ひさびさの製作記、、
モンドムジカの後、急激に気温が低下したこともありまして、みごとに風邪をひいてしまいまして、絶不調の数日を過ごしております。
これくらいで風邪をひいてしまうのは、やはり、日頃の鍛錬が足りないせいですね。。
長らく間が空いてしまいましたが、製作記を更新させていただきます。
最近、ビオラ&バイオリンで1セットのような製作記になっておりましたが、、今回も、そんな感じです。
ビオラは、エフを開けました。
初めての42センチビオラなので、エフも初めてのモデルになるのですが、どうしても、今までのバイオリンと同じような印象になるように自動修正してしまうようです。
でも、多少は違う雰囲気にはなっていると思います。
さて、ウズマキの作業です。
ウズマキのモデルは、41センチのものをそのまま使います。
ネックの長さは、5ミリほど長くなります。
モデル通りに切り出したところで、正確に中心線を書いて、左右対称になるようにデザインしていきます。
のこぎりで切り出した後、ミニカンナでペグボックスの形を整えます。
1週目のウズマキが終わったところです。
2週目をのこぎりでおおまかに切り出します。
とりあえず、ウズマキの完成です。(飛ばしすぎですね、、すみません)
後頭部を削り出します。
あごの下も、ノミで削り出します。
この作業、「耳をすませば」で、セイジ君がバイオリンを作る場面でやっていた作業ですね。
セイジ君は、簡単そうに削っていますが、、、実際は、あんなに軽くは削れないのです、、、。
さて、バイオリンですが、ネックをボディに仕込んだ後の、ボタン部分についてご紹介します。
ネックを仕込んだ直後は、こうなっています。
まずは、おおまかに、ノミで削っていきます。
そして、ナイフを使って、ヒール部分とネック部分をつなげていきます。
この作業、バイオリン製作の中で、怪我をしやすい作業部門の上位に入ると思います。
大まかに形ができあがったら、ヤスリで整えていきます。
最後に、スクレーパーやサンドペーパーなども使って、仕上げます。
この部分、ハイポジションを演奏する時に親指が乗る大切な箇所ですので、サイズなどは厳密に仕上げますが、バイオリン製作の常として、見た目の美しさも重要なポイントになってきます。
さて、シマにゃんもご無沙汰していますが、実は、最近、受難が続いております。
3月に保護した時には完全に塞がっていた耳ですが、その後、抗生物質やポリープの切除などでかなり回復していたのですが、全快していたわけではなくて、毎日、耳への2回ずつの投薬が日課になっていました。
夏の間は、それでも調子が良かったのですが、少し寒くなってきたら、薬では追いつかないほどに、耳の状態が悪くなってきましたので、ふたたび、獣医さんにお世話になることになりました。
獣医さんと相談した結果、全身麻酔をかけて、ポリープを取り切ったほうが良いということになり、シマにゃん、一日入院することになりました。
入院とは言っても、朝預けて、夕方引き取りに行ったのですが、まだ麻酔が完全に覚めていなくて、フラフラのシマにゃん、、、一日、心細い思いをさせてごめんね。
獣医さんによると、ほぼすべてのポリープを取ったそうですが、完全とはいかないらしく、また再発する可能性が高いとのことでした。
どうやら、この病気とは長いつきあいになりそうな感じです。
でも、悪性のものではないようなので、一安心ではありました。
これは、モンドムジカの前に、楽器の調整中のところに、飛び乗ってきたところ。
そして、チェロケースの、一番不安定なところが、なぜかお気に入りなシマにゃん。
工房の屋上に、いつのまにか高橋明君の食虫植物園ができているのですが、、、
その一角でネコ草を育てて、シマにゃんにプレゼントしてくれました。
明さん、ありがとにゃ!
そして、最後に、昨日病院から戻ってきたシマにゃんです。
疲れ果てて、一日中寝ていました。
いままでで、最も丸い寝姿です。
by violino45 | 2011-10-14 07:34 | 製作記 | Comments(14)
製作記より、しまにゃん情報より衝撃の事実(笑)
うちのはるにゃんは少し涼しくなってきたので、最近ではひざの上に上がってヒトの腕を抱え込んで「だっこにゃん」の態勢です。
弦楽器フェアまで、もう半月なのでブログUPはないかなーと思いきやチェケらすると、新しいUPが、、、!やったー!
と言うのも、菊田さんのブログって見てると何だかすっごく優しい穏やかな気持ちになれるんです。(変なファンですいません)
有り難うございます!(こんな事言って負担には感じられてないでくださいね。)しかし、体調崩されているとの事早く良くなるようお祈り致します。
Vaとvnの差って大きさ以外よくわからない私の様なモノでも、ブログを拝見してからウズマキやネックの美しさを再発見出来て、そして製作者の方がこうした気持ちで弾き手の事を考えて作られているんだ、等 改めて楽器の魅力が感じられて感謝です。ミニカンナさんも小さいのに頑張っていて可愛いです。
シマにゃん、ポリープが悪性でないのは何よりですが、小さい身体でのオペ頑張ったんでしょうね。早く落ち着くと良いですね。
日本からもシマにゃんファンが応援してますよー。
そうなんです、菊田工房の、、というよりも、私と明さんの共同工房の屋上では、現在、亜熱帯空間が広がりつつあるのです。
明さんがウツボカズラに飲み込まれないかが、心配ではあるのですが、、、、。
そうですか~、はるにゃん、だっこにゃん、いいですね~。
シマにゃんは、怖い場所に置き去りにされた恨みが大きいようで、、、さらによそよそしくなってしまいました。
信頼関係を築く道のりは、さらに遠くなりましたが、でも、まずは体が元気になって欲しいですので、嫌われるのを覚悟で、薬を飲ませますです。。
そうなんです~、あと半月で弦楽器フェアなんですよね。。
体調を崩している場合ではないですよね。。
直前まで、可能な限りブログをアップしますので、、ぜひご覧くださいね。
ブログをご覧になって、穏やかな気持ちになっていただけるのは、すごく嬉しいです。
これからも、よろしくお願いいたします。
シマにゃん、今までもかなり痛い思いをしてきましたが、、今回は、全身麻酔でのオペということで、痛みは少なかったと思いますが、長時間ほんとうに大変だったと思います。
私たちの気持ちが伝わっていれば良いのですが、、、。
日本からのエール、ありがとうございます。
シマにゃんにもしっかりと伝えますね。。
そして、さらに衝撃の事実! ウツボカズラちゃんのために温室を購入! これで、亜熱帯のウツボカズラも安心です。
菊田さんのシマにゃんへの愛情に負けないくらいの愛情を食虫植物にそそいでおります・・・が、少し悲しい・・・!(泣)
日本帰国に向けて、菊田さんよりも忙しいはずの私ですが、実は暇なのかも!?
ちなみに、日本帰国直前には、シマにゃんへのネコ草第2弾が待っていますよん。
なんと!? ついに温室を導入されたのですね~?
というか、、自分の工房の屋上のことなのに、、、なぜ、ブログコメントで報告を受けるまで知らないのか、、、。。
おそるべし、亜熱帯4次元空間~。。
でもこれで、暗く寒いクレモナの冬も、ウツボカズラちゃんは乗り越えられることでしょう。
ウツボカズラちゃんも、明さんの愛情を分かっていると思いますヨ、シマにゃん以上に、、;_;。
ネコ草第2弾、ありがとうございます。
シマにゃんもよろこんでおります。
ネコ草にすりすりしているシマにゃん、かわいすぎます。
それにしても、ヴァイオリン製作者は、猫に食虫植物・・・やはりオタク系でしょうか・・・。
はい、、シマにゃん、危ないものが分かるようで、不思議と、尖ったものには近づかないみたいです。
でも、さすがに、飛び乗ったところに刃物があっては危ないですので、放置はしないようにはしていますが、、。
楽器の仕上げの時は、毛布を使いますので、、それがお気に入りのようですね。
でも、シマにゃん、、弓の上に座っているのですが、、。
そうですね~、ネコは関係あるかどうかは分かりませんが、、バイオリン製作者は間違いなく、オタク系、、というか、マニア系だと思います。
ブログにはまだまだ書いてませんが、、(書けない?)、マニアが喜ぶマニアックネタが、他にもいろいろありますよね、、明君?
ネックの写真、私にはタイムリーな写真でした。ありがとうございます! 現在ネックを作っているので。。。 色々な角度の写真があるので何とか真似ようと努力してます。初号機よりはいい感じです。あっ、もちろん、プロと比較できるレベルではないですよ。
材料に埋もれることを計画していたのですが、弦楽器フェアは残念ながら行けそうに無いです。来年のお楽しみにしたいと思います。
お風邪をひかれたとのこと。どうぞお気をつけください。
それでは失礼します。
同じようなタイミングでスクロールを作業されているのですね。
あまり詳しくはご紹介できませんでしたが、少しでも参考になりましたら、私も嬉しいです。
弦楽器フェアではお会い出来ず、残念です。
来年、また楽しみにしております。
日本も、寒暖の差が大きい気候のようですね。
風邪などにはお気をつけてお過ごしくださいませ。
ポリープのできやすい体質なのかもですね。小さい体に気の毒…。
これで、しばらくは病院とおさらばできるといいのですが。
シマにゃん、菊田さんご夫婦に出会え、愛情にたっぷり包まれて
ラッキーにゃんだなあ、とつくづく思います。
高橋さんの猫草わさわさと茂って見事ですね!
猫草は思いつかなかったです。うちの猫たちは庭で勝手に
雑草をかじってますので。
ここ数日でぐ~んと寒くなりました。くれぐれもご自愛のほどを。
そうなんです、、獣医さんの話では、以前、耳に何かの問題をかかえる出来事があって、その後、ポリープができやすい耳になってしまったようなのです。
麻酔から覚めて2~3日は、フラフラしていましたが、今は普通に元気になりました。
でも、この数日の寒さは堪えますね、、、ネコにも人間にも。。
ねるさんも、お風邪にはお気をつけて。。