松山での音楽イベントに参加しました。
毎年、11月の後半には松山市にお邪魔して、音楽イベントに参加させていただいておりますが、今年はレクチャー形式の演奏会、大人のための音楽教室【モーツァルトはなぜ良いのか?、なんて良いのか!】と題されたイベントに参加いたしました。
場所は、松山市の中心街にあります、マツヤマ楽器さんの2Fホールです。
最初は、松山市を中心に活躍されているピアニスト、池田慈さんによる、モーツァルトのピアノ曲の解説、そして演奏も聴かせていただきました。
池田さんとは、実は、10年前からの御縁です。
2007年に、チャイコフスキー・コンクールのヴァイオリン製作部門で一位を獲得した時に、諸事情で表彰式と展示会には行けなかったのですが、その時に、モスクワに住む知人に紹介していただいたのがロシア留学中だった池田さんで、池田さんの友人が写真に詳しいとのことで、展示会の様子を撮影していただいたのですが、その時にはまだ面識もありませんでした。
その後、諸事情で楽器がクレモナに戻ってきてしまい、2009年に、ようやくコンクール事務局に楽器を返還することになり、高橋明さんとモスクワに渡ったのですが、楽器が無事返還できて、ホッとして、モスクワ市内の「うどん屋」に入った時に、偶然、その場にいらっしゃったのが池田さんだったのです。
それがご縁で、翌年にはクレモナに来訪されたりして、親交が続いていたのですが、ロシア留学が終わって松山を中心に活動を開始されていたのは存じていましたが、池田さんが、この会の主催をされている西村真也さんと出会われて、このようなイベントでご一緒することになったのはまったく偶然の流れでしたので、御縁の不思議さを感じております。
ですが、御縁があったのにもかかわらず、今まで、ピアノの生演奏を聴かせていただいたことがなかったので、今回、初めて間近で聴くことができて、嬉しかったです。
モーツァルトのピアノソナタ、素晴らしい演奏でした。
続いて、松山で英語教師をされている長岡アーティさんによる講演でした。
非常に幅広く深い知識をお持ちの長岡さんが、モーツァルトの魅力を、CDによる音楽再生を交えながらじっくりと説明されて、私自身もとても勉強になる時間でした。
腕に抱えておられるのは本物の猫ちゃんではなく、今は他界された愛猫ピクシーを模したぬいぐるみなのですが、長岡さんによると、ピクシーはとても頭の良い猫だったため、教授となって蘇ったとのことです。
今回の講演は、ピクシー教授と長岡さんの掛け合いで、楽しく進行されました。
最後は、主催者であり、松山モーツァルト会会長である西村真也さんと、御子息の壮さんによるヴァイオリン・ソナタ演奏、そして、モーツァルトの音楽の魅力を解説いただきました。
表題の、【モーツァルトはなぜ良いのか?、なんて良いのか!】というテーマに向けて、実演を挟みながらの解説は、とても興味深い内容でした。
演奏していただいたのは、2009年に私が製作したヴァイオリンです。
今回、ガット弦(オリーブ)が張られていましたが、メリハリがあって深みのある音色で、モーツァルトの演奏に合っていると感じました。
今回、私もイベントに参加させていただきましたが、モーツァルトについて語れる知識も話術もありませんので、モーツァルトの時代にどのような楽器が使われていたのかを、バロック時代のヴァイオリンを使って実演できないかと思い、宮地楽器の山本さんに相談したところ、バロック・バイオリンの新作を貸していただけることになりました。
私の拙い説明では、バロックバイオリンを上手くご紹介できたかどうか怪しいところですが、実物をご覧いただけたことで、また、壮さんに少し弾いていただけて、当時の音色をお客様にも感じていただけたのではないかと思います。
山本さん、ご協力いただき、ありがとうございました。
ちなみに、このバロックバイオリンを製作したのは、クレモナ在住の金子祐丈さんなのですが、なんと、出身は松山市とのことです。
今回のイベントは、いろいろな御縁を感じる場となりました。
あらためて、お世話になりました皆様に御礼申し上げます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
by violino45 | 2017-11-19 19:15 | 日記 | Comments(4)
松山での演奏会のアップ有難うございます。
今回はレクチャー形式とのこと、
内容も楽器演奏も、興味深いです。
長岡さんとピクシー教授、池田さんのピアノ
西村さんの演奏、文字を追うだけで、ワクワクしました。
金子さんのバロックバイオリンは、演奏されたのですか?楽器演奏とトークで楽しいコンサートだったと伝わってきました!
そして、池田慈さんとのエピソード、人とのご縁
というもには不思議さを感じました。
一生懸命に、目標を持って生きていくと
同じ意識を持つ仲間として、人と人との巡り合いがあるものなんですね。
菊田さんの周りには、沢山 素敵なお仲間さんが
いらっしゃるのを拝見して、
私も 頑張っていこうと、改めて思いました。
日本での滞在はお忙しいと存じます。
また、秋から冬に向かう時期、
体調を崩されないように、呉々も
ご自愛くださいませ。
益々のご活躍を心より、お祈りしています。
今回のレクチャーコンサート、3人の講師の皆さんそれぞれの切り口でモーツァルトを説明されて、私自身もとても勉強になる時間となりました。
ブログでその内容をお伝えするのは難しいのですが、写真で少しでも会場の雰囲気を感じていただけたのでしたら嬉しいです。
金子さんのバロックバイオリンは、西村壮さんにモーツァルトのメヌエットを少し演奏いただきました。
バロック時代~モーツァルト時代以降にかけて、ヴァイオリンがどのように改良されて今日に至っているのか、当時の音色をお客様にお伝えできたのではないかと思います。
人とのつながり、御縁は、ほんとうに不思議な偶然を感じる時もありますし、Junjunさんのおっしゃるとおり、自分自身が頑張っていくことで、引きつけられる出会いもあるのだと思います。
私自身、御縁に引き寄せられてJunjunさんに出会うことができたことは、とても光栄に感じております。
ここに来て、ほんとうに寒さが厳しくなってきましたね。
まだまだ師走には日がありますが、年末年始に向けて、お体にはお気をつけてお過ごしくださいませ。
毎年恒例でも趣向を変えられているのですね。
池田さんとのご縁は、縁は異なもの味なもの・・の実例ですね!
日本も寒いです!ご自愛ください~!
コメントありがとうございました。
今回は音をお伝えできず、すみませんです。
池田さんとの御縁は、偶然では片付けられない、本当に不思議なものを感じます。
あの時に、うどんを食べようと思わなければ、モスクワで出会っていなかったと思うと、人生での出会いというのは、意外と小さな選択に左右されているものかもしれないですね。
16年前の、たにつちさんとの出会い、そしてその後の御縁の広がりも、私の人生の中でかけがえのないものとなっております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
これから年末に向けて、寒さが厳しくなりますね~、お風邪などには気を付けてお過ごしくださいませ。。