池袋の展示会のご報告です。

5月19日~20日に開催されました、日本バイオリン製作研究会の展示会が終了いたしましたので、写真にてご報告させていただきます。

会場は、池袋にある自由学園明日館講堂、世界三大建築家の一人とされるアメリカのフランク・ロイド・ライトの設計による建物で、国の重要文化財です。
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耐震補強のための工事で閉鎖されていたため、この会場での展示会は3年ぶりとなります。
私自身、製作者としての初めての展示会はこの明日館講堂がスタートでしたので、とても思い出深い場所です。
再び参加することができて、とても嬉しい二日間となりました。
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今回、4台の楽器を展示いたしました。
ヴァイオリン3台と、ビオラ1台です。
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左端は、2017年の5月に製作して、昨年の展示会でも展示したバイオリンですが、一年ぶりにお客様からお借りして、展示させていただきました。
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2台目は、現在、宮地楽器さんにて展示見本として常設されております、2011年のヴァイオリンです。
この数年、弦楽器フェアなどで展示させていただいております、おなじみの楽器です。
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3台目は、さらに遡って、2005年のヴァイオリンです。
2006年から10年間ほど、宮地楽器さんの展示見本楽器でしたので、このヴァイオリンも、展示会などで御試奏いただいた方も多い、おなじみの楽器となっております。
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最後は、2006年のビオラです。
こちらも、弦楽器フェアでは毎年展示させていただいております、41センチのビオラです。
宮地楽器の山本さんの愛器をお借りしました。
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今回も、展示楽器を使用した試奏コンサートが行われました。
ヴァイオリニストは三澤裕美子さん、ピアノ伴奏は大背戸亜紀子さん、無料で聴けるのが信じられないほどの、素晴らしいリサイタルでした。
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初日は2017年のヴァイオリン、二日目は2011年のヴァイオリンを試奏いただきました。
楽器の特色を十分に引き出していただきながらの、素晴らしい演奏をありがとうございました。
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2017年のヴァイオリンは、完成した時から元気に鳴る楽器ではありましたが、1年間、お客様に弾いていただけたことで、さらに軽やかに、伸びのある音色に成長しているように感じ、嬉しかったです。

一方、2011年のヴァイオリンは、製作意図として、骨太な楽器を目指したこともあり、当時は少し鳴りが渋かったのですが、7年を経過して、骨太で落ち着いた音色に加え、華やかさも加わってきたように思えました。

ですが、このあたりの印象は、演奏される方によって大きく違う部分と思いますし、事実、お客様にいただいたご感想は様々で、中には正反対のご意見をいただくこともありました。

こうして、製作者としての判断と、演奏者さんの印象を照らし合わせながら、優れた楽器とはどういうものか、あらためて検証するヒントをいただけることが、展示会に参加する大きな意義と考えています。

雰囲気のある建物で、製作した楽器を演奏していただける、至福の時間となりました。
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展示会は、馴染の友人と再会できる貴重な機会でもあります。
大久保さん(中央)と出会ってから、20年以上の時間が過ぎているのが信じられませんが、お互いに、製作家として生きていられるのは幸せなことだと思います。
左は、大久保さんの製作教室で楽器製作を学ばれた寺島さんで、この展示会にも毎回参加されています。
楽器製作を通じて、人のつながりが広がっていくのも、人生の醍醐味であります。
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私の恩人の一人、松原幸広さんにも楽器を御試奏いただきました。
第1号のヴァイオリンから試奏していただいておりますし、初めてお店で楽器を販売いただいたのも松原さんですので、新作を御試奏いただくのは毎回すごく緊張します。
松原さんのプロフィールはこちらでご覧いただけます。http://beginnings-music.com/profiel/
作曲、アレンジなど、すごいキャリアなのですが、、私の中では、「埠頭を渡る風」の伴奏でヴァイオリンを弾いている方というだけで、恐れ多いです。。
一風堂の「すみれ September Love」の間奏のヴァイオリンも松原さんです^^。
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高校時代の同級生も遊びにきてくれました。
10代の時に一緒だった友人と会うと、気持ちは10代の時に戻るというか、あのころから変わっていないなと思う、不思議な感覚になりました。
二人とも、日本を代表する企業のエンジニアなので、ヴァイオリンを初めて触ったのに、その構造や発音原理について理解して、鋭い質問が飛び出したのはさすがと思いました。
若い時代の自分を知っている友人の存在は貴重ですね。
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そして、今年も、宮地楽器さんから平山彩子さんが応援に来てくれました。
この展示会でお世話になるのも3回目となりました。
いつもながら、すばらしい演奏技術と、穏やかな人柄で、会場の人気者になってました^^。
ありがとうございました。
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最後に、共にクレモナから参加した根本君とともに記念撮影です。
ご来場いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます
またの機会にお目にかかれますことを楽しみにしております。
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by violino45 | 2018-05-22 23:39 | 日記 | Comments(2)

Commented by junjun at 2018-05-23 06:55 x
菊田さん、こんにちは。

池袋での展示会、アップ有難うございます

明日館ホールは、趣あり素晴らしい場所ですね。バイオリン、弦楽器と雰囲気がぴったりでした。

2005年、2011年のバイオリンは 以前と比べて、受ける印象が変わりました。
前に、新しい楽器は 生まれたての男の子が走り回るような感じの音 みたいな表現をされていたと思いますが、今はしっかり 深みがあるように思います。昨年に、池袋での展示会で 少し感じた部分がさらに広がったという印象です。
私には、以前は全く雰囲気が違う音質だと感じた二台は、やはり兄弟なのか
最近は似ているような印象を持ちました。

2017年の楽器の演奏は、若いながらも
おっとりした優美さがありました。
三澤裕美子さん 。素晴らしい演奏でした。

面白いのは 弾かせて頂く私も、
一年間、色々な経験をして、音楽に向き合って 、、そのような中で 菊田さんバイオリンを触ると 自分自身の変化がわかります。

展示会 の お友達や関係者の御紹介も
有難うございます。

会場での、楽しかった時間が
蘇りました。

日本では。お忙しい日々だったと思いますが、くれぐれも お体ご自愛ください。

では、今度は 秋にお目にかかれる事を
心より楽しみにしています。
Commented by 菊田 at 2018-05-23 19:09 x
Junjunさん、こんにちは。
先日はご来場いただき、ありがとうございました。
いつもながら、的確なご感想をいただけて、とても勉強になりました。

製作者にもそれぞれ信念というか、ある意味、思い込みもあって、完成した楽器の音色について、冷静に判断できていない場合も多いので、まずはそれを自覚して、客観的なご意見に耳を傾けることができるかどうかが、製作者として成長するための大事な部分だと思っております。

2011年と2005年の楽器は、本当におっしゃるとおり、音が似てきたような気がしています。
まだまだ変化していくのかもしれませんが、楽器の音というのは、当初の細かい違いは少しずつ打ち消されて、最終的には、製作者の本質的な部分が表面に出てくるのかもしれないですね。

その本質的な部分のレベルを如何に高めていけるか、それは楽器製作に限らず、人としてどう生きていくかが問われる問題でもあると思いますので、残りの人生、まだまだ精進のし甲斐があるなと、あらためて思った二日間でした。

来場者さんのご紹介へのコメントもありがとうございます。
ほんとは、Junjunさんや仲間の皆さんを第一にご紹介したい気持ちが強いのですが、、、諸事情もあってご遠慮しております。

いつも皆様に応援に来ていただけて、とても嬉しく、心強く感じております。

今後ともよろしくお願いいたします。

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