ビオラ40センチ
もう、桜の開花も間近、というか、、咲き始めているところもあるのでは、、、、。
クレモナも、だいぶ過ごしやすくなってきました。
2001年にクレモナに来てから、桜の季節には帰国していませんので、日本の桜並木を見なくなって8年目になります。
東京に住んでいたころは、自宅の前が桜並木でしたので、、4月になると、きれいな桜を見ながら駅まで通勤していたことを懐かしく思い出します。
職場の皆さんとお花見をしたことも、楽しい思い出です、、、皆さん、お元気でしょうか、、?
さて、ノスタルジーはこのくらいにして、、、
今、いろいろな都合で、何台かの楽器を並行して製作しておりまして、、そのうちの一台が、40センチのビオラです。
ラザーリ師匠は、40センチと40.5センチのビオラのモデルを持っているのですが、40.5センチの方がスタイルが良くて気に入っているということで、、40.5センチのモデルを5ミリだけ短く修正して使わせていただくことにしました。
私が修正した40センチのモデルは、ラザーリさんも気に入ったので、、今後は師匠も、40センチのビオラの場合はこのモデルを使うことになりそうです、、、、といいつつ、、ビオラを作る予定はあるのかな、、、?
内型に、横板を貼ります。。。この時点では、まだビオラのシルエットは見えてきません。
裏板は、あまり傾いていないトラ杢ですが、、深みのある良い表情をしています。
横板の形に合わせて、切り抜きます。
ここで、はじめて、楽器のシルエットが見えてきます。
つまり、5ミリ短く修正したことによる影響を、目で見て確認できたというわけです。
全体のバランスも良く、美しい楽器になりそうです。
荒削りのあと、ミニカンナでアーチを整えます。
トラ杢が深く、欠けやすいので、、、大きく削る段階ではクシ歯のミニカンナを使います。
タンデムなら、荒れた上り坂も苦にならない、、、はず、、、。
by violino45 | 2009-03-18 06:16 | 製作記 | Comments(25)
木目ってなんてきれいなんでしょう!
お写真を拝見するとミニカンナをたのしそううに操る菊田さんを想像してしまうんですが、実際木を彫るって簡単じゃないですよね。。。
いま、自分の家の看板を作ろうと、板を切って、彫刻刀で削って、ヤスリで磨いているのですが、木目があって思い通りにできません!!
ヴァイオリンもやはりそうなのですか?
続きを楽しみにしています。
こちらもさくらが待ち遠しいです。
私が作って頂いたビオラとある意味兄弟?になるのでしょうか。
どんな風に仕上がっていくのかとっても楽しみです。
それとタンデムは後ろがサボると余分にしんどくて腹が立つみたいですね。
ビミョウなサイズの違いもビオラという楽器らしいですね。
クシ歯のミニカンナの堀り跡(?)が美しいです。
菊田さんの自転車熱にも春がやってきているようですね~~(^^
はい、木を削るのは楽しいですョ^^。
特に、アーチの作業は、楽器の形が少しずつできあがっていく感動があります。
でも、木材は、削る方向によって感触が違うので、、それが難しいですよね。
裏板は、トラ杢に逆らって削ると、すぐに欠けてしまいますし、、、、;_;、
表板は、柔らかいのですが、木目(年輪)が強いので、まっすぐ削ったつもりでも歪んでしまうことがあるので、大変です。
ko-usagiさんも、木目に苦労されているようですね、、、でも、それがまた味わいになりますので、、、大丈夫です。。
良い看板ができるよう、お祈りしております。
はい、Hiryasuさんのビオラは、41センチのモデルを5ミリ延ばして41.5センチにしましたが、今回のは、40.5センチのモデルを5ミリ短くしましたので、、、厳密に言うと、兄弟とは言えませんが、、、同じ、ラザーリ師匠のモデルですので、、、従兄弟、、、になるのでしょうか、、、^^。
はい、定盤は使わずに、、内型にぴったり密着させることで、横板を直角に保つ方法です。
良く考えたら、イタリアに来てから、定盤を使うことはほとんどなくなりました。。
タンデム、、、前と後のどちらに座るかで、、、力関係というか、人生が決まる気がしますね、、、、、私は、どちらに座っているのやら、、、、。
40センチというサイズ、、いわゆる量産楽器ではあまり見ないサイズかもしれませんね。
このあたりの、微妙な数ミリの差が、音と演奏性に少なからず影響しますので、、、選択には悩むところだと思います。
弾きやすさを考えると、5ミリでも小さくしたいし、、、でも、音を考えると、無理してでも大きめの楽器にしたいところだと思いますが、、、。
でも、良くできた楽器は、どんなサイズでも良く鳴りますので、、、私としては、毎回、全力を尽くすのみではあります。。
クシ歯の削り跡、、、おお、マニアックなご感想をありがとうございます。
この削り跡のおかげで、荒削り段階ではアーチが見えやすいというメリットもありますです。
自転車、、、そろそろシーズンですね。。
体も、鍛えなければ、、ですね。。
菊田さんはお忙しい状況になっているようですね。
お体に気おつけ進めてください。
気になったのですが削り台は荒削りの時は使わないのですか?
実は削り台を作って作業を進めるか、削り台なしでも作れるんじゃないか!?
とか考えながら今は象牙でギター用のピックばっかり作っています(汗
そろそろバイオリンの製作も進めないといけません・・・><
こちらこそご無沙汰しております。
春ももうすぐそこですね。。。
さて、削り台ですが、、、
荒削りの時は、材料をしっかりと固定したいので、作業台に付いている万力を使っています。
この万力を使えるところが、このタイプの作業台を使う最大のメリットかもしれませんです。
パーフリング後、ミニカンナでの作業からは、削り台を使った方が、いろいろと便利です。
あと、裏側を削って厚みを出す時は、やはり削り台が無いとそうとう不便ですので、、、私は使うようにしています。
でも、いろいろ工夫すれば、削り台を使わなくてもバイオリンは作れますし、実際、使わずに製作している人も知っています。
象牙のギターピック、、、いいですね~。
どんな音がするのか、、、興味深々です。。
私は、長年、ベッコウ派ではありますが、、、。
今日,東京で、桜の開花宣言がありました。
愛知は例年少し遅れますが,多分,来週末には見頃になりそうです。
この冬は,暖かかったですからねー。
さてさて、今回は,複数同時進行なんですねー。
多分,同じサイズ,モデルを一緒に作られているのではないと思いますが,頭が混乱しないですか?(違う事を同時に行うのが苦手な私を基準にするなって・・・)
あ、でも、逆にそれぞれが刺激となって、良い作品を創造できるということでしょうか!!
もし機会があったら、このビオラ君の兄弟も紹介して下さいねー。
「感性」に従って、ハンドルを切って方向を定めるのが先頭の役目ですよね。
私も、方向を見失わないようにしなければ。。。(汗)
そうですか~、今年は春の訪れが早いですね~。
私の分まで?桜をお楽しみくださいませ、、、。
はい、いままで、同じモデルを同時に製作したり、少しずつずらしたり、いろいろな製作スタイルを試してきたのですが、、、同じモデルを同時にというのが、逆に、一番頭が混乱してしまいました、。
なので、、同じモデルを製作する時は、少しずらすようにしています。
今回は、たまたま違うモデルなのですが、、それでも、同時進行はせずに、ずらして作業したほうが、私には良いようです。。
機会があれば、、、他の楽器もご紹介したいのですが、、、ブログが混乱してしまうかも~。
そうですね~、人生のタンデム、けっして一人ではなくて、、、かといって、タンデムは二人乗りに限るわけではなくて、たくさんの人に、応援漕ぎに来ていただいているのですよね、、。
その映像を想像すると、楽しくなりますね。。
そして、私もまた、誰かのところに漕ぎに行くことができるというわけですね。。
(でも、乗っているだけ、、?、、ブレーキをかけたり、、、)
時々、、後ろの座席のハンドルも切れる気がするのは、、、風のせい??
でも、そうやって、いろいろな人の人生に関わりあっていけるのが、楽しいですよね。
きのうはAMで流れるWBCの決勝戦がBGMでした。ハラハラし・ドキドキで仕事は半分も片付きませんでしたが、優勝したから「よしっ!」です。
以前からあこがれていたクレモナ、今秋やっと伺えるようになりました。
9月2日のJAL便でマルペンサ着、そのままクレモナまで直行し、御地で1泊後、ヴェローナへ出かけます。
9月3日、もしクレモナにいらっしゃるようでしたら、ちょっとだけ菊田さんの工房を拝見したいと思っていますが、お邪魔してもよろしいでしょうか?
もしご在宅でしたら「海外在住者の憧れ!」の日本米やお漬物、和菓子などふるさとの味をお届けしたいと思います。新米にはちょっと早いかもしれないのが、残念ですが。。。。
友人と一緒に総勢7人の旅なので、かなりの荷物が運べます!ご遠慮なくわれら運び屋にご用命くださいね。
素敵な街クレモナと、マエストロ、そして美しい楽器に合えるのを楽しみにしています。
桜もそろそろ見頃ですね~、うらやましいです。
でも、気温の変化が大きい季節ですので、、お気を付けくださいませ。
イチローさん、すばらしいですよね。
優勝おめでとうございます。
さて、クレモナでお会いできるのを楽しみにしています。
工房でお待ちしております。
また日が近づきましたら、メールにてご連絡をいただければ幸いです。
日本の味、、、ありがとうございます、、。
とても嬉しいですが、せっかくの旅行の荷物が増えては申し訳ないですので、、、^^。
お気遣い、ありがとうございます。
ご友人と7人でのご旅行、楽しくなりそうですね。
ヴェローナでは野外オペラでしょうか?
良い天気となりますことを、いまからお祈りしております。。
私も現在、ガダニーニ小ぶりモデルで作っていますが、ペグボックスが縦長で、Dのペグに依頼者の手が届かない可能性が出、頭だけオルナティーにしました。
「ガダナティー」とか呼ばれています(笑)
東京は桜が3分咲き程度ですがココで急に冷え込み、今年は長持ちしそうです。
花粉症、大丈夫ですか?
また菊田さんとその楽器達には5月に会えますでしょうか?
楽しみにしています!
なるほど、ガダナティ、、、ナイスなネーミングですね。
それにしても、、、Dに手が届かないペグボックスって、、、、。。
今週は桜がきれいなんでしょうね~。
クレモナは、ここ数日冷え込んでいて、、、どんよりと曇ってます。(春はどこ?)
5月の予定は、まだ未定ですが、、、、またお知らせしますね。
ベビーオイルの記事、、、ずいぶん前ですよね~。。。
さかのぼってご覧いただき、ありがとうございます。
ベビーオイルでなくても、サラダオイルやオリーブオイルでも良いのですが、、、。
もちろん、水でも大丈夫なのですが、、、ニスの材料によっては、水と相性が悪いものがあって、将来的にトラブルのもととなることがあるので、オイルで磨いています。
綺麗にふき取れば、次のニスも大丈夫ですが、はじくかどうかは、ニスの質の問題のほうが大きいです。
製作記を拝見しました。
私も、最初のヴァイオリン数台は、ほんとうに手探りで製作していましたので、そのころの気持ちを思い出しました。
今も、手探りであることには変りはないのですが、、、、。
これからも、さらに良い楽器を製作してくださいね。
ひとつだけ、気になったのは、写真の表示がギザギザになっていて、せっかくの作品がうまく伝わっていないことです。
クリックして別画面表示すると綺麗に表示されるので、おそらく写真のサイズがブログの設定と微妙にずれているのだと思います。
せっかくのパーフリングが、ゆがんで表示されるのはもったいないので、ご検討されることをお勧めします。
製作意欲が増したのであれば、なによりです^^。
写真の表示は、私も最初はいろいろ試行錯誤したのですが、、、、ブログの規格サイズよりも小さくすることで解決されました。
でも、ブログの会社によって、表示方法も違うようですので、一概には言えませんが。
ブログも製作も、今後のさらなる発展を祈っております。