吉田直矢さんの演奏会(5/6宮地楽器)に向けて

5月6日に宮地楽器で開催されます吉田直矢さんの演奏会について、あらためてご紹介させていただきます。

5月6日(月・振休)【開場】13:30 【開演】14:00
宮地楽器小金井店 さくらホール
料金 MSC会員:1,000円/一般:2,000円 全席自由(要予約 042-385-5585)
https://strings.miyajimusic.jp/sale/event.php

この演奏会では、新旧、私が製作した様々な時代の楽器を取り揃えて、どのような音の違いがあるのか、私の製作ポリシーをご説明しつつ、吉田直矢さんにたっぷり演奏していただく予定です。

なぜこのような企画が実現したのか、今回は、吉田さんと私との御縁につきまして少し書かせていただきます。


時は遡って2005年、まだまだ駆け出しの製作者だった私は、先が見えない中、日本の楽器店さんを巡っては、製作した楽器へのご意見をいただいておりました。
そんな中、某楽器店にお邪魔していろいろお話ししている時に、吉田直矢さんがそのお店の常連で、ご自身も日本人製作家の新作楽器を使用されていると聞いて、ぜひご意見を伺いたく思い、ご紹介いただいたのが初めての出会いでした。

ちょうど2005年のチェコのコンクールに参加したヴァイオリンを持参していたので、試奏いただいたのですが、私が今まで経験したことがないくらい、また、自分の楽器とは思えないくらい、大きな音が鳴り響いて、ビックリしてしまったのでした。

青天の霹靂というのはこのことで、非常に衝撃的な出会いでしたし、私自身、その楽器はコンクールで音の評価が低く4位に留まったことで(高橋明さんが優勝^^)少し自信も無くしていた時でしたので、私の楽器も将来に向けて可能性があることを示していただけたような、喜ばしい出来事でした。

その時に、いろいろご意見をいただいたことも非常に勉強になり、今につながっておりますので、やはり、この2005年の出会いは、非常に大きい出来事だったと思います。

その直後に、都内で吉田さんのリサイタルがあると伺って、聴かせていただいたのですが、既存のクラシック演奏会に留まらず、斬新なアレンジや、演奏形態の新しさが非常に印象的でした。
特に、交響曲を小編成にアレンジして、ソロヴァイオリンで聴かせる試みが、迫力があって素晴らしかったです。

この出会いの前後で、宮地楽器の山本さんとも御縁ができ、私自身の製作家としての活動も勢いがついてきて、そして、2006年のヴィエニアフスキーコンクールでの優勝につながっていくわけですが、もし吉田さんとの出会いがなかったら、そういう人生もなかったかもしれないと思うと、やはり、出会いの大切さをあらためて思うわけです。

そして、2007年にはチャイコフスキーコンクールで1位をいただき、その年の11月には弦楽器フェアにて、宮地楽器さんのブースで展示させていただくことになったのですが、吉田さんはもちろん駆けつけてくださって、優勝した楽器を試奏していただきました。
以下、写真は2007年の弦楽器フェアの時のものです。

d0047461_06301921.jpg


d0047461_06304613.jpg

出会いからちょうど2年で、このような形でご一緒できることは、お互いにとても嬉しいことだったのは言うまでもありません。

d0047461_06311458.jpg


その後、弦楽器フェアには毎年参加させていただいていますが、吉田さんは必ず宮地楽器ブースに立ち寄ってくださって、パワフルな大きな音で試奏いただけるので、そのたびに、2005年の出会いを思い出して、自分の楽器もここまで鳴るのだと、あらためて心強さをいただいております。
(製作家というのは、実は、このように単純なものであります^^。)

もちろん、いつも、貴重なご意見をいただけるので、製作家として、非常に勉強になる時間でもあります。

d0047461_06312573.jpg


今回、私と吉田さん、そして宮地楽器さんとの御縁が実り、演奏会を開催いただけるのは、とても嬉しいことであります。
もちろん、自身の製作楽器を使用した演奏会は、とても緊張しますし、不安に思うこともたくさんあります。
でも、2005年の出会いから14年目に、このような貴重な機会をいただけるのは、やはりとても感慨深いですし、製作家としてとても幸福なことだと思っております。

5月6日のイベントは、おそらく、かつてないほど私の楽器が鳴り響く演奏会になると思いますので^^、GW最終日、ぜひ御来場いただき、私と驚きを共有していただければ嬉しいです。
吉田さんとともに、皆様の御来場を心からお待ち申し上げます。



d0047461_08315823.jpg



by violino45 | 2019-04-21 07:43 | お知らせ | Comments(2)

Commented by junjun at 2019-04-21 08:46 x
菊田さん、こんにちは。

GWのイベントのご紹介有難うございます。

吉田直也さんとの、出会いの話し、読ませて頂き とても心に響きました。
2005年の出会いから、
こうして、このイベントが持たれるまでの
経緯、色々な想いが こもった大切な ものだと
感じました。

そのようなイベント、今から楽しみにしています。

菊田さんのブログを通して、人と人との出会いが、大切な宝物になること改めて感じました。忙しい日々だと、ゆとりがなくなり
つい、自分の事でいっぱいになってしまいます。いつも周囲の方々、自然、全てに
感謝されている菊田さん、素晴らしいです。
私も、日々感謝の気持ちを忘れずに
頑張って行きたいと思います。

素敵なブログアップ、有難うございました。
Commented by 菊田 at 2019-04-21 16:02 x
junjunさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

先日、当ブログで吉田さんとのイベントについてご紹介したのですが、そういえば、なぜこのような企画が実現したのか、詳しくご説明していなかったと思い出し、今回のアップとなりました。

10年一昔と言いますが、今回、14年前の出会い当時をあらためて思い出しつつ、当時の写真を一枚一枚見ていくと、自分自身がとても若いことに気がつきました。

そして、そんな若かった自分の周りに、いろいろな人が寄り添うように立っていて、その人達も皆若いという事実を見ていたら、なんだかウルウルしてしまいました^^。

そうなんですよね、いつの時代も、様々な出会いがあって、そのおかげで、今を生きられているということに、あらためて感謝したいですね。

5月6日の演奏会は、そういう意味でも感慨深いです。
会場にて、皆様とその感慨を共感できるのを、いまから楽しみにしております。
名前
URL
削除用パスワード