アウトライン

荒削りが終わったら、バイオリンのアウトラインを仕上げます。
この作業の時に、前段階の荒削りがいい加減だと、視覚的にアウトラインが影響を受けてしまって、キレイに仕上がらなくなる気がします。
バイオリン製作では、随所にこういう局面が出てきまして、その点に注意するかどうかで、仕上がりに差が出てくると思います。
バイオリン製作に限らず、すべての仕事の進め方の基本だとは思いますが。
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周辺部は、ミニカンナで9割程度仕上げて、最後はヤスリできれいに仕上げます。
ガイドの線は目安にはなりますが、最終的には線が引いていない側から見てきれいになっているかを確認します。
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コーナー部分は、主にヤスリで仕上げます。
ヤスリのカーブを上手く利用して、自然なラインに仕上げます。
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アウトラインは、楽器の基本、土台となる部分ですので、かなり気合を込めて作業します。
ストラディバリの時代から、良い楽器は例外なくアウトラインがきれいです。

by violino45 | 2006-08-17 20:07 | 製作記 | Comments(4)

Commented by たにつち@むかえ酒5 at 2006-08-17 22:29 x
こにゃにゃちわ~♪
前の記事から、どぇら写真へのコダワリが始まったよう(?)ですが・・・どったの?(笑
でも、「動き」であったり「注視」であったり、素晴らしいです。
アウトライン、このコーナーは、すでに完成形ですね!この段階でここまで絞り込むものとは!
でも、ここまで作りこむと「表板」との整合性は?とイジワル疑問を持ってしまいました~。
Commented by 菊田@へべれけ at 2006-08-18 06:56 x
たにつちさん、おはこんばんちは。
いんえ、いんえ、、、毎回、同じような写真ではづまらないのれ、少し動きを表現してみたかったのれす。
レンズに投資はできないのれ、、、、(;_;)
でも、魚眼は一度やってみたいのれす、、、。


ところで、蝶の写真も、ぴたりと止まっているのも綺麗ですけれど、少し羽根がぶれている方がダイナミックな印象になりますよね。
このテクニック、いろいろ応用できそうですね。
ダイナミックな、足の舞、、、。
ダイナミックな蕎麦打ち、、、、。

あ、表板と裏板は、この時点でピッタリと合わせるのれす。
Commented by ひで at 2006-08-18 23:01 x
こんばんは。

この楽器は「裏板2枚」ですが、菊田さんの楽器は「裏板1枚」も結構お見受けしたと思いましたが。
1枚にするか2枚にするかってのは、材料を見て決めるのですか?それとも何か基準がありますか?

ちなみに、私個人的には「1枚裏板」に憧れます。
Commented by 菊田 at 2006-08-19 00:55 x
ひでさん、こんにちは。
なかなか核心を突いた、するどい質問をありがとうございます。

どちらの方が好きということはないのですが、いろいろな理由があって、2枚板を使うことが多いです。
一般的に、一枚板の方が数が少なくて(より大木を切り倒す必要があるので)、貴重品であることは確かです。
そのため、材料のストックは、圧倒的に2枚板のほうが多いです。

でも、ご注文の際に、一枚板を指定される方もいらっしゃいます。
指定された時に、使える状態の一枚板の在庫が無いと困ってしまいますので、特に指定がない場合は、2枚板を使うことになります。

個人的には、美的な面からも、音質の面からも、1枚板と2枚板の違いは無いと思っていますが、一枚板のほうが、トラ杢が長く伸びて、変化に富んでいますので、その点を好まれるお客様が多いのはわかりますし、数が少ないので、希少価値があるのは事実です。

ちなみにコンクールで優勝した楽器は2枚板です。
1枚板のほうが目立って、審査に有利という声もあるのですが、あまり気にせずに、その時点での良い材料を選んだら、2枚板だったということです。
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