新作ヴァイオリン 試奏動画と写真でご紹介

新作ヴァイオリンを、クレモナ在住の伊藤黎さんに試奏していただいた動画をご紹介いたします。

前回の動画と収録日が同じなので、曲目は同じなのですが、曲順を変えてみました。
一曲目の、ナイジェル・ヘス作曲 「ラヴェンダーの咲く庭で」は良い曲ですし、私のヴァイオリンの特色が良く出た録音になったと思いますので、ぜひご視聴いただけたら嬉しいです。

演奏は3曲ですが、その後に、ヴァイオリンを写真で紹介した動画を紹介しました。

 1・ナイジェル・ヘス作曲 「ラヴェンダーの咲く庭で」
 2・クライスラー作曲 「前奏曲とアレグロ」、から冒頭部分
 3・フリアン・プラサ作曲 「ダンサリン」
 4・ヴァイオリン紹介動画「ラヴェンダーの咲く庭で」


動画はこちらです




ご視聴ありがとうございました。
伊藤さんは2018年からクレモナに在住、ソプラノ歌手として、オペラ、バロックなどの演奏会でのソロ活動の他、ヴァイオリニストとしてもイタリア各地で幅広く活躍されています。
詳しいプロフィールは、こちらのオンラインサロンのサイトからご覧いただけます。
オンライン受注でのヴァイオリンの音入れ、アレンジなどの仕事もされているそうです。
こちらのサイトでご覧いただけます。
https://coconala.com/services/929202?ref=profile_top_rating
各種リンクは、こちらから。
https://linktr.ee/rei.soprano.violin


では、写真でヴァイオリンをご紹介いたします。

今回も、ストラディバリの1705年モデルで製作しました。

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裏板は一枚板、位置によってトラ杢の傾きが変わっている、珍しいタイプのカエデを使いました。

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こういう、変化のあるトラ杢は私の好みで、見つけたら、なるべく購入するようにしています。

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エフ字孔も、いつもどおり黄金期のストラドに少しアマティのスタイルが混ざったモデルを使用しています。

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ウズマキも黄金期のストラドのスタイルですが、今回はいつもより少し楕円を意識して、動きのある造形を目指しました。

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別角度から、光の当て方を変えると、雰囲気も変わって見えます。

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エフ字孔は、アーチの途中に位置するため、立体的な造形の中で、どの角度から見ても安定した美しさが求められます。

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コーナー部分のパーフリングは、精密さとともに、バランスの取れた造形が必要となります。

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新年の投稿ではホワイトでご紹介したウズマキ、ニス塗りをするとこんな感じとなります。

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後ろから見ても、破綻せず、バランスの取れた造形となるように仕上げます。

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数十年後、数百年後まで、このラベルが残っていたら嬉しいのですが、、。

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早いもので、2月ももうすぐ終わり、猫たちも春の訪れを待っている表情です。

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# by violino45 | 2024-02-20 05:48 | 製作記 | Comments(2)

「横板」の作業風景を動画でご紹介しました。

今回は、「ヴァイオリンの横板」の話です。

ヴァイオリンの中でも、縁の下の力持ち的な存在で、なかなか目立たない「横板」ですが、非常に重要な部分です。
横板がしっかりしていないと楽器が鳴りませんし、長い年月の間に楽器全体がゆがんでしまいます。

今回は、そんな横板にフォーカスを当てて、動画でご紹介します。
3分ほどの映像になります、ご覧いただけたら嬉しいです。





ご視聴ありがとうございました。

では、動画のキャプチャー画像を見ながら、少し補足説明させていただきます。

横板は、裏板から切り出すか、市販されているものを使います。
どちらも、少し厚い状態ですので、まずはカンナで削って薄くしていきます。

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仕上がり厚さに近づいたら、スクレーパーで少しずつ削り、仕上げていきます。
私の場合、仕上がりまで約0.1ミリの厚みに近づいたら、スクレーパーで作業します。

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厚みゲージで測定しながら削っていきます。
ヴァイオリンの場合、1.2ミリ~1.3ミリの厚さにすることが多いです。
厚過ぎると、曲げづらいですし、楽器が重くなりますが、逆に薄過ぎると、構造的に弱くなりますので、兼ね合いが難しいところです。

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内型に貼り付けたコーナーブロックを、ヴァイオリンの形に削ります。
この時点で、ヴァイオリンのシルエットが決まってしまいますので、精度が要求される作業です。

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横板を、水に濡らします。
木材に水分を含ませることで、柔らかくなり、曲げやすくなります。
水に濡らすと、トラ杢が浮き出て、綺麗に見えます。

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横板曲げ用の鉄ごて(ベンディングアイロン)は、200度Cくらいに熱しておきます。
動画でご覧いただきましたが、水滴を落とすと、瞬時に弾かれて球が転がるような温度です。
熱過ぎると、横板が焦げてしまいますが、熱さが足りないと、なかなか横板が曲がらず、割れてしまう原因となります。

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濡らした横板を、少しずつ押し当てて、曲げていきます。
力を入れすぎると、トラ杢に沿って割れてしまいますので、慎重に作業します。

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コーナー近くの、カーブが強い部分は、ブリキ板を使って押し当て、割れを防ぎながら曲げていきます。
一気に曲げてしまうと割れやすいですが、力を加えないとなかなか曲がりません。
また、トラ杢の深さによっても割れやすさが違うので、木材をよく観察することも重要です。

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曲げ終わった、センターバウツ部分の横板です。
ここまで来ると、割れの心配もなくなり、一安心です。

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削ったコーナーブロックにピッタリ合うまで、横板を精密に曲げます。
横板の曲げが甘いと、シルエットが崩れたヴァイオリンになりますので、地味ですが、重要な作業です。

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キレイに曲げ終わったら、コーナーブロックにニカワで接着し、クランプで固定します。
この部分が、この先に続く、ヴァイオリン製作工程すべての土台となります。

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上下バウツの横板も、同様に曲げていきます。
可能な限り、内型のカーブにピッタリ合うように曲げることが重要です。

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曲げが終わり、接着前の上下バウツの横板です。
この時点で内型とピッタリ合ってなくても、強引に内型に押さえつけて接着することも可能ですが、不要なテンションが横板に残った楽器は、音にも影響が出ますし、将来的に、ゆがみが出る原因となりますので、精密に曲げることは大切です。

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上下のコーナー部分は、左右の横板が隙間なく密着するように合わせます。

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内型と横板に隙間が無いように、また、垂直を保つようにコントロールしながら、コーナーブロックに接着します。
動画をご覧いただくと分かりますが、この作業の時は、手が3本欲しくなります(笑)

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横板が完成しました。
このアウトラインを裏板と表板にトレースして、ヴァイオリンの形が誕生していきます。

普段は、表板や裏板、ネックなどが表舞台で目立っていますが、「横板」無しではヴァイオリンは存在できない、大切なパーツですので、時々は、目を向けてあげてくださいませ。

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寒い季節、猫たちはそれぞれ温かい場所を探して落ち着きますが、

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ビッキーは他の猫の所にすぐに侵入します(笑)

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でも、最後は仲良く一緒に寝てしまいます。

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気がつくと、今度はクロ丸が侵入してました。

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ちび丸だけは、寒い季節でも一人で澄ましてます。

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私自身は、工房に引き籠ってばかりでは体力が低下していくばかりなので、今年は、少し寒い季節から少しずつ自転車でトレーニングしていくことにしました。
無理はできませんが、年間を通して体を動かしていければと思っております。

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# by violino45 | 2024-01-28 15:15 | 製作記 | Comments(2)

本年もよろしくお願いいたします & 新作ヴァイオリンの紹介動画

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
皆様の御健康と御多幸を、心からお祈り申し上げます。
2024年もよろしくお願いいたします。

2011年から、新年はウズマキ写真の年賀でご挨拶させていただいておりますが、今年で13年目となりました。
今年は喪中のため、年賀は控えさせていただきますが、昨年の最後に製作したウズマキの写真をご紹介いたします。

このブログも、2005年に開設してから19年目となります。
1年1年の積み重ねが、気がつけば大きな数字になっていることを、あらためて思います。
2024年が、皆様にとって良い一年になりますように。

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2024年最初の更新ということで、やはりヴァイオリンの話題でスタートしたいと思い、スライドショー動画をご紹介します。
この動画は、昨年11月に伊藤黎さんにヴァイオリンを試奏いただいた時、動画の最後に追加していたものですが、今回、単独の動画としてご紹介させていただきました。

曲目は、ナイジェル・ヘス作曲の、「ラヴェンダーの咲く庭で」です。
伊藤黎さんによる演奏をBGMにお楽しみください。
https://www.youtube.com/watch?v=Ewo1_HUbRK4







ご視聴いただき、ありがとうございました。

伊藤さんによる試奏動画の全編、およびヴァイオリンの写真は、こちらのブログ記事でご紹介しております。
併せてご覧いただけましたら幸いです。


今年も、猫ともども、拙ブログをよろしくお願いいたします。

ビッキーは、モフモフで伸びていることが多いです。

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クロ丸は、玄関に置いてあるカゴでご満悦。

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ビビ丸は、最近は椅子の上の敷物が好きみたいです。(自力では上がれませんが)

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ちび丸は、今年も孤高のお姫様という感じです。

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# by violino45 | 2024-01-01 00:01 | 動画 | Comments(2)

宮地楽器での展示会とイベントのご報告

遅くなりましたが、12月15日から3日間開催されました、宮地楽器でのイベントと展示会の様子を写真でご紹介いたします。

展示会場は大勢のお客様にご来場いただき、試奏の音が溢れる3日間となりました。

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私は、2017年と2018年、2021年のヴァイオリン、そして2006年のビオラを展示いたしました。

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店内には、楽器製作の体験コーナー、そして製作家による実演コーナーが設けられました。
左から、坂本忍さん、三苫由木子さん、天野年員さん、小寺秀明さんです。

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実演中の天野さん、ウズマキを製作中です。

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こちらは伊東ラッザリ渚さん、ヴァイオリンのアーチをミニカンナで作業中です。
ちなみに、可愛いエプロンは、高橋明さんのお手製です。

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ウズマキの荒彫りをする大月玲さんと、揺れる台を支えている高橋尚也さん、ナイスコンビネーションです。

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製作体験コーナーも連日にぎわいました。

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初めてミニカンナを持つ男の子に、削り方を教えている伊東ラッザリ渚さん。

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ミニカンナでアーチを削る体験を通じて、よりヴァイオリンを身近に感じていただけたら嬉しいです。

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店内のホールでは、連日、様々なイベントが開催されました。

初日には、お客様の愛用楽器にまつわるエピソードを伺った後、プロの演奏家に一曲弾いていただくという素敵なコンサートが開催されました。
どの楽器にも、オーナー様の思いが詰まっていて、楽しいトークで大いに盛り上がりました。
司会は宮地楽器店長の山本さん、ヴァイオリンは三ツ木摩理さん、ピアノは山本由紀子さんでした。

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製作家のプロフィールと活動状況を紹介するイベント、私も相変わらず不慣れなトークで参加しました。
司会は宮地楽器の三好さんです。

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トークの後、三ツ木摩理さんに一曲弾いていただきました。

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高橋明さんの紹介コーナーでは、なぜかヴァイオリンではなくて布地が(笑)
明さんの最近の趣味は、洋裁なのです。

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製作家が、自分が好きな歴史上の製作家を語るというマニアックなイベントもありました。

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なかなか濃い内容でしたが、お客様には楽しんでいただけたようでした。

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ホールでのイベントのハイライトは、やはり、展示楽器を使用したスペシャルコンサートでした。
今回は土曜日と日曜日に分けて、5台ずつの楽器を演奏いただきました。

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出番を待つ5台の楽器、製作家の緊張が伝わっているかもです。

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私は日曜日に参加、しかも、最後の出番で、フランクのソナタの第4楽章を演奏いただきました。
演奏前に、楽器についての説明です。

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演奏の三ツ木摩理さんとは、2007年にこのステージでヴァイオリンを弾いていただいて以来、16年のお付き合いになります。
今まで、何度もイベントでは楽器を弾いていただきましたが、その度に、貴重なご意見を伺うことができて、とても感謝しております。

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演奏は、高橋尚也さんの楽器で第3楽章、続けて、私の楽器で第4楽章を弾いていただきました。
とても素晴らしい演奏で、会場は大いに盛り上がりました。

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フランクのソナタ組(笑)で、記念撮影。
三ツ木摩理さん、山本由紀子さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。

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イベントの最後を締めくくったのは、クレモナの街並みや名物、美味しい食べ物を紹介するひと時でした。
特に最後の15分間は、製作家の根本和音さんの奥様の萌さんとZOOMの生中継でつながり、クレモナの様子をリアルに伝えるコーナーでした。
クレモナ在住のヴァイオリニスト、横山令奈さんも参加され、会場も大いに盛り上がりました。

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夢のような3日間はあっという間に過ぎ、イベントは無事に終了しました。

あらためまして、ご来場いただきましたお客様、SNSを通じて盛り上げていただきました皆様に厚く感謝申し上げます。
来年も、同じ時期に同イベントを開催予定です。
皆様のご来場を、一同心からお待ちしております。

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怒涛の日本滞在が無事に過ぎ、クリスマス前にクレモナに戻りました。

時差ぼけを直しつつ、猫たちとともに、少しずつ生活ペースを戻していきたいと思っております。

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# by violino45 | 2023-12-25 16:26 | お知らせ | Comments(2)

「第2回 クレモナ派 4人の展示会」のご報告。

2023年12月8日~10日に開催されました、「第2回 クレモナ派 4人の展示会」が無事終了しました。
ご来場いただきました皆様に、厚く感謝申し上げます。

以下、写真にてご報告させていただきます。
会場は、大阪高麗橋にある、岩井孝夫さんの工房でした。
ニコラ・ラッザリさん、伊東ラッザリ渚さんとともに、4人で楽器を展示しました。

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私は、2021年のヴァイオリン(左)と2017年のヴァイオリン(右)を展示しました。

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左が伊東ラッザリ渚さん、右がニコラ・ラッザリさんのヴァイオリンです。

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岩井孝夫さんは、今年製作したヴァイオリン(左)と、10年ほど前の楽器(右)の展示でした。

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ゆったりした空間で、私たち4人のヴァイオリンをじっくり試奏していただける展示会となりました。

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お客様同士による合奏も楽しい時間でした。

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今回の展示会の目玉は、プロの演奏家を招いての、展示楽器を使用したミニコンサートでした。

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初日の金曜日は、ヴァイオリニストの永ノ尾文江さんに演奏いただきました。

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4人それぞれ、1台ずつの楽器で、音階と短い曲での音色比較、続いて、小品を一曲ずつ演奏していただきました。
4台の楽器の特徴を活かす選曲をしていただき、製作者としてとても勉強になる、貴重な時間となりました。

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空き時間には、岩井孝夫さんが製作したマンドリンを試奏される一幕もありました。

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マンドリンを弾かれるのは初めてとのことでしたが、すぐにコツをつかんで、バッハのシャコンヌを弾いておられたのは、さすがでした。

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永ノ尾さん、ありがとうございました。

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高橋明さんが、陣中見舞いに訪れてくれました。

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永ノ尾さんがお使いのオールドヴァイオリンを見せていただきました。
製作家として、とても貴重な機会なので、皆で真剣に拝見しました。

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展示会2日目と3日目は、ヴァイオリニストの馬渕清香さんに演奏いただきました。
馬渕さんの公式サイト https://s-sepia.com/

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馬渕さんと岩井さんは、長年の親交があり、今回の出演の運びとなりました。
素晴らしい演奏をご披露いただきました。

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ミニコンサートは、終始、和やかな雰囲気で進行しました。

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空き時間には、この機会に、製作家、演奏家それぞれの思うことを語り合える、貴重な機会となりました。

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馬渕さん、ありがとうございました。

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私が1998年に日本で製作したヴァイオリンをお持ちのお客様も来場されました。
馬渕さんに弾いていただきました(汗)
通算6台目の楽器で、今見ると至らないところが多いですが、当時、イタリアでの活動を夢見て頑張っていた自分を思い出し、あらためて初心に帰る思いでした。

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いろいろな出会いや再会があった、楽しい3日間が過ぎていきました。
あたらめまして、演奏をしていただいた永ノ尾文江さん、馬渕清香さんに感謝申し上げます。

来年も、同じ時期に、ぜひ開催したいと思っております。
次回、お目にかかれます日を楽しみにしております。

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# by violino45 | 2023-12-12 19:07 | 日記 | Comments(4)