イタリア弦楽器製作家協会 (ALI) の展示会
大阪の展示会は大変盛り上がったようでしたが、クレモナでも、ひっそりと盛り上がっております。。
イタリア弦楽器製作家協会(ALI)の展示会は、毎年、秋に行われておりますが、今年は、春のこの時期にも開催されております。 (会場:Teatro Filo drammatici)
秋の展示会よりは規模は小さめですが、ALIのメンバーの作品を一堂に見ることができます。
私は、残念ながら、最新作を展示することはできませんでしたので、先日の動画でご紹介しました2005年のヴァイオリンを展示いたしました。
ウズマキは、こちらです。
今回は、高橋明さんの最新作↓と並んでの展示となりました。
ほとんど同じ時期にクレモナに渡り、ライバルとして、友人として、また工房での同僚として、お互いに切磋琢磨してきた結果、揃ってこういう場に参加できているのは本当に嬉しいことだと思います。
師匠であるラザーリ工房での兄弟弟子、メンタ君との記念写真です。
メンタ君の楽器は、こちらです。
ALIの責任者である、シメオネ・モラッシーさんの楽器も、もちろん展示されています。
さすがに雰囲気ありますね。。
マルコ・オジオさんも、いつもどおり、綺麗な楽器を展示していました。
巨匠ステファーノ・コニアさんの楽器の存在感もすごいです。
高橋さん、学校時代での恩師のマエストロ・ヴォルティーニさんに楽器を見せながら、緊張している様子です。
製作家が数人集まると、いつも、音を出しながらの楽器談義になりますが、とても貴重な情報交換の機会です。
4月19日の日曜日まで開催中です、クレモナにお越しの際は^^、ぜひお立ち寄りくださいませ。。
by violino45 | 2015-04-17 05:14 | お知らせ | Comments(2)
ALIの展示会の様子をアップして 下さいまして有難うございます。
雰囲気のある会場に、並んだ楽器たち。その場所の空気感が伝わってきました。
素敵な楽器が並ぶ中で、菊田さんと高橋さんのバイオリンが展示されてる様は、やはり凄いすごいです。
他の製作家のは方の作品を見たり、師匠に楽器をチェックしてもらう事が出来るのは素晴らしいです。
ブログを拝見していると、製作家さん達の楽器にかける気持ちが伝わります。だから何かの縁で私の手元に来てくれた楽器を大切にして
音楽を楽しんで行きたいと感じました。
遠く離れたクレモナでの展示会、、、少しでも雰囲気を楽しんでいただければ嬉しいです。
2005年のヴァイオリン、誕生した当時は、まさか10年後にこうして展示されることになるとは思っておりませんでしたので、私も感慨深いですし、ヴァイオリン君も戸惑いながらも嬉しそうしている様に感じました。
こういう展示会の場では、普段交流の無い、別の流派^^の製作者さんと情報交換できるのも、楽しく貴重な経験になります。
今は名器となっているモダンやオールドの楽器の製作者たちも、当時は、仲間やライバル達と、いろいろ情報交換しながら、良い楽器を生み出すために切磋琢磨していたのだと思いを馳せつつ、日本人としてクレモナでヴァイオリンを作り続けている不思議さも、あらためて思い起こした展示会となりました。
Junjunさんの楽器の作者さんにも、きっと、強力なライバルが存在したことでしょうね。
楽器にまつわる、そんな歴史も含めて、演奏を楽しんでくださいませ。