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え、、、ふ

久しぶりの更新になってしまいました。

エフを仕上げました。
エフを滑らかに仕上げるには、ナイフの切れ味が非常に重要なのですが、最後の最後にはヤスリを使って仕上げますので、ヤスリがけの技術がとても重要になってきます。
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ヤスリで仕上げるというと、安易な方法だと思われる方もいらっしゃると思うのですが、この作業にはナイフと同じくらいのテクニックと、繊細さが求められます。
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仕上がりました、、、、。
今回は、いろいろと雑念(亡霊)が、、、、というのはウソですが、微妙な表情に仕上がった気がします。
人間の顔と同じで、目がやはりチャームポイントになると思うのですが、最近の傾向として、少し大きめのパッチリとした目玉になってきているようです(当社比)。

上目遣いにならなくて、ほっとしています、、、、。

by violino45 | 2006-11-30 05:05 | 製作記 | Comments(14)

響板の厚み

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アーチが完成したら、厚み出しに進みます。

楽器のふくらみは、音作りに深く影響するとともに、美観も決定する重要な要素でしたが、この厚み出しは、見た目には関係なく、音だけを追求する作業ということで、少々雰囲気が違ってきます。

作業の進め方はアーチと同じで、丸ノミで荒く削った後、ミニカンナで9割程度仕上げます。
材質によって、硬さ、弾力性、重さなどの音に関る要素が大きく違いますので、最適な厚さを探しながら慎重に削っていきます。
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表板は、ある程度の厚さになったときにエフを切り抜きますが、この時点ではまだ大雑把に切り抜いただけですので、まだいびつです。
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叩いたり、ひねったり、押したり、光にかざしたり、、、、五感を総動員して楽器が振動しやすい板の厚さを探っていきます。

by violino45 | 2006-11-22 05:32 | 製作記 | Comments(8)

アーチの完成 スクレーパー

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楽器のふくらみ、アーチはスクレーパーで仕上げます。
ミニカンナでほとんど完成していたアーチですが、さらに滑らかに、有機的な曲線を描くように削っていきます。
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カンナで取りきれなかったデコボコを平坦にするだけの作業と思われがちなのですが、この時点でアーチの骨格(変な表現ですが)を最終的に決定します。
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この時点で、99%完成です。
最終的なアーチは、共鳴胴として箱になった時点で完結させます。

板の厚さも楽器の音に大きく影響を与えますが、アーチによる音色変化も同じように大きいと思います。
材質によって、ベストなアーチというのは変化してしかるべきなのですが、それをどう知ることができるのか、、、、経験、直感、、、、、決め手はありませんが、五感を研ぎ澄ませて木材と対話する瞬間、、、楽器製作の醍醐味と言えると思います。

by violino45 | 2006-11-17 06:39 | 製作記 | Comments(8)

アーチング ミニカンナにて

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パーフリングが終わった後、ミニカンナでアーチを整えていきます。
カンナでの作業で、アーチのイメージは90%ほど完成します。

でも、残りの10%が曲者で、最終的な印象はそこで決まりますので、より細かい仕事ができるスクレーパーにバトンタッチします。

ミニカンナでアーチを作っていくこの作業が、最もバイオリン製作ブログらしく見える瞬間かもしれませんね。(当社比)
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by violino45 | 2006-11-11 16:38 | 製作記 | Comments(2)

パーフリング

またまた地味なインドア生活、、、パーフリングです。
パーフリングカッターには2枚の刃がついていて、アウトラインから4ミリのところに2本の線を描くことができます。
私は、この時点でかなり深く切り込みますので、意外と体力を使う仕事です。
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次に、2本の線を、ナイフで深く切り込んでいきます。
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その次に、小さい平のみ(幅1ミリぐらい)で溝を掘ります。
最終的には、2ミリくらいの深さの溝になるようにします。
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溝が掘り終わったら、パーフリングを曲げて溝にはめ込みますが、コーナー部分をピッタリとあわせる作業はなかなか難しいです。
バレリーナのように、、指の先まで美しさを表現したいと思うのですが、、、。
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すき間無く納まっていれば良いというわけではなく、極論を言えば、隙間が空いていても優雅な形を描いてさえいれば、それを優先すべきだと思ったりします。
こう思うようになったのはイタリアに来てからですが、それから私の楽器は大きく変化したと思います。
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パーフリングをニカワ付けしたら、全体を丸ノミで1ミリ弱、削り取ります。
これが、アーチングの優雅なカーブの始発点、、もしくは終着点になるのです。
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by violino45 | 2006-11-09 01:48 | 製作記 | Comments(16)

昔の職人さんフェアー(写真が重いかも)

私の兄弟子(25歳ですが)の、アレッサンドロ君の地元で「昔の職人さんフェアー」?がありました。
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機械化される前の、職人さんの技と精神を受け継いでいこうという趣旨なのですが、皆さん、昔の衣装をコスプレして楽しんでいるようでした。
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でも、今日のお目当ては、こちらです。
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そう、我らがアレッサンドロ君も、古き良き時代のコスチュームに身をまとって、バイオリン製作の実演です。
たくさんのお客さんに質問を受けたり、ひやかされたりして、楽しそうでした。
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記念写真です。
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こちらは、ワイン釣りゲーム。
紐の先についた小さな輪でワインを倒せば、貰えるそうです。
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おじさんも、真剣です。
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こちらは、焼き栗屋さん。
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冬は、これに限ります。
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そのほかにも、椅子職人さんや、羊毛職人さんや、印刷屋さんも。
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女の子達も、コスプレして、手洗いの洗濯屋さんの実演です。
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すごく寒い日でしたが、皆さん、楽しそうで、こちらまで古き良き時代に思いをはせて、温かい気持ちになれました。
最後までお付き合いありがとうございました。
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by violino45 | 2006-11-06 16:04 | 日記 | Comments(10)

バイオリンのアウトライン

バイオリンのアウトラインは、ミニカンナで9割程度仕上げた後、ヤスリで整えます。
横板に貼り付けてから仕上げる製作者も多いのですが、私は最初にアウトラインを仕上げます。
ガイドの線はあるのですが、最終的には感覚を優先して、滑らかで張りのある曲線に仕上げます。
この部分は、パーフリングを入れた後からは修正ができません。
なので、気に入らない仕上げだと、製作の途中、いつも目に入って他の作業に悪影響が出ますので、ホワイトバイオリンを仕上げる時と同じ慎重さで、納得がいくまで仕上げます。

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by violino45 | 2006-11-02 17:30 | 製作記 | Comments(12)