カテドラル、その後と、ニス、その後。。

早いもので、もう3月ですね。
いろいろ慌ただしく、、一日が過ぎ去るのがとても速くて、、、ブログを更新する余裕も無く、失礼しております。
カテドラルも、だいぶ製作が進みましたので、少しまとめてご紹介します。

今回の裏板は、カテドラルのオリジナルに合わせて、一枚板です。
これは、カンナで平面出しをしているところですが、木材の樹皮がそのまま残っていますね。
d0047461_711508.jpg

何百年も生きてきた木の尊厳のようなものも感じて、決して無駄にならないよう、良い楽器を作りたいと思う瞬間です。
それにしても、樹皮のギリギリの所まで使わないと、サイズ的に一枚板にはならないです。
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前回製作した横板の形に合わせて、裏板にデザインします。
d0047461_7181672.jpg

横板から2ミリ強のところにラインを引いていきます。
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デザインされた裏板です。
これで、型を製作してから初めて、バイオリンの全体像が見えたことになります。
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ラインに合わせて切り抜き、丸のみで荒削りします。
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ヤスリを使って、バイオリンのアウトラインを仕上げていきます。
d0047461_7233478.jpg

この作業は、バイオリン製作の序盤の山場となります。
この時点で、バイオリンを正面から見たシルエットは確定してしまって、後から修正はできないからです。
全体的には、まだまだ荒削りの段階のように見えますが、、実際は、最終仕上げをしていることになります。
アウトラインが完成した裏板と表板です。
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パーフリングは、横板と同じ要領で曲げていきますが、カーブの緩い部分は、曲げずに、弾力性を利用して溝に納めていきます。
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コーナーの部分は、美観を左右する重要なところですので、慎重に仕上げます。
よく、技術レベルを見るために、隙間が開いていないかどうかをチェックする方がいらっしゃいますが、私は、この部分は、隙間が開くかどうかよりも、美しい形に納まっているかどうかを優先しています。
もちろん、隙間が無い方が良いのは当然ですが、、、、でも、もし、隙間を無くすために全体の形が崩れてしまうような状況になった場合、迷わずに、全体の形を優先します。
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でも、、形を優先しても、、なかなか良い形にはならないのがこの部分で、、、
まだまだ勉強が必要だと感じています。
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パーフリングが入った時点で、バイオリンのボディの平面系はほぼ仕上がったことになります。
これから、アーチ、そして厚みだしの、立体系の仕事に入ります。
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ニスは、かなり色が付いてきて、そろそろ、終盤です。
このころになると、ムラとの戦いは一段落してきますが、もっと重大な、色の濃さの決定の段階になります。
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薄すぎず、濃すぎず、、、ちょうど良い色合いを毎回追求するのですが、、なかなか思うようには行かないです。
これで最後の一回と思って塗ってみても、思ったような色の濃さにならなかったり、思った以上に濃すぎてしまったり、、。
あと、夜にはちょうど良いと思っていても、翌朝見ると、すごく薄く見えたり、、、そういうことが頻繁におこります。
そんな時に、あわてて塗ると、逆に濃すぎる状態になったりしますので、要注意です。
私は目の専門家ではないのでよく分からないのですが、おそらく、目の瞳孔の開き具合で、ニスの色合いが違って見えてくるのではと想像しています。
もちろん、光の具合でも色の濃さや色合いは違ってきますので、いろいろなライト、そしてもちろん太陽光でも確認します。

さて、上の写真の、奥の方に、妙なものが見えますね。。
これです。
d0047461_8125535.jpg

はい、クッピーラムネに続いて、大久保さんに送っていただいた、駄菓子屋さんネタです。
私が子供の頃は、、忍者のデザインで、忍法で煙を出すような感じのおもちゃでしたが、、、いつから、妖怪けむりになったのでしょうね、、、。
d0047461_8145312.jpg

なかなか奇怪なデザインが、良いですね。
試してみましたが、かなり盛大に煙が出ます。
昔のは、ここまでは出なかったように思いつつ、、40年前の記憶は曖昧ですからね、、、。
でも、実際、いろいろ改良はされているのだと思います。
でも、写真に撮ろうとすると、、これがなかなか難しいです。
こんな感じ↓ですが、、実際はもっと盛大に出ています。
d0047461_8183819.jpg

これ、、自分も子供の頃は好きでしたが、、、今の子供達にも受けるでしょうね。。。
by violino45 | 2011-03-07 08:19 | 製作記 | Comments(8)
Commented by りんめいママ at 2011-03-07 14:08 x
私が、受けました!けむりに!どうなんているんですか???

私は、キルトを少しやっているのですが、布を切るのは苦手です。(縫うのも得意ではありませんが)一枚板は、樹皮ぎりぎりところまで使うんですね。何百年ものの木を使うなんて、素晴らしいですね。
Commented by エクレア at 2011-03-07 22:12 x
カテドラルモデルの裏板、きれいな一枚板ですね。
どことなく、木目からカテドラルの雰囲気を感じるような気もします。
ちょっと気が早いですが、ニスを塗られたあとどんな雰囲気になるのか、今から楽しみです。
パーフリングも素敵ですね。
ストラドモデルということで、他のモデルと意識して変えているところなどあるのでしょうか。
グァルネリモデルとは、Cの雰囲気もだいぶ違うので。

駄菓子屋のけむり、私も小さいころ遊んだ記憶があります。
おけいこの帰り道に駄菓子屋さんがあって、帰りに寄り道をして買って遊んだ記憶がうっすらと。
今でも手に入るものなんですね。
Commented by 菊田 at 2011-03-08 08:08 x
りんめいママさん、こんにちは。
けむりにウケていただき、ありがとうございます。
実はこれ、紙にロウのようなモノが塗ってありまして、それを指先に少しつけて、2本の指をつけたり離したりすると、そこから煙が立ちのぼる、、、という具合です。

でも、煙とは言っても、火が付くわけではないので、、安全ですので、ぜひ、いつかゲットして試してみてくださいませ。。

キルトって、体験したことはありませんが、根気が要る作業のように想像いたします。
布のように、自由に形が変わる素材を上手く扱える人はすごいなと思います。
バイオリンは、幸い、固い木材でできていて、良かったです。

バイオリンの材料は、表板も、裏板も、平均すると、年輪が1ミリぐらいの幅で並んでいるのですが、一枚板の場合、バイオリンの幅は20センチ程度ですので、それだけでも200本の年輪、つまり、200年以上の樹齢ということになります。
気が遠くなる時間ですね。
Commented by 菊田 at 2011-03-08 08:32 x
エクレアさん、こんにちは。
私自身、一枚板は、なかなか手持ちの材料も少ないのですが、その中で、カテドラルの一枚板にできるだけ近い模様のものを選びました。
私も、ニスを塗ったらどんな雰囲気になるのか、、楽しみにしています。

ストラドのパーフリングは、Cの先端部分が上下とも微妙に内側に向かうようにカーブしていて、それが、大きな特徴になっています。
もちろん、アマティやガルネリなど、この時代のクレモナ派の楽器も多かれ少なかれ同じ傾向にあるのですが、ストラドは、この様式を完璧な技術と美意識で完成させています。

私自身、楽器製作を開始して14年になりますが、、表裏合わせて8カ所の、この部分がすべて納得のいく仕上げになったことはいままでに無かったほど、この部分は微妙な感覚が要求される気がしています。

これほど造形を整えるのが難しい箇所ですので、、多少隙間が空いても、形の美しさを優先させたくなってくるというわけです。

エクレアさんは煙の経験者ですね。。
こういう、怪しげなグッズは、なんとも言えない魅力がありましたよね。
かんしゃく玉、、とかって、今は危険物とかで禁止されているのでしょうかね、、、。
Commented by エクレア at 2011-03-08 18:12 x
かんしゃ玉というと、表面にラメっぽいコーティングがされていて、圧力を加える(投げつけたり)と、「パーン!」という音をたてて破裂するアレですよね。
Y字のプラスチックのフレームにゴムを張ったカタパルト的なおもちゃで飛ばしたりして遊んだ記憶があります。

近所にあった駄菓子屋もなくなっていたりして、おけいこ帰りに寄っていた駄菓子屋も今はどうなっているのか・・・。
でもそういうなつかしグッズが今でも手に入るお店もあるんでしょうね。
Commented by 菊田 at 2011-03-09 03:52 x
エクレアさん、こんにちは。
そうなんです、中に少量の火薬と、重りになる金属などが入っていて、爆発力はたいしたことはないのですが、その音は、かなり大きかったですね。

おそらく、火薬の量は、誕生日などで使う、クラッカーと同じくらいなのでしょうが。

当時、駐車場の壁などにぶつけて遊んでいると、必ず近所の人に叱られたものですが、その内容は、「危険だからやめなさい」ではなくて、「うるさいから他の場所でやれ」という感じだった記憶があります。
昭和という感じですね。

送っていただいた大久保さんがどこで駄菓子屋グッズを手に入れていらっしゃるのかは謎ですが、、、子供達のコミュニケーションの場でもある駄菓子屋は、これからも存在していって欲しいと思ってしまいます。

Commented by shige at 2011-03-11 22:30 x
菊田さん、こんにちは。ご無沙汰してます。

早速ですが大きな地震が有ったので一応私の無事を連絡しておきたいと思います。私の人生でも最大の揺れでした。幸い仕事場は大丈夫でした。

最近は修理が忙しく税金の申告もやらなければいけなかったりと楽器を製作してる余裕がありません。仕事があるだけ有り難いと思って頑張ってます。
以上、近況報告でした。また時々遊びにきま~す。

では、また。
Commented by 菊田 at 2011-03-12 05:32 x
shigeさん、こんにちは。
こちらこそ、ご無沙汰しています。

ご無事のお知らせをありがとうございます。
お怪我などがなく、また、仕事場も無事とのことで、なによりでした。
関東も、相当大規模な揺れだったと伺っておりますが、震源地での被害の大きさを知るにつれ、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈りしております。
また、余震などにもくれぐれもご注意ください。

修理のお仕事と、確定申告でお忙しいとのこと、、なによりです。
余裕ができましたら、ぜひまた新作楽器を製作してくださいませ。
更新もままならないブログですが、またお気軽に遊びにきてくださいね。
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