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クレモナ 4月3日

<2020年、4月3日(金)のクレモナの状況です>

日本も重大な局面を迎え、落ち着かない日々をお過ごしのことと思います。
皆様の安全と健康を、心からお祈り申し上げます。

イタリアも引き続き危機的な状況の中、精神的な安定を保つことが難しくなってきましたが、なんとか無事に暮らしております。

今までの経緯をあらためて振り返ってみます。

毎週金曜日ごとのデータ累計です。
3月6日 (金)【感染3858人・死亡148人】
3月13日(金)【感染15113人・死亡1016人】
3月20日(金)【感染41035人・死亡3405人】
3月27日(金)【感染80589人・死亡8215人】
4月3日 (金)【感染115242人・死亡13915人】

4月4日 (土)【感染119827人・死亡14681人】

イタリアでは、感染数が1万人を超えた3月10日に外出禁止令が出され、早ければ2週間程度で収束に向かうと予想されていましたが、3月20日を過ぎても感染数の増加が衰えないため、3月25日にはさらに、「生活に不可欠な業種を除き、すべての生産活動を停止する」首相令が出されました。

それからさらに1週間ほどが過ぎた現在、データ分析では、特にロンバルディア州では増加の速度が緩やかになり、収束の兆候が見られるとの見解が出されています。

ですが、現実的には、イタリア全体で昨日も4000人以上の感染があり、700人以上が亡くなる状況は続いています。
収束の兆候が見られるのは喜ばしいことですが、まだまだ、気を抜ける状態ではないと思います。

でも、暗闇の中に、小さく遠いですが、一点の光が見えたような気持ちではあります。

今後の見通しとして、イタリアが完全に都市封鎖となった3月25日から数えて2週間目の4月8日頃に、大きな数字の変化が表れることを、心から期待しています。


さて、このブログでは、3月25日ぐらいから、過去のイタリアの教訓を振り返りつつ、今の日本の状況を比較して、早い段階での自己防衛を大切さを書いておりました。

拙ブログをご覧になった皆様は、早い段階から感染防止に気をつけていただいておりましたが、ここにきて、特に東京での感染の増加を受けて、日本の皆様は、さらに感染予防を優先された行動をされていると思います。

イタリアの場合、市民が実際にこのような緊迫した雰囲気になったのは、感染者が1万人に近づいた頃でしたので、それに比べると、日本は早い段階で自己防衛の意識が定着したのはなによりと思います。

ですが、せっかく早い段階で防衛意識が高まっても、それをサポートする日本政府の対応が追い付かない現状は、残念に思います。
ノーベル賞学者氏をはじめ、各方面の専門家の皆様がおっしゃるとおり、今、適切な対策をすれば、イタリアのような事態を防げる可能性が高まると思いますので。

都市封鎖した場合の経済損失は大きく、業種によっては致命的と思いますので、なかなか早い実行が難しいことも事実ですが、適切な時期を逸してしまうと、事態の長期化を招き、損失をさらに大きくしてしまうことは欧米諸国の例が示していますし、なによりも、多くの命を失ってからでは取り返しがつきませんので、国民の健康を最優先にした政策とともに、迅速な補償措置を進めて欲しいと願っております。

いずれにしても、組織的な対策も重要ですが、感染拡大を抑え込むためには、個人の自己防衛と、人に感染させない行動が大切だと、外出禁止令が出て3週間経過したイタリアで生活していて、強く思います。
皆様も、引き続き、お気をつけてお過ごしくださいませ。

桜は、まだまだ満開です。
この地域の建物から一本だけ見える桜の木、いつも住民の心の支えになっております。


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by violino45 | 2020-04-03 04:15 | 日記 | Comments(4)

クレモナ 4月1日 & ドライブレコーダー映像

<2020年、4月1日(水)のクレモナの状況です>

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータルの推移です。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この3週間で、感染者が急増しました。

3月31日()【101739人・11591人】
4月1日(水) 【105792人・12428人】
4月2日(木) 【110574人・13155人】

3月だけで、10万人以上が感染、11591人が亡くなりました。

3月23日に発動された首相令(生活に不可欠な業種を除き、すべての生産活動を停止する)の効果は、残念ながら現れていないようです。

あらためて、コロナウィルスの怖さとともに、イタリアの3月を振り返ってみました。

日本の感染者が4/1現在、2000人程度とのことで、、3月4日頃のイタリアの状況に似ているように思えます。
そのころのイタリアは、学校は休校、イベントなどはすべて中止でしたが、レストランなどは開いていて、営業時間などの制限はありましたが、普通に日常生活を送っていました。
感染者の増加も、一日に100人以下でした。

市民の意識レベルや行動も、今の日本と似ていたか、もっとのんびりしていた気がします。
当時は、中国が大問題になっていましたが、ヨーロッパでは、まだほとんどの国で感染者がわずかで、いきなり北イタリアが騒動の中心地になったことで、皆、不安に思いつつも、少し我慢していれば、次第に収まっていくのではと期待していたと思います。

ですが、その直後から、一日に1000人規模で感染者が急増し始めました。
3月8日には5000人を超え、あまりにも早く事態が進行したので、市民も政府も、その速度についていけない状況でした。

結果、自粛疲れのストレスに耐えかねた市民が、市内や公園などに集うようになり、慌てた政府が、
3月10日に首相令を出して、いわゆる不要不急の外出を法律で禁止して、外出時には申告書の携帯を義務付けられました。
これが、実質的には、「緊急事態宣言」「都市封鎖」だったのだと思いますし、そのことで、市民の意識が大きく変わった気がします。

ですが、この首相令の効果は薄く、それ以降は、一日の感染者が5000人以上のペースで増加してしまい、首相令が出てから3週間で、感染者が10万人を超えてしまいました。

結果論ですが、3月10日ではなく、3月3日以前に首相令を出していたら、もしかしたら、ここまでの事態を避けることができたのではないかと、どうしても考えてしまいます。

日本の場合、政府が、どのタイミングで緊急事態宣言を出すかどうかについては、政府の方針に注目するしかないのですが、イタリアと日本で大きく違うのは、日本の皆様は、イタリアの失敗をすでにご存じだということです。

仕事、経済損失や生活の保障、そして健康、、、立場が違えばバランスは様々で、誰かが救われれば、同時に誰かが痛手を負う場合もあるのが現実ですが、すべては命あってのものですので、引き続き、慎重に対処していただければ幸いです。

感染者が加速度的に増えていく恐怖を、日本の皆様が経験しなくて済むように、心からお祈りしております。
本当に怖いコロナウィルス、、イタリアでは、感染して入院したら、二度と戻れないくらいの覚悟で皆、暮らしています、大げさではなく。。


さて、一昨日、スーパーに買い物に行ったのですが、ドライブレコーダーに映った映像が、今のクレモナを知っていただくには良いかと思い、ご紹介いたします。
動画は、自宅を出たばかりの交差点から始まり、遠くに大聖堂が見えますが、すぐに右折して、スーパーに向かいます。
途中で、警察の検問があって、ドキッとしましたが、歩行者に職質中で難を逃れました。
閑散とした街中を2分ほど走り、スーパーに着くと、入り口で10人くらいが入店を待っていました。
一度に入れる人数が決まっていて、入れ替えで入店できるシステムです。
この日は、15分くらい待てば入店できました。
幸いにも、物流は安定していて、どのスーパーにも潤沢に商品が並んでいますが、入店するのが大変な状況が続いています。










by violino45 | 2020-04-01 13:38 | 日記 | Comments(3)

クレモナ 3月30日

<2020年、3月30日(月)のクレモナの状況です>(データを更新しました)

私事ですが、クレモナに留学するまでの10年間は、東村山市に在住しておりました。
志村けんさんの訃報を伺い、とても悲しいです。謹んでお悔やみ申し上げます。

イタリアでは、この数日は大きな政策の変更はありませんが、28日の法令で、水際対策強化として、イタリア入国に際しての規制が非常に厳しくなりました。
こちらの在イタリア日本国大使館のサイトで、ご覧いただけますので、もしイタリアに渡航する場合は、ご注意ください。
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20200328ordinanza.html

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータルの推移を更新しました。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この期間では、一週間ごとに加速度的に状況が進行しました。

3月28日(土)【86498人・9134人】(1日で1000人ちかく亡くなりました)
3月29日(日)【92472人・10023人】(1日で900人ちかく亡くなり、死者が1万人を超えました)
3月30日(月)【97689人・10779人】(1日で750人ちかく亡くなりました)
3月31日(火)【101739人・11591人】(感染が10万人を超え、1日で800人以上亡くなりました)

ここにきて、数字の増加が若干緩やかになったようにも感じます。
政府による外出禁止令の効果が現れたと思いたいところですが、、この一か月の間、このぐらいの割合のバラツキを含みながら、加速度的に増えてきましたので、まだまだ予断を許さない状況かと思います。

外出禁止令は、当初は4月3日までの期限でしたが、延長される見通しとなりました。

この数日間、このブログでは、イタリアの状況を説明しながら、その教訓を日本での対策に活かしていただきたい思いから、個人的な考えを述べさせていただきましたが、とりあえず、申し上げるべきことはすべてお伝えした気がしています。

そのタイミングで、日本でも、政府の自粛呼びかけに応える形で週末の外出を控えられたのは、なによりと思いました。
イタリア全体で、本格的に自宅待機に踏み切ったのは、感染が1万人を超えてからでしたので、この時点で、少なくとも、イタリアよりも1週間は早い段階で、個人レベルでの対応を実現されたことになります。

ですが、イタリアの状況を目の当たりにしてきた身としては、日本でも、国の政策として、現時点でさらに二段階くらい厳しい措置をして欲しいと、やはり思ってしまいます。
週末に、どれだけ外出を自粛しても、仕事に関する行動は個人では決められませんので、翌日には通勤電車に乗らなくてはならない状況は、やはり矛盾しているように感じます。

経済損失を考えると、現段階での政策の実行は簡単ではないことは当然ですが、一週間、実行をためらうことで、そのリカバリーには一か月、もしくはそれ以上の途方もない犠牲を払うことになると、欧米諸国の経験は物語っているように思います。

いずれにしても、日常生活レベルでの感染は、個人で防ぐしかないと思いますので、引き続き、お気をつけてお過ごしくださいませ。

さらに私見ではありますが、まだ感染者数の少ない地域こそ、気をつけていただきたいと思っております。
欧米や東京などと比較して、まだ安全と感じてしまい、どうしても対策が緩くなった状況は、ウィルスにとって絶好の活動環境であることを、心に留めておいていただければ幸いです。


連日の重い話題で、申し訳なく思っております。

庭の桜ですが、ほぼ満開と言える咲きっぷりになりました。
以前話題にしました、猫シェルターになっている隣の部屋のベランダから、桜の木がよく見えますので、撮影してみました。


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日本の桜とは、枝ぶりも違いますし、花の一つ一つも、なんだか大きい感じです。


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人間界のざわつきを尻目に、毎年元気に花を咲かせる桜の木、今年もたくさんのサクランボの実をつけることと思います。


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by violino45 | 2020-03-30 14:41 | 日記 | Comments(2)

クレモナ 3月27日

<2020年、3月27日(金)のクレモナの状況です>
  (3月30日、データ更新しました)

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータル、3月の推移です。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この期間では、一週間ごとに加速度的に状況が進行しました。

3月28日(土)【86498人・9134人】(1日で1000人ちかく亡くなりました)
3月29日(日)【92472人・10023人】(1日で900人ちかく亡くなり、死者が1万人を超えました)
3月30日(月)【97689人・10779人】(1日で750人ちかく亡くなりました。)
3月31日(火)【101739人・11591人】(感染が10万人を超え、1日で800人以上亡くなりました)

一旦、増え始めたら、二次曲線的に進行する、、これがコロナウィルスの怖さです。
ですが、この危機的な状況の中で、とりあえず無事に暮らせているのは、やはり幸運なことだと思います。

2月20日にイタリアで最初の感染が見つかってから、私自身、手洗いやうがい、免疫力のアップなど、すごく気を付けておりますが、思い返してみると、「危ない場所には行かない」ことが、一番有効な予防法だったと、あらためて思います。

もちろん、職場や、重要な会合、通勤など、必要でやむを得ない状況も多いですが、それは個人の裁量では決められない場合が多く、別の観点で論じるべきかと思います。

問題は、個人が自己判断で、危険な場所に行くことだと思います。

前回の記事でも書きましたが、、イタリアでは3月8日(日)には感染者が5000人を突破していたのに、クレモナでは好天に誘われて、多くの市民が公園に繰り出してしまいましたし、私自身も、封鎖された町の様子を見たい気持ちから、銀行の用事のついでに、少し町を散策したこともありました。

自粛疲れのストレスの中、不安を持ちながらも、こういう矛盾に満ちた行動をしてしまうのは人間の弱さもありますが、先の見えない状況の中では、仕方のないことでもあると思います。

ですが、今回のウィルスは、その隙を見逃してくれるほど甘くなく、容赦なく一気に攻撃してくる、非常に怖い存在です。

あえて私見を書かせていただきますが、今の日本の状況(感染者数の推移、政府の対応、町の状況、雰囲気などすべて)は、3月1日の頃のイタリアにとても似ています。
その頃は不安感を持ちつつ、気をつけながらも、開いているレストランで食事したり、私を含めて、散歩したり、なんとなく普通に行動してしまう人が多く、それが今の事態につながった要因の一つと考えられています。

日本の場合は、当初はクルーズ船の問題で一気に緊張感が高まりましたが、その後は、上手く封じ込めて、感染者の増加が緩やかな状況が長く続いたので、なんとなく、収束したような雰囲気が蔓延してしまったのではと想像しています。(ほとんどの人は、継続して緊張感を保っていたと思いますが)

現実的には、日本は収束はしていませんが、未だ感染爆発は起きていないのも事実ですので、外出自粛要請や、都市封鎖の可能性など、いろいろ揺れ動いておりますが、イタリアの苦い経験を繰り返さないように、皆様には規制のレベルには関係なく、仕事以外ではできるだけ危険な場所を避けて、安全を確保していただけることを祈っております。


ちなみに、先日から話題に上っています、外出時に持参する申告書ですが、数日ごとに法律が厳しく変更されるため、申告書の書式も頻繁に更新されています。
こちらのリンクで、日本語訳がご覧いただけますので、ご参考までに。
この申告書を、外出のたびに書いてサインして、持ち歩いております。
日本がこのような事態にならないことを、心から祈っております。


さて、重い話題ばかりで失礼しました。
今回は、自宅の窓から見える、サン・ミケーレ教会の、時報の鐘の音の動画をご紹介します。
こちらの記事で、教会の建物はご紹介してます。
https://violino45.exblog.jp/27993213/

朝7時30分の時報ですが、7回、鐘を叩いた後に、少し高い音で一回叩く鐘が、30分という知らせです。
2001年にクレモナに来てから、毎日、この音を聞いてきましたが、正時なのか30分なのかは、最後まで聞かなければ分からず、、特に12時30分などは、ずっと耳を傾けて、ようやく時間を知ることができるのですが、そののんびりした感じも、なかなか良いものです。




by violino45 | 2020-03-27 14:40 | 日記 | Comments(6)

クレモナ 3月25日

<2020年、3月25日(水)のクレモナの状況です>

前回の記事で紹介したロンバルディア州知事令に続き、イタリア首相令も施行されました。(4月3日まで有効)

内容は、「別表に列挙された活動を除き,全ての生産活動をイタリア全土で一時停止する」です。

100項目にわたる「別表」の中で、生活に関わるものの抜粋として、以下のものが挙げられています。

交通機関,郵便・配送サービス,ホテル,通信サービス,民間警備・警備システム関連サービス,清掃・消毒サービス,公共・防衛部門,保健・医療,介護サービス,通信機器修理サービス、などです。

もちろん、スーパーなど、食料品を扱う店舗の営業は保証されていますし、生活必需品に関わる産業(例えば農業、水産業、紙などの製造業など)は言うまでもなく保護されております。

興味深いのは、例えば、乗用車などの製造は中止ですが、食料品やトイレットペーパーを作るための機械の製造はOKで、人間としての基本的な生活と安全、健康を維持するための生産活動は手厚く保護されますが、それ以外の生産活動は容赦なく停止になっています。

(ヴァイオリン製作は、言うまでもなくですね。。)

以上のことは、すでにロンバルディア州知事令に書かれていることも含まれますが、さらに厳格化された上で、イタリア全土での施行となったことで、この10日間でなんとしても結果を出そうという、イタリア政府の強い覚悟の現れだと思います。

今回の首相令では、例えば、自宅に帰る目的であっても、隣の町への移動はできなくなりました。
この徹底的な法的措置の効果が早い段階で現れることを、イタリア市民全員が祈っている状況です。


このような事態となったことについて、前回も私見を書きましたが、あらためて、「この4週間ほどのイタリア」を振り返ってみたいと思います。

2月20日に最初の患者が見つかった直後、ロンバルディア州では学校の休校、イベントの中止、博物館などの公共施設の閉鎖ほか、かなりの厳しい措置が行われたことで、市民の間では、妙な安心感が生まれたのは事実だと思います。(今思うと、油断とも言えると思います)
人が集まるイベントは中止になり、地域間での移動は制限されましたが、自分の町の中での移動は規制されず、個人の判断に任せられていました。(レストランもまだ営業しておりましたが、1メートル制限が発動されていました)

その二週間後、3月5日には感染者は3000人に増え、危機感が増し、イタリアでもマスク使用者が劇的に増えて、自宅での待機が習慣化されたのはこの時期だと思いますが、いわゆる自粛疲れのストレスが最初のピークになったのもこのころでした。

3月8日には、感染者が5000人を超えていましたが、春らしい陽気に誘われて、クレモナをはじめ、ロンバルディア州の町では、公園に日光浴に繰り出す人が大勢出てしまい、市民の意識の低さが問題になりました。
さすがに政府も危機感を強めたのか、感染者が9000人を超えた3月10日には、地域間の移動制限をイタリア全土に拡大して、移動のための申告書類を義務付ける首相令を発動しました。

3月12日には、スーパーと薬局を除く、すべての店舗の営業停止の措置となりました。
ですが、依然として、町の中での移動に関しては、自宅待機が呼びかけられていましたが、実質的には個人の自由に任せられていました。

この首相令は3月25日までの二週間有効で、もし、市民が自主的に自宅待機を守り、不必要な接触を回避できていれば、潜伏期間を考慮しても、理論的には少しずつ収束に向かっていくはずでした。

ですが、その後も感染者の増加は衰えるどころか、加速度的に進んでしまい、首相令の一週間後の3月18日には3万人を超え、その二日後には4万人を超えてしまいました。

それまでの一週間の間に、実はロンバルディア州は、イタリア政府に対して、もっと厳しい法令の施行を求めておりましたが、その対応は無く、ついに、3月22日付で、厳しい内容の州知事令が発令されたのは、前回のブログでお知らせしたとおりです。


以下、私見ですが、、やはり、3月5日~8日頃が分かれ道だったというか、、さらに前の段階で今回のような厳しい法令を出していれば、その後の二週間で感染者が10倍に増えてしまうような事態は避けられたのではないかと、どうしても思ってしまいます。
結果論を言っても仕方のないことですが、少なくともロンバルディア州の住民は、皆、そう思っているのではないかと想像しています。

経済損失を考えると、思い切った政策はできるだけ先延ばしにしたいという原理が働くのは当然ではあるのですが。

3月10日の首相令も十分に厳しい内容でしたが、市民の街中での移動に関しては自粛に頼る部分が多い規制だったことは事実でした。
そんな中では、どうしても数パーセントの割合で、このような自粛ストレスを解放したいという欲求が行動に現れてしまうものだと思います。
(人と会えば、立ち話でもしたくなるのが人情というものですし、私自身も、3月12日には、銀行に行った帰りにストラディバリ像の撮影などしてますし、、、)

ですが、残念ながら、新型コロナウィルスは、この数パーセントの解放欲求を見逃してくれるほど甘いものではなかったのだと思います。
言い方を変えれば、人間の弱い部分を見逃さずに、容赦なく攻撃してくる恐ろしいウィルスだということです。

自粛に頼らず法律で規制するしかないと判断して、都市封鎖に踏み切った欧米諸国の教訓を、まだ被害の少ない国は活かして欲しいと願っています。

今の日本が、どのくらいの位置にいるのか、私には分かりませんが、この一か月間、イタリアの状況をずっと見てきた身としては、やはり心配に思ってしまいます。
自粛疲れの中、厳しい状況と想像しておりますが、皆様は十分にお気をつけて、不要な感染を防いでいただければ嬉しいです。


庭の桜は、三分咲き程度でしょうか、、


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by violino45 | 2020-03-25 15:53 | 日記 | Comments(2)

クレモナ 3月23日

<2020年、3月23日(月)のクレモナの状況です>

イタリアでは、3月10日に施行された首相令により、2週間ほど外出禁止でしたが、収束の目途は立たず、残念ながら状況は加速度的に進んでいるようです。

首相令は3月25日までの予定ですが、ロンバルディア州は、さらに厳格な制限措置の州知事令(4月15日まで有効)を3月22日(日)付けで出しました。

今まで、このブログではあまり具体的なことを書いてきませんでしたが、よりイタリアの現状をご理解いただくために、州知事令の日本語訳(在ミラノ日本国領事館による)をご紹介いたします。

1 公共の場所での2人以上の集会の禁止。違反した場合は上限5,000ユーロの罰金。
2 業務開始前の医療従事者の健康状態モニタリング。
3 公共機関及び行政活動を実施する民間主体の活動停止,ただし必要不可欠な公共サービスの供給を除く。
4 非常事態もしくは必要不可欠な生産に関連しない「手工業活動」の停止。
5 屋外における市場の停止。
6 接客業(例:理髪師,美容師)の停止。
7 専門職事業活動の停止。延期不可で緊急のサービスもしくは期限が定められたサービスに関するものを除く。
8 全ての受入施設の閉鎖。但し,非常事態対応に関わる施設を除く。
  既に宿泊している客は,知事令の発効から72時間以内に施設を退去しなければならない。
9 建設工事の停止。道路,高速道路,鉄道,医療,病院,非常事態用施設の工事を除く。
10 飲料及び包装食品を販売する「h24」と呼ばれる自動販売機の閉鎖。
11 屋外におけるスポーツ及び運動の禁止。一人で行う場合を含む。

さらに、
・キオスク,薬局,ドラッグストアは営業するが,1メートルの安全距離を確保しなければならない。
・スーパーマーケット,薬局,職場における従業員及び客,治安当局が取り締まる者に対する体温測定の実施を推奨する。
・公共交通機関は,現在有効な州条例が規定する,利用者間の距離に関する措置が引き続き適用される。
・各自治体の長は,各自治体における個別の状況に応じて制限規定を更に強化することができる。

以上です。


①により、公園などで立ち話をしていても、状況によっては罰金になるようですし、④により、工房でバイオリンを製作したら罰金になりますが、自宅でなら大丈夫と理解しております。

総合的に見て、市民は全ての生産活動を停止して自宅待機、スーパーと薬局への買い物は許されるということで、それは今までも実質上は同じだったのですが、さらに厳密化され、罰則が厳しくなったという印象です。

また、②によって、医療現場で限界を超えて従事されているスタッフの健康が管理されるのは良いことですが、それは、医療現場のパワーが一時的に下がることも意味しますので、我々市民としては、やはり、これ以上感染者を増やさないように、全力で協力することが責務であると思っています。


以下、私見ですが、、

イタリアでは、一か月前の2月20日に最初の感染者が見つかり、その直後に、学校の休校、演奏会や各種イベント、スポーツ開催の中止、博物館などの閉鎖などの封鎖措置が早めに施行されましたが、今思えば、その程度では効き目がないほど、ウィルスの威力は凄まじいものでした。
その後も、段階的に規制が強化されてきましたが、なかなか追い付かず、結果的に、今回の州知事令のような、ほぼ限界に近いような規制措置を出すことになってしまいました。

一か月前の段階で今回のような措置をしていれば、もしかしたら早く収束していたかもしれませんが、やはりウィルスの方が強くて、結果は同じだったのかもしれません。
いずれにしても、イタリアの教訓としては、やはり、早めに二段階くらい厳しい措置をして丁度良いくらい、今回のウィルスは手強いのではないかというのが実感です。

一方、日本は今のところ、大変な状況下であっても、大きく事態が進行していないのは喜ばしいことですが、イタリアの現状を中心地で実感した身としては、やはり不安に思うところは多いです。
日本政府の対策は、いろいろな事情で思い切ったことの実行は難しい状況と思いますので、個人レベルでは、今回のイタリアの法令と同じくらいの危機感で対処されて丁度良いくらいでないかというのが、正直な気持ちです。

イタリアは、もう後戻りできない状況ですが、日本はまだ抑え込める段階だと思います。
皆様のご健康を、あらためてお祈り申し上げます。

庭の桜は、ようやく少しずつ咲き始めました。
今週末くらいには、満開の桜を見せてくれそうです。



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by violino45 | 2020-03-23 16:22 | 日記 | Comments(4)

クレモナ 3月21日

<2020年、3月21日(土)のクレモナの状況です>

前回の17日(火)から、さらに事態は進行しておりまして、感染者、死者ともにこの4日間で2倍近い数字になってしまいました。
今のところ、外出制限の効果は明確には出ていないようです。

データだけで見ると、この二週間で感染者数が10倍になってしまいましたが、感染のリスクが10倍になったわけではないので、必要以上に慌てる必要はないのではと思いますが、ドイツの首相が国民に向けて発言したように、イタリアでも、国民全員が協力してウィルスを封じ込むしかない状況だと思います。

イタリアでは、今日から、公園など公共の場もすべて封鎖する法令が施行されました。
この背景には、外出制限の中でも不用意に出歩く人が多かったので、その対策という意味があります。
行政と携帯電話会社が協力して、市民の行動範囲をチェックしたところ、やはり多くの人が移動し過ぎているとの結果が出たので、政府がさらに対策を強化したようです。

いずれにしても、医療の現場は限界を超えているのは事実だと思います。
死者数が世界で1番目になってしまったのは、本当に痛ましいことですし、明日の我が身の事として、市民の多くが不安に思っているのも事実です。
クレモナでは、昨日から、アメリカNGOから派遣された野戦病院が仮設の治療施設として稼働していますが、一人でも多くの命が救われることを祈りたいです。

私たちとしては、引き続き、感染しないような対策を徹底していくしかない状況ですが、前向きな気持ちで、冷静に対処していきたいと思っております。


さて、庭の桜はまだ咲きませんが、、この季節、いろいろな小鳥たちが賑やかにさえずっております。
どこかで飼われている小鳥の声なのかもしれませんが、、窓から聞こえてくる歌声に、気持ちを癒されております。
動画で雰囲気が伝わるかどうか分かりませんが、30秒ほどですので、よろしければご覧ください。
画面は固定カメラですが、遠くで鳥が飛んだりしている様子も見えたりします。




by violino45 | 2020-03-21 14:55 | 日記 | Comments(8)

クレモナ 3月15日

<2020年、3月15日(日)のクレモナの状況です>


前回の記事の3月12日(木)から、イタリア全体の患者さん、亡くなった方の数はさらに増えてしまいました。

いろいろ心配な日々となっておりますが、特別な理由無しでの外出ができなくなったことで、自宅にこもっての生活には変わりがなく、市民の生活は小康状態に入った印象です。

3月10日の首相令で、薬局とスーパーマーケット、そして食料品店以外の店舗がすべて営業中止となったことは、ある意味、市民が一丸となっての封じ込め作戦と言えると思います。

一週間前、3月8日の日曜日は、天気が良くて、多くの市民が公園などに繰り出して賑わい、感染拡大を危惧する声が上がりましたが、15日の日曜日は、市内の公園はほぼ無人だったようで、この一週間で市民ひとりひとりの意識も大きく変わったようです。
(現実的には、理由なしでの外出が発覚すると、高額な罰金などの刑罰の対象になるのですが)

いずれにしても、必要な買い物以外のすべての経済活動を停止することでウィルスの拡散を封じ込めることができれば、想定される潜伏期間を過ぎた頃には効果が数字に現れてくると思いますので、今は、市民全員が息をひそめて、状況を見守っているという感じです。

今週の半ばから来週にかけてが、やはり山場であると思います。
感染数の増加に歯止めがかかることを、今は静かに祈りたいと思います。

日本も法案の可決など、いろいろな動きがありましたが、やはり、今後も心配な状況が続くかと思います。
引き続き、お気をつけてお過ごしください。


この日曜日も、クレモナは快晴で、気持ちの良い一日でした。
庭の桜の木は、まだまだ、咲くべきタイミングを待ってくれているようにも思えます。


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営業停止措置の期限の3月25日には収束の見通しが立って、満開の桜を嬉しく眺められるようにと、今は心から祈っております。


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by violino45 | 2020-03-16 05:34 | 日記 | Comments(2)

クレモナ 3月12日

<2020年、3月12日(木)のクレモナの状況です>

だんだん、生存報告ブログのような意味合いになってきましたが、日々、状況が変わっていますので、記録の意味も兼ねて、数日ごとに更新しております。

3月10日の首相令で、イタリア全土で、町を超えての移動が制限されることになりました。
隣の町に行くには、自己申告書に必要事項を記入して持参しなければなりません。

自己申告できるのは、仕事や他の理由で必要な場合、健康上の理由、そして、自宅への帰還です。
偽りを書いた場合、刑事罰に処せられると明記されています。
市内を移動する場合も、持参したほうが良いと言われています。

そして、イタリア全土で、スーパーと薬局、食料品店を除くすべての店舗は、3月25日までの二週間、閉店となりました。

最初の患者が見つかってから3週間で、このような状況になるとは、さすがに予想していませんでしたが、感染数の大幅な伸びを考えると、仕方のない判断だと思われます。

いずれにしても、これ以上、最先端で尽力されている医療スタッフの負担を増やさないためにも、個人個人でできることをあらためて認識して、感染を防いでいくことが重要な時期になってきたのだと思います。

日本の皆様も、引き続きお気をつけてお過ごしください。


今日、銀行に行く用事があって、久しぶりに町に出たのですが、首相令の通り、全てのお店が閉店されていて、寂しい状況を実感しました。
でも営業しているスーパーが混みあっているというわけでもなくて、市民は淡々と状況を受け入れているという印象を持ちました。

大聖堂前広場、閑散としています。
水曜日の朝市も、中止になりました。


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いつもは人が行き交う商店街も、静かです。


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ストラディバリ広場も、時々、人が通り過ぎる程度です。


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ストラディバリさんも、寂しそうです。


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誰も居ないローマ公園の、モンテヴェルディ像、静かに町を見守ってくれています。


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by violino45 | 2020-03-12 20:00 | 日記 | Comments(2)

クレモナ 3月10日 

<2020年、3月10日(火)のクレモナの状況です>【情報訂正しました】

先週、3月5日(木)の時点では、クレモナ市への出入りは自由でしたが、3月8日(日)の首相令により、クレモナを含むロンバルディア州全体と、他地域14県(4州)で移動が制限されました。
さらに、本日付けの首相令により、移動制限はイタリア全土に拡大されました。

これにより、イタリアの全ての地域で、町を超えての個人的な移動は、必要な場合を除いてできなくなりました。

日本では、「封鎖」や「隔離」という言葉で報道されているようですが、現実的には、他の町に移動できないというだけで、それぞれの町の中での行動は、いろいろな制約はあるものの、個人の良識に任せられていますので、街の雰囲気としては、封鎖や隔離という言葉とは違う状況のように感じます。

8日の日曜日は、とても穏やかな気候だったこともあり、公園などで散歩を楽しむ大勢の市民で賑わったそうです。

これを、落ち着いた好ましい対応と見るか、少しのんびりし過ぎていると見るかで、今後への不安感も変わってくる気がします。
私の印象では、もう少し慎重に行動した方が良いのではと、この数日の感染者の増加を見ると思ってしまいますが。

かといって、必要以上に警戒してパニックになるのも怖いですし、なかなか難しい状況になってきたというのが正直なところです。

ただ、スーパーに行けば、食料品のほか、必要なものは十分に手に入りますので(マスクはやはり売り切れですが)、その点は、安心材料というか、イタリアの頼もしさに救われている感じです。

いずれにしても、今週が一つの節目になるという気がしていますので、様子を見守りたいと思っております。

日本の情報も、常に伝わってきております。
物不足なども重なり、不安な状況と思いますが、皆様もお気をつけてお過ごしくださいませ。

庭の桜の木は、まだまだ開花は先のようですが、栄養を十分に蓄えて、エネルギーに満ちているように見えています。
イタリアも日本も、桜が満開になるころには、事態が収まっていることを、心から祈っております。


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by violino45 | 2020-03-10 06:05 | 日記 | Comments(4)