最新作ヴァイオリンのご紹介

気が付けば2月も第二週、今年も時間の流れに追い付いていけない状況ですが、最新作のヴァイオリンが完成しましたので、写真にてご紹介させていただきます。

前回の記事でご紹介したホワイトヴァイオリンにニスを塗り、楽器として誕生しました。
ストラディバリ、1705年モデルです。
このモデルをラザーリ師匠からいただいて15年間、メインのモデルとして追及してきましたが、外観的にも、音色的にも、まだまだ奥が深く感じています。

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少し細目のトラ杢、繊細ですが、変化もある模様の裏板です。


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アマティ風のエフも、15年間、いろいろ試行錯誤してきましたが、時には明るい表情に見え、時には少し寂し気に見えたりもする、魅力的なモデルだと感じています。
これからも、長い付き合いになると思います。


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今回は、どんな表情でしょうか?


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コーナー部分の造形も、この15年間、悩みながらも試行錯誤してきたところです。


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ウズマキは、数年前から黄金期のストラドの雰囲気を目指していますが、15年前の楽器と見比べても、それほど大きく違っているわけではないようにも思えてきます。
モデルを変えても、自分が目指すスタイルや、内面性が自然に出てきてしまうものかもしれません。


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この楽器も、無事にお客様のもとに届けられ、喜んでいただけたようです。

末永く、音楽を楽しんでいただければ、製作者としてとても嬉しいです。


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by violino45 | 2020-02-07 15:55 | 製作記 | Comments(2)

Commented by Junjun at 2020-02-08 04:12 x
菊田さん、こんにちは。

新しいバイオリンの記事のアップ
有難うございます。

ホワイトバイオリンでアップされた時と
ニスを塗って完成された時と、イメージが変わるのにビックリです。

ホワイトは普段見ることが出来ないもので
楽器の芯の部分が見れるような雰囲気を感じます。楽器の持つ柔らかさ、優しさ

ニスを塗ると、力強さと元気さ、凛とした雰囲気が伝わってきます。

どちらも、その美しさには、芸術性を感じます。素敵です。

菊田さんバイオリンは、お写真を拝見すると
赤みをもった濃い深い色に感じます。
それは、薄い色を30回も、塗られ結果だと
拝読し、改めて 一台のバイオリンを作るのは、凄い事なんだと思いました。

形もそうですが、同じバイオリンっていう楽器でも、形だけでなく その色も様々で
奥深い世界だとビックリします。

顎当てや、弦を巻くところが色が変わるのは
そのバイオリンに合わせて菊田さんが選ぶのですか?単純な疑問、申し訳ないですが。
それにより、また楽器全体の感じが変わるような感じなので。

日本は、暖冬と言われていますが
ここ数日は冬らしい寒さです。しかし夜明けが少しづつ早くなり、春が近づいてきてるのを感じます。今から春が楽しみです!

今は、お忙しい中とは存じますが、
呉々も、お身体ご自愛くださいませ。
有難うございました。
Commented by 菊田 at 2020-02-08 06:52 x
Junjunさん、こんにちは。

そうですね、楽器がホワイトで完成した後は、早ければその日のうちにニス塗りに入ってしまうことがありますので、製作者でも、その姿を見ていられる時間はわずかなので、記録(記憶)に留める意味と、皆様にも見ていただきたいという思いもあり、毎回ブログでご紹介しております。

調べたら、このような形でのご紹介を始めたのは、2006年頃からのようで、14年間、100台近くの楽器をホワイトでご覧いただいていることになり、我ながら、なかなか貴重な記録になってきた気がしています。

私のイメージでは、ホワイトヴァイオリンは、羽化したばかりのセミのようなもので、形はセミですが、飛ぶことも歌うこともできず、でも、純粋な白さは、短い時間だけ、独特な美しさを醸し出します。

ニスを塗り終わった楽器は、文字通り、元気いっぱいに鳴き続けるセミのようなイメージですが、セミと違うのは、その寿命が果てしなく長いというところでしょうか。

今まで、ニス塗に関しては、あまり詳しくご紹介していませんでしたので、機会をみつけて、そういう機会を持てればと思っております。

アゴ当てや、糸巻、テールピースなどの部品は、セットで販売されておりまして、黒檀、ローズウッド、ツゲの三種類が代表的です。

もちろん、ニスの色や、木材の模様などに合わせて、部品の材質を選ぶことで、見た目の全体の雰囲気をバランスよく整えることができますが、求める音色によって、材質を選ぶ場合もあります。

部品も楽器の一部として振動しますので、ある程度は音色に影響があるのですが、どの材質が良いというものではなく、楽器との相性が大切になってきます。

あらかじめ部品の材質が決まっている時は、それに合わせて、ニスの色合いを調整することもありますが、私の場合、ニスの色は、楽器の木材の雰囲気にマッチするように調整するように心がけています。

部品は、演奏者さんの好みによって違う材質に交換されることも多いですしね。

二月も半ばとなると、だんだん日照時間が長くなって、春が近づいてくるのを感じますね。
と言いつつ、まだまだ寒い日が続きますので、風邪などには気を付けていきたいですね。
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