横板の高さ
貼り付けた横板は、ブロックからはみ出していますので、カンナで削って高さを揃えます。
この作業、単純に見えますが、綺麗に高さを揃えるのは難しいです。
エンド部分とネック部分では1mmの高さの差がありますので、徐々に下がっていくように削ります。
この、徐々に下がっていく度合いをコントロールして、表板や裏板に微妙にテンションをかけて音色を改善させる技もありますが、私は素直にまっすぐにしています。
もう一つ、同じ形で値段が数倍高い高級品も購入したのですが、こちらの方が微妙に手に馴染むので、こちらばかり使っています。
道具との出会いというのも不思議なものですね。
楽器製作を始めたときに、とりあえずホームセンターで適当にそろえたヤスリや平のみが、今では無くてはならない道具になっています。
それ以上の道具を探して、専門店で高い値段で購入しても、結局は古い道具の方が使い勝手が良かったりするのです。
その道具を紛失したら、、、と思うととても不安になります。
でも、もちろんそれだけではなくて、ものすごく高い道具を思い切って購入したおかげで、その後の作業がすごく快適になったこともたくさんあります。
いずれにしても、道具は値段ではなくて、フィーリングというか、いかに手に馴染むかが大切な気がします。
ここまで来ると、自分で立つようになります。
横板は、楽器になった後も表舞台には立ちませんが、構造的にとても大切な部分です。
横板を軽んじる者は、横板に泣く?
by violino45 | 2006-10-25 03:56 | 製作記 | Comments(4)
奥深いですね。
そうですね、道具は実際に使ってみないと手に馴染むかどうかはわからないですね。
あと、製作のスタイルによっても、マッチする道具が変わってきますので、師匠の影響で替えた道具も多いです。
ここに写っているカンナ、使わないのは二つだけで、他のはすべて頻繁に使っています。
でも、やっぱり、使っているのは日本で買った高いものではなくて、クレモナで普通に売られている安い物なのですが、これが無かったら楽器の仕上がりに大きな差が出る気がするくらい、使いやすさが違います。
でも、これも個人差があるので、結局は自分で投資をして探し出すしかないのかもしれませんね。
エコロジーとは無縁の世界だと思います。
そして、素晴らしい画像です・・上目の呪縛が~
カンナって、私の想像以上にバイオリン製作に使うようですね。
佐々木さんのHP掲載のビデオで見て驚きました。表板、裏板の場合ですけど、そのかける速さもすごくて・・
あ、手になじまず使わない道具は、「年越しそば」と物々交換でいかがでしょう?(爆
このお面、妙に工具棚とマッチするので、壁の一部になってしまいました。
和みますデス。
カンナ、、、平面出しでもいたるところで使いますし、バイオリン特有の滑らかな曲線を形作るときにはいろいろな大きさのカンナを選んで使います。
そうなんです、意外とカンナをかける速さって、速いでしょう?
なので、動きのある写真シリーズにトライしてみたのですが、、、、。
でも、動画の方が分かりやすいですよね。
来年は動画にもチャレンジしてみようかな?
(あ、上目遣いの鬼が笑ってる、、。)
その前に、年越しそばですね~。
物々交換、、、、カンナを10個ぐらい送らないとダメそうですね。
でも、使わなくなった道具も、いつかは使い道があるような気がして、手元に置いておきたくなるんですよね、不思議と、、、。
手放したとたんに、必要になったりするんですよね~。(by マーフィーの法則)