クレモナ 4月3日

<2020年、4月3日(金)のクレモナの状況です>

日本も重大な局面を迎え、落ち着かない日々をお過ごしのことと思います。
皆様の安全と健康を、心からお祈り申し上げます。

イタリアも引き続き危機的な状況の中、精神的な安定を保つことが難しくなってきましたが、なんとか無事に暮らしております。

今までの経緯をあらためて振り返ってみます。

毎週金曜日ごとのデータ累計です。
3月6日 (金)【感染3858人・死亡148人】
3月13日(金)【感染15113人・死亡1016人】
3月20日(金)【感染41035人・死亡3405人】
3月27日(金)【感染80589人・死亡8215人】
4月3日 (金)【感染115242人・死亡13915人】

4月4日 (土)【感染119827人・死亡14681人】

イタリアでは、感染数が1万人を超えた3月10日に外出禁止令が出され、早ければ2週間程度で収束に向かうと予想されていましたが、3月20日を過ぎても感染数の増加が衰えないため、3月25日にはさらに、「生活に不可欠な業種を除き、すべての生産活動を停止する」首相令が出されました。

それからさらに1週間ほどが過ぎた現在、データ分析では、特にロンバルディア州では増加の速度が緩やかになり、収束の兆候が見られるとの見解が出されています。

ですが、現実的には、イタリア全体で昨日も4000人以上の感染があり、700人以上が亡くなる状況は続いています。
収束の兆候が見られるのは喜ばしいことですが、まだまだ、気を抜ける状態ではないと思います。

でも、暗闇の中に、小さく遠いですが、一点の光が見えたような気持ちではあります。

今後の見通しとして、イタリアが完全に都市封鎖となった3月25日から数えて2週間目の4月8日頃に、大きな数字の変化が表れることを、心から期待しています。


さて、このブログでは、3月25日ぐらいから、過去のイタリアの教訓を振り返りつつ、今の日本の状況を比較して、早い段階での自己防衛を大切さを書いておりました。

拙ブログをご覧になった皆様は、早い段階から感染防止に気をつけていただいておりましたが、ここにきて、特に東京での感染の増加を受けて、日本の皆様は、さらに感染予防を優先された行動をされていると思います。

イタリアの場合、市民が実際にこのような緊迫した雰囲気になったのは、感染者が1万人に近づいた頃でしたので、それに比べると、日本は早い段階で自己防衛の意識が定着したのはなによりと思います。

ですが、せっかく早い段階で防衛意識が高まっても、それをサポートする日本政府の対応が追い付かない現状は、残念に思います。
ノーベル賞学者氏をはじめ、各方面の専門家の皆様がおっしゃるとおり、今、適切な対策をすれば、イタリアのような事態を防げる可能性が高まると思いますので。

都市封鎖した場合の経済損失は大きく、業種によっては致命的と思いますので、なかなか早い実行が難しいことも事実ですが、適切な時期を逸してしまうと、事態の長期化を招き、損失をさらに大きくしてしまうことは欧米諸国の例が示していますし、なによりも、多くの命を失ってからでは取り返しがつきませんので、国民の健康を最優先にした政策とともに、迅速な補償措置を進めて欲しいと願っております。

いずれにしても、組織的な対策も重要ですが、感染拡大を抑え込むためには、個人の自己防衛と、人に感染させない行動が大切だと、外出禁止令が出て3週間経過したイタリアで生活していて、強く思います。
皆様も、引き続き、お気をつけてお過ごしくださいませ。

桜は、まだまだ満開です。
この地域の建物から一本だけ見える桜の木、いつも住民の心の支えになっております。


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# by violino45 | 2020-04-03 04:15 | 日記 | Comments(4)

クレモナ 4月1日 & ドライブレコーダー映像

<2020年、4月1日(水)のクレモナの状況です>

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータルの推移です。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この3週間で、感染者が急増しました。

3月31日()【101739人・11591人】
4月1日(水) 【105792人・12428人】
4月2日(木) 【110574人・13155人】

3月だけで、10万人以上が感染、11591人が亡くなりました。

3月23日に発動された首相令(生活に不可欠な業種を除き、すべての生産活動を停止する)の効果は、残念ながら現れていないようです。

あらためて、コロナウィルスの怖さとともに、イタリアの3月を振り返ってみました。

日本の感染者が4/1現在、2000人程度とのことで、、3月4日頃のイタリアの状況に似ているように思えます。
そのころのイタリアは、学校は休校、イベントなどはすべて中止でしたが、レストランなどは開いていて、営業時間などの制限はありましたが、普通に日常生活を送っていました。
感染者の増加も、一日に100人以下でした。

市民の意識レベルや行動も、今の日本と似ていたか、もっとのんびりしていた気がします。
当時は、中国が大問題になっていましたが、ヨーロッパでは、まだほとんどの国で感染者がわずかで、いきなり北イタリアが騒動の中心地になったことで、皆、不安に思いつつも、少し我慢していれば、次第に収まっていくのではと期待していたと思います。

ですが、その直後から、一日に1000人規模で感染者が急増し始めました。
3月8日には5000人を超え、あまりにも早く事態が進行したので、市民も政府も、その速度についていけない状況でした。

結果、自粛疲れのストレスに耐えかねた市民が、市内や公園などに集うようになり、慌てた政府が、
3月10日に首相令を出して、いわゆる不要不急の外出を法律で禁止して、外出時には申告書の携帯を義務付けられました。
これが、実質的には、「緊急事態宣言」「都市封鎖」だったのだと思いますし、そのことで、市民の意識が大きく変わった気がします。

ですが、この首相令の効果は薄く、それ以降は、一日の感染者が5000人以上のペースで増加してしまい、首相令が出てから3週間で、感染者が10万人を超えてしまいました。

結果論ですが、3月10日ではなく、3月3日以前に首相令を出していたら、もしかしたら、ここまでの事態を避けることができたのではないかと、どうしても考えてしまいます。

日本の場合、政府が、どのタイミングで緊急事態宣言を出すかどうかについては、政府の方針に注目するしかないのですが、イタリアと日本で大きく違うのは、日本の皆様は、イタリアの失敗をすでにご存じだということです。

仕事、経済損失や生活の保障、そして健康、、、立場が違えばバランスは様々で、誰かが救われれば、同時に誰かが痛手を負う場合もあるのが現実ですが、すべては命あってのものですので、引き続き、慎重に対処していただければ幸いです。

感染者が加速度的に増えていく恐怖を、日本の皆様が経験しなくて済むように、心からお祈りしております。
本当に怖いコロナウィルス、、イタリアでは、感染して入院したら、二度と戻れないくらいの覚悟で皆、暮らしています、大げさではなく。。


さて、一昨日、スーパーに買い物に行ったのですが、ドライブレコーダーに映った映像が、今のクレモナを知っていただくには良いかと思い、ご紹介いたします。
動画は、自宅を出たばかりの交差点から始まり、遠くに大聖堂が見えますが、すぐに右折して、スーパーに向かいます。
途中で、警察の検問があって、ドキッとしましたが、歩行者に職質中で難を逃れました。
閑散とした街中を2分ほど走り、スーパーに着くと、入り口で10人くらいが入店を待っていました。
一度に入れる人数が決まっていて、入れ替えで入店できるシステムです。
この日は、15分くらい待てば入店できました。
幸いにも、物流は安定していて、どのスーパーにも潤沢に商品が並んでいますが、入店するのが大変な状況が続いています。










# by violino45 | 2020-04-01 13:38 | 日記 | Comments(3)

クレモナ 3月30日

<2020年、3月30日(月)のクレモナの状況です>(データを更新しました)

私事ですが、クレモナに留学するまでの10年間は、東村山市に在住しておりました。
志村けんさんの訃報を伺い、とても悲しいです。謹んでお悔やみ申し上げます。

イタリアでは、この数日は大きな政策の変更はありませんが、28日の法令で、水際対策強化として、イタリア入国に際しての規制が非常に厳しくなりました。
こちらの在イタリア日本国大使館のサイトで、ご覧いただけますので、もしイタリアに渡航する場合は、ご注意ください。
https://www.it.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid_19_20200328ordinanza.html

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータルの推移を更新しました。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この期間では、一週間ごとに加速度的に状況が進行しました。

3月28日(土)【86498人・9134人】(1日で1000人ちかく亡くなりました)
3月29日(日)【92472人・10023人】(1日で900人ちかく亡くなり、死者が1万人を超えました)
3月30日(月)【97689人・10779人】(1日で750人ちかく亡くなりました)
3月31日(火)【101739人・11591人】(感染が10万人を超え、1日で800人以上亡くなりました)

ここにきて、数字の増加が若干緩やかになったようにも感じます。
政府による外出禁止令の効果が現れたと思いたいところですが、、この一か月の間、このぐらいの割合のバラツキを含みながら、加速度的に増えてきましたので、まだまだ予断を許さない状況かと思います。

外出禁止令は、当初は4月3日までの期限でしたが、延長される見通しとなりました。

この数日間、このブログでは、イタリアの状況を説明しながら、その教訓を日本での対策に活かしていただきたい思いから、個人的な考えを述べさせていただきましたが、とりあえず、申し上げるべきことはすべてお伝えした気がしています。

そのタイミングで、日本でも、政府の自粛呼びかけに応える形で週末の外出を控えられたのは、なによりと思いました。
イタリア全体で、本格的に自宅待機に踏み切ったのは、感染が1万人を超えてからでしたので、この時点で、少なくとも、イタリアよりも1週間は早い段階で、個人レベルでの対応を実現されたことになります。

ですが、イタリアの状況を目の当たりにしてきた身としては、日本でも、国の政策として、現時点でさらに二段階くらい厳しい措置をして欲しいと、やはり思ってしまいます。
週末に、どれだけ外出を自粛しても、仕事に関する行動は個人では決められませんので、翌日には通勤電車に乗らなくてはならない状況は、やはり矛盾しているように感じます。

経済損失を考えると、現段階での政策の実行は簡単ではないことは当然ですが、一週間、実行をためらうことで、そのリカバリーには一か月、もしくはそれ以上の途方もない犠牲を払うことになると、欧米諸国の経験は物語っているように思います。

いずれにしても、日常生活レベルでの感染は、個人で防ぐしかないと思いますので、引き続き、お気をつけてお過ごしくださいませ。

さらに私見ではありますが、まだ感染者数の少ない地域こそ、気をつけていただきたいと思っております。
欧米や東京などと比較して、まだ安全と感じてしまい、どうしても対策が緩くなった状況は、ウィルスにとって絶好の活動環境であることを、心に留めておいていただければ幸いです。


連日の重い話題で、申し訳なく思っております。

庭の桜ですが、ほぼ満開と言える咲きっぷりになりました。
以前話題にしました、猫シェルターになっている隣の部屋のベランダから、桜の木がよく見えますので、撮影してみました。


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日本の桜とは、枝ぶりも違いますし、花の一つ一つも、なんだか大きい感じです。


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人間界のざわつきを尻目に、毎年元気に花を咲かせる桜の木、今年もたくさんのサクランボの実をつけることと思います。


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# by violino45 | 2020-03-30 14:41 | 日記 | Comments(2)

クレモナ 3月27日

<2020年、3月27日(金)のクレモナの状況です>
  (3月30日、データ更新しました)

イタリア全体の【感染者数・死者数】のトータル、3月の推移です。

3月1日 (日)【1577人・34人】
3月6日 (金)【3858人・148人】
3月13日(金)【15113人・1016人】
3月20日(金)【41035人・3405人】
3月27日(金)【80589人・8215人】この期間では、一週間ごとに加速度的に状況が進行しました。

3月28日(土)【86498人・9134人】(1日で1000人ちかく亡くなりました)
3月29日(日)【92472人・10023人】(1日で900人ちかく亡くなり、死者が1万人を超えました)
3月30日(月)【97689人・10779人】(1日で750人ちかく亡くなりました。)
3月31日(火)【101739人・11591人】(感染が10万人を超え、1日で800人以上亡くなりました)

一旦、増え始めたら、二次曲線的に進行する、、これがコロナウィルスの怖さです。
ですが、この危機的な状況の中で、とりあえず無事に暮らせているのは、やはり幸運なことだと思います。

2月20日にイタリアで最初の感染が見つかってから、私自身、手洗いやうがい、免疫力のアップなど、すごく気を付けておりますが、思い返してみると、「危ない場所には行かない」ことが、一番有効な予防法だったと、あらためて思います。

もちろん、職場や、重要な会合、通勤など、必要でやむを得ない状況も多いですが、それは個人の裁量では決められない場合が多く、別の観点で論じるべきかと思います。

問題は、個人が自己判断で、危険な場所に行くことだと思います。

前回の記事でも書きましたが、、イタリアでは3月8日(日)には感染者が5000人を突破していたのに、クレモナでは好天に誘われて、多くの市民が公園に繰り出してしまいましたし、私自身も、封鎖された町の様子を見たい気持ちから、銀行の用事のついでに、少し町を散策したこともありました。

自粛疲れのストレスの中、不安を持ちながらも、こういう矛盾に満ちた行動をしてしまうのは人間の弱さもありますが、先の見えない状況の中では、仕方のないことでもあると思います。

ですが、今回のウィルスは、その隙を見逃してくれるほど甘くなく、容赦なく一気に攻撃してくる、非常に怖い存在です。

あえて私見を書かせていただきますが、今の日本の状況(感染者数の推移、政府の対応、町の状況、雰囲気などすべて)は、3月1日の頃のイタリアにとても似ています。
その頃は不安感を持ちつつ、気をつけながらも、開いているレストランで食事したり、私を含めて、散歩したり、なんとなく普通に行動してしまう人が多く、それが今の事態につながった要因の一つと考えられています。

日本の場合は、当初はクルーズ船の問題で一気に緊張感が高まりましたが、その後は、上手く封じ込めて、感染者の増加が緩やかな状況が長く続いたので、なんとなく、収束したような雰囲気が蔓延してしまったのではと想像しています。(ほとんどの人は、継続して緊張感を保っていたと思いますが)

現実的には、日本は収束はしていませんが、未だ感染爆発は起きていないのも事実ですので、外出自粛要請や、都市封鎖の可能性など、いろいろ揺れ動いておりますが、イタリアの苦い経験を繰り返さないように、皆様には規制のレベルには関係なく、仕事以外ではできるだけ危険な場所を避けて、安全を確保していただけることを祈っております。


ちなみに、先日から話題に上っています、外出時に持参する申告書ですが、数日ごとに法律が厳しく変更されるため、申告書の書式も頻繁に更新されています。
こちらのリンクで、日本語訳がご覧いただけますので、ご参考までに。
この申告書を、外出のたびに書いてサインして、持ち歩いております。
日本がこのような事態にならないことを、心から祈っております。


さて、重い話題ばかりで失礼しました。
今回は、自宅の窓から見える、サン・ミケーレ教会の、時報の鐘の音の動画をご紹介します。
こちらの記事で、教会の建物はご紹介してます。
https://violino45.exblog.jp/27993213/

朝7時30分の時報ですが、7回、鐘を叩いた後に、少し高い音で一回叩く鐘が、30分という知らせです。
2001年にクレモナに来てから、毎日、この音を聞いてきましたが、正時なのか30分なのかは、最後まで聞かなければ分からず、、特に12時30分などは、ずっと耳を傾けて、ようやく時間を知ることができるのですが、そののんびりした感じも、なかなか良いものです。




# by violino45 | 2020-03-27 14:40 | 日記 | Comments(6)

クレモナ 3月25日

<2020年、3月25日(水)のクレモナの状況です>

前回の記事で紹介したロンバルディア州知事令に続き、イタリア首相令も施行されました。(4月3日まで有効)

内容は、「別表に列挙された活動を除き,全ての生産活動をイタリア全土で一時停止する」です。

100項目にわたる「別表」の中で、生活に関わるものの抜粋として、以下のものが挙げられています。

交通機関,郵便・配送サービス,ホテル,通信サービス,民間警備・警備システム関連サービス,清掃・消毒サービス,公共・防衛部門,保健・医療,介護サービス,通信機器修理サービス、などです。

もちろん、スーパーなど、食料品を扱う店舗の営業は保証されていますし、生活必需品に関わる産業(例えば農業、水産業、紙などの製造業など)は言うまでもなく保護されております。

興味深いのは、例えば、乗用車などの製造は中止ですが、食料品やトイレットペーパーを作るための機械の製造はOKで、人間としての基本的な生活と安全、健康を維持するための生産活動は手厚く保護されますが、それ以外の生産活動は容赦なく停止になっています。

(ヴァイオリン製作は、言うまでもなくですね。。)

以上のことは、すでにロンバルディア州知事令に書かれていることも含まれますが、さらに厳格化された上で、イタリア全土での施行となったことで、この10日間でなんとしても結果を出そうという、イタリア政府の強い覚悟の現れだと思います。

今回の首相令では、例えば、自宅に帰る目的であっても、隣の町への移動はできなくなりました。
この徹底的な法的措置の効果が早い段階で現れることを、イタリア市民全員が祈っている状況です。


このような事態となったことについて、前回も私見を書きましたが、あらためて、「この4週間ほどのイタリア」を振り返ってみたいと思います。

2月20日に最初の患者が見つかった直後、ロンバルディア州では学校の休校、イベントの中止、博物館などの公共施設の閉鎖ほか、かなりの厳しい措置が行われたことで、市民の間では、妙な安心感が生まれたのは事実だと思います。(今思うと、油断とも言えると思います)
人が集まるイベントは中止になり、地域間での移動は制限されましたが、自分の町の中での移動は規制されず、個人の判断に任せられていました。(レストランもまだ営業しておりましたが、1メートル制限が発動されていました)

その二週間後、3月5日には感染者は3000人に増え、危機感が増し、イタリアでもマスク使用者が劇的に増えて、自宅での待機が習慣化されたのはこの時期だと思いますが、いわゆる自粛疲れのストレスが最初のピークになったのもこのころでした。

3月8日には、感染者が5000人を超えていましたが、春らしい陽気に誘われて、クレモナをはじめ、ロンバルディア州の町では、公園に日光浴に繰り出す人が大勢出てしまい、市民の意識の低さが問題になりました。
さすがに政府も危機感を強めたのか、感染者が9000人を超えた3月10日には、地域間の移動制限をイタリア全土に拡大して、移動のための申告書類を義務付ける首相令を発動しました。

3月12日には、スーパーと薬局を除く、すべての店舗の営業停止の措置となりました。
ですが、依然として、町の中での移動に関しては、自宅待機が呼びかけられていましたが、実質的には個人の自由に任せられていました。

この首相令は3月25日までの二週間有効で、もし、市民が自主的に自宅待機を守り、不必要な接触を回避できていれば、潜伏期間を考慮しても、理論的には少しずつ収束に向かっていくはずでした。

ですが、その後も感染者の増加は衰えるどころか、加速度的に進んでしまい、首相令の一週間後の3月18日には3万人を超え、その二日後には4万人を超えてしまいました。

それまでの一週間の間に、実はロンバルディア州は、イタリア政府に対して、もっと厳しい法令の施行を求めておりましたが、その対応は無く、ついに、3月22日付で、厳しい内容の州知事令が発令されたのは、前回のブログでお知らせしたとおりです。


以下、私見ですが、、やはり、3月5日~8日頃が分かれ道だったというか、、さらに前の段階で今回のような厳しい法令を出していれば、その後の二週間で感染者が10倍に増えてしまうような事態は避けられたのではないかと、どうしても思ってしまいます。
結果論を言っても仕方のないことですが、少なくともロンバルディア州の住民は、皆、そう思っているのではないかと想像しています。

経済損失を考えると、思い切った政策はできるだけ先延ばしにしたいという原理が働くのは当然ではあるのですが。

3月10日の首相令も十分に厳しい内容でしたが、市民の街中での移動に関しては自粛に頼る部分が多い規制だったことは事実でした。
そんな中では、どうしても数パーセントの割合で、このような自粛ストレスを解放したいという欲求が行動に現れてしまうものだと思います。
(人と会えば、立ち話でもしたくなるのが人情というものですし、私自身も、3月12日には、銀行に行った帰りにストラディバリ像の撮影などしてますし、、、)

ですが、残念ながら、新型コロナウィルスは、この数パーセントの解放欲求を見逃してくれるほど甘いものではなかったのだと思います。
言い方を変えれば、人間の弱い部分を見逃さずに、容赦なく攻撃してくる恐ろしいウィルスだということです。

自粛に頼らず法律で規制するしかないと判断して、都市封鎖に踏み切った欧米諸国の教訓を、まだ被害の少ない国は活かして欲しいと願っています。

今の日本が、どのくらいの位置にいるのか、私には分かりませんが、この一か月間、イタリアの状況をずっと見てきた身としては、やはり心配に思ってしまいます。
自粛疲れの中、厳しい状況と想像しておりますが、皆様は十分にお気をつけて、不要な感染を防いでいただければ嬉しいです。


庭の桜は、三分咲き程度でしょうか、、


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# by violino45 | 2020-03-25 15:53 | 日記 | Comments(2)