アーチの荒削り と 製作動画

クレモナも暑くなりました。
この季節、ひと汗かくにはちょうど良い仕事が、アーチの荒削りです。

でも、パーフリングを入れた後の荒削りは、アーチの仕上がりに近いところまで削るので、荒削りと言いつつ、デリケートな作業となります。
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さて、タイトルに書きました、「製作動画」ですが、、、
当ブログでは、今まで、製作風景を写真でご紹介してきましたが、10年を経過して、少し新しい試みにトライしてみようと考えました。

動画でご紹介することで、製作の仕事を、より身近に感じていただければと思っております。
ただ、部分的な撮影になりますので、楽器製作のノウハウを説明するものではなく、製作のイメージをご紹介することに限定する内容になっておりますことを、ご了承くださいませ。


今回は、丸ノミによるアーチの荒削りを、1分半ほどの動画にまとめてみました。




また、別の試みとして、カメラのスローモーション撮影機能を使って、木材がどのように削れているのか、試験撮影もしてみました。



いかがでしたでしょうか?
スローモーションで見ると、木材というより、チーズを削っているように見えて面白いです。

今後も、動画でご紹介したほうが良さそうな作業については、このような試みをしていきたいと思っております。

いずれは、ミケにゃんも動画で紹介するかも?
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# by violino45 | 2016-07-27 15:52 | 製作記 | Comments(6)

55 & ホワイトヴァイオリン

おかげさまで、今年も無事に誕生日を迎えることができました。
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昨年から、誕生日には自分の写真をアップすることに決めたのですが、こうして、記録に残すことを意識すると、あらためて、一年の重みを感じるようになりました。

一年を無事に過ごすということは、けっして当たり前のことではなくて、いろいろな幸運が奇跡的に積み重なった結果だと思っています。

2年目も写真をアップできて、とても幸せな日となりました。
お世話になっている皆様、あらためて感謝申し上げます。
そして、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、昨年もそうでしたが、なぜか、誕生日の日に合わせて、ホワイトヴァイオリンが完成しましたので、写真にてご紹介させていただきます。

いつもの、ストラディバリモデルです。
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今回も、少し変化のあるトラ杢の1枚板となりました。
5月に完成したヴァイオリンと兄弟のような楽器です。
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裏板のふくらみです。
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コーナー部分の仕上げです。
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エフです。
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エフの彫り込み部分です。
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ウズマキは、少しダイナミックな動きを意識してみました。
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後頭部の彫り込みは、いつも悩むところです。
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いつかは、ヨーダのような、悟りの心境に至ることができるのかどうか分かりませんが、、少しずつでも精進していきたいと思っております。
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ミケにゃんは、誕生日は不明なのですが、、2004年生まれなので、12歳になりましたね。
私より、ずっと悟った表情ですね。。
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# by violino45 | 2016-07-12 08:52 | 製作記 | Comments(5)

輪野光星さんの新作楽器、動画でご紹介。

昨年から、輪野光星さんには楽器の録音でコラボいただいておりますが、今回は、輪野さんご自身製作のヴァイオリン2台を収録しましたので、ご紹介します。

場所は、いつもの私の工房です。
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1台目は、5月にポーランドのポツナンで開催された、第13回ヴィエニアフスキー・ヴァイオリン製作コンクールに参加した楽器です。

まず、クライスラー作曲、前奏曲とアレグロの冒頭部分です。


そして、バッハ作曲、無伴奏パルティータ2番の冒頭部分です。



2台目の楽器は、数日前に完成したばかりの、最新作ヴァイオリンです。

同じく、クライスラー作曲、前奏曲とアレグロの冒頭部分です。


そして、バッハ作曲、無伴奏パルティータ2番の冒頭部分です。


輪野さん製作の2台のヴァイオリン、いかがでしたでしょうか?

この2台の楽器ですが、6月24~26日に東京の寺町美術館(台東区)にて開催されます、
「ヴァイオリン製作家による六人展」に出品されます。
こちらのサイトにて紹介されています。
https://liuteria.amebaownd.com/pages/342184/exhibition
この機会に、輪野さんのヴァイオリンを試奏されてはいかがでしょうか?
輪野さんご自身も、三日間、展示会場に居るそうですので、ぜひお声をかけてみてください。


さて、この機会に、私のヴァイオリンも弾いていただきました。
とは言っても、新作ではなくて、2011年に製作したヴァイオリンです。
この2年間、宮地楽器さんに見本品として展示していた楽器で、5月には、大阪と池袋での展示会にも出品した楽器ですので、試奏いただいた方も多いのではないでしょうか?

では、まず、クライスラー作曲、前奏曲とアレグロの冒頭部分です。


そして、バッハ作曲、無伴奏パルティータ2番の冒頭部分です。


この楽器は、今、クレモナにてニスの補修をしておりますが、11月からは、また宮地楽器さんにて展示させていただく予定です。


輪野さんをはじめ、若い世代の製作家の中に、着実に実力をつけている人が増えていることを実感する今日この頃です。
上記の「六人展」は、そうした世代の製作家6人が自主的に集まっての展示会とのことで、なかなか興味深いイベントになるのではと思っております。

私自身は、世代としては少し上^^になるのですが、製作の経験年数ではあまり変わりませんので、若いライバルの出現に喜びつつも、まだまだ負けられない気持ちで、さらに良い楽器を目指していきたいと思っております。

輪野さんとのコラボは、今後も良い形で続けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
# by violino45 | 2016-06-21 06:52 | 動画 | Comments(2)

ストラディバリ・モデルの製作 と 里芋

池袋の展示会が終わって数日後に、慌ただしくイタリアに戻りまして、少しずつ、新作ヴァイオリンの製作も進めておりますので、少し写真でご紹介いたします。

裏板の、荒削りです。
時差ボケの体には、体力的に辛い作業ですが、この段階で仕上がりのアーチを見据えて削っていかないと、なかなか思ったような膨らみには仕上がりませんので、一見、荒っぽい仕事に見えますが、実は、かなりの集中力が求められる作業です。
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ミニカンナで、さらにアーチを形作っていきます。
荒削りで作ったイメージを、全体的に整えながら、材質による音の響きを想像しつつ、見た目の美しさも追求していきます。
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スクレーパーで、仕上げていきます。
この段階で、大幅にアーチを修正することも珍しくありません。
表面が滑らかになることで、初めて、全体の造形が見えてくることもあるのです、不思議です。
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さて、タイトルに書いた、里芋ですが、、。
実は、春頃でしたが、買い置きしていた里芋が、いくつか、芽を出してしまったのに気がつきました。
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で、うり坊のような姿を見ていたら、育ててみたくなり、鉢植えにしてみました。
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最初は、まだ寒かったので、なかなか成長しませんでしたが、暖かくなるにつれて育ってきました。
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里芋の葉っぱは、なんとも言えない、味わい深い形をしていますね。
雨上がりには、水が溜まっています。
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表面張力で、宝石のように輝いています。
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ミケにゃんには、いつもながら、興味は無さそうです。。
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# by violino45 | 2016-06-17 00:24 | 製作記 | Comments(6)

池袋の展示会、無事終わりました。

5月21日と22日に開催されました、「第14回 日本バイオリン製作研究会 作品展示会」が無事に終了いたしました。
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好天に恵まれ、特に22日は真夏のような暑さでしたが、たくさんのお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。
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私は、3台の楽器とともに参加させていただきました。
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2005年製作、ストラディバリモデル。
一昨年までの10年間、宮地楽器さんに店頭見本として置いていただき、また、展示会などでも毎回お披露目させていただいた楽器です。
このブログの読者様の中にも、1度は(何度も^^)この楽器を試奏いただいた方も多いのではないかと思います。
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2011年製作、ストラディバリモデル。
昨年から、宮地楽器さんに置かせていただいているヴァイオリンです。
5年間、展示会やコンクールなどで弾かれてきて、少しずつ、木材の鳴りを感じる音色に成長してきたように感じます。
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2006年製作ビオラ、ストラディバリモデル。
10年間、一人のお客様に弾き込んでいただいたビオラで、毎年、展示会などにお借りしている楽器ですが、この数年、楽器本来の音色、響きがさらに目覚めてきたように感じています。
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このような展示会に参加して、多くのお客様とふれ合い、貴重なご意見をいただけることは何よりも嬉しい事ですが、年月を重ねる中で、同じ楽器を何度も展示することで、製作した楽器がどのように変化していくのかを実感できるのは、製作者として得難い経験になっていると、あらためて感じた展示会でした。
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今回も、友人の製作家、大久保さんと再会できて、嬉しい時間となりました。
思えば、初めて出会ってから、ちょうど20年目になるのでした、、、。
大久保さんのほうが三つ先輩なのですが、、髪の毛も黒くて、若いですね~。
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今回の展示会では、川畠成道さんが試奏コンサートの演奏者として熱演をご披露いただきました。
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私も、2011年のヴァイオリンを弾いていただきました。
パガニーニの超絶技巧の曲でしたが、私の楽器は、超高速なパッセージにも破綻せずに、明確な音程で響いていましたので、ホッとするとともに、いろいろな課題も感じながら聴かせていただいた試奏会でした。
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会場の皆様も、川畠さんの迫力のある演奏に惹き込まれて、あっという間に時間が過ぎてしまう演奏会となりました。
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あらためて、ご来場いただきました皆様に、感謝申し上げます。
次回は、秋の弦楽器フェアでふたたびお目にかかれますのを楽しみにしております。
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# by violino45 | 2016-05-24 09:08 | 日記 | Comments(5)

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