。

先生の温かい人柄と、まさしくプロの仕事ぶり、そして楽器の音色に囲まれて、幸せな一日でした。

by violino45 | 2008-01-05 02:11 | お知らせ | Comments(8)

今年もよろしくお願いいたします。

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明けましておめでとうございます。

昨年も、停滞しつつも1年間ブログを続けてこられたのも、皆様からたくさんいただきました温かいコメントのおかげと感謝しております。
まことにありがとうございました。

今年も、とくに新機軸を打ち出していこうという野心はございませんが^^、少しずつでも、バイオリンを知っていただけるお手伝いになることができれば嬉しいですし、私自身、さらに良い楽器を目指して1台1台、魂を込めて製作していきたいと思っていますので、拙ブログともども、よろしくお願い申し上げます。

皆様にとって、2008年が良い年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。

ちなみに、このバイオリンは、チャイコフスキーコンクールの楽器です。
まだ、手元にあります^^。

by violino45 | 2008-01-01 02:02 | 日記 | Comments(29)