本年もよろしくお願いいたします。

旧年中は当ブログにご来場いただき、まことにありがとうございました。
2017年も、可能な限り頻繁に更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

今年も、昨年の最後に製作したウズマキの写真で、新年のご挨拶をさせていただきました。
d0047461_81328.jpg

7年目となりますウズマキの写真年賀ですが、毎年、クローズアップでの撮影に耐えうるクオリティの作品を製作できているかどうか、自分自身への問いかけにもなっています。

今年も作品をご紹介できることの安堵とともに、一年間、大過なく過ごせたことにあらためて感謝しつつ、新しい年をスタートしたいと思っております。



さて、昨年末は時間的な余裕が無く、ブログで一年間を振り返ることができませんでしたが、2016年もいろいろな事があった年でした。

その中で、ブログ上では記事にしなかった事がありました。
それは、今までの製作台数が「100台目」を迎えたということだったのですが、あえて、自分の中でも、ブログ上でも特別に意識しないようにしていたのでした。

自分にとって、製作楽器はどれもすべて大切なものなので、区切りの数字であっても、特別な記念作品のような意味合いを込めたくなかったということもあるのですが、もう一つの理由として、妙に意識してしまうことで余分な力が入ってしまい、作品の完成度が下がってしまうことが一番心配でしたので、100台目を迎えることは、できるだけ意識せず、口にも出さず、ネット上でもスルーしてきたというわけです。

ですが、100台目を迎えたという事実そのものは、やはり大切な節目ですし、楽器製作を始めて20年、イタリアに来て15年目の記念でもありますので、新年を迎えた今、ブログ上に記録しておきたいと思った次第です。

ヴァイオリン製作を始めた20年前は、いつかは100台目を迎えることができるなどとは予想もできず、まして、クレモナでプロの製作家として活動できているとは夢にも想像できないことでしたので、この地で100台目を完成することができたのは、やはり、自分にとって大きな出来事でした。
だからこそ、それを口に出すのは恐ろしいことでもあったのでした。。。

100台目となった楽器は、昨年10月、こちらの記事にて2台目のヴァイオリンとしてご紹介した楽器です。
http://violino45.exblog.jp/23575841/

弦楽器フェアでも、ガラスケースの中で展示させていただきました。
d0047461_928145.jpg

d0047461_8492692.jpg


ニス塗り途中の様子は、こちらです。
d0047461_8344815.jpg


さて、製作した100台の楽器ですが、ヴァイオリンが86台、ヴィオラが13台、そして、クレモナの製作学校時代に製作したフラットマンドリンが1台含まれています。
製作学校の授業でマルキ先生とともに製作したヴァイオリンとビオラ、そして以前ご紹介したチェロは、やはり想い出深い大切な作品ではありますが、個人での製作とは言えないため、あえて含んでおりません。

100台という数字は、年間10台ペースで製作した場合、10年で達成できますが、私の場合、普段その半分近いスピードでの製作ということもあり、これから年齢を重ねていくことを考えると、200台目に到達できるのは、早くて20年後という感覚になります。

ちょっと気が遠くなりますが、、、@_@、、、、200台という製作台数は、自分の中でも夢というか、大きな目標でもありますので、一歩ずつ近づいていければと思っております。

2016年の最後にご紹介しましたホワイトビオラは、まさしく101台目の楽器となりますので、20年後へ向けての一歩を踏み出すには丁度良い区切りと言えるかと思っております。

新年早々から、長文になってしまい失礼しました。


さて、こちらの写真、一年前に友人からいただいた白いシクラメンが今年も花を付けたのですが、今度は、同じ友人からピンクのシクラメンをいただきましたので、二つ並べての記念撮影です。
昨年も長くて暑い夏でしたが、元気に乗り切って、花を付けてくれたのは嬉しいことでした。
自然の生命力を見習って、元気に生きていきたいなと思いました。
d0047461_9124028.jpg



この季節の日差しは、猫にとって、一番心地良いようです。

今年も、鏡餅的なミケにゃんで失礼いたします。
d0047461_9183992.jpg

# by violino45 | 2017-01-01 03:51 | 日記 | Comments(2)

ホワイトビオラのご紹介です。

皆様、良きクリスマスをお過ごしでしょうか?

例年、ヴァイオリンをモチーフにしたクリスマスカードでご挨拶させていただいておりますが、、
この年末は、いろいろ余裕がなく、今年はカードを作ることができませんでした。

でも、ちょうど、製作していたビオラがホワイトで完成しましたので、写真にてご紹介させていただきます。

41センチサイズの、ストラディヴァリモデルのビオラです。
d0047461_17555587.jpg

d0047461_17561948.jpg


裏板は2枚板、優しい印象ですが、トラ杢はけっこう深い木材です。
d0047461_17592925.jpg
d0047461_17595974.jpg


表板の年輪の幅は広めで、強い木目の材料を選びました。
d0047461_1815151.jpg


エフは、少しアマティの影響が残っている時代のストラディヴァリのモデルです。
d0047461_18369.jpg

d0047461_1832694.jpg


エフの外側の部分の逆カーブは、ビオラの場合も十分深く彫り込みます。
d0047461_1852631.jpg


コーナー部分の仕上げです。
d0047461_1884261.jpg
d0047461_1885566.jpg


今年最後のウズマキは、ビオラになりました。
少しだけ、重厚な雰囲気を目指して製作しました。
d0047461_18102573.jpg

d0047461_18114640.jpg

d0047461_1812714.jpg


穏やかなクリスマス、そして年末をお過ごしくださいませ。
d0047461_18132964.jpg

# by violino45 | 2016-12-24 18:18 | 製作記 | Comments(2)

クレモナでの出会いが絵になりました

弦楽器フェアの三日間、素敵な出会いがたくさんありましたが、その一つをご紹介します。

放送局に勤めていた頃にお世話になった音響機器メーカーの元社員さんの佐藤当史さん(右)に、一昨年クレモナで再会できたのですが、その時にご紹介いただいたイラストレーターの「ゆうきよしなり」さん(左)から、絵をプレゼントしていただきました。

d0047461_1525429.jpg


お二人は、一昨年、イタリアのボローニャで開催された絵本展を視察に来られたのですが、その時にクレモナにも滞在されて、ヴァイオリンの町から感じたインスピレーションを点描で表現された作品です。
題して、「クレモナの夜明けのヴァイオリン」です。

d0047461_15332645.jpg


大聖堂(ドゥオーモ)の隣にある時計塔の上で、誰かがヴァイオリンを弾いていて、その音色が虹になっています。

d0047461_15334495.jpg


細かく、点描で描かれています。
d0047461_15362564.jpg


大聖堂と、時計塔です。
d0047461_15371286.jpg


ゆうきさんのブログは、こちらです。
http://ameblo.jp/yuki-yoshinari/
音楽演奏と絵画のコラボレーションの演奏会も開催されているようです。

↑写真右側の佐藤さんは現在、アニメーションの音楽制作をはじめ、クリエーターとしてご活躍されています。
佐藤さんが手にされているのは、ゆうきさんがクレモナでインスピレーション感じ、最初に描かれた下絵です。
今回、この下絵もいただきましたが、この絵も素敵なので、飾らせていただこうと思っています。

d0047461_15474683.jpg


不思議な御縁が重なって、クレモナに来たイラストを見ながら、虹のような音色が出る楽器を作りたいなと、あらためて思いました。
d0047461_15493623.jpg

# by violino45 | 2016-12-08 15:51 | 日記 | Comments(4)

ヴァイオリン製作学校にお邪魔しました。

弦楽器フェアが無事に終了しまして、安堵しましたが、その後も、いろいろなところにお邪魔していましたので、少しずつ、ご紹介していければと思っております。

代官山音楽院のバイオリンクラフト&リペア科には、今までにも何度かお邪魔しておりますが、
今回、高橋明さんともタイミングが合ったので、二人で来訪させていただきました。

詳しくは、下記の代官山音楽院さんのサイトにてご紹介いただいております。
興味深い記事にまとまっておりますので、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
http://www.daikanyama-ongakuin.com/vc-contents/scratch/18130/

完成したばかりの生徒さんたちの楽器を、じっくりと拝見させていただきました。
学生、プロ関係なく、楽器を見る時はいつも真剣になります。
d0047461_19251998.jpg


基本的な技術とともに、よりレベルの高い楽器を目指すにはどうしたら良いか? 
一緒に考えていく時間を過ごさせていただきました。
d0047461_19284847.jpg


実際のところ、皆さんの楽器のクオリティは高く、感心するとともに、製作者として少なからず脅威も感じる時間となりました。
私自身、まだまだ勉強すべきところが多いことに気が付きましたし、実際に、生徒さんの楽器からヒントをいただいた瞬間もありました。
d0047461_19325725.jpg


私と同時期にイタリアで修業された高倉さん(右隣)はじめ、歴代講師の皆様の指導の積み重ねが、多くの優秀な卒業生を輩出されていることを実感させていただきました。
d0047461_19381672.jpg


熱意と才能を持った若い人たちが集い、良い環境で学ぶことで、私や高橋さんを追い越していく製作者となるのも時間の問題と感じましたが、まだまだ私たちも挑戦者ですし、そう簡単には負けないゾと、新たな闘志を持って楽器製作に向き合っていきたいと思いました。
d0047461_1992762.jpg

# by violino45 | 2016-11-17 19:53 | 日記 | Comments(2)

弦楽器フェアのご報告

遅くなりましたが、弦楽器フェア2016無事に終了いたしましたので、簡単に写真でご報告させていただきます。
d0047461_8565378.jpg


2007年から、宮地楽器さんのブースにて参加させていただいております弦楽器フェア、今年で10回目となりました。
参加メンバーが入れ替わったり、いろいろ大変な状況もあった10年でしたが、無事に10回目を迎えられたのは、多くのお客様にご来場いただき、ご指導をいただきましたおかげです。
あらためて、感謝申し上げます。
d0047461_931775.jpg


宮地楽器の山本さんとの出会いは2005年でしたが、その当時は、こうして弦楽器フェアで展示できることになるとは夢にも思っていませんでしたので、10回目を迎えることができたのは、とても感慨深いのです。
山本さんとの想い出話は、また別の機会にお話しさせていただきます。
d0047461_98679.jpg


おかげさまで、ブースの周りは、常に賑わった状況の三日間でした。
ブースの面積が足りておらず、御試奏のお客様には窮屈な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
d0047461_910496.jpg
d0047461_9115785.jpg


今年も、最新作のヴァイオリンをお披露目することができました。
d0047461_9141595.jpg


宮地楽器の講師の先生には、毎年、試奏係をお願いしています。
お客様の前で、音色を披露いただけるのはとても嬉しいですが、緊張する瞬間でもあります。
d0047461_9572987.jpg


私が楽器製作を始めた20年前からお世話になっている方々と再会できるのも、弦楽器フェアの嬉しい出来事です。
大久保治さんと松原幸広さん、このお二人に出会っていなかったら、今の私はまったく違う場所にいるのは間違いないと思います。
毎年、あらためて感謝の気持ちを込めて、記念写真をしています。

松原さんのホームページ「ビギニングス」はこちらです。http://beginnings-music.com/
大久保さんのホームページは、こちらです。http://okuboviolinkoubou.wixsite.com/mysite
d0047461_9161956.jpg


3日間、体力的には厳しい状況でしたが、弦楽器を愛する皆様と、楽しい時間を過ごさせていただきました。
d0047461_921394.jpg


もちろん、楽器のオーナー様と再会できる瞬間は、製作者として、とても嬉しい時間です。
緊張もしますが、、、。
d0047461_9232615.jpg


フェアも無事に終わり、記念写真です。
来年も、スタッフ一同、ご来場をお待ちしております。
d0047461_9301267.jpg


イタリアからの仲間と合流しての打ち上げです。
3日間の緊張から解放されて、皆、良い笑顔ですね。
また来年、東京でお会いしましょう。
d0047461_9322447.jpg

# by violino45 | 2016-11-11 09:35 | 日記 | Comments(2)

菊田ヴァイオリン工房 ブログ


by violino45

プロフィールを見る
画像一覧

最新のコメント

岡村さん、ありがとうござ..
by 菊田 at 21:56
菊田さんお誕生日おめでと..
by 岡村 at 20:25
はたさん、ありがとうござ..
by 菊田 at 15:45
junjunさん、ありが..
by 菊田 at 15:39
お誕生日おめでとうござい..
by はた at 12:40
菊田さん、お誕生日おめで..
by Junjun at 06:34
たにつちさん、ありがとう..
by 菊田 at 03:05
おめでとうございます! ..
by parnassus at 00:49
noriさん、こんにちは..
by 菊田 at 21:47
菊田さん、ミケにゃん、こ..
by nori at 15:35
Junjunさん、こんに..
by 菊田 at 19:28
菊田さん、こんにちは。 ..
by Junjun at 07:35
ましゅまろさん、こんにち..
by 菊田 at 18:55
こんにちは。 ご無事に..
by ましゅまろ at 15:44
Junjunさん、こんに..
by 菊田 at 01:39
菊田さん、こんにちは。 ..
by junjun at 08:33
Junjunさん、こんに..
by 菊田 at 19:55
菊田さん、こんにちは。 ..
by Junjun at 07:25
松原さん、こんにちは。 ..
by 菊田 at 11:40
菊田さんこんにちは。 ..
by Y.Matsubara at 10:06

カテゴリ

全体
製作記
日記
お知らせ
猫ネタ
動画

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月

検索

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧