アーチの仕上げ
パーフリングを入れた後も、さらに丸ノミでアーチを作っていきます。
荒削りですが、仕上がりの状態にかなり近いところを削っていますので、失敗は許されない作業です。
この時点で、アーチの骨格はほぼ決まります。
次に、ミニカンナでアーチを滑らかにしていきます。
電灯の影を頼りに、膨らみ具合を確認しながら削ります。
ミニカンナで、ほぼアーチは完成ですが、この後でスクレーパーを使ってさらに滑らかに仕上げます。
今回は、幸運な事に、魔法の力を借りることができたようです。
幻覚でなければ、、、、。
たにつちさんのリクエストにお応えして、、、奇跡的に、妖精の近接撮影に成功しましたので、追加アップしました~。
逆光だと、少し怖いかも、、、プリリン。
by violino45 | 2007-07-28 06:54 | 製作記 | Comments(14)
荒削りの段階で骨格が決まってしまうなんて気が抜けませんね。
菊田さんには、アーチを奇麗に仕上げる魔法をさずけてくれる
ティンカーベルがついてるなんて心強いですね。
私の部屋には、品物をどこかに隠す小人さんがいるようです。
いらなくなった頃こっそり返してくれるオチャメさんの。
そうなんです、、、削り過ぎなければ、後で修正はできるのですが、この荒削りの段階でのアーチのイメージが、後々まで影響して、最終仕上げまで残る事が多いので、見た目の印象とは違って、実は繊細な作業なのです。
ティンカーベルさんはとても気まぐれなのです、、、、。
時々、幻惑されて、困る事も多いかも、、、。
特に、一枚板は、左右対称の模様でないので、幻惑されまくりデス。
私の部屋にも、いろいろな物を捨てたがる背後霊さんがいるのですが、、捨てたとたんにそれが必要になるという魔法も得意なようです、、、、。
コメントをありがとうございます。
そうですね、バイオリンはなぜか、魔法とか、呪いとか、神秘とか、錬金術とか、そういう現実離れしたことと関連付けられることが多いですね。
それだけ、楽器自身が長生きして、いろいろな人の人生に深く関わるということなのだと思いますが、私の楽器だけは呪われて欲しくないと思う今日この頃です、、、。
私の楽器を弾いて幸せになっていただくことが、楽器製作者としての生きがいだと思っています。
でも時々、魔法の力を借りたいと真剣に思ってしまいますが、、(^^)。
そういうときに限って、プリリンちゃんは現れません、、、、。
製作中の照明、どうして低い位置からの暗めのものなのかな?となんとなく感じていましたが、アーチングを見極めるための、一つの魔術だったのですね。
ロウソクで作っていた時代からの伝統(電灯?)でしょうか?
ところで、魔法の精霊・蜜ばちハッチみたいのはなんですか?
そうですね~、ブレ過ぎて、なにをやっているか分からなくなってしまったので、静止モードで撮影したら、妖精さんが写ってしまいました。
そ、それにしても、、みつばちハッチって、、、昭和中期死語ブログにバッチグーなネタフリですね。
あのテーマソング、耳に残りますね~。
ロウソク時代からの伝統、、、、、、電灯、、、、、、、、でんとう、、、。
、、、、でんとう、、、、。
さすがたにつちさん、猛暑に、一服の清涼感をありがとうございました~。
あ、本題の?プリリンちゃん、のだめに出てくる、プリごろ太の妖精デス。
念のため、↑アップ画像をアップしておきました。、、、、あっぷ、、、。
右手を掲げ、右足をあげるというのは、バランスを保つのに難しそうですが(笑)影もかわゆくて素敵なショットです~
このアーチ!!憧れです。もしもヴァイオリンが~~作れたら~~♪・・・・・もしも私が彫ったなら・・真っ平らどころか陥没するところまで彫ってしまいそうです(^_^;)(はっ!またバカなことを。しゅみません)
そうそう、明るい蛍光灯の下では皆さん作業されないのですね?
イタリアの家庭は白熱灯が主でしょうか。それとも、ヴァイオリン職人さんの昔からの伝統(電灯?^^;)でしょうか。日本の職人さんはどうなのでしょうね~
でも、お目目が悪くなりそうですよね。窓から草原なんか見えたら、時々眺めて目を休ませてあげられるのにね~(^^ゞ
私は、最近夜新聞を読むのが辛くなってきました~、よぼよぼ。
あ、プリリンちゃん!かわいいですね。
わが家ではプリごろ太がやけにウケまくってるんですよ。
(娘に見せてあげよ~♪)
それにしても板さん、製作まで、ずいぶん寝ていなくてはいけないのでしょうね。結構分厚いのに今さらのように驚きました。そりゃそうですよね、彫ってカーブをつけていくんですもんね。
(いつもいつも、ド素人発言で申し訳ないです。)
でも、こうして画像で見せていただくとほんといろいろなことに驚かされます。しかも、細かい丁寧な緻密な作業、もういつも感動しております。
頭の中のイメージがかなりしっかりしていないといけないのでしょうね。
そうですね、プリリンちゃんは普段は空中浮遊しているので、バランスは大丈夫みたいですが、、、、、
でも、逆光で、少し怖いですね、、、本物は、もう少しかわゆいです。
アーチ、、ぜひぜひトライしてみてくださいませ~。
大丈夫です、陥没したら、そちらを裏側にすればいいのです!
それはともかく、、、
イタリアの家庭では、やっぱり白熱灯が多いですね。
しかも、間接照明。
なので、日本の、蛍光灯ピッカピカの環境に慣れた目だと、すごく暗く感じます。
やはり、シャンデリア+ロウソクの文化なのでしょうね。
我が家も、なぜか全部屋シャンデリアで、ロウソク型の白熱灯が標準装備なのですが、暗いし、すぐに切れるので、白熱灯型の蛍光灯(丸い)に交換しました。
すごくかっこ悪いです、、、、。でも、明るい。
アーチですが、ドイツでは逆に、窓辺で太陽の光を取り入れて作業するようで、やはり、各国で「でんとう」も違うようですね。
お目目ですが、影は作りますが、光そのものはとても強いので、大丈夫デス。
ブルーベリージャムを食べて、がんばりましょう、、、、。
プリごろ太、、、妙な魅力がありますよね。
プリリンとごろ太の、現実的な会話が怖いです。
そういえば、プリリンは、こう見えても58歳だそうですね。
それはともかく、板さん(なんだか、料理人っぽくていいですね)は、買ってすぐには使わずに、何年かは寝てもらいます。
5年くらい寝かせた材料は、手に持った感触が違ってきます。
板さんは、最初は2センチぐらいの厚さなのですが、楽器になった時は3ミリですので、残りの17ミリはどこかに行ってしまうのです。
そう考えると、すごくもったいないですね、、、、。
その17ミリも、200年かけて成長して、5年以上寝かされた貴重な木材ですから。
楽器になれなかった部分の板さんのためにも、全霊を込めて良い楽器を作らなければいけないですね。
頭の中のイメージ、いつもしっかりしていたいのですが、私のマエストロでさえ、製作するたびに微妙に揺らぐようです。
でも、その方が良いのでは、と思っています。
その瞬間瞬間の製作者の感性(怨念?)が、最大限に込められることが、手工楽器の魅力のような気がしますので。
バッハを弾くと、弾くってことは、弾き手と聴き手の対話であり、同時に、弾き手と作曲者の対話でもあり、弾き手と楽器(製作者)との対話でもあり、弾き手と木との対話でもあるように感じます。時には弾き手とホールの空気の響きとの対話だったり。手造りで楽器を造るのも、手造りで演奏を造るのも、ある意味においては、古くから伝承された魔法使いたちの技術と想いを積み重ねて昇華していく魔法の一種であるように、思うのです。
3番のハ長調のフーガを弾いていたときに、感じていたことを書きました。ちなみに上手な弾き手ではありませんので念のため。
なるほど、さまざまな創作活動において、対話というのはとても重要な意味を持つのですね。
バッハの音楽は、時に淡々と、時に情熱的に、時に呪文のように難解に聴こえますが、対位法という魔法?も、突き詰めれば、より深い対話を楽しむための音楽の贈り物なのかもしれませんね。
私自身、いまだに、木材と対話できるほどの器ではありませんが、いつも尊敬の念を忘れずに、正面から向き合いたいと思っています。
時々、その気まぐれさについていけなくなりますが、、、、でも、それが魅力なのかもしれません。
ティンかーベル、可愛いですね?ちょっと逆行が怖いかも(笑)
うちの猫の名前はティンク。ティンかーベルからとりました。
なので・・・ちょっとコメント残したくなりました。フィレンツエで
ミケランジェロの未完成の彫刻をたくさん見ました。天才と
言われてもなお、何かを生み出すための影の努力と汗を見た
ような気がしました。菊田さんの作品も一歩一歩形づくられて
いるのですね~。
イタリア旅行から無事に戻られて、なによりです。
早速ブログを拝見しましたが、好天にも恵まれたようで、良かったですね。
私も、ミケランジェロはもちろんですが、他の分野の芸術作品からはすごく刺激を受けて、バイオリン作りにも少なからず影響を受けています。
ご子息にも、沢山の刺激になったようですね。
ティンクちゃん、かわいいですよね。
なるほど、ティンカーベルが名前の由来だったのですね。
きっと毎日、ステキな魔法をかけてくれているのでしょう。