パーフリング

昨日、とある演奏者の方から、究極のご質問をいただきました^^。

「この線(パーフリングのこと)って、最初に『描く』のですか?」
「い、いえ、、、こ、これはですね、、、溝を掘って、、、、、」

でも、製作者にとって、この質問は嬉しいものです。
描いてあるように綺麗に見えれば、、、、ですね。
内心、ニンマリです。

パーフリング入れでも難しいのはコーナーの部分です。
ピッタリ隙間無く入れるのも簡単ではないですが、それ以上に、先端の部分の向きとか、長さとかが綺麗に整っていることが大事です。

一言で言えば、カッコいいかどうかです。

これも、製作者によって好みが分かれるところなので、絶対的な物はないのですが。
裏表で八箇所、全てパーフェクトにするのは難しいです。

ストラドモデルなので、少し先端が内側を向いています。

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by violino45 | 2006-02-16 18:23 | 製作記 | Comments(10)

Commented by pearl at 2006-02-16 20:05 x
きくちゃん師匠さま!!!!写真を拝見しながら、手に汗をにぎって
しまいました。溝の幅をじーっと見ていると、汗が・・・。
すっごい緊張感ある写真です。。。
Commented by ひで at 2006-02-16 21:05 x
なるほど、溝は一本なのですね。
はめ込む方のパーフリングが綺麗に作れていないと出来ない
仕事ですね。
溝を掘る以外に、事前の作業が大事なようですね。
Commented by 菊田 at 2006-02-17 03:36 x
pearl師匠さま!
そ、そんなに緊張されなくても、、、。
でも、そういわれてみれば、ブラックホールにも見えるし、、(見えない!)
良く見ると、三途の川のような、、、、(死んでどうする!)

ところで、溝の幅は、1.2mmです。
少しは緊張が解けました?(^^)

きくちゃんと呼ばれて、嬉しいような恥ずかしいような、、、。
やっぱり、黄色い着物着て、座布団10枚ですね、
音楽は、当然、たにつちさんのバイオリンで決まりです。
たにつちさーん、あの曲、展開部?も聴きたかったデス。
Commented by 菊田 at 2006-02-17 03:45 x
ひでさん、こんにちは。
いえいえ、このパーフリングは、このように貼りあわせた物を市販していて、私はそれを使ってます。
製作者によっては、自作している人もいらっしゃいますが。
私はせっかちな性格なので、どうしても先を急いでしまうのです。

ちなみに、市販のパーフリングには、ファイバー製の物と、木製の物がありまして、ファイバーの方が曲げやすく、使いやすいですが、私は木製を使っています。
ファイバー製だと、溝が少しでもゆがんでいると、その通りにゆがんで入ってしまうのですが、木製だと、多少のゆがみには負けずに、ラインを維持してくれるからです。
曲げづらいので、注意しないとすぐに折れてしまいますが。
Commented by nobara at 2006-02-17 11:31 x
こんなところに、こんな細工がしてあったなんて〜〜感動です。
さっそく自分の楽器のも、拝んでみます。
フランスの職人さんはどんなかな〜?

それにしても、なにゆえにこんな、血管がぷちっと切れそうなことを考えついたのでしょう??・・・それで三途?(違)

これは音に何か関係しているのですか?(アホなしつもんかも!)
渦巻きは音には関係ないため、すごくいい楽器でもけっこうずさんだったり、でも楽器の美しさが出るところなので、凄くこだわったつくりだったり、、と聞いたことがあるのですが。
Commented by 菊田 at 2006-02-17 15:23 x
nobaraさん、こんにちは。
フランスの楽器は、ストラディバリの影響をすごく受けていますが、ストラディバリのストラディバリらしいところを、より繊細に、エレガントに表現した楽器が多いです。
同じヨーロッパ人でも、微妙に美意識が違うようです。
グッチとシャネルの違い?

そうですねー。パーフリングがなければ、バイオリン製作もだいぶ楽になるのですが、、、誰が発明したのでしょうね?
でも、パーフリングがなかったら、バイオリンの魅力も半減なのですが、、、、、。

たぶん、パーフリングが無くても、良い音の楽器になるような気がします。
パーフリングの重要な役目は、楽器の保護、補強だと思います。
表板は特に割れやすいのですが、万一衝撃が加わったとしても、パーフリングがあることによって、そこで割れが止まってくれるわけですね。

渦巻きも、音には関係ない部分ですが、楽器本体と同じくらい、またはそれ以上に製作者はこだわって作ります。
上達するのに年数がかかる部分なので、製作者のレベルを判断する基準にもされてしまいますから大変です。
綺麗な渦巻きができると、とても嬉しいです^^。
Commented by グーグー at 2006-02-18 19:43 x
こんにちは~
あの1つ質問なのですが、バイオリンって、楽器を見て「この楽器はとても練習してある」とか分かる楽器なのですか?
なんか、ふと思ったので・・・
Commented by 菊田 at 2006-02-18 20:38 x
グーグーさん、こんにちは。
ご質問をありがとうございます。
二つ意味が取れたのですが、、、。

一つは、製作者が、練習を重ねて製作したか分かるかどうか??ですが、それは分かりません。
もともと、楽器製作には、練習という概念が無いような気がします。
経験が浅い時も、浅いなりに、常に真剣勝負で楽器をつくりますので。
それでうまくいかない場合は、技術が未熟な楽器として世に出るわけで、ある意味怖いですが、そうやって成長していくのが職人の世界だと思います。
もうひとつは、演奏の練習の度合いが楽器に残るかどうかという事ですが、それはすぐに分かります^^。
長い間使えば、傷がついたり、徐々に風格のような物が出てきますが、演奏での傷と、乱暴に扱った結果の傷はすぐに見分けがつきます。
弾かれずに古くなった楽器は、なんとなく眠そうで、体中重そうな雰囲気を漂わせていますが、使い込まれて、いつも歌い続けている楽器は、チューニングされたレーシングカーのように、いつでもスタンバイOK!という顔で、ドライバー(演奏者)を待っているように見えます。
久しぶりに会う私の楽器が、そういう顔をしていると、とっても嬉しいのです。
Commented by pearl at 2006-02-19 02:30 x
1.2mmーーーーーですよね。。。ヴァイオリン見てあらためて
緊張感が・・・。ぐぐ。
Commented by 菊田 at 2006-02-19 05:15 x
1.3mmで掘る人もいますけど、、、(^^)、まあ、そんな細かい事は置いておきましょう。
ところでpearlさんは、のれんに腕押し、、、、特訓は必要なさそうですね。
でも、せっかくなので、「相談役」(テクニカル・アドバイザー)としてのポストをご用意させていただきました!よろしくお願いいたします。
委員の皆様、pearl師匠に相談しましょう。(何を?、、ヴィブラートです!)
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