リサイタルのお知らせと、次回作ヴァイオリンのご紹介

今回は、私のヴァイオリンを演奏いただいているヴァイオリニスト、杉本果凛さんのリサイタルをご紹介させていただきます。

【杉本果凛 ヴァイオリンリサイタル】
2019年 10月6日(日)14時開演(13時半開場)
紀尾井町サロンホール
東京都千代田区紀尾井町3-29 紀尾井町アークビル1F

当日券は1000円ですが、以下のメールアドレスに、私のブログかFacebookを見た旨をご連絡いただければ、招待券を郵送いただけるそうです。
その際は、お名前、住所、チケットの枚数の明記をお願いいたします。
karin.ticket@gmail.com (杉本伸子宛)

杉本果凛さんは、2013年に、フルサイズのヴァイオリンに持ち替えるタイミングで楽器をお届けしたお嬢さんです。
まだプロの演奏家としての活動はされていないのですが、今後の活躍を期待しています。

私自身は帰国のタイミングが合わず、残念ながら聴けないのですが、ご都合が合いましたら、ぜひご来場いただければ嬉しいです。
このチラシに写っている楽器が、私のヴァイオリンです。
製作してから6年間弾き込んでいただいて、音も馴染んできているように思います。

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さて、先日ホワイトでご紹介したヴァイオリンは、現在ニス塗り中ですが、次回作のヴァイオリンを現在製作中ですので、少しご紹介いたします。
今回の裏板は二枚板で、比較的明確なトラ杢のカエデ材を使いました。

まずは丸ノミでの荒削りですが、夏場の作業としてはなかなかハードなものとなります。
暑さの中では、集中力の維持が難しいですが、この段階でバランスを整えておかないと、後の作業が大変になりますので、気合を入れて削ります。

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そして、ミニカンナでのアーチ削り作業です。
二枚板は、左右対称に見えるので、左右のバランスは取りやすいのですが、ハギ合わせのラインに目が惑わされて、均等な膨らみを作るのが難しい面もあります。

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部分によって、サイズの違うミニカンナを使い分けて、アーチを少しずつ整えていきます。

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スクレーパーで、アーチを仕上げます。
面白いもので、表面が滑らかになると初めて見えてくるアーチの不具合もあるので、この段階で再びミニカンナで削りなおすこともあります。


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逆カーブと順カーブを、いかに統合して一つの造形として成立させるか、美的観点と音色作りの観点、両方を追求しながら追い込んでいきます。

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日本も暑い日々が続いているようですね、熱中症には気を付けて、ご自愛くださいませ。

by violino45 | 2019-08-04 06:54 | 製作記 | Comments(2)

Commented by Junjun at 2019-08-05 06:27 x
菊田さん、こんにちは。

杉本果凛さんコンサートの紹介、
新しいバイオリン製作のアップ有難うございます。

菊田さん楽器を手にされた音楽家さんの
ご活躍、素晴らしいですね。
ポスター写真でも、杉本さんの可愛らしさと バイオリンの美しさが、とてもフレッシュで
素敵です。

新しいバイオリンは、二枚板の品が良く
美しさが伝わってきました。
製作者さんサイドの視点を知ることで、
なんとなく みていた裏板、やバイオリンのフォルムなど でしたが、改めてハンドメイドの楽器の魅力を感じられるようになりました。

私ごとですが、月に二回 大切な仲間達とアンサンブル練習をしています。いかに美しい音を出すか、しっかり弾けるかなども有りますが、この時間が とても楽しく、幸せだと感じます。
楽器がヒトに与えるものは、様々な面で無限大に広がっていくのだなと感じる昨今です。

今まで過ごしやすい気温でしたが八月に入り猛暑となりました。
クレモナも30度超える日々のご様子、
呉々もご自愛くださいませ。
Commented by 菊田 at 2019-08-05 14:36 x
Junjunさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

そうですね、お届けした楽器を大切に弾いていただけるだけで製作者としてはとても嬉しいことなのですが、さらにリサイタルの形で演奏いただけるのは、また別の喜びがありますね。

しかも、やっとフルサイズが弾けるくらいの年齢でヴァイオリンをお届けして、その後の6年間、ずっと見守ってきたお嬢さんですので、楽器の成長とともに、演奏家としての活躍を嬉しく思っております。

アンサンブルの活動、素敵ですね。
ヴァイオリンに限らずですが、楽器は、もちろんソロで弾いても楽しいですが、デュオ、トリオ、カルテット、アンサンブルと人数が増える毎に、また違う楽しさ、魅力を感じられる点が素晴らしいと思います。

私が製作した100台を超える楽器たちも、日々、いろいろな場所でアンサンブルの一員として音楽を奏でておりまして、そういうお知らせをいただけることが、製作者としての大きな喜びとなっております。

クレモナは、この数日、過ごしやすい日が続いております。
日本は本格的な暑さが到来したようですね、熱中症にはお気をつけて、良き音楽ライフをお過ごしください。
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