菊田ヴァイオリン ~ blog ♪~
2024-02-20T07:18:50+09:00
violino45
菊田 浩
Excite Blog
新作ヴァイオリン 試奏動画と写真でご紹介
http://violino45.exblog.jp/29890677/
2024-02-20T05:48:00+09:00
2024-02-20T07:18:50+09:00
2024-02-20T03:37:49+09:00
violino45
製作記
前回の動画と収録日が同じなので、曲目は同じなのですが、曲順を変えてみました。
一曲目の、ナイジェル・ヘス作曲 「ラヴェンダーの咲く庭で」は良い曲ですし、私のヴァイオリンの特色が良く出た録音になったと思いますので、ぜひご視聴いただけたら嬉しいです。
演奏は3曲ですが、その後に、ヴァイオリンを写真で紹介した動画を紹介しました。
1・ナイジェル・ヘス作曲 「ラヴェンダーの咲く庭で」
2・クライスラー作曲 「前奏曲とアレグロ」、から冒頭部分
3・フリアン・プラサ作曲 「ダンサリン」
4・ヴァイオリン紹介動画「ラヴェンダーの咲く庭で」
動画はこちらです
https://youtu.be/mm2E1F8KDsQ
ご視聴ありがとうございました。
伊藤さんは2018年からクレモナに在住、ソプラノ歌手として、オペラ、バロックなどの演奏会でのソロ活動の他、ヴァイオリニストとしてもイタリア各地で幅広く活躍されています。
詳しいプロフィールは、こちらのオンラインサロンのサイトからご覧いただけます。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/374495
オンライン受注でのヴァイオリンの音入れ、アレンジなどの仕事もされているそうです。こちらのサイトでご覧いただけます。https://coconala.com/services/929202?ref=profile_top_rating
各種リンクは、こちらから。https://linktr.ee/rei.soprano.violin
では、写真でヴァイオリンをご紹介いたします。
今回も、ストラディバリの1705年モデルで製作しました。
裏板は一枚板、位置によってトラ杢の傾きが変わっている、珍しいタイプのカエデを使いました。
こういう、変化のあるトラ杢は私の好みで、見つけたら、なるべく購入するようにしています。
エフ字孔も、いつもどおり黄金期のストラドに少しアマティのスタイルが混ざったモデルを使用しています。
ウズマキも黄金期のストラドのスタイルですが、今回はいつもより少し楕円を意識して、動きのある造形を目指しました。
別角度から、光の当て方を変えると、雰囲気も変わって見えます。
エフ字孔は、アーチの途中に位置するため、立体的な造形の中で、どの角度から見ても安定した美しさが求められます。
コーナー部分のパーフリングは、精密さとともに、バランスの取れた造形が必要となります。
新年の投稿ではホワイトでご紹介したウズマキ、ニス塗りをするとこんな感じとなります。
後ろから見ても、破綻せず、バランスの取れた造形となるように仕上げます。
数十年後、数百年後まで、このラベルが残っていたら嬉しいのですが、、。
早いもので、2月ももうすぐ終わり、猫たちも春の訪れを待っている表情です。
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「横板」の作業風景を動画でご紹介しました。
http://violino45.exblog.jp/29833218/
2024-01-28T15:15:00+09:00
2024-01-28T15:15:49+09:00
2024-01-27T16:09:15+09:00
violino45
製作記
ヴァイオリンの中でも、縁の下の力持ち的な存在で、なかなか目立たない「横板」ですが、非常に重要な部分です。
横板がしっかりしていないと楽器が鳴りませんし、長い年月の間に楽器全体がゆがんでしまいます。
今回は、そんな横板にフォーカスを当てて、動画でご紹介します。
3分ほどの映像になります、ご覧いただけたら嬉しいです。
https://youtu.be/7-ikHI_9Vz8
ご視聴ありがとうございました。
では、動画のキャプチャー画像を見ながら、少し補足説明させていただきます。
横板は、裏板から切り出すか、市販されているものを使います。
どちらも、少し厚い状態ですので、まずはカンナで削って薄くしていきます。
仕上がり厚さに近づいたら、スクレーパーで少しずつ削り、仕上げていきます。
私の場合、仕上がりまで約0.1ミリの厚みに近づいたら、スクレーパーで作業します。
厚みゲージで測定しながら削っていきます。
ヴァイオリンの場合、1.2ミリ~1.3ミリの厚さにすることが多いです。
厚過ぎると、曲げづらいですし、楽器が重くなりますが、逆に薄過ぎると、構造的に弱くなりますので、兼ね合いが難しいところです。
内型に貼り付けたコーナーブロックを、ヴァイオリンの形に削ります。
この時点で、ヴァイオリンのシルエットが決まってしまいますので、精度が要求される作業です。
横板を、水に濡らします。
木材に水分を含ませることで、柔らかくなり、曲げやすくなります。
水に濡らすと、トラ杢が浮き出て、綺麗に見えます。
横板曲げ用の鉄ごて(ベンディングアイロン)は、200度Cくらいに熱しておきます。
動画でご覧いただきましたが、水滴を落とすと、瞬時に弾かれて球が転がるような温度です。
熱過ぎると、横板が焦げてしまいますが、熱さが足りないと、なかなか横板が曲がらず、割れてしまう原因となります。
濡らした横板を、少しずつ押し当てて、曲げていきます。
力を入れすぎると、トラ杢に沿って割れてしまいますので、慎重に作業します。
コーナー近くの、カーブが強い部分は、ブリキ板を使って押し当て、割れを防ぎながら曲げていきます。
一気に曲げてしまうと割れやすいですが、力を加えないとなかなか曲がりません。
また、トラ杢の深さによっても割れやすさが違うので、木材をよく観察することも重要です。
曲げ終わった、センターバウツ部分の横板です。
ここまで来ると、割れの心配もなくなり、一安心です。
削ったコーナーブロックにピッタリ合うまで、横板を精密に曲げます。
横板の曲げが甘いと、シルエットが崩れたヴァイオリンになりますので、地味ですが、重要な作業です。
キレイに曲げ終わったら、コーナーブロックにニカワで接着し、クランプで固定します。
この部分が、この先に続く、ヴァイオリン製作工程すべての土台となります。
上下バウツの横板も、同様に曲げていきます。
可能な限り、内型のカーブにピッタリ合うように曲げることが重要です。
曲げが終わり、接着前の上下バウツの横板です。
この時点で内型とピッタリ合ってなくても、強引に内型に押さえつけて接着することも可能ですが、不要なテンションが横板に残った楽器は、音にも影響が出ますし、将来的に、ゆがみが出る原因となりますので、精密に曲げることは大切です。
上下のコーナー部分は、左右の横板が隙間なく密着するように合わせます。
内型と横板に隙間が無いように、また、垂直を保つようにコントロールしながら、コーナーブロックに接着します。
動画をご覧いただくと分かりますが、この作業の時は、手が3本欲しくなります(笑)
横板が完成しました。
このアウトラインを裏板と表板にトレースして、ヴァイオリンの形が誕生していきます。
普段は、表板や裏板、ネックなどが表舞台で目立っていますが、「横板」無しではヴァイオリンは存在できない、大切なパーツですので、時々は、目を向けてあげてくださいませ。
寒い季節、猫たちはそれぞれ温かい場所を探して落ち着きますが、
ビッキーは他の猫の所にすぐに侵入します(笑)
でも、最後は仲良く一緒に寝てしまいます。
気がつくと、今度はクロ丸が侵入してました。
ちび丸だけは、寒い季節でも一人で澄ましてます。
私自身は、工房に引き籠ってばかりでは体力が低下していくばかりなので、今年は、少し寒い季節から少しずつ自転車でトレーニングしていくことにしました。
無理はできませんが、年間を通して体を動かしていければと思っております。
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本年もよろしくお願いいたします & 新作ヴァイオリンの紹介動画
http://violino45.exblog.jp/29801721/
2024-01-01T00:01:00+09:00
2024-01-01T00:01:52+09:00
2023-12-29T02:50:52+09:00
violino45
動画
皆様の御健康と御多幸を、心からお祈り申し上げます。
2024年もよろしくお願いいたします。
2011年から、新年はウズマキ写真の年賀でご挨拶させていただいておりますが、今年で13年目となりました。今年は喪中のため、年賀は控えさせていただきますが、昨年の最後に製作したウズマキの写真をご紹介いたします。
このブログも、2005年に開設してから19年目となります。
1年1年の積み重ねが、気がつけば大きな数字になっていることを、あらためて思います。
2024年が、皆様にとって良い一年になりますように。
2024年最初の更新ということで、やはりヴァイオリンの話題でスタートしたいと思い、スライドショー動画をご紹介します。
この動画は、昨年11月に伊藤黎さんにヴァイオリンを試奏いただいた時、動画の最後に追加していたものですが、今回、単独の動画としてご紹介させていただきました。
曲目は、ナイジェル・ヘス作曲の、「ラヴェンダーの咲く庭で」です。
伊藤黎さんによる演奏をBGMにお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=Ewo1_HUbRK4
ご視聴いただき、ありがとうございました。
伊藤さんによる試奏動画の全編、およびヴァイオリンの写真は、こちらのブログ記事でご紹介しております。
併せてご覧いただけましたら幸いです。
https://violino45.exblog.jp/29733777/
今年も、猫ともども、拙ブログをよろしくお願いいたします。
ビッキーは、モフモフで伸びていることが多いです。
クロ丸は、玄関に置いてあるカゴでご満悦。
ビビ丸は、最近は椅子の上の敷物が好きみたいです。(自力では上がれませんが)
ちび丸は、今年も孤高のお姫様という感じです。
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宮地楽器での展示会とイベントのご報告
http://violino45.exblog.jp/29799145/
2023-12-25T16:26:00+09:00
2023-12-25T16:26:23+09:00
2023-12-25T15:15:30+09:00
violino45
お知らせ
展示会場は大勢のお客様にご来場いただき、試奏の音が溢れる3日間となりました。
私は、2017年と2018年、2021年のヴァイオリン、そして2006年のビオラを展示いたしました。
店内には、楽器製作の体験コーナー、そして製作家による実演コーナーが設けられました。
左から、坂本忍さん、三苫由木子さん、天野年員さん、小寺秀明さんです。
実演中の天野さん、ウズマキを製作中です。
こちらは伊東ラッザリ渚さん、ヴァイオリンのアーチをミニカンナで作業中です。
ちなみに、可愛いエプロンは、高橋明さんのお手製です。
ウズマキの荒彫りをする大月玲さんと、揺れる台を支えている高橋尚也さん、ナイスコンビネーションです。
製作体験コーナーも連日にぎわいました。
初めてミニカンナを持つ男の子に、削り方を教えている伊東ラッザリ渚さん。
ミニカンナでアーチを削る体験を通じて、よりヴァイオリンを身近に感じていただけたら嬉しいです。
店内のホールでは、連日、様々なイベントが開催されました。
初日には、お客様の愛用楽器にまつわるエピソードを伺った後、プロの演奏家に一曲弾いていただくという素敵なコンサートが開催されました。
どの楽器にも、オーナー様の思いが詰まっていて、楽しいトークで大いに盛り上がりました。
司会は宮地楽器店長の山本さん、ヴァイオリンは三ツ木摩理さん、ピアノは山本由紀子さんでした。
製作家のプロフィールと活動状況を紹介するイベント、私も相変わらず不慣れなトークで参加しました。
司会は宮地楽器の三好さんです。
トークの後、三ツ木摩理さんに一曲弾いていただきました。
高橋明さんの紹介コーナーでは、なぜかヴァイオリンではなくて布地が(笑)
明さんの最近の趣味は、洋裁なのです。
製作家が、自分が好きな歴史上の製作家を語るというマニアックなイベントもありました。
なかなか濃い内容でしたが、お客様には楽しんでいただけたようでした。
ホールでのイベントのハイライトは、やはり、展示楽器を使用したスペシャルコンサートでした。
今回は土曜日と日曜日に分けて、5台ずつの楽器を演奏いただきました。
出番を待つ5台の楽器、製作家の緊張が伝わっているかもです。
私は日曜日に参加、しかも、最後の出番で、フランクのソナタの第4楽章を演奏いただきました。
演奏前に、楽器についての説明です。
演奏の三ツ木摩理さんとは、2007年にこのステージでヴァイオリンを弾いていただいて以来、16年のお付き合いになります。
今まで、何度もイベントでは楽器を弾いていただきましたが、その度に、貴重なご意見を伺うことができて、とても感謝しております。
演奏は、高橋尚也さんの楽器で第3楽章、続けて、私の楽器で第4楽章を弾いていただきました。
とても素晴らしい演奏で、会場は大いに盛り上がりました。
フランクのソナタ組(笑)で、記念撮影。
三ツ木摩理さん、山本由紀子さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
イベントの最後を締めくくったのは、クレモナの街並みや名物、美味しい食べ物を紹介するひと時でした。
特に最後の15分間は、製作家の根本和音さんの奥様の萌さんとZOOMの生中継でつながり、クレモナの様子をリアルに伝えるコーナーでした。
クレモナ在住のヴァイオリニスト、横山令奈さんも参加され、会場も大いに盛り上がりました。
夢のような3日間はあっという間に過ぎ、イベントは無事に終了しました。
あらためまして、ご来場いただきましたお客様、SNSを通じて盛り上げていただきました皆様に厚く感謝申し上げます。
来年も、同じ時期に同イベントを開催予定です。
皆様のご来場を、一同心からお待ちしております。
怒涛の日本滞在が無事に過ぎ、クリスマス前にクレモナに戻りました。
時差ぼけを直しつつ、猫たちとともに、少しずつ生活ペースを戻していきたいと思っております。
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「第2回 クレモナ派 4人の展示会」のご報告。
http://violino45.exblog.jp/29779845/
2023-12-12T19:07:00+09:00
2023-12-24T05:29:54+09:00
2023-12-12T18:24:42+09:00
violino45
日記
ご来場いただきました皆様に、厚く感謝申し上げます。
以下、写真にてご報告させていただきます。
会場は、大阪高麗橋にある、岩井孝夫さんの工房でした。
ニコラ・ラッザリさん、伊東ラッザリ渚さんとともに、4人で楽器を展示しました。
私は、2021年のヴァイオリン(左)と2017年のヴァイオリン(右)を展示しました。
左が伊東ラッザリ渚さん、右がニコラ・ラッザリさんのヴァイオリンです。
岩井孝夫さんは、今年製作したヴァイオリン(左)と、10年ほど前の楽器(右)の展示でした。
ゆったりした空間で、私たち4人のヴァイオリンをじっくり試奏していただける展示会となりました。
お客様同士による合奏も楽しい時間でした。
今回の展示会の目玉は、プロの演奏家を招いての、展示楽器を使用したミニコンサートでした。
初日の金曜日は、ヴァイオリニストの永ノ尾文江さんに演奏いただきました。
4人それぞれ、1台ずつの楽器で、音階と短い曲での音色比較、続いて、小品を一曲ずつ演奏していただきました。
4台の楽器の特徴を活かす選曲をしていただき、製作者としてとても勉強になる、貴重な時間となりました。
空き時間には、岩井孝夫さんが製作したマンドリンを試奏される一幕もありました。
マンドリンを弾かれるのは初めてとのことでしたが、すぐにコツをつかんで、バッハのシャコンヌを弾いておられたのは、さすがでした。
永ノ尾さん、ありがとうございました。
高橋明さんが、陣中見舞いに訪れてくれました。
永ノ尾さんがお使いのオールドヴァイオリンを見せていただきました。
製作家として、とても貴重な機会なので、皆で真剣に拝見しました。
展示会2日目と3日目は、ヴァイオリニストの馬渕清香さんに演奏いただきました。
馬渕さんの公式サイト https://s-sepia.com/
馬渕さんと岩井さんは、長年の親交があり、今回の出演の運びとなりました。
素晴らしい演奏をご披露いただきました。
ミニコンサートは、終始、和やかな雰囲気で進行しました。
空き時間には、この機会に、製作家、演奏家それぞれの思うことを語り合える、貴重な機会となりました。
馬渕さん、ありがとうございました。
私が1998年に日本で製作したヴァイオリンをお持ちのお客様も来場されました。
馬渕さんに弾いていただきました(汗)
通算6台目の楽器で、今見ると至らないところが多いですが、当時、イタリアでの活動を夢見て頑張っていた自分を思い出し、あらためて初心に帰る思いでした。
いろいろな出会いや再会があった、楽しい3日間が過ぎていきました。
あたらめまして、演奏をしていただいた永ノ尾文江さん、馬渕清香さんに感謝申し上げます。
来年も、同じ時期に、ぜひ開催したいと思っております。
次回、お目にかかれます日を楽しみにしております。
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「第2回 クレモナ派 4人の展示会」、ご来場お待ちしております。
http://violino45.exblog.jp/29760659/
2023-12-05T20:45:00+09:00
2023-12-06T02:18:02+09:00
2023-12-05T20:45:45+09:00
violino45
お知らせ
「第2回 クレモナ派 4人の展示会」と題し、二コラ・ラッザリ師匠、奥様の伊東ラッザリ渚さんとともに、4人で楽器を展示させていただきます。
12月8日(金)から12月10日(日)までの3日間、13時から19時までの開催です。(入場無料)
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4-7-5 淀屋橋三共ビル102 (1階)
地下鉄四つ橋線肥後駅7番から徒歩2分 tel:06-6203-3334
岩井さんの公式サイト↓で、詳しくご紹介しております。
https://www.iwaiviolin.net/violindiary-1.html
今年は、ヴァイオリニストをお招きして、展示楽器の試奏の代行をお願いするとともに、各日3回、展示楽器を使用したミニコンサートも開催します。
それぞれの楽器の音色の比較もしながら、演奏を楽しんでいただけるリサイタルです。
1回目 14:00~14:30
2回目 15:30~16:00
3回目 18:00~18:30
演奏は、12月8日(金)が永ノ尾文江さん、12月9日(土)と12月10日(日)が馬渕清香さんです。
以下、お二人のプロフィールをご紹介します。
馬渕 清香 (MABUCHI SAYAKA)
3歳よりヴァイオリンを始める。全日本学生音楽コンクール第1位。桐朋学園大学卒業後、ヨーロッ パ各地の音楽祭などで研鑽を積む。イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭にてファイナルコンサー ト出演キジアーナ・ディプロマ賞を受賞。イタリア・グッビオ国際Duoコン クール入選。2005 年より活動の拠点を関西に移し、自主公演の企画に力を入れている。
2021年より【マンスリー室内楽シリーズ】を企画し毎月様々な編成の室内楽コンサートを開催。
また『四次元三重奏団vol.1&vol.2』『琥珀vol.1&vol.2』、ソロアルバム『SAYAKA MABUCHI SOLO RECITAL』、『MOON STONES』など6枚のCDをリリース。現在「Quartetto SOLARE」等の室内楽ユニットをはじめ、ソロや室内楽で活動。
ヴァイオリンを小国英樹、原田幸一郎、工藤千博、田辺良子 各氏に師事。大阪府出身。
公式サイト https://s-sepia.com/
永ノ尾文江(EINOO FUMIE)
大阪出身。桐朋学園女子高等学校を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科を最高成績で卒業後渡墺。ザグレブ国立音楽大学院にてマスターの称号を取得。その後ウイーン国立音楽大学室内楽科にて研鑽を積む。これまでに、ソロを松本光世、小栗まち絵、辰巳明子、L.ソロコフの各氏に、室内楽をJ.マイッスル、A.クユ.ムジャンの各氏に師事。全日本学生音楽コンクール第2位。ヴァクラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール、リスボン国際音楽コンクール入賞。
これまでにソフィア祝祭管弦楽団、エカテリーナ宮廷室内オーケストラ、ザグレブ交響楽団、リスボン室内オーケストラとコンツェルトを共演。NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。
2010年より拠点を日本に移し、ソロや室内楽を始め、オーケストラのゲストコンサートマスターや客演主席奏者として招聘されるほか、トウキョウモーツァルトプレーヤーズ、いずみシンフォニエッタ大阪などに度々出演。現在、桐朋学園大学音楽学部附属「子供のための音楽教室」を始め後進の指導にもあたっている。
華々しい経歴をお持ちのヴァイオリニストさんの演奏を間近で聴ける機会ですので、ぜひご来場いただければ嬉しいです。
落ち着いた雰囲気の会場にて、ゆっくり楽器を試奏いただけます。
この4人で展示会を開く経緯については、昨年の展示会の記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
https://violino45.exblog.jp/29441782/
私は、東京での展示会と同じく、2021年と2017年のヴァイオリンを展示する予定です。
ご来場をお待ちしております。
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「関西弦楽器製作者協会 展示会 in TOKYO」 動画と写真でご紹介
http://violino45.exblog.jp/29759576/
2023-12-04T14:05:00+09:00
2023-12-04T14:36:23+09:00
2023-12-04T13:36:10+09:00
violino45
お知らせ
平日にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。
2分ほどの紹介動画にまとめてみましたので、ご覧いただけましたら嬉しいです。
https://youtu.be/0czzZTlJlU8
ご視聴ありがとうございました。
では、写真にて、当日の様子をご紹介させていただきます。
九段下のイタリア文化会館は、2005年に全面的に建て替えられました。
イタリアの建築家、ガエ・アウレンティの設計によるもので、372席のホールをはじめ幅広い文化催事を可能とする設備を擁しています。
今回の展示会は、1階ロビーのイベントスペースをお借りして開催しました。
ガラス張りで、外からも良く見える会場です。
展示は、ヴァイオリンが37台、
ビオラが12台、
そしてチェロが6台でした。
私は、2017年製作、そして2021年製作のヴァイオリンを展示いたしました。
記念すべき第一回の展示会に参加することができて、とても光栄な一日を過ごさせていただきました。
展示楽器を使用したミニリサイタルも開催されました。
演奏は、東京藝術大学の学生さんです。
素晴らしい演奏で大いに盛り上がり、拍手喝さいを浴びていました。
かれこれ30年近くの友人となる、製作家の大久保さんも駆けつけてくださいました。
今回は一日だけの開催でしたが、多くのお客様にご来場いただき、感謝申し上げます。
来年は、ぜひ、開催期間を長くできればと願っております。
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松山のリサイタルで私の楽器を演奏いただきました。
http://violino45.exblog.jp/29754296/
2023-11-27T17:35:00+09:00
2023-11-28T01:36:10+09:00
2023-11-27T17:35:48+09:00
violino45
動画
11月23日、松山市の愛媛県医師会館にて、ヴァイオリンの西村壮さん、ピアノの池田慈さん、河端梢さんによるジョイントコンサートが開催されました。
最後の演目の、シベリウスのヴァイオリン協奏曲(ピアノ版)では、私が2018年に製作したヴァイオリンを弾いていただきました。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲という大曲を、自ら製作した楽器で演奏していただけるという機会は、めったにない事ですので、緊張しながら松山に行きました。
本番では、お二人の演奏がすばらしく、会場を大いに沸かせるリサイタルとなりましたが、私のヴァイオリンも良く響いて、ホッと安堵するとともに、製作者として至福の時間を過ごさせていただきました。
第三楽章の一部を抜粋した動画となりますが、リサイタル当日の盛り上がりを実感いただけたら嬉しいです。
アンコールでは、シモネッティ作曲のマドリガルも演奏されています。
お二人の詳しいプロフィールも、動画の概要欄でご覧いただけます。
https://youtu.be/9WBzabvD_Yw
ご視聴ありがとうございました。
こちらのチャンネルでは、別カメラの映像で、全曲通して視聴できます。
https://www.youtube.com/watch?v=K9kZU2SbLEc
西村壮さんは松山市で音楽活動をされていて、2009年から私のヴァイオリン、そして2012年からはビオラも演奏いただいております。
2018年にトリエンナーレ・コンクールに参加したヴァイオリンも使用いただいておりまして、製作から5年経過して、音が十分にこなれてきたとのことで、今回、リサイタルの本番で演奏いただけることとなりました。
公式facebook
https://www.facebook.com/sou.nishimura.50
このヴァイオリンには、「ベル・カント」という光栄な名前を付けていただいておりますが、今回の演奏会では、その名前に負けることなく、良い声で歌っているように感じ、製作者として嬉しいひとときとなりました。
池田慈さんは、松山で活躍されているピアニストで、ソロはもちろん、デュオ、アンサンブルなどの演奏活動をされる中、最近はラジオのDJに挑戦されたりと、幅広く活躍されています。
公式HP
https://www.guerchy.com/
公式インスタ
https://www.instagram.com/megumya/
今回は、西村さんとのデュオの前に、ショパンのマズルカを2曲と、スクリャービンのピアノソナタ第2番を演奏され、洗練された音色とダイナミックな表現の素晴らしい演奏で、会場から喝采を浴びておられました。
池田さんとは、かれこれ16年近いご縁が続いております。
最初は、2007年、私がチャイコフスキーコンクールのヴァイオリン製作部門で優勝した時に、表彰式には行けない状況だったので、せめて、展示楽器の写真が欲しいと思い、モスクワ在住の知り合いを通じて池田さんにお願いして、楽器の写真を撮影していただいたのが始まりでした。
その時はもちろん面識もなく、どんな音楽活動をされているのか存じなかったのですが、その2年後に私がモスクワに行った時に、日本食が恋しくなって入ったうどん屋で、たまたまテーブルで隣になった人が、池田さんだったのでした。
その偶然には本当にびっくりしましたが、それがご縁となり、池田さんがコンクール参加でイタリアに来られた際にはクレモナの工房を訪ねていただいたりもしました。
その後、池田さんが松山で活動を始め、西村さんと演奏活動をされることになったと伺った時には、本当に縁の不思議さに驚きましたが、その不思議なご縁の、一つの到達点が今回のリサイタルだったように思います。
お二人の素晴らしい演奏を聴きながら、これからも良い楽器を作り続けていきたいと心から思った演奏会となりました。
最後に、今回弾いていただいたヴァイオリンを、写真で少しご紹介します。
ストラディバリ、1705年モデルです。
裏板は、ゆったりした模様の一枚板で、少しワイルドな感じですね。
エフ孔は、アマティ風味のストラドモデルですが、5年前のエフ孔は、今とは少し違う雰囲気も感じます。
やはり、精神状態とか、その時の状況によって、微妙に変化してくるものだと、あらためて感じます。
渦巻は、黄金期のストラドモデルに挑戦し始めた頃で、まだ不慣れというか、落ち着かない雰囲気が漂っていますが、その分、フレッシュな印象もあって、今見ると、好ましいスタイルと感じます。
このヴァイオリンが、松山の地で、この先どのように成長していくのか、心から楽しみに思っております。
長文、ご覧いただき、ありがとうございました。
12月も間近、冷え込む日も多くなりましたが、皆様、温かくしてお過ごしくださいませ。
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12月、東京と大阪の展示会に参加します。
http://violino45.exblog.jp/29738133/
2023-11-06T14:28:00+09:00
2023-11-15T22:36:23+09:00
2023-11-05T19:11:59+09:00
violino45
お知らせ
①12月1日(金) 東京、九段下のイタリア文化会館にて、「関西弦楽器製作家協会」の展示会
②12月8日(金)~10日(日) 大阪の岩井孝夫さんの工房にて、ラッザリ夫妻とともに4人の展示会
③12月15日(金)~17日(日) 東京、宮地楽器小金井店にて、展示会とイベント
まだ詳しい内容は未定ですが、以下、概要をご紹介させていただきます。
①12月1日(金)
東京、九段下のイタリア文化会館にて、「関西弦楽器製作家協会 展示会 in TOKYO」
場所:イタリア文化会館 (東京都千代田区九段南2-1-30)
開催時間:11:30~17:00 入場無料
公式HPでの告知はこちら
https://www.kansai-violinmakers.jp/news/4563/
関西弦楽器製作者協会では、毎年5月、大阪市中央公会堂で展示会を開催しておりますが、今回、東京でも開催ということになりました。
今回は試験的な開催ということで、一日限り、しかも平日となりますが、東京藝大の学生さんによるカルテット演奏会も企画され、中身の濃い展示会です。
私も、ヴァイオリンを2台展示する予定です。 皆様のご来場をお待ちしております。
イタリア文化会館の外観
展示予定の、2021年と2017年のヴァイオリンです。(5月の池袋の展示会より)
5月の大阪の展示会での、岩井孝夫さんとクレモナの製作者仲間。
今回も、ほぼ同じメンバーで参加します。(高橋明さんは、残念ながら不参加です)
写真には写っていませんが、クレモナから、やち陽子さんも参加します。
②12月8日(金)~10日(日)
大阪の岩井孝夫さんの工房にて、ニコラ・ラッザリ夫妻とともに「第2回 クレモナ派 4人の展示会」
昨年12月と同様に、大阪の高麗橋にある岩井孝夫さんの工房にて、3日間、展示会を開催します。
場所
〒541-0043 大阪市中央区高麗橋4-7-5 淀屋橋三共ビル102 (1階)
地下鉄四つ橋線肥後駅7番から徒歩2分 tel:06-6203-3334
落ち着いた雰囲気の会場にて、ゆっくり楽器を試奏いただけますので、ぜひご来場くださいませ。
この4人で展示会を開く経緯については、昨年の展示会の記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
https://violino45.exblog.jp/29441782/
私は、東京での展示会と同じく、2021年と2017年のヴァイオリンを展示する予定です。
ご来場をお待ちしております。
③12月15日(金)~17日(日)
東京、宮地楽器小金井店にて、展示会とイベント
「日本人製作家の饗宴」と題したイベントを、今年も宮地楽器で開催いたします。
宮地楽器公式サイトはこちら。
https://strings.miyajimusic.jp/fair/
12月15日(金)~12月17日(日)の3日間、宮地楽器小金井店にて開催。
出展製作者:菊田 浩、天野 年員、高橋 明、坂本 忍、陳(三苫)由木子、伊東Lazzari 渚、高橋 尚也、根本 和音、小寺 秀明、大月玲
私は、2017年、2018年、2021年製作のヴァイオリンと、2006年製作のビオラを展示いたします。
三日間を通じて、特設会場ではそれぞれの製作者の展示楽器をご自由に試奏いただけます。(私は3日間常駐しております)
ホールで開催されるイベントは、ご予約の上ご来場くださいませ。
宮地楽器小金井店 TEL: 042-385-5585
また、宮地楽器店内のさくらホールでは、今年も各種イベントを企画しております。
連日、演奏会イベントも開催されます。
ヴァイオリンは三ツ木摩理先生、ピアノは山本由紀子先生です。
また、店内では、製作者が楽器製作を実演するコーナーや、
お客様が楽器製作を体験できるコーナーも用意されています。
3日間、楽しめるイベントになっておりますので、ぜひご来場ください。
製作者、出演者、スタッフ一同、ご来場をお待ちしております。
まだ、内容は確定ではありませんが、私が参加するイベントを以下、ご紹介いたします。
12月15日(金)【時間】18:00~20:00(要予約)
トーク&コンサート ~ 私の銘器の物語 ~
参加製作家の楽器を所有する一般の客様の楽器を使用したコンサートと、
その楽器にまつわるお話しを楽しむ2時間。
演奏 三ツ木 摩理(Vn)/ 山本 由紀子(Pf)
12月16日(土)【時間】17:00~18:00(要予約)
~ 製作家が選ぶ、私の好きな作品 ~
製作家はどんな目線で楽器を眺めているのか?
それぞれの好みから、製作家のこだわりの源泉に迫る。
【参加製作家】天野 年員 / 大月 玲 / 菊田 浩 / 高橋 明 / 高橋 尚也
製作家紹介・トークイベント~ 製作家の図鑑 ~(要予約)
楽器に歴史あり、人に歴史あり。
バラエティ豊かなメンバーが明かす半生、そして製作秘話。
12月16日(土)【時間】10:30~12:00
【参加製作家】小寺 秀明 / 坂本 忍 / 高橋 明 / 陳(三苫)由木子 / 根本 和音
12月17日(日)【時間】10:30~12:00
【参加製作家】天野 年員 / 伊東 Lazzri 渚 / 大月 玲 / 菊田 浩 / 高橋 尚也
展示楽器を使用したスペシャルコンサート(要予約)演奏 三ツ木 摩理(Vn)/ 山本 由紀子(Pf)
12月16日(土)【時間】14:00~16:00 【参加製作家】小寺 秀明 / 坂本 忍 / 高橋 明 / 陳(三苫)由木子 / 根本 和音
12月17日(日)【時間】14:00~16:00
【参加製作家】天野 年員 / 伊東 Lazzri 渚 / 大月 玲 / 菊田 浩 / 高橋 尚也
その他、私は不参加ですが、、このようなイベントも企画されています。
~ 私のクレモナ 街歩き ~(要予約)
ヴァイオリンの聖地クレモナを製作家がご案内する、ちょっとディープな街歩き。
12月17日(日)【時間】17:00~18:00
【参加製作家】小寺 秀明 / 坂本 忍 / 陳(三苫)由木子 / 根本 和音
以上が予定されております。
現在発売中の「サラサーテ」誌上で、広告をご覧いただけます。
詳しくは、宮地楽器小金井店にお問い合わせいただければ幸いです。
TEL: 042-385-5585
以上、今回もハードな日本滞在になりそうですが、元気に参加できますよう、体調を整えて帰国したいと思っております。
会場にて、皆様にお会いできますのを心から楽しみにしております。
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最新作ヴァイオリン、伊藤黎さんによる試奏動画でご紹介。
http://violino45.exblog.jp/29733777/
2023-11-01T16:57:00+09:00
2023-11-01T16:57:11+09:00
2023-10-31T06:48:16+09:00
violino45
製作記
伊藤さんは2018年からクレモナに在住、ソプラノ歌手として、オペラ、バロックなどの演奏会でのソロ活動の他、ヴァイオリニストとしてもイタリア各地で幅広く活躍されています。
詳しいプロフィールは、こちらのオンラインサロンのサイトからご覧いただけます。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/374495
各種リンクは、こちらから。
https://linktr.ee/rei.soprano.violin
今回、完成したばかりの新作ヴァイオリンの試奏をお願いし、動画で撮影させていただきました。
内容は以下の3曲ですが、最後に、ヴァイオリンの写真をスライドショーでご紹介しています。
クライスラー作曲 「前奏曲とアレグロ」、から冒頭部分
ナイジェル・ヘス作曲 「ラヴェンダーの咲く庭で」
フリアン・プラサ作曲 「ダンサリン」
動画はこちらになります。
https://www.youtube.com/watch?v=LYDe6HfJWm0
ご視聴ありがとうございました。
ご自身のヴァイオリンから新作楽器に持ち替えて演奏することは、ネックの太さ、音程のポイントや弦高、発音、運弓に至るまで、異なることが多く、なかなか大変なことと思いますが、楽器の持つ響きを最大限に引き出す演奏をしていただけて、伊藤さんには感謝しています。
伊藤さんは今春、ママになったばかりで、子育てをしつつ声楽家とヴァイオリニストの活動を続けられるとのことで、なかなかお忙しいご様子ですが、ぜひまた試奏をお願いできればと思っております。
オンラインでのヴァイオリンの音入れ、アレンジなどの仕事もされているそうです。
こちらのサイトでご覧いただけます。
https://coconala.com/services/929202?ref=profile_top_rating
では、写真でもヴァイオリンをご紹介させていただきます。
今回も、ストラディバリ1705年モデルで製作しました。
裏板は、端正な中にも、少し変化のあるトラ杢の2枚板を使いました。
コーナー部分の仕上げです。
エフ孔は、ストラディバリスタイルの中に、少しアマティの雰囲気を感じる、柔らかい印象のデザインです。
ウズマキは、ストラディバリの黄金期の作品をイメージして製作しています。
繊細さと力強さのバランスの取れたモデルで、気に入っています。
後ろからの雰囲気も少し。
雰囲気を変えての写真も少し。
ニスを塗ると、トラ杢の雰囲気も変わって見えます。
横板は、裏板と同じ木材が理想ですが、無理な場合は、できるだけ模様の似ている材料を選びます。
パーフリングの先端部分は、技術力とセンスが問われるところです。
エフ字孔の周りの造形も、ニスを塗ると光の加減で表情が違ってきます。
このラベルを使い始めて20年が過ぎました。
あと何枚、貼れるのでしょうか、、。
ウズマキの表情も、光の具合によって変わってきます。
お客様の元で、末永く音楽を奏でて欲しいと願って送り出しました。
クレモナはかなり寒くなり、暖房が欲しい季節となりました。
ビビ丸、クロ丸、ビッキーは、気がつくと固まって寝ています。
ちび丸だけは一人、冷静な目で見てます(笑)
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ひさしぶりにギター弾いてみました。
http://violino45.exblog.jp/29723337/
2023-10-17T15:44:00+09:00
2023-10-17T17:15:17+09:00
2023-10-17T15:12:14+09:00
violino45
動画
年々、指が動かなくなるのを感じつつ、でも、子供の頃から演奏してきた曲が弾けなくなるのは残念なので、定期的に練習はしているのですが、なかなか人に聴いていただくのは勇気が必要で、時間が空いてしまいました。
今回は、ドック・ワトソンのオリジナル曲である、「Doc's Guitar」を弾いてみました。
中学生の時、FM番組で流れてきたこの曲を聴いて、どうやって弾いているのかまったく分からず途方に暮れたのですが、運よくギター雑誌で楽譜を見る事ができて、夢中でコピーしたことを覚えています。
ハイテンポの曲で、10代の頃は指が勝手に回ってくれて難なく弾けていた気がするのですが、、年齢と練習不足による衰えは隠せず、なんとか最後まで止まらずに弾くことが精一杯の演奏になっております。
言い訳はこのぐらいにしておきます(笑)
動画はこちらになります。
https://www.youtube.com/watch?v=ELQaj8o1aVw
ご視聴ありがとうございました。
以下、少しマニアック解説です。
この曲も、以前ご紹介した「Windy and Warm」と同じく、ギャロッピング奏法で演奏します。
つまり、右手の親指でリズムを刻みながら、人差し指と中指でメロディーを弾いています。
本家のドック・ワトソン氏は、親指と人差し指の2本だけを使う、「ツーフィンガー奏法」で、非常にクリアな音で演奏していて、私もできるだけ忠実にコピーしているのですが、どうしても指が間に合わない部分「展開部?」は中指も使って弾いています。(スリーフィンガー奏法)
左手は、ひたすら小指のメロディーが忙しく、また、プリング・オフというスラー表現のテクニックの連続で、すぐに疲れてしまうので、短い曲ですが、最後までクリアな音を出すのが難しいです。
ドック・ワトソン氏の、オリジナルの演奏はこちらです。(動画は残っておらず、音声のみです)
全体にクリアなトーンで、小指のメロディも伸びがあって美しい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=tdRCJlqGiUI
私が以前アップしたギター動画は、こちらです、よろしければお聴きください。
ブラック・マウンテン・ラグ(2019年)
https://www.youtube.com/watch?v=JraDFslDwHE
ウィンディ・アンド・ウォーム(2021年)
https://www.youtube.com/watch?v=jjmpuuRX8WY
これで、ドック・ワトソン氏の代表作を3曲ご紹介できたので、今後は、別のギタリストの曲も弾けたらと思っております。
でも、年々、さらにハードルが高くなっていくので、また2年後になってしまいそうですが、、、
頑張って一年後を目指したいと思います(笑)
季節の変わり目、体調を崩しやすい時期と思います、ご自愛くださいませ。
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クレモナムジカ 2023、動画でご紹介。
http://violino45.exblog.jp/29702570/
2023-09-26T17:07:00+09:00
2023-09-26T18:51:55+09:00
2023-09-26T16:25:56+09:00
violino45
動画
昨年以上に大勢のお客様が来られ、コロナ以前と変わらない賑わいとなりました。
8分ほどの動画にまとめてみましたので、ご覧いただけたら嬉しいです。
https://youtu.be/Kh3GGkow1BY
ご視聴ありがとうございました。
私がヴァイオリンを展示したブースは、「イタリア弦楽器製作者協会」通称「ALI」です。
今回も、師匠のニコラ・ラッザリ氏、奥様の伊東渚さん、
そして、兄弟弟子のアレッサンドロ・メンタさん、さらに、メンタさんの弟子の小寺秀明さんも一緒に楽器を展示できたのは、とても光栄で嬉しいことでした。
私は、2021年に製作し、同年のトリエンナーレ・コンクールに参加したヴァイオリンを展示しました。
通常は、宮地楽器さんの見本楽器となっておりますが、今回、クレモナムジカに展示したいとお願いして、店長の山本さんにご持参いただきました。
おかげさまで、大変良い展示となりました。
こちらは、ラッザリ師匠のヴァイオリン、1990年代に製作されたもので、すでにモダンイタリアンの風格が漂っています。
奥様の伊東渚さんのビオラです。
今年の6月、第17回ピゾーニェ国際弦楽器製作コンクールにて、ゴールドメダルを獲得した楽器です。
アレッサンドロ・メンタさんのヴァイオリンです。
兄弟弟子として共に修行していた頃から、20年近くが経ちました。
そして、小寺秀明さんのヴァイオリン。
故ジオバッタ・モラッシー氏の製作スタイルを共に受け継ぐ若い世代の頑張りは嬉しいですね。
ジオバッタ・モラッシー氏と言えば、息子のシメオネさん、シメオネの息子のジュリオさん、そして甥のジョバンニ・バティスタさんが、同じ木材から製作した3台のヴァイオリンを展示していて、話題になりました。
表板も同じですが、見事な一枚板の裏板が印象的でした。
こちらが、3代目となる、ジュリオ・モラッシーさん。
シメオネさんの跡を継いで、クレモナの伝統を守っていってくれることでしょう。
高橋明さんも、最新作を展示していました。
山本さんとの談笑。
記念写真をすると、なぜかいつも背後霊が、、(笑)
という感じで、3日間、楽しく過ごさせていただきました。
来年もクレモナムジカに参加できますよう、健康には気を付けつつ、良い楽器を製作していきたいと思っております。
最後に、クレモナの時計塔「Torrazzo」から見たクレモナの風景です。
久しぶりに登りましたが、天気が良く、爽快な気持ちになりました。
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クレモナムジカ2023、ヴァイオリンを展示します。
http://violino45.exblog.jp/29695215/
2023-09-17T05:11:00+09:00
2023-09-17T13:21:54+09:00
2023-09-17T04:58:28+09:00
violino45
お知らせ
私は、イタリア弦楽器製作者協会(ALI)のブースにて、ヴァイオリンを展示します。
以下、昨年の写真です。
参加メンバーは、こちらです。
師匠の二コラ・ラッザリ氏やモラッシー・ファミリーをはじめ、著名な製作家とともにブース展示できるのはとても光栄なことです。
そして、日本人製作家の名前もあります。
高橋明さん、伊東渚さん、小寺秀明さん、日ごろから切磋琢磨する仲間とともに参加できるのは嬉しいことです。
このメンバーは、5月に開催された関西弦楽器製作者協会の展示会にも一緒に参加しました。(右端は岩井孝夫さん、私たちの大先輩です。)
私は、2021年に製作したヴァイオリンで参加します。
同年に開催されたトリエンナーレコンクールに出品した楽器で、現在は宮地楽器の展示見本品となっていますが、クレモナムジカのためにお借りしました。
こちらは、昨年のラッザリ門下での記念写真です。(アレッサンドロ・メンタさん、ラッザリ師匠、伊東渚さん)
今年も、もちろん同メンバーで参加します。
日本からも大勢のお客様が来場される予定です。
今年も良い出会いがあることを楽しみにしております。
昨年のクレモナムジカをご紹介した動画はこちらです。https://www.youtube.com/watch?v=UAMe9-PKw9Q
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新作ヴァイオリン、ホワイトでご紹介
http://violino45.exblog.jp/29691752/
2023-09-12T16:27:00+09:00
2023-09-12T16:27:39+09:00
2023-09-12T12:56:43+09:00
violino45
製作記
今回もストラディバリ1705年モデルです、ラッザリ師匠から受け継いで、20年近く製作し続けているモデルです。
裏板は、中幅のトラ杢で、少し変化のある模様のカエデです。
端正な美しさのある木材を選びました。
裏板のアーチ、楽器の美しさとともに、音色にも微妙に影響しますので、木材の特性を見極めながら慎重に仕上げます。
コーナー部分の仕上げは、いつも神経を使います。
精密さは大事ですが、それにこだわり過ぎると、手作りの温かみが感じられない仕上げになりますので。
それはエフ字孔も同じで、切れ味の鋭さばかりを追い求めると、冷たい印象の楽器になります。
精密さと、柔らかさのバランスが難しいところです。
エフ字孔があることで、楽器の表情に陰影が生まれます。
ウズマキは、自然から生まれてきたような造形が理想ですが、それはなかなか難しいです。
無心に削っているつもりでも、何かの意識が頭によぎるからです。
できるだけ、平穏な気持ちで作業できるように心がけたいです。
その昔、アンモナイトが生まれてきた時のような、ナチュラルな気持ちで仕上げられたら理想かもしれません。
ネックのヒール部分は、親指が当たるので、機能性が優先されますが、、でも、この丸い部分は、製作家がこだわる造形でもあります。
長文、ご覧いただきありがとうございました。
クレモナは、来週末に「クレモナムジカ」(旧モンドムジカ)が開催され、落ち着かない季節となりました。
私も、ALI(イタリア弦楽器製作者協会)の正会員として、ブースに出展いたします。
こちらが、参加メンバーです。
師匠のニコラ・ラッザリ氏はじめ、著名なイタリア人マエストロの中に、自分や、仲間の日本人の名前(探してみてください)があるのはとても光栄で嬉しいことです。
昨年のクレモナムジカをご紹介した動画は、こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=UAMe9-PKw9Q
さて、クレモナはだいぶ涼しくなりました。
と言っても、日中は30度くらいになるのですが、朝晩は長袖が欲しくなります。
猫たちも、季節の変化には敏感で、寄り添っている事が多くなりました。
いつも孤高のちび丸ですが、珍しく仲間に入ってます。
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次回作ヴァイオリン、製作中です。
http://violino45.exblog.jp/29659690/
2023-08-06T17:42:00+09:00
2023-08-06T17:42:15+09:00
2023-08-06T17:11:08+09:00
violino45
製作記
モデルはストラディバリ1705年、内型に横板を貼り付ける作業から始まります。
すき間なく、張りのある曲線で横板が仕上がることが、ヴァイオリン製作の基本となります。
裏板の荒削りです。
文字通りの、荒っぽい作業ではありますが、この段階で、どこまで仕上がりのアーチに近づけられるかで、後の作業の効率も変わってきますので、腕力だけでなく、センスも問われる工程です。
とはいえ、夏場はやはり大変な作業で、体力勝負となります(笑)
ミニカンナ作業になると、じっくり落ち着いて、理想的なアーチを追及していきます。
この段階で、アーチの8割くらいは決まりますが、スクレーパーで修正できる余白を残しておくことも大切です。
20年以上使い込んだミニカンナ、まだまだ現役、というか、一生お世話になる道具だと思います。
そしてスクレーパー作業です。
ミニカンナで追い込めなかったアーチを修正しつつ、表面を滑らかに整えていきます。
表板はエフ孔が密接に関係してきますので、慎重にアーチを仕上げます。
表板のスクレーパー仕上げを、ショート動画でご紹介しました。
https://youtube.com/shorts/p1-VNtU2IOE
以前作成した、フルバージョンの動画も、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=rrElD_azdy0
ウズマキも、平行して仕上げています。
ウズマキの製作工程も、以前、動画でご紹介しました。
https://www.youtube.com/watch?v=FXxqa05il8Q
ボディを閉じる前の、最終確認です。
ラベルを貼り、焼き印を押します。
これで本当に閉じて大丈夫なのか?、毎回、疑心暗鬼になりますが、全てのチェックポイントを確認して、ボディの完成となります。
以上、ダイジェストでご紹介しました。
飛ばし飛ばしで失礼いたしました。
楽器の仕上げ用の毛布を作業台に敷くと、猫たちが上ってきます。
堂々とした風格で、「どいてください」とは言いづらい雰囲気です。
クロ丸も、のんびりしてます。
ビッキーとビビ丸は、いつもどおり、仲良く伸びてます。
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