イザイ・ガルネリ その後
みなさま、良いゴールデンウィークを過ごされましたでしょうか?
なかなか更新が進まず、失礼しております。
イザイモデルですが、、横板に合わせて裏板と表板を切り抜きます。
イザイ・ガルネリの本物は一枚板ですので、コピーモデルということで、一枚板を使用しています。
最近は、なかなか良い一枚板を確保することが難しいです。
まず、荒削りということで、大きい丸ノミで削っていきます。
この時点で、おおまかなアーチの雰囲気を作り出すことが大切なのですが、普段のストラディバリモデルとはだいぶプロポーションが違いますので、少し戸惑います。
荒削りが終わったら、アウトラインを整形していきます。
この作業で作られたシルエットは、楽器が完成するまで変更はできませんので、作業としては初期段階ですが、仕上げの作業とも言えますので、慎重に進めます。
ここで、初めて、ポスターに対応した、楽器のシルエットが生まれました。
完全コピーではないので、若干の違いはありますが、楽器の雰囲気が大きくは違わないように、見比べながら修正していきます。
パーフリングを入れます。
無意識に、ストラド風のコーナー部分の処理になってしまいそうなので、意識して、ガルネリの雰囲気を出そうとしていますが、、、でも、最終的にはストラド的なテイストも混じることになりました。。
これで、2次元的に正面から見た楽器の雰囲気はほぼ完成です。
これからが、3次元的なアーチの造形になりますので、楽器の音に直接関わる、大切な工程になります。
今回は、、ここまでです。
次回は、ミニカンナの登場です。
by violino45 | 2010-05-08 06:21 | 製作記 | Comments(8)
裏板一枚板の良いものは大変なんですね。
同じ木から裏板も横板もネックもとるとなると
チェロやコントラバスに使うような大きな材料が必要となり
もっと、確保が難しいのかもしれないですね
この贅沢な楽器を手にすることができる人が
とてもうらやましく思います
>パーフリングがストラドテイストのガルネリ…
ぜひ完成後の全体写真でその仕上がりとテイストを感じてみたいです(笑)
ミニカンナの巻
も楽しみにしておりますです
GWは、高山に山ごもりして、バイオリン三昧の合宿生活でした.
高地ですから、夜はかなり冷え込むかと心配していましたが、まるで夏のような好天が続き、日中は汗ばむ程。
それでも、私達が高山入りする前日は、雪が舞っていたようです。。。
イザイの裏板、一枚板なんですね。
アーチが仕上がっていく中で、どんな杢目の表情が現れるか、楽しみにしています。
ところで、そのテニスボールって、、、小さいですよね??
そうですね~、横板は、一枚板の材料から切り出すことができるのですが、ネック材を同じものにするのは、なかなか難しいので、同じような模様の木材を選ぶことが多いです。
虎杢が美しくて、しかも音響的に優れた一枚板は、現在ではなかなか手に入れることは難しくなってきましたが、機会を見つけては、確保していきたいと思っています。
ストラドテイストのガルネリ、、、そして、ミニカンナ。。お楽しみにです。。
そうですか~、、高山、、良いですね~。
街並みが、雰囲気があって、大好きな町です。
バイオリンの合宿、、なんだかすごい雰囲気ですね。
ランニングや筋トレとかもするのでしょうか、、^^。
イザイの裏板に、よく似た虎杢の材料を探したのですが、、少しワイルドな感じの材料になってしまいました。
アーチが仕上がると、虎杢が見えてくると思いますので、お楽しみにです。
テニスボール、、実物大ですけど。。。。。
なんてね。。^^。もし実物だったら、チェロサイズになってしまいますね。
かとうさん、テニスやってますか?
私の中でも、今、テニスがマイブームなこともあって、、少し登場させてみました。。
また、機会があったら、テニスネタの記事も書きたいと思っていますので、お楽しみにです。
テニスですが、実は、昨夏肩を壊してしまい、それ以来ラケットを握るのを控えているんです。。。
肩を縦に回すと痛くって(;;)
最近では,少しずつ良くなってきているんですが、まだ少し違和感が残ってます(既に四十肩?!)
今度菊田さんが帰国される頃、一度お手合わせいただけるくらいに回復しているといいんですが、すっかり腕も鈍ってしまったので、お相手にならないかも。。。
イザイ,ワイルドな杢目とのこと、音色もワイルドになるのか,それともエレガントな紳士に仕上がるのか,こちらも楽しみにしていますね。
ではでは〜
いえいえ、連続書き込み、大歓迎です。。
そうですか~、肩を痛めて、、、
無理をしないでくださいね。
縦に回すと痛いということは、、サーブを強打しすぎた感じでしょうか?
私も、体中痛いところだらけですが、、なんとかごまかしながら、少しずつテニスを楽しんでます。
帰国の時には、ぜひお手合わせしたいですね。
私のほうこそ、30年前のテニススタイルですので、、まったく相手にならないと思いますが、、、でも、楽しみにしています。
イザイの音色、、まったく想像できませんですね。。。
私も、とても楽しみです。
ではでは。
小さい違いの大切さ、気づけるようになってきて少し嬉しいです。
しばらく作業が出来ていなかったので、人差し指に指鉋のマメが出来ては潰れを繰り返している私が言うのもなんなんですが。。
お仕事で作っている訳ですから、やはりスピードがありますね。
なおかつ、一つ一つの仕上がりが綺麗で、、うらやましいです。その腕。
一つ質問ですが、
ポスター(写真)のf字孔は、透明板になぞって描くと、実際の孔よりも短くなるものですか?
データでポイントを印して合わせようとしても足りないので少し疑問に思いました。
宜しくお願いします。
そうですね、、少しの違いを気にするかどうかで、最終的な仕上がりが大きく変わってくると思いますので、その調子で進んでいただければと思います。
カンナで豆ができるのは、カンナの調整や、砥ぎがうまくいっていない可能性もありますので、あまり指が痛まないうちに工夫されることをお勧めいたします。
私も、ときどき指が痛くなることもありますが、そういう時はたいてい、砥ぎをおろそかにしていることが多いです。。
ご質問ですが、、残念ながら意味がよくわかりませんです。。。
ポスターは、立体を平面に変換していますので、その分の誤差は出ると思いますが、そういう意味ではなさそうですね。
透明板を作る時は、鉛筆の太さ分を大き目に作らないと、少し小さいデザインになってしまいますが、、、、。