思い出話⑥ クレモナ製作学校、一般科目編
クレモナ製作学校の「思い出話」、前回の工房での実習編に続き、今回は一般科目の授業について、ご紹介します。
また、午後の時間には、ラッザリ師匠の工房に通っていました。
無限にウズを巻いてます(笑)
学生によっては、一般科目を「時間の無駄」として、落第ギリギリの出席率で上手くこなしている人もいましたが、私は、そういう中途半端なことをすると、自分自身のテンションが下がってしまい、肝心の楽器製作にも悪影響が出そうな気がして、全ての科目で満点を取ることに集中していました。
授賞式での写真です。
これは、100点満点という意味で、この年度の卒業生では、私を含めて2人だけがCENTOでした。
私にとって、人生二度目の高校生活となったクレモナ製作学校でしたが、良い先生や仲間と出会い、苦しくも充実した3年間を過ごすことができ、人生の財産となった気がしています。
今は校舎も移転してしまい、学校のシステムも変わり、日本人留学生も少なくなってしまって、寂しい状況となりましたが、これからも、この学校の卒業生が、良い製作者になって、弦楽器業界を支えていって欲しいと願っています。
力仕事ですが、仕上がり厚さまで1ミリくらいのところまで丸ノミで削りますので、慎重さも要求されます。
130台目が、そろそろ見えてきましたが、まだまだ人生目標の200台には遠い道のりです。
でも、急がずに、一台一台を丁寧に仕上げていくのみです。
by violino45 | 2022-09-17 14:57 | 思い出話 | Comments(2)
思い出話、製作学校一般科目編のアップ有難うございます。
高校生の科目を、卒業し何年も経ち しかもイタリア語で習う事は、想像以上に大変だし、ストレスだったと思います。それを発想の転換により、やり遂げた事、、また主席の卒業、本当にすごい偉業です!そして、そういう菊田さんを
先生達が、ちゃんと見守ってくれていたのも
素晴らしいです。
人は、全力で走り続けるのは
本当に大変ですが、それを経験した事は
必ず、のちの人生に役立つ、、それを
示してくださった、投稿に感謝いたします。
大変な時、、この クスッとする
ノートさん。めちゃナイスですね👍
いつでも、真剣に物事、仕事、そして人々に向き合う菊田さんは、凄いです!
新しい楽器の製作アップも
時間の流れが対比され、とても素敵です。
そして沢山可愛い、家族の猫さん。
ほっこりです。
今週は、クレモナムジカですね!
お忙しい中と存じますが、体調には
くれぐれも気をつけて、お過ごしくださいませ。
個人的な記録ブログでしたが(笑)、コメントありがとうございました。
私の場合、40歳で人生の転機を迎え、それはけっして若いとは言えませんでしたが、それまでの20年間の放送局での経験が、ヴァイオリン製作においても、また一般科目の授業においても活かせる場面が多かった気がしています。
おそらく、積み重ねてきた経験値と、発揮できるエネルギーのバランスがうまく取れていたタイミングに留学できたことが、結果的に、良い成果となった要因のひとつだったのだと、振り返ってみて思います。
そして、そのタイミングに、マルキ先生のクラスに入ることができたこと、天野さんや高橋さんのような、生涯のライバルとなる存在が在学していたことは、非常に幸運なことでした。
いずれにしても、毎日を真剣に生きていれば、その経験は無駄になることはなく、必ずいつかは活きるのだと、今の自分にもあらためて言い聞かせたいと思い、このようなブログの記事になりました。
クレモナムジカ、今年は日本からも多くの来客がありそうで、久しぶりに賑やかなクレモナになると予想しています。
またブログでもご紹介させていただきますね。