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逆カーブ

パーフリングが無事に終わったので、、(そういうことにしておきましょう)、いよいよ、楽器のふくらみ(アーチ)に入りますが、その前に。。。。

パーフリングを入れた所を、丸ノミでえぐります。
バイオリンはふくらみが重要ですが、その周辺の逆カーブの「へこみ」もまた重要なのです。
ここをある程度へこませることによって、自然なアーチが仕上がるという計算です。
逆カーブが少ないと、風船を膨らませたような、ぼってりとした楽器の印象になってしまいます。(故意にそうしたスタイルの楽器もあります。)
私の師匠は、深い逆カーブのスタイルが特徴なので、私も自然とそうしています。
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by violino45 | 2005-09-30 05:21 | 製作記 | Comments(2)

パーフリング(象嵌)

よく、「バイオリンの淵の黒い線、鉛筆で書いてあるんですか?」というご質問を頂くのですが、そのたびに、へなへなと力が抜けてしまいます。
「いえいえ、実は溝を掘ってですね、黒い木を埋め込んで、、、」とご説明してもなかなか実感して頂くのは難しそうです。
このブログをご覧頂いている方は、良くご存知だとは思いますが。
今回、わかりやすく写真を撮ってみようと思ったのですが、写真でも難しかったです。
でも、なんとなく、こんな感じというのがわかっていただければ嬉しいです。
結構、大変な作業なので、、、。
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by violino45 | 2005-09-28 15:42 | 製作記 | Comments(4)

ミニカンナ

yamaさんからのご質問にお答えします。
楽器のアーチを削るための、くし刃のカンナですが、私は写真のタイプを使っています。
クレモナでは、モラッシーさんのお店で普通に売っているものですが、日本で手に入るかどうかは不明です。
でも、東急ハンズで売っているタイプのミニカンナも、クオリティが高いと思います。
大きさは、写真のとおり、長さが35mmぐらいです。
刃の幅は、13mmです。
削る面は、丸くなっていて、刃もカーブしています。
まったく同じサイズ、形の、くし刃でないカンナも良く使います。
例えば、表板はくし刃は一切使いません。
裏板のみ、使います。
ご質問、ありがとうございました。
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by violino45 | 2005-09-27 14:36 | 製作記 | Comments(2)

駒(ブリッジ)

魂柱の次は駒でございます。
駒のポイントは、、、
すきま無く、真っ直ぐに、ちょうど良い位置に、、、、と魂柱と同じですね。

弦の振動を最大限に表板に伝えるように、駒はがんばっています。
弦の張力に耐えながら。

写真は、表板のカーブに足をピッタリ合わせたところです。
まだ弦をのせるところは削っていません。

また、内側の目玉のような穴も、もう少し大きく削ります。
ここの削り方で、音が変わるのです。
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by violino45 | 2005-09-26 15:12 | 製作記 | Comments(3)

魂柱

魂柱を立てます。
この仕事になると、チェコのヴァイオリン製作コンクールを思い出します。(6月28日参照)
コンクールでは、魂柱を25分で完璧にセットしなければならないという、今思うと信じられない状況でしたが、あの環境と精神状態で良くできたものだと思います。

実際の仕事では、そんなに急がずに、心を落ち着けて完璧を目指しますが、順調に作業できれば、やはり30分前後で仕上がります。

すきま無く、真っ直ぐに、きつすぎず、ゆるすぎず、ちょうど良い位置に安定した状態で立っていないと、音に悪影響が大きいので、時間よりも正確さのほうが重要な作業です。

日本語では魂(タマシイ)ですが、イタリア語でもanima(アニマ)、やはりタマシイですね。
英語だと、なぜかsound post(サウンドポスト) 音の柱になります。

魂柱が無いヴァイオリンの音を聴いたことがありますか?
本当に、魂が抜けたような、なさけない音ですよ。
でも、実験しないでくださいね。
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by violino45 | 2005-09-25 02:28 | 製作記 | Comments(7)

ペグ穴

ペグの太さが仕上がったら、今度はネックのペグ穴を仕上げます。
少し細めに開けてあったペグ穴を、リーマーという道具を使ってペグの太さにピッタリと合わせます。
少しでも削りすぎると、ペグが入りすぎてしまって、大失敗!ということになるので、この作業だけは本当に気が抜けません。
「他の事を考えながらしてはいけない仕事」のNo.1ですね。
また、いつも不安になるのは、ペグの向きが逆ではないか?という疑念です。
しっかり確認してからするのですが、疑心暗鬼になります。
実は、過去に一度だけ、間違えたことがあるのです。(ここだけの話、、、ああ恥ずかしい)
はみ出した部分は、後で切り取りますので、、念のため。
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by violino45 | 2005-09-24 07:39 | 製作記 | Comments(5)

糸巻き(ペグ)

購入したばかりのペグは太いので、所定の太さまで削ります。
この作業には、写真のような便利な道具を使います。
鉛筆削りみたいですね。

この作業、楽しいことは楽しいですが、刃物をきちんと研いで調整をシッカリとやらないと、糸巻きがささくれ立ってしまうので、結構気を遣います。

ちなみに、この糸巻きはローズウッド製です。
ほかには、黒檀(エボニー)や、ツゲ(ボックスウッド)などを使いますが、私の最近の楽器はローズウッドが多いです。
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by violino45 | 2005-09-23 05:33 | 製作記 | Comments(2)

ヴァイオリンの形の仕上げ

アウトラインを仕上げます。
ここで決めたラインが最後まで残るので、慎重に削ります。

鉛筆で引いた線は参考までにして、目で見て、見た目が美しくなるように仕上げます。
特に、コーナー部分は重要で、ヴァイオリンの形のエレガントさは、ここで演出されるのです。

長すぎず、短すぎず、バランスよく、、、。
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by violino45 | 2005-09-22 02:49 | 製作記 | Comments(0)

フィンガーボード

ニスを塗っていた楽器がほぼ仕上がったので、フィンガーボードを仕上げて貼り付けます。
以前、このブログでも話題になったことがありますが、フィンガーボードを貼り付けてから、全体を磨きます。
名古屋でニスを塗っていた時は、充分濃い色が付いていたと感じていたのですが、実際にはまだ色が足りなかったので、かなり塗り足しました。
最終的には、少し濃い目の色の楽器になりました。
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by violino45 | 2005-09-20 04:59 | 製作記 | Comments(2)

荒削り

切り抜いた裏板を、のみで荒削りします。
かなりの量の木材をザクザクと削りとります。
この作業は、体力的に最もきつい作業です。

同時に、周辺の厚さを4mmぐらいに仕上げていきますが、まだバイオリンの形には仕上がっていません。
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by violino45 | 2005-09-17 05:22 | 製作記 | Comments(0)