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ネックの仕込み

ウズマキが仕上がったら、ボディにネックを仕込みます。
ネックの根元の部分の形に合わせて、ボディを掘り込んでいきます。
深さは6ミリほど、、、これだけでネックは支えられています。
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この部分の精度が悪いと、強度が低下して年月とともにネックの角度が変わりやすくなりますし、音にも影響がありますので、最高の精度が求められる作業です。
完璧に作業しても、年月とともにネックが下がってくるのはやむを得ないことではありますが、数年で演奏不可能になるほど下がってしまう場合は、この部分の精度が低いことが多いです。
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指板に定規を当てて、ブリッジの位置での高さを基準にして、ネックの取り付け角度を決定します。
標準で26~27ミリですが、私は少し高めにセットすることが多いです。
湿度によって後日高さが変わりますので、作業する時の気候を見極めて、微妙に調整する必要があります。
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いずれにしても、この作業を終えると初めてバイオリンの姿になるので、気分的にも高揚する瞬間ですが、、でも冷静さが大事なので、、、、難しいところです。

by violino45 | 2007-01-30 15:55 | 製作記 | Comments(21)

ウズマキ5 完成

ペグボックスの荒削りが終わった状態はこんな感じです。
ウズマキは仕上がっていますが、前と後ろの掘り込みがないので、なんとなく間の抜けた顔ですね。
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丸ノミをつかって、えぐっていきます。
すぐそこまで、ペグボックスの底が迫っていますので、、深く掘り込みすぎると、貫通します。
もちろん、、計算して十分厚みを残してあるので、大丈夫!なはずですが、、、。
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削っている途中は、こんな感じです。
はみ出したら、今までの仕事がすべて無となりますので、、慎重に。
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次に、スクレーパーで仕上げていきます。
最後は、紙やすりで仕上げますが、スクレーパーで形を作るのはとても重要です。
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このへこみの部分の深さや、形で、ウズマキ部分の印象がかなり変わります。
私の好みは、丸く、しかも深くです。
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これでウズマキの完成です。
ウズマキは、モデルや国、流派によっていろいろな表情の変化のある、とても面白い部分だと思いますので、楽器屋さんで眺めてみてくださいね。
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by violino45 | 2007-01-23 16:58 | 製作記 | Comments(32)

ウズマキ4 ペグボックス

ウズマキ作業の途中で、ペグボックスを掘ります。
結構荒っぽい作業なので、最後にすると、完成した渦巻きを傷つけてしまう可能性が高いからです。
まず、ドリルで穴をあけます。
この作業のポイントは、「貫通させない」です。
テープで、深さのガイドを付けてありますが、でも、緊張します。
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次に、ノミで削っていきます。
ここでのポイントも、「貫通させない」です。
「今日の晩ごはんは何かな?」なんてことを考えながら作業すると、間違いなく削りすぎて、ウズマキが一つ部屋のオブジェと化します。
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サイドも、まっすぐに綺麗に仕上げなければならないので、慎重に削っていきます。
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少し余裕を残して、荒削りが完了です。
ウズマキを最後まで仕上げた後、内側を綺麗にします。
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違う楽器ですが、完成したペグボックスはこんな感じです。
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この作業、楽器のボディの内側と同じで、あまり目にはつかないところなので、いくらでも手を抜けるのですが、やはりきちっとしていないと気が済まないので、ある程度は綺麗に仕上げます。
でも、完璧を目指してしまうと、時間ばかりかかってしまって意味がないので、ある程度の段階で切り上げます。(この写真でも、気に入らないところだらけですが、あえて公開しました)
いずれにしても、閉ざされた場所なので、綺麗に仕上げるのは難しいです。
最後に、ペグボックスを仕上げるための道具たちです。
いわゆる、職場の工夫的なアイデアが活きてくる箇所ですね。
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by violino45 | 2007-01-15 16:55 | 製作記 | Comments(34)

ウズマキ3

早いもので、今年も残すところ11ヶ月半となってしまいましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?
ウズマキですが、一周目が仕上がったところです↓。
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ここからさらにノコギリで切り取ると、こうなります↓。
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一瞬、収拾がつかなくなったような気持ちになりますが、ここは気持ちを落ち着かせて、丸ノミで根気よく削っていくと、↓のようにウズマキが現れてきます。
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ここまできて、やっと心を落ち着けて、微妙なバランスの調整作業に入ることができますが、実は、作業はここからが長いのです。
カタツムリのような自然なカーブになるように、、カタツムリのように少しずつ、削っていきます。

by violino45 | 2007-01-12 17:28 | 製作記 | Comments(10)

ウズマキ2

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新年早々、スプラッターな画像ですみません。

最もデリケートなウズマキ部分の最初の作業がのこぎりというのも、不思議な気がしますが、、、。
でも、最初からノミで作業するのはとても大変ですし、危険なことでもあるので、のこぎりで余分な肉を最初に切り落とすというのは、とても理にかなっていると思います。
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次に、大きな丸ノミでさらに削り込んでいきます。
実は、弦楽器製作で、大怪我をする可能性が高い作業の筆頭は、これのような気がします。
私も製作学校で、文字通りスプラッターな光景を目撃しています。
力も入りますし、ノミをあらゆる角度から入れますので、ついつい、左手の存在を忘れがちになるのです。
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危険な作業が終わり、ミニカンナでの平穏な仕事に入ります。
一気に気持ちを切り替えて、滑らかな曲線を形作っていきます。
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今年も、こんな感じですこしずつ、製作工程をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

by violino45 | 2007-01-05 16:16 | 製作記 | Comments(18)

あけましておめでとうございます

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旧年中は大変お世話になりました。

今年も、一同、気持ちも新たに前進してまいりますので、
拙ブログをよろしくお願い申し上げます。

皆様のさらなるご発展とご健康を、心よりお祈り申し上げます。

by violino45 | 2007-01-01 01:31 | 日記 | Comments(42)