アマティ、、ホワイトで完成

早いもので、3月になってしまいました。
ここのところ余裕がなく、更新が滞って失礼していたにもかかわらず、たくさんの方にご覧いただき、感謝しております。

また、アゴラ2月号の発売では、たくさんの方にJALプラザに足を運んでいただきありがとうございました。
在庫不足でご迷惑をおかけすることもありましたが、皆様にご覧いただけて私も本当に嬉しく思っております。
内容に関して、いろいろご質問いただくこともありましたので、今後、機会を見つけて、ご説明させていただく場を設けたいと思っております。

さて、製作を進めておりました、アマティモデルのバイオリンも、ホワイトで完成しております。
製作記が途中で滞ってしまい、失礼しました。

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アマティらしい、柔らかく華奢でいて、、でも力強い、独特の雰囲気が出ていますでしょうか?
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こちらが、見本とした、オリジナルのアマティです。
裏板からモデルをコピーしましたので、若干シルエットが違っていますね。
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アマティの雰囲気が出るように、アーチはかなり工夫しました。
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エフ、そしてコーナーの雰囲気は、柔らかく、丸く仕上げています。
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ウズマキは、ストラドモデルよりも一回り小さく、繊細な雰囲気なのですが、、アマティらしくするのは難しく、小さいストラドのような感じになってしまいました。
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両師匠、、いかがでしょうか?
まだまだだね、、(テニプリ風)
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by violino45 | 2009-03-04 08:22 | 製作記 | Comments(22)

Commented at 2009-03-04 13:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by louiscoco at 2009-03-04 17:45 x
はじめまして!素敵なブログ、楽しく拝見しています。北イタリアに出かけたらぜひクレモナ、マントヴァまで足を伸ばしたいね、と常々友人と話していましたが、川久保さんの番組を見てさらに拍車がかかり。。。。去年の暮れにフィレンツェ~ミラノと出かけたおり、「今度は寄れるわ!」と喜んでいたのですがもろもろの事情で断念!帰国直後にAgoraでまたまた誘われてしまい、駄目もとで旅行会社に菊田さんのヴァイオリン工房見学のアレンジをリクエストしたら、どうやら実現しそうな雰囲気になってきてわくわく、どきどきです。お目にかかれますよ~に!
Commented by kawailaw at 2009-03-04 22:26 x
おお。素晴らしいです。いいですねえ。ますますファンになってしまいます。なんだかこの楽器の音色が聞こえてくるようなお写真です。いつもながら、敬服します。
Commented by たにつち at 2009-03-04 23:37 x
すごいすごい!ばっちりアマティですね。普段以上に、華奢でビミョウな繊細さ満載。
シルエット何が違うのかなーと凝視したら、コーナーの出方がやはり菊田流のエレガントになっているんですね。
Cカーブ・横からのアーチの立ち上がりは、写真の陰影からかなり急なようで、工夫されたところでしょうか・・
普段と同じアーチでいくようなことおっしゃってたくせに・・いけず~~(笑
あ、返事いりませんよ~。時節柄ご自愛ください。
Commented by N.Y at 2009-03-05 04:22 x
菊田さんこんにちは。
繊細で温かみのあるホワイト。素敵ですね。
モデルに関しては、まだよくわかりませんが・・・ 菊田さんが作るウズマキはいつ見ても凄いです。
その優美な曲線に、もうゾッコンです!
完成楽しみにしてますね♪

1ヶ月遅れですが、Agora読みました。
「ぼくは、これをやりたい」 という言葉。
まるで今の私自身のようで、とても印象に残りました。
夫婦でアンティーク市。とても楽しそうですね。
私も早く本場イタリアの空気を味わってみたいです。
Commented by 菊田 at 2009-03-05 06:31 x
非公開コメントさま、こんにちは。
嬉しいコメントをありがとうございました。
機会がありましたら、クレモナにもまたお越しくださいませ。
私の楽器もご覧いただければ嬉しいです。

HPも拝見させていただきました。
すばらしいご活躍をされていますね。
写真もとても綺麗で、見とれてしまいました。
私も、もっと綺麗な写真を撮りたいと思いました。

また、お気軽にお越しいただければ嬉しいです。
Commented by 菊田 at 2009-03-05 06:38 x
louiscocoさん、こんにちは。
コメントをありがとうございました。
そして、番組と、アゴラをご覧いただき、ありがとうございます。
フィレンツェ~ミラノの中間にクレモナは位置しますが、、なかなか列車の便が悪く、気軽には立ち寄れないですよね。
ぜひ、次回はクレモナにもお越しくださいませ。

私の工房は、旅行会社さんにアレンジしていただくほどのものではありませんが、、、、クレモナ御来訪の際はぜひお立ち寄りくださいませ。。
お会いできるのを楽しみにしています。。。
Commented by 菊田 at 2009-03-05 06:40 x
kawailawさん、こんにちは。
音が聞こえてくるような写真、、、嬉しいですね、。
実際の音が、どのようになるのか、、、私も楽しみです。。
お聴かせすることができればよいのですが、、、、。
Commented by 菊田 at 2009-03-05 06:48 x
たにつちさん、こんにちは。
ばっちりアマティでしょうか??ほんとに??
たにつちさんにそう言っていただければ、私もうれしいです。

そうなんです、、コーナーの感じは、私のオリジナル、、というか、、他のアマティの楽器をいろいろ研究した結果でもあるのですが、、、少し長めになっていますね。
あと、下半身が少し角ばっている感じです。

普段と同じアーチ、、、言いましたっけ??^^。
アマティのアーチにはこだわらずに、普段通り、その楽器に最適のアーチを目指したつもりだったのですが、、、結果的にアマティ風になってしまったというか、アマティがなぜこういうアーチにしたかということが、途中からなんとなく分かってきたということもあります。(気のせい、かも)
Commented by 菊田 at 2009-03-05 07:02 x
N.Yさん、こんにちは。
N.Yさんも、ホワイトが完成したようですね。
すごい早いですね。。びっくりです。
どんな音がするのか、楽しみですね。

アゴラ、ご覧いただきありがとうございます。
そうですね、N.Yさんも、やりたいことが見つかったばかりですね。
これから、一歩ずつ、あせらずに進んでくださいませ。
イタリアの空気を感じると、また作品に違いが出てくるかもしれませんね。。
Commented by たか at 2009-03-05 13:37 x
ホワイトバイオリン・・・素晴らしいですね。
全体的に丸みを帯びているせいか、小ぶりに見えますが
一目見てアマティの存在感がありますね。

ウズマキ、裏板の細かい虎杢・・・美しいです。
Commented by curisu at 2009-03-05 20:30 x
菊田さんこんにちは。
アマティモデルがどのようになっているか気になっていましたが、ついつい頷いてしまうぐらいのすばらしい仕上がりですね。
私は若干ショックなことがありまして、表板のアーチに取り掛かっていた時いやな予感が
   ヤニの溜まる穴・・・
対処法などございましたら是非お聞かせ願えればと思います。

Commented by かとう at 2009-03-06 21:24 x
菊田さん,こんばんは。

アマティモデルのホワイト完成、おめでとうございます。
楽器の雰囲気と,裏板の杢が、とても似合っていますね。
写真も素敵ですが,実物はもっと良いんだろうなぁ、と、想像が膨らんでしまいます^^
ニスも、どのように仕上がるのでしょうか、楽しみにしていますデス。
Commented by 菊田 at 2009-03-07 15:28 x
たかさん、こんにちは。
嬉しいご感想をありがとうございます。
このバイオリン、実際に小ぶりです^^。
長さも幅も、、ストラドモデルより3ミリほど小さくなっております。。
小柄な方でも弾きやすい楽器になると思います。
その分、音がどうなるか、、、、でも、音を出すのが楽しみです。
Commented by 菊田 at 2009-03-07 15:41 x
curisuさん、こんにちは。。
アマティモデル、、なんとか自分なりのスタイルで仕上がって、ほっとしているところです。。

ヤニ溜まり、、、恐怖ですよね。。
私も時々遭遇するのですが、、、運が悪かったとアキラメルことにしています。。
つまり、別の材料で作りなおします。
指板に隠れて見えなくなる部分でしたら、、、別の木を埋めて、補修する手もあるかとは思いますが。。

パーフリングを入れた後、アーチ作業の後半で出てくるとショックが大きいですので、、、パーフリングを入れる前に、できるだけ余分な木を削って、アーチを最終形に近づけておく、というのが、唯一の予防手段でしょうか?
自宅にレントゲンの機械があれば、、、あらかじめ検査するというすばらしい方法がありますが、、、。。
Commented by 菊田 at 2009-03-07 15:45 x
かとうさん、こんにちは。
アマティの楽器は、、細いトラ杢の楽器が多いので、今回もそのイメージで作ってみたのですが、、、繊細なイメージにマッチしますね。
でも、意外と、幅広の材料でも良い雰囲気だったりするかも、、、デス。
ニスは、少し薄めの色合いで、トラ杢を活かした仕上がりにしたいと思っております。。
またご紹介させていただきますので、、お楽しみに、です。
Commented by curisu at 2009-03-07 17:58 x
ご返答頂きありがとうございます。
恐怖を切り抜ける方法は早期発見ですね。
心機一転新しい材料で作りなおしてみます。
本当に助かりました。改めましてお忙しい中ご指導いただきありがとうございます。
アマディーモデル完成楽しみにしてますね!


Commented by gon at 2009-03-07 18:36 x
菊田さん、こんばんは。アマティモデルのホワイトの完成おめでとうございます。
丸くて可憐な感じがとてもいいですね。ニスを塗ったらどんな風に仕上がるのか、とてもたのしみです。音も丸くなりそうな気配ですね。
Commented by 菊田 at 2009-03-08 06:50 x
curisuさん、こんにちは。
上手く埋め木をして修理すれば、、音にもあまり影響ないように楽器として完成できるのですが、、、、。
製作中、そしてニス塗りの最中、いつもその部分が目に入りますし、、、後々、精神的に良くないのですよね、、、。

お金と時間と労力はかかりますが、、、結果的に、やりなおした方が良い楽器に仕上がることが多いです。。
裏板の場合、、、表板の5倍以上の価格ですし、、、硬くて労力も大きいので、、、決断するのには勇気が要りますけどね、、、、^^。。
Commented by 菊田 at 2009-03-08 06:52 x
gonさん、こんにちは。
そうですね~、音も丸くなってくれれば嬉しいのですが、、、、。
なかなか、イメージ通りの音は出てきてくれないものですからね。。

ほんと、ニスを塗って音を出す瞬間が怖い、、、でも楽しみです。。
Commented by kozawa at 2009-03-14 17:18 x
菊田さんこんにちは。2回目のコメントです。前回は本名のフルネームで書いてしまいまして・・・。今回からはこの名前でコメントさせていただきます。覚えていただけたら幸いです。
 素晴らしいアマティですね。私は独学でヴァイオリンを作り始めたところです。前回、渦巻きの淵のニス塗りと、ネックの裏側のニス塗りのこと、それから、台形のネック材からどのように製材するのかを質問した者です。丁寧に教えていただきまして感謝しております。独学で作っている私からすれば、菊田さんのこの製作記が先生みないな存在になっています。これからも素晴らしい作品の画像をや製作風景を楽しみにしています。
 実は今回、疑問に思ったことがあるので、お聞きしたかったのですが、もしよろしければ教えていただきたいと思います。画像にありました、ネックの付け根の裏のところ(裏板のボタンのところ)に小さい穴を埋めたような跡があるのですが、あれはいったい何なのでしょうか。時々菊田さんのヴァイオリンに出てくるのでとても気になっていました。つまらない質問ですみません。製作頑張ってください。完成を楽しみにしています。
Commented by 菊田 at 2009-03-15 19:18 x
kozawaさん、こんにちは。
以前いただきましたご質問のことは、良く覚えております。。
うまくお答えできたかどうか、、、心配ですが。。

さて、、
あの丸い跡、、、気になりますよね、、。
ストラディバリなどの写真をご覧いただくと、同じような跡があるかと思うのですが、、これは、裏板や表板を横板に接着する時に、素早く正確に位置を決めるために使った「木釘(きくぎ)」の跡なのです。。

接着に使うニカワは、硬化がとても速いので、素早く位置決めをしてクランプで締める必要があるので、釘で位置決めができれば、とても便利というわけです。
なので、最初は、木の釘が飛び出しているのですが、、、箱を閉じたあとに削ってしまうので、、丸い跡だけ残って見えるというわけです。

実は、この木釘を使わなくても正確に接着できる方法もあって、、、私も、使わなくても作業はできるのですが、、、木釘の跡を見慣れてしまうと、、、それが無い状況は、なぜかとても寂しく感じてしまうのが不思議で、、、デザイン上のアクセントになっていることは事実なので、今でも使っているというわけです。

またお気軽にご質問くださいませ。。
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