5月、展示会とイベントのために帰国します。

早いもので4月も半ばになり、ゴールデンウィークも近づいてきましたが、皆様ご予定はお決まりでしょうか?

私事ですが、今年も5月に帰国しまして、2つの展示会と、宮地楽器さんのイベントに参加いたします。

5月2日~3日   関西弦楽器製作者協会 展示会(大阪市中央公会堂)
5月6日      吉田直矢さんによる、菊田ヴァイオリンを使用した演奏会(宮地楽器小金井店内ホール)
5月18日~19日   日本バイオリン製作研究会 春の展示会(池袋アカデミーホール)

以下、順に、詳しくご紹介いたします。


第11回 関西弦楽器製作者協会 展示会

5月2日(木) 12:00 -20:00
5月3日(金) 10:00 -18:00
大阪市中央公会堂 3階 中集会室(入場無料)

問い合わせ先 藤井勉 (絃楽器工房セレーノ) 
TEL : 06‐6862‐4050 info@kansai-violinmakers.jp

詳しくは、こちらのサイトをご覧下さい。

今回のメインテーマはチェロですが、私はヴァイオリン2台とビオラを展示いたします。
ヴァイオリン1台とビオラは、昨年のクレモナ・トリエンナーレコンクールに参加した楽器を展示いたします。
この機会に、御試奏いただければ嬉しいです。
(聴き比べ&ミニコンサートには出品いたしません)
会場にて、皆様にお目にかかれますのを楽しみにしております。

写真は、3年前に参加したときのものです。 

d0047461_06405479.jpg



『吉田直矢 Plays KIKUTA』
新作マスターヴァイオリンの伝道者 吉田直矢が迫る菊田浩の世界


5月6日(月・振休)
【開場】13:30 【開演】14:00
宮地楽器小金井店 さくらホール
料金 MSC会員:1,000円/一般:2,000円 全席自由(要予約 042-385-5585

演奏 ヴァイオリン:吉田直矢、ピアノ:山本有紗
ゲスト:菊田浩(弦楽器製作家)

以前から親交のありましたヴァイオリニストの吉田直矢さんに、宮地楽器さんのイベントにて、私のヴァイオリンを演奏いただくことになりました。
吉田さんの迫力のある演奏を、ぜひお楽しみくださいませ。
私も、楽器の説明などで参加させていただきます。

d0047461_06420134.jpg


吉田直矢さんのプロフィール他、イベントの詳しい情報は、こちらのサイトをご覧下さい。

GW中、宮地楽器さんでは弦楽器フェアとしてセールが開催されます。
5月6日以外のイベントもお薦めですので、ぜひ御来場ください。
d0047461_06155439.png



第17回 日本バイオリン製作研究会 春の展示会

場所:東京池袋アカデミーホール
東京都豊島区東池袋1-30-6 セイコーサンシャインビルB1
(池袋駅東口徒歩6分 03-3989-0715)
日程:5月18日(土)19日(日) 両日共 10:00-17:00 (入場無料)

試奏コンサート
18日(土)11:00~      ヴィオラ 石川暁(当会会員)
      13:30~、15:00~ バイオリン 三澤裕美子
19日(日)11:00~      チェロ 植草ひろみ
      13:30~、15:00~ バイオリン 星野美葉

私は、2017年のヴァイオリン、2011年のヴァイオリン、そして、2018年のビオラで参加の予定です。
試奏コンサートには、両日とも参加の予定です。
会場にて、お目にかかれますのを楽しみにしております。

写真は、2年前の展示会(同会場)の時です。
今回は高橋明さんは参加しませんが、根本和音さんは参加されます。

d0047461_06410810.jpg

ご覧いただき、ありがとうございました。
展示会、そしてイベントにて御来場をお待ちしております。
皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。







# by violino45 | 2019-04-08 06:54 | お知らせ | Comments(2)

ストラディバリ、1705年モデル  動画と写真でご紹介

クレモナも、ようやく暖かくなり、中庭の桜も満開となりました。


d0047461_20123292.jpg


日本のソメイヨシノとは違って、天に天にと向かって伸びていくような、力強い枝振りです。

d0047461_19162366.jpg


しばらくすると、葉桜になり、そして、美味しそうなサクランボが実りますが、毎年、見るだけです。。

d0047461_19164916.jpg


さて、タイトルに書きましたように、以前、ホワイトでご紹介していました、ストラディバリ、1705年モデルが完成しました。
昨年までは、楽器が完成すると、製作仲間の輪野光星さんに動画撮影をお願いしておりましたが、いろいろな都合で、継続することが難しくなってしまいました。
輪野さんには、今まで素晴らしい演奏でコラボしていただき、とても感謝しております、ありがとうございました。


地道に続けてきた動画撮影なので、これからどうしようか思案しましたが、クレモナで演奏活動をされているヴァイオリニストの横山令奈(れな)さんに試奏をお願いできないか尋ねてみたところ、快く引き受けていただきましたので、先日、動画の撮影を行いました。

d0047461_19191946.jpg



横山令奈さんは、2006年にイタリアに留学され、2011年にはクレモナのモンテヴェルディ音楽院を審査員一致の満点で卒業された後、イタリアを中心に活動、ソリストとして数々のオーケストラやアンサンブルとの共演を実現する中、数多くの国際コンクールにて優勝されるなど、輝かしい経歴をお持ちです。
この場では書ききれませんので、横山さんの公式ブログのプロフィールのページをぜひご覧ください。

また、ピアノ、チェロとのトリオでの演奏活動「トリオカノン」もされています。
トリオカノンの公式ページはこちらです。
https://www.triokanon.it

多忙な中、演奏活動をされている横山さんですが、2013年からは、クレモナのヴァイオリン博物館にて、展示楽器の公開演奏者を務められています。
つまり、博物館のホールでは、定期的にストラディバリなどの名器を紹介するリサイタルが開催されていますが、現在、公開演奏者の役職を務められているのは3名の演奏家で、横山さんはその一人なのです。
横山さんの演奏の芸術性、そして楽器の個性を引き出す演奏技術が、高く評価されていることの証明だと思います。

このような役職の方に、新作ヴァイオリンの試奏をお願いすることは、なかなか畏れ多く、勇気がいることではありましたが、伺うところによると、横山さんご自身もクレモナの新作ヴァイオリンを愛用されているとのことですし、私自身、楽器を試奏いただいてご意見を伺うだけでも大変勉強になることですので、思い切ってお願いしたというわけです。

そういうわけで、無事に録音も終了しましたので、動画をご紹介させていただきます。
曲は、バッハのパルティータ2番、ブラームスのハンガリー舞曲5番、タイスの瞑想曲、それぞれ冒頭部分を弾いていただきました。


横山さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
これからも、継続して試奏をお願いできればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

ちなみに、この日は、録音の直後に、ヴァイオリン博物館にてストラディバリの試奏コンサートがあるとのことで、急いで移動されました^^。

横山さん、4月には帰国されて、26日と27日には大阪にて、トリオカノンとして演奏会に出演されるとのことです。

詳しくは、横山さんの妹の亜美さん(日本でヴァイオリニストとして活動されています)のブログにてご紹介されていますので、ぜひご覧ください。
https://ameblo.jp/ami-yokoyama-violino/entry-12447151700.html



さて、今回試奏いただきましたヴァイオリンを、写真でご紹介させていただきます。

私のメインモデルとなっております、A・ストラディバリ、1705年のモデルです。

d0047461_19171542.jpg

裏板は、少しだけ細かい、そして変化のあるトラ杢の1枚板を使用しました。

d0047461_19173087.jpg

エフは、この1705モデルと相性の良い、アマティ的な雰囲気を持ったデザインです。

d0047461_19180555.jpg

裏板のコーナー部分です、このモデルの特長である、伸びやかな造形を目指しています。

d0047461_19181963.jpg

ウズマキは、この二年ほど、継続して使用しています、黄金期のストラディバリのモデルで製作しました。
最近は慣れてきましたが、毎回、いろいろ悩むのは、どのモデルでも同じです。

d0047461_19184116.jpg

正面からの造形です。

d0047461_19183189.jpg


斜めからも。
d0047461_19185502.jpg

この楽器も、間もなく手元を離れ、お客様の元に旅立っていきます。

d0047461_19174244.jpg

お客様の元で、どのような音色で鳴ってくれるのか、製作者としては毎回心配しつつ、もちろん、とても嬉しい気持ちで送り出します。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

d0047461_19175452.jpg







# by violino45 | 2019-03-31 06:38 | 製作記 | Comments(4)

クレモネーゼ 1715モデル ホワイトで完成

A.ストラディバリ 1715年 クレモネーゼ・モデルのヴァイオリンがホワイトで完成しましたので、写真にてご紹介いたします。
途中、私のメインモデルである、1705年との違いについて、少し写真にてご説明させていただきます。
(すごくマニアック&ディープな内容になっております^^)

まずは、楽器全体の写真です。 表側から。


d0047461_15443762.jpg

そして、裏側です。

d0047461_15451265.jpg

楽器のシルエットとして、ボディだけの写真をご覧ください。

d0047461_15450061.jpg

比較として、いつもの1705年のボディです。

d0047461_15424425.jpg

なかなか違いは分かりづらいと思いますが、全体の印象としては、いつもの1705年のほうが、ボディ中央部がくびれていて、プロポーションの差が大きいと思います。
センター部分の、特に下側のコーナー部分に着目すると、その違いを感じていただけるのではと思います。

ふさわしい例えかどうかは分かりませんが、クレモネーゼ1715モデルは、ストラドの黄金期の代表モデルらしく、押し出し感が強く男性的なイメージ、対して1705年モデルのほうは、少しアマティ的な繊細さが残った、女性的なイメージとも言えるかと思います。

今度は、表板での比較となります。
まずは、クレモネーゼ1715モデルです。

d0047461_15444982.jpg

そして、1705年モデルの表板です。

d0047461_15430046.jpg

全体的なシルエットの違いは、裏板で説明したとおりですが、それとともに、エフのデザインの違いが、楽器の表情、印象の違いとなっています。

エフの部分を拡大した写真です。

クレモネーゼモデル

d0047461_15432465.jpg

そして、いつもの、1705年モデルです。


d0047461_15431294.jpg

これまた、微妙な違いなのですが、クレモネーゼモデルのほうがエフの縦方向の動きが強く、直線的。 対して1705年モデルのほうは、横方向の広がり感が強く、曲線的という違いがあります。
いつもの1705年モデルのエフは、ラザーリ師匠から譲り受けたモデルで、イタリア語で「Amatizzato」つまり、アマティ的なエフと呼ばれているモデルです。
1705年の楽器のシルエットの女性的なイメージによくマッチする造形で、特に、コーナー部分のデザインとのコンビネーションが絶妙と思います。

すみません、やはり、非常にマニアックで、観念的な説明になってしまいました。
楽器の音にどの程度影響があるかは分からない部分ですが、製作家同士の会話では、もっとも盛り上がる、これだけで酒が飲める内容というのは事実です。

というか、こういう微妙な違いを突き詰めていって初めて、イタリアのヴァイオリン製作の本質に近づくことができるとも言えますし、実際のところ、私自身、このような微妙な違いを勉強するために、また、それを楽器製作に具現化するために会社を辞めてクレモナに留学したようなものですので、今回書きましたような内容は、私の製作家としての根幹にかかわるような大切な部分ではあるのです。

上記の、二つのモデルの違いは、非常に微妙な差ではありますが、見る人が見れば分かる、すごく明確な違いでもあります。
私も以前はそうでしたが、ただ設計図どおりに、モデルとして製作しただけでは、この微妙な違いは表現できないと思います。
モデルの特徴をイメージできる感性、そしてイメージを具現化できる技術力が無いと、どのモデルで製作しても同じように見えてしまいますし、それどころか、ストラディバリにも見えないという状況になってしまいます。

私自身、そのことを十分に体現できているとは思ってはおりませんし、ラザーリ師匠の楽器を見る度に、まだまだ道は遠いことを実感もするのですが、クレモナに来て18年、歩んできた道のりと、これから進むべき道のりをあらためて再確認する意味もあって、あえてマニアックな記述をさせていただきました。


一つだけ、非常に分かりやすい違いをご説明しておきます。
これは、クレモネーゼモデルを製作する場合のポイントとなるのですが、パーフリングを入れる位置(ボディ外周からの距離)が、0.5ミリだけ内側になっています。
つまり、いつもの1705モデルの場合は、外周から4ミリにするのですが、クレモネーゼ1715モデルの場合、4.5ミリになります。
エフの写真を見比べていただければ↑良く分かると思いますが、このことも、クレモネーゼのモデルが男性的な力強さを持つ要因の一つになっています。


さて、マニアックな比較はここまでにして、今回の楽器を写真でご紹介していきます。
裏板は、オリジナルのクレモネーゼとはだいぶ印象が違いますが、私の好みの、動きのあるトラ杢の1枚板です。

d0047461_15452660.jpg

d0047461_15453884.jpg

コーナー部分です。

d0047461_15454899.jpg

d0047461_15455959.jpg

エフの造形です。

d0047461_15461128.jpg

d0047461_15463075.jpg

ウズマキは、数年前から黄金期ストラドのモデルで製作していますので、今回、特に大きな違いはないかと思います。
ウズマキの話を始めると、さらにディープな、泥沼的なマニアック話になってしまいますが、また別の機会にご紹介できればと思っております。


d0047461_15434041.jpg

d0047461_15435039.jpg

d0047461_15435941.jpg

d0047461_15442351.jpg

最後までご覧いただき、ありがとうございました。


ベランダから見える桜は、まだ開花までは日がかかりそうですが、少しずつ、つぼみが膨らんでいるようにも見えます。
春は、もう近くまで来ているようです。

d0047461_17381671.jpg

d0047461_17372681.jpg


# by violino45 | 2019-03-10 17:44 | 製作記 | Comments(4)

クレモナの風景 アンティーク市の紹介

毎月、第三日曜日はクレモナの中心地にてアンティーク市が開催されます。
一週間経ってしまいましたが、写真にてご紹介いたします。

自宅から中心地に向かう、via XX Settembre (9月20日通り)です、奥にドゥオーモと時計塔が見えます。

d0047461_07094203.jpg


通りには、AUTOMOBILE CLUB CREMONA があります。(Tの文字が消えてますが)
この事務所で、運転免許の更新、車の名義変更、自動車税の支払いなど、車に関する手続きをいろいろ行うので、自宅に近いのは便利です。

d0047461_07100340.jpg


面白いドア飾り(ノッカー?)があると、つい撮影してしまいます。

d0047461_07095275.jpg


d0047461_07135850.jpg



ちょっと怖い飾りもあります。(魔除けでしょうか?)

d0047461_07091523.jpg


中心地のストラディバリ広場で、アンティーク市が開かれます。

d0047461_07123817.jpg


旧市庁舎内の広場にも出店が出ていて、いい雰囲気です。

d0047461_07112612.jpg

d0047461_07110371.jpg



出ているものは、すごくヴァリエーションが豊富です。

d0047461_07141068.jpg


食器類が多いですが、、

d0047461_07142277.jpg


小物、アクセサリーも多いです。

d0047461_07143561.jpg


いわゆる、エッグも多いですが、手を出したことはありませんです。

d0047461_07152251.jpg


ガラクタ的なものも多いのですが、雰囲気のある壁の前に置かれていると、なんだか良さげなモノに見えてくるのが不思議です。

d0047461_07125825.jpg


可愛いけど、ちょっと怖い、人形達。。

d0047461_07131267.jpg


こうして、ヴァイオリンケースが置かれていると、すごく気になりますね。
私自身、アンティーク市のヴァイオリンに出会ったことで、人生が変わったこともあるので。

d0047461_07132437.jpg


やはりイタリア、自転車の展示は絵になりますね。

d0047461_07122591.jpg


ストラディバリさんは、300年後の世界を予測できていたのでしょうか?

d0047461_07121217.jpg


出店してるオジサンたちも良い雰囲気です。

d0047461_07145901.jpg


怪しげな古道具や、
d0047461_07153442.jpg


使えるかどうか分からないカメラなども、アンティーク市の定番です。

d0047461_07154969.jpg


この構図、我ながら、なかなか良い雰囲気だなと思っていたら、

d0047461_07120093.jpg

絵に描いて売っている人がいました。
やはり定番の構図のようですね^^。

d0047461_07134794.jpg


この日は珍しく天気が良くて、空も青くて穏やかな一日でした。

d0047461_07133533.jpg


ドゥオーモの入り口前の階段は、絶好の日なたぼっこの場所なのでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

d0047461_07104524.jpg

# by violino45 | 2019-02-25 07:08 | クレモナ散策 | Comments(2)

ストラド クレモネーゼ ”1715” モデルの製作

2019年、2台目となるヴァイオリンは、ストラディバリの、いわゆる黄金期とされる1715年に製作された「クレモネーゼ」です。

おそらく、世界で最も有名なストラディヴァリのヴァイオリンではないかと思います。
過去に、様々なポスターや書籍で紹介されたきた楽器ですが、私が以前購入した、「Strumenti di Antonio Stradivari」にも原寸大で記載されています。

d0047461_05462409.jpg

d0047461_05505522.jpg

d0047461_05530402.jpg

実物は、もちろんクレモナのヴァイオリン博物館に展示されています。

d0047461_05503707.jpg

新作ヴァイオリンのモデルとしても人気がある楽器なのですが、私自身、クレモナに留学した2001年以来、初めて製作するモデルとなります。

理由はいろいろあるのですが、一番大きい理由は、2003年にラザーリ師匠に弟子入りして以来、師匠から譲っていただいた1705年モデルを追求したいという思いから、積極的に他のモデルを製作しなかったことと、コンクールの受賞などの経緯もあり、1705年モデルが最も得意なモデルとなったことだと思います。

一度だけ、お客様のご要望で1707年のカテドラル・モデルを製作したことがあり、結果も良かったのですが、定番のモデルのヴァリエーションとして継続して製作するには年代が近すぎることから、その後は製作しておりません。

実は、クレモネーゼ・モデルは、2010年に、高橋明さん、天野年員さんとともに、宮地楽器さんとのコラボレーションという形で共同製作楽器として製作したことがあります。(私は裏板とニスを担当しました)

その時に、高橋明さんがCADで設計図を作成されたので、今回は、その設計図を使わせていただくことにしました。
高橋さん、ありがとうございました。

d0047461_06235561.jpg

設計図を元に、私なりのアレンジを加えて製作した内型です。

d0047461_05440774.jpg

内型にブロック材を貼り付けて、横板を曲げる作業に入ります。

d0047461_05441916.jpg

Cの部分を貼り付けた状態です。

d0047461_05442978.jpg

d0047461_05444275.jpg

横板を貼り終わり、やっとヴァイオリンの形になりました。
新しい内型の場合、計算通りに目的のモデルの形になるかどうか、製作してみないと分からない部分もあるので、いろいろ心配ではあるのですが、ここまでくれば、少し安心です。

d0047461_05445609.jpg

横板の形をもとに、裏板と表板を切り出していきます。

d0047461_05450842.jpg

そして、アーチ整形は、丸ノミでの荒削りの作業から始まります。
同じストラディバリのモデルでも、1705年と1715年では、微妙なカーブの違いと、上部、C部、下部のプロポーションが違うので、荒削りの作業から、アーチの見え方が微妙に異なり、いつもより慎重に削らないと失敗する危険があります。

d0047461_05452062.jpg

ミニカンナの作業でも、アーチの完成形のイメージがいつもと異なるので、いつもより時間をかけて作業をすることになります。

d0047461_05453722.jpg

スクレーパーで、一応の仕上げとなりますが、一日経過するとまた見た印象が変わってくるので、裏側を削って厚み出しをする段階になってからも、微妙に修正しながら仕上げていきます。

d0047461_05470749.jpg

とりあえずの仕上がりです。
モデルはクレモネーゼですが、当然、使用している木材は違いますので、オリジナルのコピーを目指すのではなく、この裏板の特性に見合った形を目指して仕上げていきます。

d0047461_05465486.jpg

いろいろ悩みますが、音響的には、弦を張って音を出すまでは結果を知ることができない、気長な仕事になりますので、経験上、アーチを削っている間は、どちらかというと見た目の美しさを目指して集中するほうが、結果的には良い楽器として仕上がるような気がしています。

# by violino45 | 2019-02-15 06:44 | 製作記 | Comments(4)