アマティモデル、ホワイトでの完成。
前回のアップから時間が過ぎてしまいましたが、アマティモデルがホワイトで完成しましたので、ご紹介させていただきます。
ストラドモデルよりも、全体に丸い印象の楽器です。
裏板は特徴のある柔らかい虎杢の1枚板です。
アマティモデルのクラシカルな雰囲気に合っているように感じます。
エフは、アマティモデルの特徴がよく出る部分です。
楽器全体の印象と同じく、エフも丸く、横方向の動きが大きいのが特徴です。
これは、ストラドモデルのエフです。
私のストラドモデルのエフは、ラザーリ師匠のスタイルを受け継いで、アマティ風のデザインなのですが、それでも、本家のアマティに比べると、縦方向の動きが強いことが分かります。
これはガルネリモデル、カノン砲のエフです。
さらに縦方向の動きが過激な、力強いエフですね。
コーナー部分の仕上げは、ストラドに比べて、全体的に小ぶりに仕上げることで、アマティモデルの雰囲気が出しやすいと思います。
ウズマキは、ストラドに比べると少し小さく、華奢な印象ですが、小さいストラドではなく、アマティに見えるウズマキにしたいところです。
ですが、なかなか難しいです。
一目でアマティに見えるウズマキにするためには、その印象とは逆に、かなり大胆に削る必要がある気がするのですが、どうしても、そこまで思い切れないのでした。
きれいには仕上がりましたが、、、アマティと言えるかどうか、少し疑心暗鬼なウズマキとなりました。
途中で、博物館で本物を見たりして、研究したのですが、、まだまだ修行が必要なようです。
さて、アマティとは関係ない画像ですが、、、
最近、近所のスーパーで買い物をすると、おまけにくれる、スターウォーズキャラの起き上がりこぼしです。
私自身、最初の三部作以降は映画を見ていない、、中途半端なファンなので、特に感慨は無いのですが、でも、このグッズはなかなかの完成度で、気に入っています。
特に、最初の数個でヨーダをゲットできたのは幸運でした。
実は、ミケにゃんの我が家での別名は、ヨーダなのでした、、、。
by violino45 | 2016-02-12 15:11 | 製作記 | Comments(4)
何回も見比べていただき、ありがとうございました^^。
そうですね~、超マニアックな世界だと思います。
今回はエフでしたが、ウズマキをはじめ、ヴァイオリンのいろいろな部分が同じような感じで、製作者が集まると、何時間も話が尽きないです。
私の場合、、この違いを分かるようになる勉強をするために、会社を辞めてクレモナに来てしまったようなものなのですが、、まだまだ、その道は長いという気がしています。
気がつけば、2月半ばになりました。早いです。^_^
アマティモデル ホワイトバイオリンのアップ
有難うございます。いつも思うのですが、出来上がりは勿論、ホワイトの時の楽器って 独特な魅力がありますね。柔らかい優しい感じを受けます。
また今回はエフの解説と実際のものをあげてくださいまして有難うございます!
こうして並べてみると とてもわかりやすいです。
普段はその変化がわからなくて、可能なら
写真に起こして 重ねてみたい、、位。
何が違うのか よくわからなかったので、、、、。
スターウオーズ、実は私 あまり詳しくないのですが、 、、
ヨーダって、日本人の 依田さん って方がモデルと聞きました。監督が 黒澤明監督に影響をうけて
日本びいきでいたからとか、、
ミケニャンみて、、、依田さん、、と
心の中でつぶやいてしまいました。。。
暦の上では、春の始まりが来ましたが
まだまだ寒い日が続きます。
呉々も お身体御自愛くださいませ。
ホワイトヴァイオリンは、数日間しかこの世に存在しないこともあって、製作者としても愛しい存在です。
正直、無垢な美しさを、このまま残しておきたいという欲求も感じますが、でも、楽器として誕生させることが、やはり製作者の最上の喜びなので、いつも、独特な感情とともに、ニス塗りを始めます。。
でも、こうして写真に残すことで、永遠にホワイトの状態を覚えておけますし、読者の皆様にもご覧いただけて、嬉しいです。
エフの世界は、無限にモデルがありますし、同じモデルでも製作者によって個性が大きく違いますので、ぜひ、展示会などではじっくりと観察していただけると嬉しいです。
ヨーダ、、そうでしたか~、、依田さんがモデルだったという話、とても面白いですね。。
我が家のヨーダも、イタリアで生まれたのに、日本人と生活することになってしまい、しかも、ミケというベタな名前になってしまいましたが、、それでも、何か達観した表情で日々を暮らしています。
ミケにゃんに限らず、人間を鳴き声ひとつで動かすあたり、猫族はみな、フォースを身に付けているのかもしれませんね。。
春の訪れはしばらく先になりそうですね。
お風邪などにはお気をつけてお過ごしください。