大阪の展示会、無事に終了しました。
5月1日と2日に大阪市中央公会堂にて開催されました、関西弦楽器製作者協会の展示会が無事に終了いたしました。
ラッザリ師匠の元で製作を開始した直後の作品で、技術的には未熟な点も多いのですが、17年経過して、明るい音色で良く鳴っていて、今回もご好評をいただきました。
ラッザリ工房から独立した直後の作品で、独自性をいろいろ模索しながらも、なかなか思うように仕上がらず、当初は少し鳴りが渋い楽器でしたが、11年が経過して、この楽器も、十分な音色と音量を感じるヴァイオリンに成長してきました。
昨年のトリエンナーレコンクールに参加し、ファイナリストには入れませんでしたが、上位に残ったヴァイオリンです。
まだまだ若い音色ですが、弾きやすさと音の出しやすさで、演奏家の皆様から高い評価をいただきました。
音色の好みとも言えるのですが、それだけではなく、製作者としてさらに成長できるヒントがそこにあるように思えた二日間となりました。
岩井さんのホームページは、こちらです。
10年前から枚方市の古民家を工房として活動されており、今回もお邪魔しました。
落ち着いた庭園が綺麗な、素敵な工房です。
共に工房で学び、同じスタイルを身に着けた製作者同士、展示会に一緒に参加できるのはとても嬉しい時間となりました。
by violino45 | 2022-05-05 21:59 | 日記 | Comments(2)
大阪の展示会のアップ有難う御座います
2日間とも大盛況であったとの事、おめでとございます。ここは数年前に伺った会場なので、雰囲気も伝わりやすく、楽しく拝見致しました。本当に美しい会場で展示会にぴったりですね。
三台の楽器。特に2005年2011年それぞれ節目に製作されたものだったのですね。
そして新しい2021年。製作された時の気持ちや想いが、詰まった作品。そして、こうして今展示され高評価を受けられると、その頃の菊田さん自身に
伝えたらどう患じられるのか、など考えてみると
職業は違えど、同じ仕事を30年続けている私にとって、自分に置き換え不思議な感覚になりました。
今はこうして、楽器を楽しみながら仕事が出来る日々に感謝しています。
引き比べ演奏会、岩井さん おめでとうございます。どんな音を奏でる楽器達が演奏されたか気になるイベントですね。
枚方市にある古民家が工房とは!
お庭も、雰囲気も素晴らしいです。
伊藤さんとのツーショットも素敵です。
楽器も美しいですね。
まだまだ、感染に気をつけての生活ですが
少しづつイベントが再会され、足を運んでみると楽器や音楽が人に与える力を感じました。
日本での滞在、是非お身体に気をつけながら
素晴らしい時間になりますよう、心より
お祈りしております。
今回の展示会は、帰国のハードルの高さに始まり、けっして収束したわけではないコロナ問題を考えると、正直なところ、参加に向けて迷いがありましたが、こうして終了してみると、リスクを覚悟で参加して良かったと思える2日間でした。
特に、東ヨーロッパの状況に心を痛める中、こうして、楽器や音楽に没頭できる環境に居られることは、なによりも幸福なことと思いますし、楽器という、けっして人を傷つけることのない物を作り続けることができる境遇に感謝したいとあらためて思いました。
今回、新旧の作品の比較というテーマで展示させていただきましたが、おっしゃるとおり、それぞれの楽器を製作していた時期の自分は、もちろん今日の状況を知らないわけですから、凄く不安な中で、未来への希望を胸にがむしゃらに製作していたことをあらためて思い出しました。
今回、あらためて思ったのは、製作者は修業と共に成長しますが、楽器も、やはり年月とともに成長するので、新旧の楽器を比較してみると、楽器の成長と自分自身の成長が勝負しているような、面白い感覚になりました。
その結果、奏者さんによる評価としては、時には楽器の成長が勝利することもあり、逆に、製作者の成長が勝つこともあるのかもしれないと、なんとなく思いました。
今回の最新作が15年くらい経過した時に、あらためて同じ3台で比較してみたいと思いました。
いずれにしても、次回、東京で展示会が開催された時には、この3台は必ず展示しますので、ぜひ御試奏いただければ嬉しいです。