ストラディバリモデル 製作進行中。

残暑お見舞い申し上げます。
日本はまだまだ暑い日が続いていると伺っております。
引き続き、ご自愛くださいませ。
クレモナも、一時の暑さは去りましたが、夏らしい日が続いております。

先日、ホワイトヴァイオリンをご紹介しましたが、現在ニス塗り中となっております。
今日は、別のストラディバリモデルのヴァイオリンをご紹介いたします。

今回は、トラ杢が少し細身で繊細な感じの2枚板を使用しております。
第一段階の荒削りで、いかにバランス良く、無駄な部分を取り除くことができるかで、後の作業の効率も変わってきますし、最終的なアーチの仕上がりにも影響が出てくるので、慎重かつ大胆に削っていきます。
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ミニカンナの作業では、木材の性質を見極めながら、もっとも音響的に優れていて、さらに見た目も美しいアーチにできるように、少しずつ仕上げていきます。
ミニカンナの刃が当たる音も、木材の性質を知るヒントになります。
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そして、スクレーパーでの作業では、さらに全体のバランスを整えながら、細部の微妙なカーブを調整していきます。
電灯の光でできる影と、手触りに神経を集中させて、ヴァイオリンのアーチを仕上げていきます。
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表板も、同じ段取りで仕上げていきますが、途中でエフをデザインして、エフ込みでのアーチのバランスを見ながらの作業となります。
このあたりまでくると、仕上がりのヴァイオリンの姿が想像できてくるので、作業の楽しさも増してくる感じです。
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ミケにゃんも夏バテ気味ですが、元気に過ごしております。
少しの段差を利用して、自分の腕を枕にすることが多いです。
首が疲れなくて良いのでしょうね。。
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by violino45 | 2018-08-21 05:48 | 製作記 | Comments(2)

Commented by Junjun at 2018-08-21 07:17 x
菊田さん、こんにちは

新しいストラディバリモデルの紹介アップ有難うございます。

今回は、久しぶりな?二枚板の楽器との事。

わたしの楽器は二枚板なので、ある時点から
一枚板に凄い 憧れを抱いていました。
一枚板は凄い迫力があり、なにか芸術的な感じが強いように思っていました。

菊田さんブログを拝見して、色々な楽器の製作段階を目にするようになり
裏板だけでなく、全てのパーツが 細かい緻密な手作業で作られて、大切な1つの楽器になっていくのを目にする機会に恵まれました。

すると、いつのまにか
一枚板、二枚板に、そこまで意識がいかなくなり、楽器全体を素敵なものだと 感じられるようになりました。

しかし、今 こうして美しい二枚板を拝見しますと、とても計算された上で完成される美しさには 気品や知的さを感じ、二枚板が大好きになっている自分自身を発見しました。

これは、私の楽器達に持っていたコンプレックスが、消えてきたのだと感じます。

今は、バイオリンをやっていて、
また 途中でやめないで良かったと
心から思えるようになりました。

心から感謝いたします。

日本では記録的な高温の日々は去り、とりあえず落ち着いてきました。台風の影響などで
少し蒸し暑いです。
夏休み無く、お仕事頑張られているとの事
お体、くれぐれも ご自愛ください。

ミケニャン、段差利用、、、和みます、。
( ◠‿◠ )
Commented by 菊田 at 2018-08-22 02:12 x
Junjunさん、こんにちは。

そうですね、2枚板でのヴァイオリンは久しぶりですね。

私の中では、1枚板と2枚板の見た目の違いをあまり気にしたことはないのですが、印象が大きく違ってくるのは事実ですので、できるだけお客様のご要望にお応えできるようにしたいと思っております。

製作者としては、見た目も重要ですが、音色作りの面で、裏板の選択は慎重になるところです。
もちろん、1枚板と2枚板での優劣は無いのですが、左右対称であるかないかで、木材の音響特性が違ってきますので、木材の特色を活かした音作りをするためには、それぞれの特長を十分に把握する必要があるのですが、なかなか難しいです。

Junjunさんの楽器の製作者さんも、意志を持って2枚板を選択されて、その木材の性能を最大限に発揮するために、いろいろ悩みながら楽器を仕上げられたことと思います。

私のブログがきっかけで、ご自身の楽器への愛着をさらに深めていただけたのでしたら、製作者としてとても嬉しいです。

日本の猛暑も落ちついてきたとのこと、なによりですが、引き続きご自愛くださいませ。
日本ではサマータイムが話題になっているようですね。
イタリアではサマータイムが普通で、夜の9時近くになっても明るい感じは、夏を満喫するにはやはり良いシステムなのかなという実感です。
引きこもって仕事している製作家にはあまり関係ないのですが、、^^。
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