ウズマキ2

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新年早々、スプラッターな画像ですみません。

最もデリケートなウズマキ部分の最初の作業がのこぎりというのも、不思議な気がしますが、、、。
でも、最初からノミで作業するのはとても大変ですし、危険なことでもあるので、のこぎりで余分な肉を最初に切り落とすというのは、とても理にかなっていると思います。
ウズマキ2_d0047461_1622444.jpg

次に、大きな丸ノミでさらに削り込んでいきます。
実は、弦楽器製作で、大怪我をする可能性が高い作業の筆頭は、これのような気がします。
私も製作学校で、文字通りスプラッターな光景を目撃しています。
力も入りますし、ノミをあらゆる角度から入れますので、ついつい、左手の存在を忘れがちになるのです。
ウズマキ2_d0047461_167129.jpg

危険な作業が終わり、ミニカンナでの平穏な仕事に入ります。
一気に気持ちを切り替えて、滑らかな曲線を形作っていきます。
ウズマキ2_d0047461_16101975.jpg

今年も、こんな感じですこしずつ、製作工程をご紹介していきますので、よろしくお願いいたします。

by violino45 | 2007-01-05 16:16 | 製作記 | Comments(18)

Commented by KAZZ at 2007-01-05 21:40 x
改めまして、新年あけましておめでとうございます。

新年早々初仕事を拝見させて頂いています。今年も時間を見つけてはクレモナに行きたいと、その渦巻きを見ながら、菊田さんの魅力に巻き込まれています(笑!

Commented by N.Kojima at 2007-01-06 01:02 x
よく見ると、木目が横に走ってますね。
このパーツは、この木目が多いのですか?
Commented by Machako at 2007-01-06 08:36 x
かなりあけてしまいましたが、、、
おめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。

仕事始めも今年は1日出たら、3日連休と、休み明けのボケを徐々に戻せます(苦笑)

うずまき、あの時点でのこぎりジェイソンが出てくるとは...
写真を見ているとさらっとささっとするりっとすっきりきれいになっているようで、、、、工程をダイジェストで見ることができてバイオリンを作ってない私でさえ、思わず引き込まれてしまいます。
このあともとっても楽しみです。
ウズマキ@何番まで続くのかしら?
Commented by 大工協奏曲 at 2007-01-06 10:15 x
こんにちは!
以前からうずまきの木に描いてあるいくつかの円は何かなーって思ってたんですが、ひょっとして先に行くほど細くするための基準線を描くための補助線でしょうか。
中心から何ミリって測るよりはこの方がわかりやすいし、ミスがなくなるんだなと合点がいきました。
あ、いま気がつきましたが、うずまきの幅って、一度狭くなってそれからまた広くなるんですね♪
Commented by 菊田 at 2007-01-06 16:34 x
KAZZさん、あけましておめでとうございます。
暗黒のウズマキブログへようこそです。
炊飯器浮遊霊動画、おかげ様で好評です、ありがとうございました。
ぜひぜひ、次回はウズマキ動画の撮影もよろしくお願いいたします。
今年もよろしくお願いいたします。
Commented by 菊田 at 2007-01-06 16:39 x
N.Kojima さん、こんにちは。
木目が横に走っているように見えるのは、最後の画像でしょうか?
おそらく、縦に走っている木目の断面がそう見えているのだと思います。
ネック材は、ウズマキのサイドから見て柾目になっていますので、断面に木目のような線が現れますが、これは正確に言うと、木口面になります。
分かりにくい説明ですみません。
Commented by 菊田 at 2007-01-06 16:44 x
Machakoさん、謹賀新年です。
今年もよろしくお願いいたします。
ウズマキの製作に入ると、一気に取り憑かれたように作業を進めてしまうので、なかなか上手く写真を撮れないのです。
今回も、そうなのですが、せっかくなので、過去の写真もとりまぜて少しご紹介したいと思っております。
ですので、木目が変わっても気にしないでくださいませ。
ではでは、
Commented by 菊田 at 2007-01-06 17:01 x
大工協奏曲さん、こんにちは。
そうなんです、あの○は、左右対称を見るための目安です。
でも、直径何ミリと測っているわけではなくて、基準にするためだけに描きます。
さすが大工協奏曲さん、見破られてしまいましたね。

ウズマキの幅ですが、一度細くなってから広がって、また狭くなって、また広がって、目玉に到着します。
この辺の細くなり具合や、広がり具合で、ウズマキのエレガントさや、ダイナミックさがかなり変化します。
作者によって、かなり違いますので、楽器店で見比べてお楽しみくださいませませ。
Commented by Martha at 2007-01-06 18:13 x
渦巻きの荒々しい姿、素敵です。前の渦巻き製作時にプチスプラッターになった私は、それからテキレーヌ(なんちゅう名前だ?)という名前の手袋を愛用しています。金属繊維の織り込まれてる手袋のようで、何度も命拾い?しました。
Commented by w-piglet at 2007-01-07 12:57
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします(^^)/

そうそう、少し前の記事を見てビックリ!
スマステに出演されたのですね!!お〜
そして興味深いプロフィール!
ちょっと嬉しくなってしまいました。

また今年もお邪魔させていただきますのでどうぞよろしくお願いします!!!
Commented by 菊田@プチジェイソン at 2007-01-07 16:37 x
Marthaさん、こんにちは。
おお、13日金にはご注意下さい、、、。
そ、そうですか、、「テキレーヌ」、、素晴らしいネーミングですね。
フロドの「ミスリル」(鎖カタビラ?)のようなものでしょうか、、、私も欲しい、、。
今年も、お互いに怪我には気をつけましょうね。
Commented by 菊田 at 2007-01-07 16:46 x
w-pigletさん、あけましておめでとうございます。

そうなんです~、スマステ、、年末に全国ネットでお騒がせしてしまいました。
昨年は一年中、落ち着きが無いブログだったので、今年は少し平穏に、、、と思ってはいるのですが、、、。

いつもながら、w-pigletさんの写真は素晴らしいですね。
年末・年始の一連の作品、とても癒されました。
コメントはなかなか残せませんが、今年も、たくさん拝見できるのを楽しみにしています。
Commented by たにつち at 2007-01-07 20:33 x
うずまきクンの過程も数回目ですけど、撮る角度が違って新鮮な写真ですね~。
でも、ノミの後には、ミニカンナ、、こんな箇所でもカンナくんを使うのですか。
ほんと、お怪我だけはご注意くださいませ。
Commented by 菊田 at 2007-01-08 14:38 x
たにつちさん、こんにちは。
そうですね、ウズマキの製作工程はなかなか説明が難しいのですが、毎回、少しずつ違う作業をご紹介できればと思っています。
このミニカンナ君はアーチや厚み出しに使うミニカンナ君とは違って、底が平面になっています。
カンナの作業になると、手に怪我をする危険性はないのですが、仕上げ寸法に限りなく近づいているということですので、別の意味の緊張感が漂います。
特に、トラ目が綺麗な材料だと、ポロっと欠けてしまったりするので、、、、。
Commented by きらら at 2007-01-11 19:02 x
遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます♪
去年もたくさん工房の様子を覗かせてくださって、どうもありがとうございます!それから、ステキなお写真も~!
ここに遊びに来るたびに、楽器を大切にしよう♪って思いマス(*^_^*)v
今年もどうぞよろしくお願いいたします☆

ウズマキの工程って、大胆さと繊細さの両方が必要だから、腕の見せ場になるんでしょうか~(*^_^*)
どうでもいいですが、今、工程って変換しようとしたら「皇帝」って出ました(笑)
ウズマキの皇帝…!
これは新年早々縁起がよろしいデスね☆
今年もご活躍お祈りしてます♪
Commented by まりあ at 2007-01-12 00:11 x
ウズマキ部分をを作られるのは、危険も伴うのですね。
お怪我なさらないように、気をつけて下さいませ。
右サイドにあるネームカードに今頃気が付きました。
ネームカードに猫ちゃん使われてるのですね。
菊田さんも猫好きなのですか?猫好きなので嬉しいです。
Commented by 菊田@肯定 at 2007-01-12 04:38 x
きららさん、賀正です。
そうなんです、、ウズマキって、音には関係ないんですけれど、一番目立つ場所なので、腕の見せどころ、、、っていうか、失敗したらハズカシイ場所ですね。
下手をすると(上手くいくと、、)、300年くらいは長持ちする楽器ですので、300年間も、「このウズマキはかっこ悪い」とか言われ続けるのはつらいですからね。
皇帝まではいかないまでも、皇帝が乗る馬ぐらいには出世したいものデス。
今年もよろしくお願いいたします。
Commented by 菊田 at 2007-01-12 04:46 x
まりあさん、こんにちは。
そうですね、ウズマキ作業の危険度は、お父さんが日曜日にカレーを作るよりも高いかもしれません。(自戒を込めて、、)
包丁もそうですが、切れない刃物の方が危険なので、研ぎの技術も重要になってきます。(自戒を込めて、、、)

さて、この猫ちゃん、かわいいでしょ。
お友達がデザインしてくれました。
このブログにも、一応、猫ネタのカテゴリーがあるのですが、最近は更新していませんね、そういえば。
Eさんの「ネコジェス」に対抗して、肉球ヘッドの「ビオリーニャ」を製作すると宣言して長いのですが、、、いつになることやら、、、。
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