春に向けての、ホワイトヴァイオリン

先日、製作途中をご紹介しましたヴァイオリン、ホワイトで仕上がりましたので、ご紹介いたします。

このヴァイオリンは、5月のGW、宮地楽器さんで開催予定のイベントでお披露目する予定です。
現在発売中のサラサーテ誌内の広告でも、イベントの内容をご覧いただけますが、詳細は、後日、詳しくご紹介させていただきます。

定番となりました、ストラディヴァリ1705年のモデルで製作しました。
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ストレートなトラ杢の裏板ですが、少しだけ変化があります。
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少しアマティ的な、柔らかさを持ったエフをいつも目指しています。
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コーナー部分の仕上げも、シャープさとともに、柔らかさ、温かみを感じる仕上がりを心がけています。
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ウズマキは、今回の楽器から、少し違うモデルを試しています。
ストラディヴァリ・モデルには変わりはないのですが、少しだけ、繊細さを表現しやすいモデルにしてみました。
でも、モデルが変わっても、製作している間に、自分のスタイルになっていきますので、最終的な仕上がりの印象は、ほとんど変わらないのかもしれませんです。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
この季節、暖かかったり、寒かったり、気温の変化が激しいですので、皆様、体調にはお気をつけてお過ごしください。
ミケにゃんも、まだ固い、桜のつぼみのように眠っております。
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# by violino45 | 2017-03-10 14:26 | 製作記 | Comments(4)

厚み出し動画の続きと、クレモナ散歩。

前回、丸ノミでの厚み出しを紹介しましたが、今回は、ミニカンナとスクレーパーでの仕上げ作業をご紹介します。
4分程度の動画で、前半がミニカンナでの削り、後半がスクレーパーでの仕上げです。

スクレーパーでの削りは、ほぼ仕上げの厚さに近づいておりますので、かなりの騒音が出る作業で、夜間はできない仕事です。
また、厚み測定ゲージの、コンコンという音も、楽器っぽく?響くようになるので、気持ち的にも盛り上がってきます。




さて、普段は引きこもりで、、、ほとんど散歩などもしない私ですが、先日の日曜日、仕事が限界まで煮詰まったので、徒歩5分程度のドゥオーモ(大聖堂)まで、ワイドレンズを持って散歩してきました。

自宅の玄関を開けると、こんな景色です。 
隣人さんが世話をしている観葉植物がいい感じです。
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建物の外に出て振り返ると、こんな感じです。
この黄色いアパートに、15年間住んでいます。
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通りに出るための門です。
電動で開閉します。
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通りに出ると、こんな感じ、、、ベスパが良く似合う景色は、さすがイタリアです。
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通りを進むと、突き当たりにドゥオーモとトラッツォ(時計塔)が見えてきます。
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こちらは後ろから見たドゥオーモです。
製作学校時代は、毎日、この後ろ姿を見ながら通学しました。
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こちらは、真横から見たドゥオーモです、ライオン君?が居ます。
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そして、見慣れた、正面からの映像です。
いつ見ても、荘厳な雰囲気に圧倒されます。
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もう少し進むと、ストラディバリ広場ですが、この日はアンティーク市が開かれていました。
というか、これを見るために散歩に出たのですが。
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時計塔が見える路地にも、屋台が並んでいます。
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なにやら真剣に物色する婦人が約一名。。。
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この日は穏やかな天候で、ドゥオーモ前も賑わっていました。
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帰り道、雰囲気の良い路地の入り口に、雰囲気の良い自転車がありました。
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自宅に向かう道の風景です。突き当たりに教会が見えます。
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古ぼけた自転車も、なぜかオシャレに見えます。
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自転車の国イタリア、冬でもレーシングスーツで走っている人をよく見かけます。
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一時間の外出でしたが、ミケにゃんは、何事も無かったように丸まってました。
でも、薄目を開けて、様子を伺っていますね。。
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# by violino45 | 2017-02-25 16:50 | 製作記 | Comments(7)

ヴァイオリン製作 写真と動画(厚み出し)

気がつけば2月になってしまい、新年の挨拶から更新できず、失礼しておりました。

久しぶりの製作記、ダイジェストになってしまいますが、現在製作中のストラドモデルのヴァイオリンを、少し写真でご紹介させていただきます。

製作動画も久しぶりにアップいたしました。

内型に貼り付けた横板の形を、裏板に写し取る作業です。
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最初の荒削りです。
大まかな仕事ではありますが、この時点でアーチの膨らみを明確にイメージできているかどうかで、その後の仕事の精度とスピードが大きく違ってきます。
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パーフリングを入れた後の、再び丸ノミでの荒削り工程です。
ここで良い形に整形しておくと、この後のミニカンナの作業が上手くいきます。
以前アップした動画は、こちらです。
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ミニカンナでのアーチ整形作業です。
ここでほぼアーチのイメージは仕上がりますが、スクレーパーでの作業でさらに追い込んでいきます。
動画は、こちらです。
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スクレーパーでアーチを仕上げます。
削る量は少ないですが、実際は、この作業がもっとも時間がかかります。
以前アップした動画は、こちらです。
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アーチが仕上がったら、裏側を削って、厚みを出していきます。
アーチの作業は、音作りにも重要ですが、見た目の美しさを最大限に表現するために神経を集中させますが、厚み出し作業は、美的感覚はとりあえず置いておいて、ひたすら良い音を追求するために、厚み配分に集中して削っていきます。
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別の楽器の映像ですが、厚み出し作業の第一段階を動画でご紹介します。
丸ノミを使っての、荒削りとなります。


ご覧いただき、ありがとうございました。
今後も、できるだけ更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

そろそろ春が近づいてきていることを、感じているのか、いないのか、、、。
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# by violino45 | 2017-02-04 06:33 | 製作記 | Comments(2)

本年もよろしくお願いいたします。

旧年中は当ブログにご来場いただき、まことにありがとうございました。
2017年も、可能な限り頻繁に更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

今年も、昨年の最後に製作したウズマキの写真で、新年のご挨拶をさせていただきました。
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7年目となりますウズマキの写真年賀ですが、毎年、クローズアップでの撮影に耐えうるクオリティの作品を製作できているかどうか、自分自身への問いかけにもなっています。

今年も作品をご紹介できることの安堵とともに、一年間、大過なく過ごせたことにあらためて感謝しつつ、新しい年をスタートしたいと思っております。



さて、昨年末は時間的な余裕が無く、ブログで一年間を振り返ることができませんでしたが、2016年もいろいろな事があった年でした。

その中で、ブログ上では記事にしなかった事がありました。
それは、今までの製作台数が「100台目」を迎えたということだったのですが、あえて、自分の中でも、ブログ上でも特別に意識しないようにしていたのでした。

自分にとって、製作楽器はどれもすべて大切なものなので、区切りの数字であっても、特別な記念作品のような意味合いを込めたくなかったということもあるのですが、もう一つの理由として、妙に意識してしまうことで余分な力が入ってしまい、作品の完成度が下がってしまうことが一番心配でしたので、100台目を迎えることは、できるだけ意識せず、口にも出さず、ネット上でもスルーしてきたというわけです。

ですが、100台目を迎えたという事実そのものは、やはり大切な節目ですし、楽器製作を始めて20年、イタリアに来て15年目の記念でもありますので、新年を迎えた今、ブログ上に記録しておきたいと思った次第です。

ヴァイオリン製作を始めた20年前は、いつかは100台目を迎えることができるなどとは予想もできず、まして、クレモナでプロの製作家として活動できているとは夢にも想像できないことでしたので、この地で100台目を完成することができたのは、やはり、自分にとって大きな出来事でした。
だからこそ、それを口に出すのは恐ろしいことでもあったのでした。。。

100台目となった楽器は、昨年10月、こちらの記事にて2台目のヴァイオリンとしてご紹介した楽器です。
http://violino45.exblog.jp/23575841/

弦楽器フェアでも、ガラスケースの中で展示させていただきました。
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ニス塗り途中の様子は、こちらです。
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さて、製作した100台の楽器ですが、ヴァイオリンが86台、ヴィオラが13台、そして、クレモナの製作学校時代に製作したフラットマンドリンが1台含まれています。
製作学校の授業でマルキ先生とともに製作したヴァイオリンとビオラ、そして以前ご紹介したチェロは、やはり想い出深い大切な作品ではありますが、個人での製作とは言えないため、あえて含んでおりません。

100台という数字は、年間10台ペースで製作した場合、10年で達成できますが、私の場合、普段その半分近いスピードでの製作ということもあり、これから年齢を重ねていくことを考えると、200台目に到達できるのは、早くて20年後という感覚になります。

ちょっと気が遠くなりますが、、、@_@、、、、200台という製作台数は、自分の中でも夢というか、大きな目標でもありますので、一歩ずつ近づいていければと思っております。

2016年の最後にご紹介しましたホワイトビオラは、まさしく101台目の楽器となりますので、20年後へ向けての一歩を踏み出すには丁度良い区切りと言えるかと思っております。

新年早々から、長文になってしまい失礼しました。


さて、こちらの写真、一年前に友人からいただいた白いシクラメンが今年も花を付けたのですが、今度は、同じ友人からピンクのシクラメンをいただきましたので、二つ並べての記念撮影です。
昨年も長くて暑い夏でしたが、元気に乗り切って、花を付けてくれたのは嬉しいことでした。
自然の生命力を見習って、元気に生きていきたいなと思いました。
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この季節の日差しは、猫にとって、一番心地良いようです。

今年も、鏡餅的なミケにゃんで失礼いたします。
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# by violino45 | 2017-01-01 03:51 | 日記 | Comments(2)

ホワイトビオラのご紹介です。

皆様、良きクリスマスをお過ごしでしょうか?

例年、ヴァイオリンをモチーフにしたクリスマスカードでご挨拶させていただいておりますが、、
この年末は、いろいろ余裕がなく、今年はカードを作ることができませんでした。

でも、ちょうど、製作していたビオラがホワイトで完成しましたので、写真にてご紹介させていただきます。

41センチサイズの、ストラディヴァリモデルのビオラです。
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裏板は2枚板、優しい印象ですが、トラ杢はけっこう深い木材です。
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表板の年輪の幅は広めで、強い木目の材料を選びました。
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エフは、少しアマティの影響が残っている時代のストラディヴァリのモデルです。
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エフの外側の部分の逆カーブは、ビオラの場合も十分深く彫り込みます。
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コーナー部分の仕上げです。
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今年最後のウズマキは、ビオラになりました。
少しだけ、重厚な雰囲気を目指して製作しました。
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穏やかなクリスマス、そして年末をお過ごしくださいませ。
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# by violino45 | 2016-12-24 18:18 | 製作記 | Comments(2)

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