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リサイタルのお知らせと、次回作ヴァイオリンのご紹介

今回は、私のヴァイオリンを演奏いただいているヴァイオリニスト、杉本果凛さんのリサイタルをご紹介させていただきます。

【杉本果凛 ヴァイオリンリサイタル】
2019年 10月6日(日)14時開演(13時半開場)
紀尾井町サロンホール
東京都千代田区紀尾井町3-29 紀尾井町アークビル1F

当日券は1000円ですが、以下のメールアドレスに、私のブログかFacebookを見た旨をご連絡いただければ、招待券を郵送いただけるそうです。
その際は、お名前、住所、チケットの枚数の明記をお願いいたします。
karin.ticket@gmail.com (杉本伸子宛)

杉本果凛さんは、2013年に、フルサイズのヴァイオリンに持ち替えるタイミングで楽器をお届けしたお嬢さんです。
まだプロの演奏家としての活動はされていないのですが、今後の活躍を期待しています。

私自身は帰国のタイミングが合わず、残念ながら聴けないのですが、ご都合が合いましたら、ぜひご来場いただければ嬉しいです。
このチラシに写っている楽器が、私のヴァイオリンです。
製作してから6年間弾き込んでいただいて、音も馴染んできているように思います。

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さて、先日ホワイトでご紹介したヴァイオリンは、現在ニス塗り中ですが、次回作のヴァイオリンを現在製作中ですので、少しご紹介いたします。
今回の裏板は二枚板で、比較的明確なトラ杢のカエデ材を使いました。

まずは丸ノミでの荒削りですが、夏場の作業としてはなかなかハードなものとなります。
暑さの中では、集中力の維持が難しいですが、この段階でバランスを整えておかないと、後の作業が大変になりますので、気合を入れて削ります。

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そして、ミニカンナでのアーチ削り作業です。
二枚板は、左右対称に見えるので、左右のバランスは取りやすいのですが、ハギ合わせのラインに目が惑わされて、均等な膨らみを作るのが難しい面もあります。

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部分によって、サイズの違うミニカンナを使い分けて、アーチを少しずつ整えていきます。

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スクレーパーで、アーチを仕上げます。
面白いもので、表面が滑らかになると初めて見えてくるアーチの不具合もあるので、この段階で再びミニカンナで削りなおすこともあります。


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逆カーブと順カーブを、いかに統合して一つの造形として成立させるか、美的観点と音色作りの観点、両方を追求しながら追い込んでいきます。

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日本も暑い日々が続いているようですね、熱中症には気を付けて、ご自愛くださいませ。

by violino45 | 2019-08-04 06:54 | 製作記 | Comments(2)

58 & ホワイトヴァイオリンのご紹介

7月12日、今年も無事に誕生日を迎えることができました。
この一年も、お世話になった皆様に感謝しつつ、過ごしていこうと思っております。

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50代は、あっという間に過ぎていくような感覚もありましたが、最後の数年間は、数字の進みがゆっくりなような気もします。
それだけ、体力的にも、仕事の面でも、生きていくことの重みが増していることなのかもしれません。
でも、矛盾するようですが、一年が過ぎるのが年々早く感じられるのも事実です。
いずれにしても、大過なく過ごしていられるのは、やはりとても幸運なことだと思います。

さて、今回の写真は、ギターを持ってみました。
以前も何かの記事で書いたと思いますが、私自身の音楽との出会い、そして深くのめり込むきっかけになったのはギターでした。
5月の池袋の展示会の記事で、その出会いに導いていただいた小学校の先生をご紹介しましたが、その出会い以降、ある時期はストイックにテクニックを修得し、ある時期は仲間を集めてバンド活動に熱中したこともありました。

10代の中頃は、畏れ多くも、このままギタリストになるような人生を想像してしまうほど、時間を割いて練習していた時期もありました。
ただ、そのような大それた夢が実現するほど甘い世界ではなく、ある時期からは、仲間と時々セッションすることがなによりも楽しい、アマチュアギタリストの道を歩くことになりました。

10代から20代にかけては、やはりかなり練習しましたので、それなりに指も動き、難しい曲も弾けたのですが、放送局の仕事が忙しくなり、ギターを弾く時間がほとんどなくなってしまうと、あっという間に腕は衰えて、30代は、時々つま弾く程度になってしまいました。

その頃にヴァイオリン製作と出会い、イタリア留学を目指して、仕事をしながら独学で製作の勉強を始めたので、さらにギターを弾く時間は減りましたが、その頃に出会った製作家の大久保さんもギター奏者だったことから、ヴァイオリン談義とともにギター談義も楽しく、どちらかというと演奏するよりもギターの話で盛り上がり、その流れに触発されて、私が子供の頃から憧れていたギタリスト、ドック・ワトソン氏が使っていたギターを何本か購入することになりました。

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今回の写真のギターも、大久保さんと一緒に、大雪の降る中、宇都宮の楽器屋さんまで買いに行った楽器でした。(ギャラガー/ドック・ワトソンモデル)

40歳になり、ギタリストになることと同じくらい大それた決断をしてクレモナに渡ったのですが、ギターを手元に置いておかないと、一生ギターを弾かない人生になってしまう気がして、このギターだけをクレモナに持ってきたのでした。

とはいえ、クレモナでの修行時代、そしてプロになってからも、生活の全てを楽器製作に注ぎ込んでいるような状況が続いておりますので、ギターの腕は年々落ちていくばかりで、楽器がかわいそうだなと心底思う日々が続いています。

また、せっかく10代の頃に真剣に練習した痕跡が、まったく残っていない状況も残念ですので、実はこの数年、少し集中して練習して、記録に残すようなことを企んではいるのですが、少し弾けるようになった頃には帰国の時期が迫ってきて、ギターを弾くどころではなくなってしまう状況が続いていました。

でも、気がつけばあと2年で還暦ですし、ここで本気にならなければ、そういうチャンスは永遠に失われるのではないかという危惧を感じ始めたので、今年こそはと、少し練習を始めたところです。
と、説明がとても長くなってしまい恐縮でしたが、今回の写真がギターなのは、そういう理由です。

練習しても、記録に残せるほどの演奏にはならないかもしれませんが、でも、気が向いたら、こっそりアップするかもしれません。。


さて、長くなってしましましたが、先日、製作途中をご紹介していたヴァイオリンがホワイトで仕上がっておりますので、写真でご紹介いたします。

いつもどおり、ストラディバリ、1705年モデルです。


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今回は、2枚板の楽器です。
少し変化のあるトラ杢で、ニスを塗った時にどのような雰囲気になるのか、楽しみです。


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アマティ風のエフもいつもどおりですが、前回製作したクレモネーゼの影響が少しだけ出ているかもしれません。



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裏板のコーナー部分の造形です。

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ウズマキは、この2年間取り組んできた、黄金期のストラディバリのモデルですが、正直、どの程度、目標に近づいているのか、よく分からなくなってきました。
いずれにしても、毎回、最高のものを目指して集中して取り組むしかないのですが。

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後頭部も、毎回悩むところです。


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いろいろな角度から見ても、破綻のないような造形を目指していますが、それがなかなか難しいです。


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長文御覧いただき、ありがとうございました。
また来年の7月を目指して、健康に気を付けながら精進していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。


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by violino45 | 2019-07-12 06:18 | 製作記 | Comments(6)

製作中のストラド1705年モデルと、書籍のご紹介。

池袋の展示会のご報告から、久しぶりの更新になってしまいました。

今回の日本滞在はなかなかハードだったのと、5月は気候の変動が激しくて体調の維持が難しく、後半は少々体調を崩してしまいました。

そのままの状況でクレモナに帰国して、時差ボケの中、なかなか疲れも取れず、仕事も大幅に遅れてしまいつつありますが、春から製作を始めていたヴァイオリンがある程度形になりましたので、ダイジェストになってしまいますが、ご紹介させていただきます。

いつものとおり、横板の曲げ、そして内型への貼り付けから始まります。

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今回の裏板は、2枚板です。
完成した横板の形を写し取り、切り抜いていきます。

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丸ノミによる荒削りから、アーチ作りが始まります。
今までも何度もご説明してきましたが、この時点で完成アーチのイメージを明確に持って、その形にできるだけ近づけながら、バランスに注意して削っていくことが大切です。

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ミニカンナでのアーチ整形で、ヴァイオリンの膨らみはほぼ完成します。

木材の性質に合わせて膨らみ具合を微妙に変えていくことで、理想の音色を目指していきますが、なかなか答えが見つからない作業です。

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いろいろな大きさのカンナを使い分けていきます。

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スクレーパーでの仕上げは、表面を滑らかにする意味合いが大きいですが、でも、この段階でアーチ全体のバランスを調整することも多いです。
表面が滑らかになって初めて見えてくる、微妙な膨らみ具合の違いもあります。

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厚み出しの工程を経て(写真がなくてすみません)、ボディを閉じる作業になります。
厚み出し作業の詰めは十分か、、、バスバーはこれで大丈夫か、、、箱を閉じてしまったら修正できない工程も多いので、毎回、ボディを閉じる前には自問自答の繰り返しとなります。

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さて、タイトルにも書きましたが、書籍を一冊ご紹介いたします。

演奏家で、指導者としても幅広くご活躍されています、森元志乃さんの著書「ヴァイオリン基礎テクニック、リターンズ!」です。
もともとは、サラサーテ誌にレッスン記事として連載されていたものを、一冊の本にまとめられた内容となっています。
サラサーテ誌でおなじみの、せきれい社からの出版で、1600円+税で発売されています。

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表紙の写真をご覧になって、このブログの読者の方でしたらお気づきになられたと思いますが、私が製作したホワイトヴァイオリンを載せていただきました。
このヴァイオリンは、2018年の9月にクレモナで開催された、トリエンナーレコンクールに出品したヴァイオリンです。
オリジナルの写真は、こちらになります。

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なぜ私のホワイトヴァイオリンを表紙に使っていただいたかですが。
著者の森元志乃さんは、「ヴァイオリン各駅停車」の執筆で有名な方ですが、今回の著書のタイトルにもあるように、基礎的な技術に重きを置いた指導をされています。

また、私のブログは以前からご覧になっていたそうで、ホワイトヴァイオリンが仕上がるまでの工程が基礎的な技術の積み上げであることに共感いただいていたとのことで、今回、この本を出版されるにあたって、演奏の基礎テクニックの再確認という内容にホワイトヴァイオリンのイメージがピッタリとのことで、写真を載せていただきました。


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表紙をめくると、完成したヴァイオリンの写真があります。

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そして、背表紙には、完成したヴァイオリンの裏板の写真も載っています。

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内容は、もちろんタイトル通り、基礎テクニックをじっくりと再確認できる記事が満載です。
演奏技術だけでなく、音楽理論にも踏み込んだ内容で、私の印象では、ある程度レッスンを続けてこられた方が、さらなるレベルアップを目指す際に、もう一度基礎固めをしたいと思った時に、非常に心強く導いてくれる内容ではないかと思います。

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基礎テクニックの修得、そして積み重ねていくことの大切さは、私自身、楽器製作をする中で最も重要視している部分ですので、そのような書籍の表紙に写真を使っていただき、とても光栄なことと思っております。
宮地楽器さんでも購入できますので、ぜひ一度、お手にとって御覧くださいませ。

最後に、いつものホワイトヴァイオリンの場所で、記念撮影です。
ダブルで背景が見える、不思議な写真となりました。。

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by violino45 | 2019-06-14 04:42 | 製作記 | Comments(2)

クレモネーゼ 1715モデル 動画と写真でご紹介

以前、ホワイトヴァイオリンとしてご紹介しました、ストラディバリ、クレモネーゼ 1715モデルが完成しました。

今回も、クレモナ在住の演奏家、横山令奈さんに試奏していただきましたので、動画と写真でご紹介させていただきます。


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今回、たっぷり4曲演奏いただきましたので、10分を超える動画となりましたが、ミニ・リサイタルのように楽しんでいただけるように編集しましたので、ごゆっくりご覧いただければ嬉しいです。
特に、後半のタイスの瞑想曲は、全曲通していただいておりまして、高音から低音までの、楽器の特徴が良く分かる動画となったのではないかと思っております。

この、クレモネーゼ 1715モデルは、5月6日の、宮地楽器さんでのイベントでもお披露目させていただく予定です。
御試聴いただき、ありがとうございました。

横山令奈さんのプロフィールは、こちらです。
https://profile.ameba.jp/ameba/lena-violin

実は横山さんは現在来日中で、4月26日と27日には、大阪で演奏会があるそうです。
妹の横山亜美さんが、ブログに演奏会について書かれています。

4月26日について
4月27日について

前回同様、完成したばかりのヴァイオリンをプロの演奏家さんに試奏いただくのは緊張しますし、また、慣れない楽器での演奏を動画として残すことへの申し訳ない気持ちもあるのですが、そういう不安を一切感じさせない横山さんの演奏は、さすがですね。
そして、生まれたての楽器の最初の状態を記録に残すという意義にご賛同、ご協力いただけて、横山さんにはとても感謝しております。


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では、最後に、写真にて楽器をご紹介いたします。
いつもの1705年モデルとは、やはり少しだけ趣が違うシルエットです。

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エフも、師匠のニコロ・アマティの影響が少なくなり、黄金期のストラドらしい、力強いエフの造形です。

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ホワイトの状態でも説明しましたが、この、Cの部分のラインの流れ方が、1705モデルとは微妙に違うところです。
超マニアックな違いではありますが、、

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ウズマキも、黄金期のストラドを意識して仕上げましたが、毎回、いろいろ悩む部分ではあります。

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今後も、機会があれば、クレモネーゼ・モデルも製作していきたいと思っております。

ご覧いただき、ありがとうございました。


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by violino45 | 2019-04-24 15:16 | 製作記 | Comments(4)

ストラディバリ、1705年モデル  動画と写真でご紹介

クレモナも、ようやく暖かくなり、中庭の桜も満開となりました。


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日本のソメイヨシノとは違って、天に天にと向かって伸びていくような、力強い枝振りです。

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しばらくすると、葉桜になり、そして、美味しそうなサクランボが実りますが、毎年、見るだけです。。

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さて、タイトルに書きましたように、以前、ホワイトでご紹介していました、ストラディバリ、1705年モデルが完成しました。
昨年までは、楽器が完成すると、製作仲間の輪野光星さんに動画撮影をお願いしておりましたが、いろいろな都合で、継続することが難しくなってしまいました。
輪野さんには、今まで素晴らしい演奏でコラボしていただき、とても感謝しております、ありがとうございました。


地道に続けてきた動画撮影なので、これからどうしようか思案しましたが、クレモナで演奏活動をされているヴァイオリニストの横山令奈(れな)さんに試奏をお願いできないか尋ねてみたところ、快く引き受けていただきましたので、先日、動画の撮影を行いました。

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横山令奈さんは、2006年にイタリアに留学され、2011年にはクレモナのモンテヴェルディ音楽院を審査員一致の満点で卒業された後、イタリアを中心に活動、ソリストとして数々のオーケストラやアンサンブルとの共演を実現する中、数多くの国際コンクールにて優勝されるなど、輝かしい経歴をお持ちです。
この場では書ききれませんので、横山さんの公式ブログのプロフィールのページをぜひご覧ください。

また、ピアノ、チェロとのトリオでの演奏活動「トリオカノン」もされています。
トリオカノンの公式ページはこちらです。
https://www.triokanon.it

多忙な中、演奏活動をされている横山さんですが、2013年からは、クレモナのヴァイオリン博物館にて、展示楽器の公開演奏者を務められています。
つまり、博物館のホールでは、定期的にストラディバリなどの名器を紹介するリサイタルが開催されていますが、現在、公開演奏者の役職を務められているのは3名の演奏家で、横山さんはその一人なのです。
横山さんの演奏の芸術性、そして楽器の個性を引き出す演奏技術が、高く評価されていることの証明だと思います。

このような役職の方に、新作ヴァイオリンの試奏をお願いすることは、なかなか畏れ多く、勇気がいることではありましたが、伺うところによると、横山さんご自身もクレモナの新作ヴァイオリンを愛用されているとのことですし、私自身、楽器を試奏いただいてご意見を伺うだけでも大変勉強になることですので、思い切ってお願いしたというわけです。

そういうわけで、無事に録音も終了しましたので、動画をご紹介させていただきます。
曲は、バッハのパルティータ2番、ブラームスのハンガリー舞曲5番、タイスの瞑想曲、それぞれ冒頭部分を弾いていただきました。


横山さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
これからも、継続して試奏をお願いできればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

ちなみに、この日は、録音の直後に、ヴァイオリン博物館にてストラディバリの試奏コンサートがあるとのことで、急いで移動されました^^。

横山さん、4月には帰国されて、26日と27日には大阪にて、トリオカノンとして演奏会に出演されるとのことです。

詳しくは、横山さんの妹の亜美さん(日本でヴァイオリニストとして活動されています)のブログにてご紹介されていますので、ぜひご覧ください。
https://ameblo.jp/ami-yokoyama-violino/entry-12447151700.html



さて、今回試奏いただきましたヴァイオリンを、写真でご紹介させていただきます。

私のメインモデルとなっております、A・ストラディバリ、1705年のモデルです。

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裏板は、少しだけ細かい、そして変化のあるトラ杢の1枚板を使用しました。

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エフは、この1705モデルと相性の良い、アマティ的な雰囲気を持ったデザインです。

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裏板のコーナー部分です、このモデルの特長である、伸びやかな造形を目指しています。

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ウズマキは、この二年ほど、継続して使用しています、黄金期のストラディバリのモデルで製作しました。
最近は慣れてきましたが、毎回、いろいろ悩むのは、どのモデルでも同じです。

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正面からの造形です。

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斜めからも。
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この楽器も、間もなく手元を離れ、お客様の元に旅立っていきます。

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お客様の元で、どのような音色で鳴ってくれるのか、製作者としては毎回心配しつつ、もちろん、とても嬉しい気持ちで送り出します。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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by violino45 | 2019-03-31 06:38 | 製作記 | Comments(4)

クレモネーゼ 1715モデル ホワイトで完成

A.ストラディバリ 1715年 クレモネーゼ・モデルのヴァイオリンがホワイトで完成しましたので、写真にてご紹介いたします。
途中、私のメインモデルである、1705年との違いについて、少し写真にてご説明させていただきます。
(すごくマニアック&ディープな内容になっております^^)

まずは、楽器全体の写真です。 表側から。


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そして、裏側です。

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楽器のシルエットとして、ボディだけの写真をご覧ください。

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比較として、いつもの1705年のボディです。

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なかなか違いは分かりづらいと思いますが、全体の印象としては、いつもの1705年のほうが、ボディ中央部がくびれていて、プロポーションの差が大きいと思います。
センター部分の、特に下側のコーナー部分に着目すると、その違いを感じていただけるのではと思います。

ふさわしい例えかどうかは分かりませんが、クレモネーゼ1715モデルは、ストラドの黄金期の代表モデルらしく、押し出し感が強く男性的なイメージ、対して1705年モデルのほうは、少しアマティ的な繊細さが残った、女性的なイメージとも言えるかと思います。

今度は、表板での比較となります。
まずは、クレモネーゼ1715モデルです。

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そして、1705年モデルの表板です。

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全体的なシルエットの違いは、裏板で説明したとおりですが、それとともに、エフのデザインの違いが、楽器の表情、印象の違いとなっています。

エフの部分を拡大した写真です。

クレモネーゼモデル

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そして、いつもの、1705年モデルです。


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これまた、微妙な違いなのですが、クレモネーゼモデルのほうがエフの縦方向の動きが強く、直線的。 対して1705年モデルのほうは、横方向の広がり感が強く、曲線的という違いがあります。
いつもの1705年モデルのエフは、ラザーリ師匠から譲り受けたモデルで、イタリア語で「Amatizzato」つまり、アマティ的なエフと呼ばれているモデルです。
1705年の楽器のシルエットの女性的なイメージによくマッチする造形で、特に、コーナー部分のデザインとのコンビネーションが絶妙と思います。

すみません、やはり、非常にマニアックで、観念的な説明になってしまいました。
楽器の音にどの程度影響があるかは分からない部分ですが、製作家同士の会話では、もっとも盛り上がる、これだけで酒が飲める内容というのは事実です。

というか、こういう微妙な違いを突き詰めていって初めて、イタリアのヴァイオリン製作の本質に近づくことができるとも言えますし、実際のところ、私自身、このような微妙な違いを勉強するために、また、それを楽器製作に具現化するために会社を辞めてクレモナに留学したようなものですので、今回書きましたような内容は、私の製作家としての根幹にかかわるような大切な部分ではあるのです。

上記の、二つのモデルの違いは、非常に微妙な差ではありますが、見る人が見れば分かる、すごく明確な違いでもあります。
私も以前はそうでしたが、ただ設計図どおりに、モデルとして製作しただけでは、この微妙な違いは表現できないと思います。
モデルの特徴をイメージできる感性、そしてイメージを具現化できる技術力が無いと、どのモデルで製作しても同じように見えてしまいますし、それどころか、ストラディバリにも見えないという状況になってしまいます。

私自身、そのことを十分に体現できているとは思ってはおりませんし、ラザーリ師匠の楽器を見る度に、まだまだ道は遠いことを実感もするのですが、クレモナに来て18年、歩んできた道のりと、これから進むべき道のりをあらためて再確認する意味もあって、あえてマニアックな記述をさせていただきました。


一つだけ、非常に分かりやすい違いをご説明しておきます。
これは、クレモネーゼモデルを製作する場合のポイントとなるのですが、パーフリングを入れる位置(ボディ外周からの距離)が、0.5ミリだけ内側になっています。
つまり、いつもの1705モデルの場合は、外周から4ミリにするのですが、クレモネーゼ1715モデルの場合、4.5ミリになります。
エフの写真を見比べていただければ↑良く分かると思いますが、このことも、クレモネーゼのモデルが男性的な力強さを持つ要因の一つになっています。


さて、マニアックな比較はここまでにして、今回の楽器を写真でご紹介していきます。
裏板は、オリジナルのクレモネーゼとはだいぶ印象が違いますが、私の好みの、動きのあるトラ杢の1枚板です。

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コーナー部分です。

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エフの造形です。

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ウズマキは、数年前から黄金期ストラドのモデルで製作していますので、今回、特に大きな違いはないかと思います。
ウズマキの話を始めると、さらにディープな、泥沼的なマニアック話になってしまいますが、また別の機会にご紹介できればと思っております。


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最後までご覧いただき、ありがとうございました。


ベランダから見える桜は、まだ開花までは日がかかりそうですが、少しずつ、つぼみが膨らんでいるようにも見えます。
春は、もう近くまで来ているようです。

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by violino45 | 2019-03-10 17:44 | 製作記 | Comments(4)

ストラド クレモネーゼ ”1715” モデルの製作

2019年、2台目となるヴァイオリンは、ストラディバリの、いわゆる黄金期とされる1715年に製作された「クレモネーゼ」です。

おそらく、世界で最も有名なストラディヴァリのヴァイオリンではないかと思います。
過去に、様々なポスターや書籍で紹介されたきた楽器ですが、私が以前購入した、「Strumenti di Antonio Stradivari」にも原寸大で記載されています。

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実物は、もちろんクレモナのヴァイオリン博物館に展示されています。

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新作ヴァイオリンのモデルとしても人気がある楽器なのですが、私自身、クレモナに留学した2001年以来、初めて製作するモデルとなります。

理由はいろいろあるのですが、一番大きい理由は、2003年にラザーリ師匠に弟子入りして以来、師匠から譲っていただいた1705年モデルを追求したいという思いから、積極的に他のモデルを製作しなかったことと、コンクールの受賞などの経緯もあり、1705年モデルが最も得意なモデルとなったことだと思います。

一度だけ、お客様のご要望で1707年のカテドラル・モデルを製作したことがあり、結果も良かったのですが、定番のモデルのヴァリエーションとして継続して製作するには年代が近すぎることから、その後は製作しておりません。

実は、クレモネーゼ・モデルは、2010年に、高橋明さん、天野年員さんとともに、宮地楽器さんとのコラボレーションという形で共同製作楽器として製作したことがあります。(私は裏板とニスを担当しました)

その時に、高橋明さんがCADで設計図を作成されたので、今回は、その設計図を使わせていただくことにしました。
高橋さん、ありがとうございました。

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設計図を元に、私なりのアレンジを加えて製作した内型です。

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内型にブロック材を貼り付けて、横板を曲げる作業に入ります。

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Cの部分を貼り付けた状態です。

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横板を貼り終わり、やっとヴァイオリンの形になりました。
新しい内型の場合、計算通りに目的のモデルの形になるかどうか、製作してみないと分からない部分もあるので、いろいろ心配ではあるのですが、ここまでくれば、少し安心です。

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横板の形をもとに、裏板と表板を切り出していきます。

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そして、アーチ整形は、丸ノミでの荒削りの作業から始まります。
同じストラディバリのモデルでも、1705年と1715年では、微妙なカーブの違いと、上部、C部、下部のプロポーションが違うので、荒削りの作業から、アーチの見え方が微妙に異なり、いつもより慎重に削らないと失敗する危険があります。

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ミニカンナの作業でも、アーチの完成形のイメージがいつもと異なるので、いつもより時間をかけて作業をすることになります。

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スクレーパーで、一応の仕上げとなりますが、一日経過するとまた見た印象が変わってくるので、裏側を削って厚み出しをする段階になってからも、微妙に修正しながら仕上げていきます。

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とりあえずの仕上がりです。
モデルはクレモネーゼですが、当然、使用している木材は違いますので、オリジナルのコピーを目指すのではなく、この裏板の特性に見合った形を目指して仕上げていきます。

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いろいろ悩みますが、音響的には、弦を張って音を出すまでは結果を知ることができない、気長な仕事になりますので、経験上、アーチを削っている間は、どちらかというと見た目の美しさを目指して集中するほうが、結果的には良い楽器として仕上がるような気がしています。

by violino45 | 2019-02-15 06:44 | 製作記 | Comments(4)

ストラドモデル ホワイトで完成しました

前回、アーチ作業をご紹介してから、間が空いてしまいましたが、ホワイトで完成しました。

いつもの、A.Stradivari 1705年モデルで製作しました。

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裏板は少し繊細なトラ杢ですが、動きのある模様の1枚板です。

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コーナー部分の仕上げです。
切れ味があって、しかも柔らかい雰囲気の造形を目指しておりますが、、今回はどうでしょうか。

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エフは、ストラドの力強さに、アマティ的な柔らかさが含まれた雰囲気を目指しています。

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前回ご覧いただいたアーチ、完成形はこんな感じです。

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ウズマキは、このところの私の定番となりました、黄金期のストラディバリのモデルです。

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クリスマスの時期に、静かに削っていたウズマキでした。

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さて、ミケにゃんにお供えしていたヒヤシンスですが、、

少し咲いてきたと思ったら、

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どんどん勢いがついてきて、、

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あっというまに満開になりました。
花が重くて倒れてしまうので、、ゴムで支えています。。
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ヒヤシンスの花、ひとつひとつが繊細な花弁ですね。
そして、香りがすごいことにあらためて驚きました。
部屋中、ヒヤシンスの芳香に包まれております^^。

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by violino45 | 2019-01-28 16:01 | 製作記 | Comments(2)

ストラドモデルの製作 アーチ削り

1月も半ばとなりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。

クレモナも寒い日が続いておりますが、なぜか今年は天気が良い日が多く、比較的過ごしやすい冬となっております。

さて、先日、横板までご紹介しておりましたストラドモデルのヴァイオリンですが、今回は裏板のアーチの整形についてです。

横板の形に沿って切り抜いた裏板を、丸ノミを使って荒削りしていきます。

ヴァイオリン製作の中でも、最も体力を使う作業かもしれません。
真冬でも、服を脱いで、半袖になってしまいます。

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体力を使うと言っても、筋肉だけではなく、頭脳も使わなくてはいけません^^。
荒削りは、余分な木材を取り除く作業ではありますが、この時点で、仕上がったアーチのイメージを明確に持つことが重要です。

パーフリングを入れた後で、もう一度、丸ノミで荒削りをしますが、すでにアーチとしてまとまった造形を整えていけるかどうかで、この後のミニカンナの作業の効率も違ってきますし、最終の仕上がりにも影響が出てくる、重要な作業です。

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ミニカンナの作業は、かなり最終仕上げラインに近いところまで削りますが、怖がって木材を残しすぎてしまうと、造形が平坦なアーチになってしまいがちです。
この時点で造形がイマイチなアーチを、次のスクレーパーで劇的に変化させるのは難しく、時間もかかるので、ミニカンナでどこまで攻めていけるかが、アーチ削りの山場となります。

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スクレーパー作業では、表面を全体に整えることも重要ですが、アーチの造形が不十分なのに全体を整えてしまうと、そこからさらに踏み込んでいくのは難しくなります。
かといって、表面を滑らかに整えると初めて見えてくる造形もあるので、その兼ね合いが難しいところです。
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これで一応の完成ですが、箱を閉じるとまたアーチの印象も変わってきますので、最終的な仕上げは、ホワイトヴァイオリンの形になってから微調整します。

アーチ削りは、見た目の美しさと、楽器の音に対して、共に重要な作業ですので、常に、その両方を考えながらの作業になりますが、状況によっては相反する部分も出てきて、二人の自分が戦う状況にもなります。

その点、この後の、厚み出しの作業は、音の事だけを考えれば良いのですが、でも、音を追求するとともに、楽器の強度を維持しなければならないので、結局の所、どこまで行っても、楽器の完成まで、二人の自分が戦うことになります。

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さて、ミケにゃんの霊前に供える花として買ってきた、ヒヤシンスの苗です。
最初は、ほとんど葉だけだったのですが、
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だいぶ、つぼみが伸びてきました。
花が咲くのが楽しみです。
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by violino45 | 2019-01-14 08:15 | 製作記 | Comments(2)

メリークリスマス!

皆様、穏やかなクリスマスをお過ごしのことと思います。

私自身は、特にいつもと変わらず、生活しております^^。

新作ヴァイオリンは、思うところもあり、ウズマキから製作しています。
丸ノミを使った静かな作業は、クリスマスにぴったりです。。

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庭の桜の木は、幹だけになりました。
一見、物寂しげな風景ですが、来年3月に花を咲かせるために、エネルギーを溜め込んで、やる気満々で冬を過ごしているのだと想像すると、とても力強い景色に見えてきますね。
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最後に、15秒ほどのミニ動画でクリスマスのご挨拶とさせてください。
ほぼ完成したウズマキと、私のアパートでいつもお世話になっているシニョーラ・マッダレーナさんにいただいた可愛い電飾です。



ご覧頂きありがとうございました。
皆様、暖かくして、良いクリスマスをお過ごしください。

by violino45 | 2018-12-25 18:49 | 製作記 | Comments(3)