カテゴリ:日記( 193 )

池袋の展示会、ご報告。

5月18日と19日に池袋で開催されました、「日本バイオリン製作研究会」の展示会が無事終了いたしました。

多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
長文となりますが、写真にて、ご報告させていただきます。

会場は、池袋アカデミーホール、明るく、広々と落ち着いた会場で、二日間、開催されました。

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今回、私は4台の楽器を展示させていただきました。

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まずは、2017年のヴァイオリン、この2年間、池袋や九段下の展示会の度にお客様からお借りして、出展させていただいている楽器です。

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2011年のヴァイオリン、現在、宮地楽器さんにて試奏見本として常設展示しております楽器です。
先日の吉田直矢さんの演奏会でも弾いていただいたヴァイオリンです。

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2005年のヴァイオリン、数年前まで宮地楽器さんの試奏見本だった、お馴染の楽器です。
14年が経過して、だいぶ音色に変化が出てきました。

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そして、2018年に製作した41.3センチのビオラです。
トリエンナーレコンクールに出品後、現在は宮地楽器さんにて展示されております。

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展示会は二日間、多くのお客様でにぎわいました。
宮地楽器の山本店長も、イタリアからの帰国直後に成田から駆けつけてくださいました。

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私も、たくさんのお客様に試奏いただき、いろいろ貴重なご意見を伺うことができました。
製作者として成長していくためには、やはりこういう経験が欠かせないと、あらためて思った二日間でした。

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いただいたご意見を、自分自身の感覚で確認することも必要な作業です。

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今回も、クレモナの製作仲間である根本和音さんと一緒に参加しました。
以前は、将来有望な若者と紹介しましたが、この数年で、「なかなか手ごわいライバル」に成長しつつあります。

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そして、大切な友人との再会も、展示会の醍醐味となっています。
大久保さんと出会ってから24年、いろいろな事がありましたが、こうして元気に会えるのはとても嬉しいことです。

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そして、今年も松原幸広さんに試奏していただきました。
私が製作した1号機ヴァイオリンを初めて弾いていただいたのも松原さんでしたが、今も、その時とまったく変わらない気持ちで、ドキドキしながらご意見を伺っています。

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さらに、今回はサプライズ的な再会がありました。
私が小学5年生と6年生の二年間、担任を受け持っていただいた、武藤先生です。(中央)

教室にギターを持ち込んで、授業はそこそこにフォークソングを生徒と合唱してしまうような、とても型破りな先生でしたが、私が楽器に興味を持った原点でしたし、私のその後の人生に大きく影響を与えていただいたのは間違いない、大切な恩師です。

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サプライズな再会と書いたのは理由がありまして、この↑写真の左に写っている牧野さんは、武藤先生と長年フォークソングのバンドで一緒に音楽活動をされている方(ギターやバンジョー、マンドリンなどの達人)なのですが、実は牧野さんは、私と一緒にこの展示会で楽器を出展している菅沼利夫さんに、ギターやマンドリンを教えた師匠ということが分かり、ぜひ展示会で再会できればということになったのでした。

というわけで、少し複雑ですが、二組の師弟関係が、それぞれ横にも繋がっていたという、不思議な御縁が引き寄せた、サプライズであったのでした。
貴重な記念撮影↓となりました。


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さて、この展示会の目玉は、やはり、プロの演奏者を招いての、展示楽器を使用しての演奏会かと思います。

今回は、お二人のヴァイオリニストをお招きしての、二日間に渡っての演奏会となりました。
(私はビオラとチェロは試奏に参加しておりませんので、ヴァイオリンだけのご紹介になりますことをご了承ください)

一日目は、昨年と同じく、三澤裕美子さんに2017年のヴァイオリンを演奏していただきました。


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今回は私のリクエストで、モンティのチャールダーシュを演奏していただいたのですが、この曲は、速い音符の繰り返しが多いので、楽器の反応の速さを確認できると思ったのでした。

私の理想の音作りの要素の一つとして、可能な限り反応が早く、でも、音が荒くならずに、丸い粒がシャボン玉のように飛んでいくようなイメージがあるのですが、三澤さんの繊細かつ力強い演奏を聴かせていただきながら、今回はかなりそれに近いイメージを浮かべることができたので、自分としては嬉しい時間となりました。


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二日目は、星野美葉さんの演奏でした。

星野さんは、私がヴァイオリン製作を始めて間もないころ、通算3台目の楽器を弦楽器フェアの試奏コンサートで弾いていただいて以来、20年以上の間、何度も試奏をしていただいておりまして、そのたびに、非常に貴重な勉強をさせていただいております、私としては、とても思い入れの深いヴァイオリニストさんです。

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今回、かなり久しぶりに私の楽器を演奏していただきましたが、ほんとうに素晴らしい演奏で、20年前を思い出しながら聴かせていただき、ただただ感動してしまい、楽器を冷静にチェックはできませんでした。。
ヴィターリのシャコンヌの美しい旋律を、とても綺麗に響かせていただき、嬉しい時間でした。


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今回、初めての試みとして、試奏コンサートの司会者として、プロのアナウンサーさんに来ていただきました。
ケーブルテレビ J:COMのアナウンサー、山縣綾さんの司会により、いままでになく、華やかな雰囲気の試奏コンサートとなりました。

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さて、緊張しつつも楽しく過ごした二日間の展示会でしたが、最後に、もう一つサプライズがありました。

これも今回、初めての試みだったのですが、試奏コンサートに来場いただいたお客様にアンケートをお願いして、音色が気に入った楽器に投票していただくこととなりました。

その投票の結果、二日間を通してのヴァイオリン部門で、私の2017年の楽器が一位となり、優秀賞をいただくことができました。
ビオラ部門の優秀賞は、これもサプライズでしたが、先ほどご紹介した菅沼利夫さんでした。(二位は平田教次さん)
ヴァイオリン部門の2位は、河村盛介さんでしたが、さすが、素晴らしい音色のヴァイオリンでした。


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正直なところ、試奏コンサートを聴かせていただく中、河村さんはじめ、音の良いヴァイオリンはたくさんありましたので、一位になるのは難しいと思っていましたので、心底ビックリしましたが、とても嬉しい受賞となりました。

とはいえ、私自身、いろいろ今後への課題も見えてきた展示会となりましたので、さらに気を引き締めて良い楽器を目指して精進していきたいと、あらためて思っております。

来年も、ぜひ参加させていただければと思っておりますので、また会場にてお目にかかれます日を楽しみにしております。
長文ご覧いただき、ありがとうございました。

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by violino45 | 2019-05-20 23:47 | 日記 | Comments(4)

5/6 宮地楽器さんでのイベントのご報告

5月6日の、吉田直矢さんによる演奏会が無事に終了いたしましたので、写真にてご紹介いたします。

私が製作したヴァイオリンを新旧6台取り揃えて吉田直矢さんに演奏いただくという企画、楽器製作者として非常に光栄で、かつ、とても緊張もする演奏会となりました。

演奏会そのものは、吉田さんの素晴らしい演奏の数々で、大成功に終わりましたが、私自身も、楽器による音の違いを身を持って実感でき、また、私がヴァイオリン製作に向き合う姿勢、気持ちを、あらためて自己確認できた、非常に貴重な機会となりました。

楽器は、左から、昨年秋にトリエンナーレコンクールに出品したヴァイオリン、続いて2018年、2017年のヴァイオリン、完成したばかりの2019年クレモネーゼモデル、そして、2011年、2005年のヴァイオリンの6台となります。


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開演前、宮地楽器の山本岳志さんとの記念撮影です。
吉田直矢さんとの出会いは2005年、そして山本との出会いも2005年です。
14年間、さまざまなイベントでご一緒してきましたが、今回の演奏会は、一つの集大成でもあり、また、令和という新しい時代へ向けてのスタートとも言える、感慨深い時間となりました。

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大型連休最後の貴重な日にもかかわらず、大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。

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リサイタルは、吉田直矢さんの迫力のある演奏から始まりました。
今回は、私たちもステージ上で聴かせていただきましたが、開演と同時に、演奏のエネルギーが一気に会場に飛んで行き、一瞬で吉田さんの音楽の世界に染まる様子を目撃できました。


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力強い弓使いで、一気に会場を音楽の世界に引き込んでしまう吉田さんの演奏、そのパワーに私の楽器が応えていけるのか心配でしたが、それぞれの楽器の特徴を上手く引き出していただく素晴らしい演奏で、安心して聴かせていただくことができました。

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ピアノは、山本有紗さん、ソロ活動のほか、アンサンブルやバンドで幅広く活躍されています。
プロフィールはこちらでご覧いただけます。
https://musica-celeste.com/member/piano/arisa-yamamoto
素晴らしい演奏をありがとうございました。
吉田さんのパワフルな演奏に負けないばかりか、さらにそのエネルギーを引き出していくかのような、力強いピアノ演奏でした。

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演奏会は、楽器の弾き比べコーナーを交えながら、楽しく進行していきました。

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司会の山本さんはいつもどおり軽妙なトークで、会場のお客様と楽しい交流をさせていただきました。

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吉田さんも、私との出会いのエピソードや、ご自身のヴァイオリンとの関わりなどを交えながら、楽しいお話しをしていただきました。

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私自身も、楽器製作への思いや、お客様に楽器を届けるまでの気持ちなど、いつもながら拙いトークで恐縮でしたが、精いっぱいご説明させていただきました。
楽器のモデルや製作年代による微妙な音色の違いなど、なかなかマニアックなテーマもありましたが、少しでも楽器製作について親しみを持っていただけましたら、製作者としてとても嬉しいです。

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演奏会の後半は、さらにエネルギッシュな演奏となり、会場も一体となって盛り上がりました。

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全身を使ってのパフォーマンス、けっして見た目だけのものではなく、音が、さらに強い塊となって飛んでいく事実を、会場のお客様は実感されたと思います。

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聴いている私自身も、真剣な表情です。
楽器が吉田さんの演奏に応えられているのか、心配な表情でもありますし、こういう弾き方にはこういう音が出るのか、または音が出ないのか、冷静に心に刻もうとしている製作者としての顔でもあります。

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無事に演奏会は終了しました。
吉田直矢さん、山本有紗さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。

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令和の時代の幕開けを、このような素晴らしい演奏会で迎えることができまして、製作者としてとても幸せな一日となりました。

あらためて、吉田さん、山本有紗さん、宮地楽器のスタッフの皆さま、そして、ご来場いただきましたお客様に厚く感謝申し上げます。

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終演後も、吉田さんは最後までお客様との交流を大切にされていました。
演奏家としても、一人の人間としてもすばらしい吉田さんとご一緒できたのは本当に光栄な出来事でした。

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お客様が帰られて、夢のような一日が終わり、山本さんとの2ショットです。
山本さんはセールの最終日、私は大阪の展示会の直後と、二人とも体力的には限界で、最後は座り込んでしまいましたが、もちろん、最高に心地よい疲労感でした。

あらためて、弦楽器製作者になってよかったと、心から思う一日となりました。
これからも、よりよい楽器を目指して精進していきたいと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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by violino45 | 2019-05-07 19:54 | 日記 | Comments(2)

大阪の展示会 無事終了しました。

5月2日と3日に開催されました、関西弦楽器製作者協会の展示会が無事に終了いたしました。

連休中にもかかわらず、とても大勢のお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。

長い歴史を持つ、大阪市中央公会堂の広々とした会場にて、二日間、貴重な経験をさせていただきました。

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私はヴァイオリン2台と、ビオラ1台を展示させていただきました。

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1台目のヴァイオリンは、宮地楽器さんにて見本品として常設展示しております2011年に製作したヴァイオリンです。
質実剛健な^^、強い音の楽器を目指して製作したヴァイオリンでしたので、当初は鳴りが渋い印象でしたが、8年を経過して、元気に、しかも伸びのある音で響くようになってきた気がしています。

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もう1台のヴァイオリンは、2018年の9月にクレモナで開催された、トリエンナーレコンクールに出品した楽器です。
まだ完成して半年の若い楽器ですが、反応が良く、しかもまろやかな音色を持っているので、年月とともにどのように成長していくのか、私自身も楽しみなヴァイオリンです。

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ビオラも、昨年のトリエンナーレコンクールに出品した楽器です。(41.3センチ)
ソロ向きの、強い音を目指して試行錯誤しながら製作したビオラです。
このビオラは、現在、宮地楽器小金井店さんに常設展示しておりますので、ぜひ御試奏いただければ嬉しいです。

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今回、展示会のメインテーマがチェロでしたので、たくさんのチェロが展示されました。
私は、残念ながら展示できませんでしたが。

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コントラバスも展示されています。

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こちらは、ビオラコーナーです。
一番手前が、私のビオラです。


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ビオラのウズマキです。

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今回、楽器の種類ごとに、弾き比べコンサートという形で演奏され、お客様が挙手で投票されて、最も人気のあった楽器が最後にふたたび演奏されるという趣向がありました。
私自身は、最新作ではないので参加いたしませんでしたが、なかなか興味深い企画でした。

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ヴァイオリンとビオラで、岩井孝夫さんが人気投票で1位となり、インタビューを受けられました。
私が製作の勉強を始めた頃からお世話になっている先輩で、この関西弦楽器製作者協会の初代会長でもある岩井さんの楽器、さすがに良い音で響いていました。

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岩井さんとの記念写真です。
出会ってから20数年、、、お互いに年齢を重ねましたが、毎年、元気に再会できるのはとても嬉しいことです。

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来年もぜひ参加できればと思っております。
皆様と再会できますのを楽しみにしております。

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by violino45 | 2019-05-04 21:39 | 日記 | Comments(2)

本年もよろしくお願いいたします。

皆様、健やかに新年をお迎えのことと思います。
旧年中は拙ブログにて大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。

今回も、ウズマキでのご挨拶とさせていただきました。
早いもので、この形式での賀状も9年目となりました。
いつも、その年の最後に製作した楽器の写真を使っておりましたが、今年は、トリエンナーレのヴァイオリンの写真を使ってみました。

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年々、視力と体力の低下を感じておりまして、この先どのくらいの期間、クローズアップ写真に耐えられるウズマキを製作できるかどうか、自分との戦いになってきておりますが、それも人生の醍醐味と思い、ひたすら良い楽器を目指して歩んでいきたいと思っております。

今年も、拙ブログでは、製作記の他、日常の話題、そして、先日もお伝えしましたように、クレモナの風景などもご少しずつ紹介していければと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。

2019年も、展示会やイベントなどで、皆様にお目にかかれますことを心から楽しみにしております。

まだまだ春の到来には時間がかかりそうですね。
お風邪などにはお気をつけて、良い新年をお過ごしください。





by violino45 | 2019-01-01 03:01 | 日記 | Comments(2)

松山での演奏会のご報告です

今年も松山でのイベントを開催いただきました。

今回は、私が製作した楽器が6台集まっての演奏会という、製作者として至福の時間となりました。
マツヤマ楽器さんの二階のイベントスペースをお借りしての演奏会には、今回も大勢のお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
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演奏会は、主催者である西村真也さんのピアノと、西村壮さんのヴァイオリンでの、ドヴォルザークのヴァイオリン・ソナティナ Op.100の演奏で始まりました。
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西村壮さんに弾いていただいたのは、先日開催されました、クレモナ・トリエンナーレ2018・コンクールに参加したヴァイオリンです。
柔らかく太い音色が、ドヴォルザークの音楽に合っていたと思います。
ピアノは、スタインウェイ&サンズのB型です。
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引き続き、オペラえひめアンサンブルの皆様による、シューベルトの弦楽四重奏曲 第10番 D.87 の演奏です。
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第一ヴァイオリンは大城辰雄さん、2009年のヴァイオリンを演奏いただきました。
9年の時を経て、明るい音色の中にも、深みを感じさせる楽器へと成長してきたと感じました。
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第二ヴァイオリンは武田南さん、2011年のヴァイオリンを弾いていただきました。
現在、宮地楽器さんでの展示見本となっている楽器ですが、完成当初は過激な音色でしたが、最近は、少し落ち着きも出てきて、良い方向への変化を感じているところです。
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チェロは大城久子さん、2004年に白木で完成し、2014年にニス塗りをした、今のところ、唯一のチェロを演奏いただきました。
2014年には、強い音色が印象的なチェロでしたが、今回聴かせていただいて、少し柔らかさも出てきたように思えました。
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ビオラは松本順子さん、2012年のビオラを演奏いただきました。
2012年に開催されたトリエンナーレコンクールにて、ファイナリスト、5位に入ったビオラです。
強く、深みのある音色で、良い楽器へと成長していることが分かり、安心しました。
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休憩時間を兼ねて、今回使用しました楽器についてご説明させていただきました。
皆様、熱心に聞いていただき、ありがとうございました。
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後半のスタートは、モーツァルトのファゴット協奏曲 K.191から第二楽章です。
オペラえひめアンサンブルの皆様に加え、第一ヴァイオリンに西村壮さん、ファゴット奏者として後藤一宏さん、ビオラには奥様の後藤明子さんにもご参加いただいての演奏となりました。
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松山でのイベントではお馴染となりましたファゴットの後藤さんは、スタインウェイ・ジャパン株式会社の社長を務められておりますが、ファゴットの演奏家としても、オーケストラやアンサンブルで幅広く演奏活動をされています。
主催の西村さんとの友情が縁で、6年前から松山でのイベントにご参加いただいております。
今回も素晴らしいソロ演奏をご披露いただき、ありがとうございました。
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奥様の後藤明子さんには、ビオラでご参加いただきました。
このビオラは、2017年に製作したもので、41センチという大きさを維持したまま、演奏性を向上するために、横板の高さ、ネックの太さなど、いろいろご相談しながら製作させていただいた楽器です。
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演奏会の最後は、西村壮さんのヴァイオリン、池田慈さんのピアノで、ヤナーチェクのヴァイオリンソナタです。
西村壮さんには、2009年のヴァイオリンで演奏いただきました。
適度に乾いた、しかも芯のある音色が、池田さんの繊細かつ力強いタッチのピアノとマッチして、迫力のある演奏に会場全体が惹きつけられました。
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一年前の松山イベントの記事でも書きましたが、池田さんとは、モスクワのうどん屋で奇跡的な出会いをして以来の友人で、こうして、楽器を通じてコラボできるのはとても嬉しいことです。
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長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
弦楽器製作者として、このような機会をいただけるのは、この上なく幸福なことと思っております。
ご参加いただきました演奏家の皆様、主催の西村様をはじめ運営でお世話になった皆様、そしてお忙しい中ご来場されて温かい拍手をいただきましたお客様に、あらためて厚く御礼申し上げます。

この感動を糧として、さらに良い楽器を目指して精進していきたいと思っております。

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by violino45 | 2018-11-18 11:29 | 日記 | Comments(2)

2018弦楽器フェア 終了しました

今年も無事に弦楽器フェアが終了いたしました。
ご来場いただきました皆様に、スタッフ一同、厚く感謝申し上げます。
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今回、私はヴァイオリン4台、ビオラ2台を展示させていただきました。
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先日の、トリエンナーレコンクールに参加したヴァイオリンです。
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そして、完成したばかりの最新作のヴァイオリンも展示いたしました。
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こちらは、昨年の作品ですが、お客様にお借りして展示しました。
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そして、いつもの、宮地楽器さんの展示見本(2011年)です。
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ビオラも、トリエンナーレ参加作品と
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フェアではお馴染となりました、2006年の作品を今回もお借りしました。
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ことしも、たくさんのお客様に、宮地楽器ブースにお立ち寄りいただきました。
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お客様との語らいの時間は、とても楽しく、また、いろいろ勉強にもなるひと時です。
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天野さんも、真剣な表情です。
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将来のヴァイオリニストとなる小さなお子様にとっても、良い思い出になっていただければ嬉しいです。
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弦楽器フェアは、大切な友人との再会の場にもなります。
大久保さんとの、いつもの記念写真。
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松原さんに試奏していただくのは、いつも緊張しますが、勉強になります。
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クレモナの友人であり、兄弟弟子の、メンタ君。
作業台を並べて修業していた頃は、こうして一緒に弦楽器フェアに参加できるなんて想像もしておりませんでしたので、嬉しい記念撮影です。
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そして、師匠である、二コラ・ラザーリさんと、奥様の渚さん。
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楽器を見ていただくのは、最大限に緊張する瞬間ではありますが、幸せなひと時です。
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高橋明さんも、師匠のサンドロ・アジナーリさんに見てもらいながら、神妙な表情です。
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そして、天野さんとともに、3人揃うと、楽器について、いろいろ話し込んでしまいます。
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宮地楽器小金井店の山本店長と、弦楽器部門チーフの御子柴さん、真剣に打ち合わせ中です。
毎年、弦楽器フェアで、私たちの楽器をPRしていただき、感謝しています。
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フェアも後半となると、足も痛くなってきて、皆、壊れてきます。
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あらためて、ご来場いただきましたお客様に感謝申し上げます。
バタバタとした三日間で、時には失礼な対応もあったのではないかと思います。
この場をお借りして、お詫び申し上げます。

来年も、弦楽器フェアにて皆様にお目にかかれますことを、心から楽しみにしております。
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by violino45 | 2018-11-06 21:29 | 日記 | Comments(2)

57、そして動かないミケにゃん動画、第二弾

おかげさまで、今年も無事に誕生日を迎えることができました。
お世話になっております皆様に、あらためて感謝申し上げます。

今年は2月にモラッシー氏が逝去され、健康の大切さをあらためて感じることとなりました。
私自身、おかげさまで、今のところ大きな問題もなく製作を続けられていることは、やはりとても幸福かつ幸運なことであると思っております。

とはいえ、年々、体力、視力などの低下は実感しておりまして、自分に残された時間というものも、少しずつ意識してきたのも正直なところです。

ですが、今のところ、気力と、先日のコラムにも書きましたが、製作に対する情熱はむしろ向上しておりますので、これからも、より良い楽器を目指して歩んでいきたいと思っております。

今年も、ミケにゃんとの写真でご挨拶させていただきます。
私よりもずっと登場回数の多いミケにゃんともども、今後ともよろしくお願いいたします。
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さて、そのミケにゃんの、動かない動画の第二弾をお届けいたします。
当然、動いている瞬間もあるのですが、、撮影のタイミングが難しいので、どうしてもこうなってしまうのです。。
後半、少し動いておりますので、じっくりとご覧下さいませ。。



日本では各地で自然災害の被害が出ていると伺っております。
謹んでお見舞い申し上げます。
引き続き、お気をつけてお過ごしください。


by violino45 | 2018-07-12 07:09 | 日記 | Comments(4)

宮地楽器の山本さん、急遽クレモナ来訪。

10月には、3年ぶりとなりますクレモナ演奏ツアー(宮地楽器主催)が予定されておりますが、昨年決定していた演奏会場がクレモナ市の都合で使えないことになり、別の演奏会場を検討するため、急遽、宮地楽器の山本さんがクレモナに来訪されました。
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今回、候補地の視察に同行して思ったのは、海外で大人数の演奏会をすることの大変さでした。
まず、演奏者数が前回の倍以上となり、それだけの人数が同時に演奏できるかどうかが問題となりました。
3年前の会場はとても雰囲気が良いのですが、40人以上のオーケストラは入らないということで、断念となりました。
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さて、会場の選定ですが、経験豊富な現地のプロモーターに任せるという判断もできたと思うのですが、山本さんとしては、半年間、厳しい練習を続けてきた40名の参加者さんに、できるだけ良い環境で演奏して欲しい、思い出に残る演奏会となって欲しい、という強い思いから、二泊三日の強行軍でクレモナに来られたのだと思います。

宮地楽器の店長という立場もあり、忙しい中、クレモナに来られることは大変だったと想像しますが、それでも、自分の目で確認しなければ納得できないという気持ちで実行に移してしまうところが、山本さんが山本さんである所以であり、さすがだなと思いました。
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そして、会場を見るだけではなく、実際に演奏してみて、良い音で響くかどうかも確認しなければ納得できないのも、山本さんらしいなと思います。
私が製作した2005年のヴァイオリンを、試奏用にご提供しました。
私としても、いろいろな会場でどのような音で響くのか確認できて、製作者として貴重な機会となりました。
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屋内だけではなく、クレモナ大聖堂に面した旧市庁舎内の広場も候補に挙がりました。
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開放的で、クレモナの象徴的な場所ですので、記念演奏会の候補としては魅力的ですが、10月の天候、気温が予想がつかないことと、周りの騒音で演奏が聞こえなくなってしまう可能性も考えると、リスクが大きく、なかなか難しいという判断となりました。
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そのほか、数カ所を視察しましたが、残念ながら条件が合わず、最終候補地として有力となったのは、大聖堂から歩いて数分の場所にある、マッダレーナ教会でした。
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レンガ造りの素朴な教会ですが、内部は荘厳な雰囲気です。
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許可を得れば、祭壇の上で演奏できるのが魅力です。
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実際に椅子を並べてみて、演奏可能かどうかのチェックです。
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広々とはいきませんが、十分に演奏できるという判断となりました。
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もちろん、実際に弾いてみてのチェックも欠かせません。
教会らしく、とても豊かな響きでした。
私のヴァイオリンを教会で弾いていただく機会もめったにないので、嬉しい機会となりました。
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無事に会場も決まり、山本さんの肩の荷も少しは軽くなったことと思います。
10月6日には、この会場で演奏会が開かれると思うと、私も今から楽しみです。
山本さん、大変お疲れ様でした。
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by violino45 | 2018-06-21 08:42 | 日記 | Comments(2)

池袋の展示会のご報告です。

5月19日~20日に開催されました、日本バイオリン製作研究会の展示会が終了いたしましたので、写真にてご報告させていただきます。

会場は、池袋にある自由学園明日館講堂、世界三大建築家の一人とされるアメリカのフランク・ロイド・ライトの設計による建物で、国の重要文化財です。
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耐震補強のための工事で閉鎖されていたため、この会場での展示会は3年ぶりとなります。
私自身、製作者としての初めての展示会はこの明日館講堂がスタートでしたので、とても思い出深い場所です。
再び参加することができて、とても嬉しい二日間となりました。
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今回、4台の楽器を展示いたしました。
ヴァイオリン3台と、ビオラ1台です。
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左端は、2017年の5月に製作して、昨年の展示会でも展示したバイオリンですが、一年ぶりにお客様からお借りして、展示させていただきました。
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2台目は、現在、宮地楽器さんにて展示見本として常設されております、2011年のヴァイオリンです。
この数年、弦楽器フェアなどで展示させていただいております、おなじみの楽器です。
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3台目は、さらに遡って、2005年のヴァイオリンです。
2006年から10年間ほど、宮地楽器さんの展示見本楽器でしたので、このヴァイオリンも、展示会などで御試奏いただいた方も多い、おなじみの楽器となっております。
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最後は、2006年のビオラです。
こちらも、弦楽器フェアでは毎年展示させていただいております、41センチのビオラです。
宮地楽器の山本さんの愛器をお借りしました。
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今回も、展示楽器を使用した試奏コンサートが行われました。
ヴァイオリニストは三澤裕美子さん、ピアノ伴奏は大背戸亜紀子さん、無料で聴けるのが信じられないほどの、素晴らしいリサイタルでした。
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初日は2017年のヴァイオリン、二日目は2011年のヴァイオリンを試奏いただきました。
楽器の特色を十分に引き出していただきながらの、素晴らしい演奏をありがとうございました。
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2017年のヴァイオリンは、完成した時から元気に鳴る楽器ではありましたが、1年間、お客様に弾いていただけたことで、さらに軽やかに、伸びのある音色に成長しているように感じ、嬉しかったです。

一方、2011年のヴァイオリンは、製作意図として、骨太な楽器を目指したこともあり、当時は少し鳴りが渋かったのですが、7年を経過して、骨太で落ち着いた音色に加え、華やかさも加わってきたように思えました。

ですが、このあたりの印象は、演奏される方によって大きく違う部分と思いますし、事実、お客様にいただいたご感想は様々で、中には正反対のご意見をいただくこともありました。

こうして、製作者としての判断と、演奏者さんの印象を照らし合わせながら、優れた楽器とはどういうものか、あらためて検証するヒントをいただけることが、展示会に参加する大きな意義と考えています。

雰囲気のある建物で、製作した楽器を演奏していただける、至福の時間となりました。
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展示会は、馴染の友人と再会できる貴重な機会でもあります。
大久保さん(中央)と出会ってから、20年以上の時間が過ぎているのが信じられませんが、お互いに、製作家として生きていられるのは幸せなことだと思います。
左は、大久保さんの製作教室で楽器製作を学ばれた寺島さんで、この展示会にも毎回参加されています。
楽器製作を通じて、人のつながりが広がっていくのも、人生の醍醐味であります。
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私の恩人の一人、松原幸広さんにも楽器を御試奏いただきました。
第1号のヴァイオリンから試奏していただいておりますし、初めてお店で楽器を販売いただいたのも松原さんですので、新作を御試奏いただくのは毎回すごく緊張します。
松原さんのプロフィールはこちらでご覧いただけます。http://beginnings-music.com/profiel/
作曲、アレンジなど、すごいキャリアなのですが、、私の中では、「埠頭を渡る風」の伴奏でヴァイオリンを弾いている方というだけで、恐れ多いです。。
一風堂の「すみれ September Love」の間奏のヴァイオリンも松原さんです^^。
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高校時代の同級生も遊びにきてくれました。
10代の時に一緒だった友人と会うと、気持ちは10代の時に戻るというか、あのころから変わっていないなと思う、不思議な感覚になりました。
二人とも、日本を代表する企業のエンジニアなので、ヴァイオリンを初めて触ったのに、その構造や発音原理について理解して、鋭い質問が飛び出したのはさすがと思いました。
若い時代の自分を知っている友人の存在は貴重ですね。
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そして、今年も、宮地楽器さんから平山彩子さんが応援に来てくれました。
この展示会でお世話になるのも3回目となりました。
いつもながら、すばらしい演奏技術と、穏やかな人柄で、会場の人気者になってました^^。
ありがとうございました。
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最後に、共にクレモナから参加した根本君とともに記念撮影です。
ご来場いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます
またの機会にお目にかかれますことを楽しみにしております。
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by violino45 | 2018-05-22 23:39 | 日記 | Comments(2)

マエストロ・モラッシー氏との思い出。

前回の投稿から、ずいぶん時間が空いてしまいました。

2月の終わりに、現代イタリアを代表するマエストロ、ジオ・バッタ・モラッシー氏が永眠され、3月3日に葬儀が行われました。
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クレモナ全体が悲しみに沈んだことは言うまでもありませんが、私自身も、心に大きな穴が空いたように感じ、なかなか元の日常には戻れない日々でしたが、逝去されてから3週間近く過ぎて、少し落ちついてきました。

モラッシー氏の偉大な功績につきましては、私が語るには畏れ多すぎますので、ブログで触れることはご遠慮いたしますが、私自身、ヴァイオリン製作を始めた20年前から、言葉では言い尽くせないぐらいの影響を受けていたことを、今回、あらためて思うこととなりました。

現役時代に工房で仕事をされていた頃は、楽器が完成すると見ていただき、いろいろご指導くださいました。
学生時代に、仕上げを終えたつもりのホワイトヴァイオリンを持参したら、いきなり、ここがダメだと、大きなヤスリでガリガリと削られたことも、今となっては懐かしい思い出です。

思い出は尽きませんが、いくつか、モラッシーさんと写っている貴重な写真がありますので、ご紹介させていただきます。

1枚目は、まだ日本でサラリーマンとして働きながら楽器を製作していた頃、クレモナへの憧れが抑えきれず、初めてクレモナに来た時の写真です。
1999年の夏ですが、モラッシーさんは現役バリバリで、それこそ雲の上の、そのまた上の存在ではありましたが、思い切って訪ねてみたら、とても親切に応対していただき、感激している私です。
私はまだ38歳、、、息子のシメオネさん、弟子のステファーニャさんも、若いですね。
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この年にクレモナを初めて訪れて、もしかしたら、自分もこの場所で楽器作りをしても大丈夫ではないか?と思った(思ってしまった)きっかけが、この、にこやかに迎えていただいたマエストロとの出会いだったのかもしれません。
でも、この2年後の夏に、クレモナの製作学校の入学試験を受けにくることになるとは、まだまだ、想像もしておりませんでしたが。

2枚目の写真は、2006年、クレモナに来て5年目の春、製作学校を卒業して、ラザーリ師匠の工房で修行に励んでいる頃です。
完成したホワイトヴァイオリンを見ていただいた時のスナップですが、さすがに、この頃は、いきなりヤスリで削られるようなことはありませんでした。
でも、ラザーリ氏の弟子であることを前提に、いろいろ厳しいご意見を伺うことができて、とても勉強になる時間でした。
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この数ヶ月後に、初めて参加したヴィエニアフスキー・コンクールで第1位をいただくことになるのですが、優勝という結果はもちろん嬉しいものでしたが、審査委員長を務められたモラッシー氏に、初めて少しだけ認めていただけたような気がして、そのことが何よりも嬉しいことでした。
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クレモナに憧れて、初めて訪れた日から7年後に、マエストロから表彰状をいただくことになるとは、それこそ夢にも思わない出来事でしたので、この時は完全に意識を失っておりましたが、後から写真を見て、マエストロと握手をしたことはやはり夢ではなかったと、、、もし時間を止めて宝物にできるのなら、この瞬間を永久に保存したいと思う写真です。

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マエストロに少し認められたと思っても、実際には、その後も、工房にお邪魔するたびに厳しい意見をいただく日々でしたが、いつしか、現役を引退されて、工房には来られなくなり、なかなかお会いすることも難しくなりました。

でも、時々、会合などでお目にかかる時は、いつもとても元気なご様子で、少なくとも100歳を超えるまでは心配ない!と誰もが思っていたのですが、昨年末から体調を崩されて、83歳で天に召されることになってしまいました。

クレモナ郊外で執り行われた葬儀には、大雪の中、教会に入りきらないくらいの参列者が集い、しめやかにマエストロを送り出しました。

マエストロは天に召されましたが、その存在は、偉大な功績、そして温かい人柄とともに、永久に人々の心の中で生き続けることと思います。

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さて、ガルネリモデルの製作記が滞ってしまい、失礼しております。
ウズマキ製作中の写真ですが、今回は、モノクロームでご紹介させていただきます。
季節の変わり目、皆様もお体にはお気をつけてお過ごしくださいませ。

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by violino45 | 2018-03-18 07:23 | 日記 | Comments(4)