弦楽器フェアに向けての試奏会 & 新作楽器の紹介動画
あらためて、宮地楽器さんの特設サイトをご紹介させていただきます。
弦楽器フェアの詳しい説明、そして、参加する製作者5人のプロフィール、半生などが分かりやすく紹介されていますので、ぜひご覧下さい。
http://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/2016.php
さて、宮地楽器ブースにクレモナから参加する4名(菊田、高橋、百瀬、西村)の、展示作品が仕上がってきましたので、各自持ち寄り、試奏、意見交換をする会を開きました。
参加者は、
〈後列〉、百瀬裕明さん、高橋明さん、菊田、根本和音さん。
〈前列〉、西村翔太郎さん、輪野光星さん、吉田朗子さんです。
輪野さんには試奏係とともに、私の楽器の録音もお願いしました。
試奏の前に、とりあえず楽器を見ながら雑談が始まってしまうのが、製作者同士の集まりです。
楽器を手に、こうして意見交換をすることは、若い製作者にとって、よい勉強の機会になることはもちろんですが、私たち中堅?(気持ちは若手)にとっても、常に新しい発見のある、とても貴重な時間になります。
皆さん真剣です。
なかなか終わりません。
やっと、試奏会となります。
こうした試奏会では、皆、それぞれの楽器の音を聴き取って、自分の楽器との違いを感じて、安心したり、危機感を持ったりという時間になりますが、言葉少なに集中することが大切だと、個人的には思っています。
その音の違いが、その場の調整で改善できるものだったり、削り方を変えるべきものだったり、材料の選択まで遡って考えるべきものだったり、いろいろですが、言葉では説明できないことがほとんどですので、まずは、集中して音の違いを聴き取り、記憶して、次の楽器製作へのヒントとすることが大切だと思います。
もちろん、アドバイスを貰うことも重要ですし、意見交換することで、1人で作業しているだけでは気が付けない問題点を再発見できたりするのが、試奏会の良い所だと思います。
明さんにも弾いていただきました。
なかなか、こうして皆で揃う機会は少ないですが、老若男女関係なく、皆で切磋琢磨しながら、良い楽器を生み出す努力をしています。
ぜひ、弦楽器フェアでは、私達の楽器を御試奏いただければ嬉しいです。
さて、試奏会に先立って、輪野さんに私のヴァイオリン2台を演奏いただきましたので、動画にてご紹介いたします。
1台目は、つい先日、ホワイトでご紹介しましたヴァイオリンですが、記憶が新しいうちにということで、まずこの楽器をご紹介します。
曲は、前回と同じ、パラディス作曲の、シチリアーノです。
いつも、楽器が完成してから録音まで、十分な時間を取れないのですが、今回も、弦を張った翌日の録音となってしまい、楽器が十分に馴染んでいるとは言えない状態でしたが、とりあえず、元気に鳴ってくれたので安心していますし、こうして、生まれたての状態の音を記録しておくことは、後々、貴重な音源になるのではと思っております。
もう一台の楽器は、9月に、モンドムジカ前にホワイトでご紹介した楽器です。
こちらも、同じタイミングで完成しましたので、弦を張って1日目の状態です。
輪野さん、いつもありがとうございます。
今年はたくさん楽器を弾いていただきました。
来年も、よろしくお願いします。
さて、長い記事になりましたが、今回動画でアップしました楽器の写真をご紹介します。
まず、1台目となります。
続いて、2台目の楽器です。
長文ご覧いただき、ありがとうございました。
楽器と共に、弦楽器フェアでお目にかかれますのを楽しみにしております。
by violino45 | 2016-10-26 13:23 | 製作記 | Comments(0)