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2014年の想い出

前回の骨董市の記事で、今年を終えるはずでしたが、、、

毎年、無我夢中で一年が過ぎ、あまり振り返ることをしてこなかったと気が付き、今年は、まとめの記事を作ってみることにしました。
Facebookなどの機能を利用するのもスマートで良いのですが、やはり、お世話になった方への感謝の気持ちとともに、自らの手で振り返ってみたいと思い、このような形になりました。
ある意味、自分自身の記録ですので、目新しい内容ではないことを、お許しください。


では、以下、スタートです^^。

1月です。
前年の最後に作ったウズマキの写真で新年の挨拶をすることにして、4年目となりました。
今年は、2013年に製作したバロックバイオリンのウズマキの写真となりました。
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2月には、関西弦楽器製作協会のコラムにて、最初に出会った4本のノミについて書かせていただきました。
初心を、あらためて思い起こすことができました。
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そして、スマホを導入したのも、この頃でした。
未だに、普通の携帯の機能しか使えておりませんが、、、。
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3月には、ベランダから見える桜の開花を、連続写真でご紹介しました。
(この頃はまだ平穏な日々でした)
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ミケにゃんも、のんびり春を待っていました。
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4月には、後に砥部町でのイベントにて演奏されることになる、アマティモデルのヴァイオリンが完成しました。
この頃から、コンクールや帰国の準備でバタバタし始めました@_@。
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5月には、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014にて、宮地楽器の山本さんとともに、講演をさせていただきました。
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動画を使っての製作風景の紹介や、私の楽器の弾き比べなど、たくさんのお客様とともに、楽しい時間を過ごさせていただきました。
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その2日後には、大阪市中央公会堂にて、関西弦楽器製作者協会の展示会に参加しました。
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風邪をひいてしまい、倒れそうになっている頃です。
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さらに、その6日後には、松山にて、高畠華宵ホールでの演奏会を開催いただきました。
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響きの良い空間で素晴らしい音楽を奏でていただき、私の楽器たちも、気持ち良く響いておりました。
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イタリアに戻って5日後には、ミッテンバルト・コンクールの楽器提出が迫っていました。
時差ボケの中、楽器を丁寧に仕上げて、高橋さん、百瀬さんとともにミッテンバルトに楽器提出に行きました。
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その三週間後、6月には、高橋さんがビオラでファイナリストに残ったので、今度は二人で片道400キロの道のりを、ミッテンバルトに向けて爆走しました。
メダルには届きませんでしたが(4位入賞おめでとう)、いろいろな意味で勉強になったコンクールでした。
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展示会にて、、
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その一週間後、展示会も終わり、楽器の引き取りのために3度目のミッテンバルト旅行となりましたが、車が故障して、皆で押しがけをするというハプニングもありました。
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いろいろあったコンクールでしたが、記念写真を撮る頃には、皆、晴れやかな表情になっていました。
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クレモナに戻った翌日には、皆で試奏会をして、音の確認をしました。
こうした経験が、いずれ、血となり、肉となり、そして骨となっていくのだと思います。
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9月には、恒例のモンドムジカが開催されました。
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また、イタリア弦楽器製作者協会(ALI)の展示会にも出品しました。
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イタリアを代表するマエストロ諸氏と並んで自分の楽器が展示されることの緊張と喜びは、やはり例えようのない光栄な気持ちとして、想い出に残りました。
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さて、今年の大きな出来事としては、やはり、製作学校時代に白木で完成させたチェロに、ニスを塗って完成させたことがあります。
まったく未経験だったチェロのニス塗りでしたし、5月の帰国やミッテンバルトのコンクールでバタバタする中、ほとんど半泣き状態でニスを塗り重ねていました。
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その甲斐あって、10月にはなんとか完成することができました。
高橋さんは、ミッテンバルトのコンクールにはチェロでも参加したのですが(11位)、このチェロも、10年前に白木で製作して、今年ニス塗りをしたので、奇しくも2014年は、二人とも10年越しのチェロを完成させた年となりました。
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このチェロは、製作はマエストロ・マルキさん、ニスはラザーリ師匠のスタイルで仕上げましたので、私の大切な二人の師匠の教えが半分ずつ混ざった、記念の作品となりました。
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11月の帰国直前には、2台のチェロを弾き比べる試奏会も開きました。
この時は、まだまだ若い、発展途上の製作者さん達が集いました。
将来は、私たちのライバルとして力を付けてくるのでしょうね、、お手柔らかに。。
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そして、11月は、弦楽器フェアに参加、たくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。
チェロも、無事にお披露目することができました。
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そして、砥部町のイベントでは、素晴らしい演奏家の皆様に、6台の弦楽器を弾いていただき、製作者として感無量の時間を過ごさせていただきました。
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3台のヴァイオリンの弾き比べコーナーも、私自身、とても貴重な経験となるものでした。
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駆け足で振り返りましたが、あらためて、周りの皆様に温かく見守っていただいたおかげで、一年を無事に過ごすことができたと実感しております。

また、他にも、ブログにはご紹介できませんでしたが、貴重な出会い、楽しいイベントもたくさんありました。

この場を借りて、皆様に厚く感謝申し上げます。
来年も、皆様のご健康、ご多幸を心からお祈り申し上げます。

クレモナは、雪景色の年末となりました。
初めてクレモナ駅に降り立った時の気持ちを忘れずに、私自身、さらに良い楽器を作れるよう、また、人としてもさらに成長できるよう精進していきたいと思っております。

今後とも、よろしくお願いいたします。
良い新年をお迎えください。
菊田 浩
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by violino45 | 2014-12-28 15:59 | 日記 | Comments(4)

メリークリスマス & ミラノ骨董市

皆様、日本は寒い12月になっているようですが、クリスマスはいかがお過ごしでしょうか?
今年も、クリスマスカードを作りましたので、御覧くださいませ。
トナカイに置き去りにされたサンタが、慌てて雪山を滑り降りているようなイメージです^^。
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さて、タイトルにも書きましたとおり、久しぶりにミラノの骨董市(ナヴィリオ)に行きましたので、写真でご紹介いたします。(写真は、主に、私の奥さんが撮影したものです)
ミラノ南部にあるナヴィリオ運河は、普段も散歩コースとして人気の場所ですが、毎月の最終日曜日には運河沿いに骨董市が開かれて、たくさんの人で賑わいます。
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普段は、トラム(路面電車)が走っていますが、骨董市の日は通行止めになります。
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屋根無しの露店も多いですが、こうしたテントも多く見かけます。
これは、帽子屋さんですね。
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いわゆる、ガラクタ的なものも多いですが、綺麗なお皿やグラスなど、実用的なものを探すのも楽しみです。
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古いカメラもたくさんあります。
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こんなものも。
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古い電話です。
実用品として探している人も多いです。
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この日は、かなり冷え込みましたが、さすがミラノ、オシャレな人も歩いてます。
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バイオリンも、ありました。
私が製作を始めるきっかけになったのも、骨董市のバイオリンでしたが、こんなオシャレな感じではなくて、地面に投げ出されていた感じでした。(だからこそ、気軽に手にとってしまったわけですが、、)
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昼食は、沿道のピザ屋さんへ。
陽気なお二人、、やはりイタリアです。
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柔らかくてふっくらして、とても美味しいピザでした。
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ステッキというか、杖を売っているお店も多いです。
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時々、こんなものもあります。(宝箱?)
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もちろん、椅子や家具など、実用品も多いです。
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クリスマス前の骨董市ということで、イエス様の生誕シーンを表現した模型(プレセピオ)の展示も多かったです。
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ですが、今回の、というか最近の菊田家(主に奥さん)の興味は、こちらの、お皿たち。
いわゆる、クリスマス・イヤー・プレートですね。
以前から、好きだったのですが、最近、値段が安くなったようなのです。
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というわけで、収穫は、こちらのお皿でした。
1961年は、私の生まれた年です。 海を行く帆船、好きな絵柄です。
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そして、1960年は、奥さんの年。 森の中の鹿が、かわいいです。
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今年も、さまざまなイベント、演奏会、展示会、コンクールなど、無我夢中で駆け抜けた一年となりましたが、周りの皆様に温かく見守っていただけたおかげで、なんとか無事に年末を迎えられた気がしています。
2015年も、元気に一歩ずつ歩いていきたいと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
良いクリスマスを、そして良い新年をお迎えください。
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by violino45 | 2014-12-24 19:51 | 日記 | Comments(8)

砥部町での演奏会  動画のご紹介

11月29日(土)に愛媛県 砥部町文化会館で開催されました、
~菊田浩製作楽器による、演奏会・楽器説明会「クレモナからの響きⅡ」~
から、動画を一部分、ご紹介させていただきます。

とても素晴らしい演奏会でしたので、その一部分を抜粋することは大変心苦しいことですが、演目の全てをブログ内でご紹介することは難しく、部分的なご紹介になってしまうことをご了承いただければ幸いです。

1曲目は、「モーツァルト作曲、ディヴェルティメント K.563」 より、第5楽章と第6楽章です。

ヴァイオリン: 原瀬万梨子さん (2014年製、アマティモデル)
ヴィオラ: 西村壮さん (2012年製、ストラディバリモデル)
チェロ: 須賀千浪さん (2003~2014年製、ストラディバリモデル)

6楽章からなる大曲を、素晴らしい演奏で聴かせていただきましたが、今回は、後半のみご紹介いたします。
動画の途中で、3台の楽器を写真で少しご紹介していますので、併せてお楽しみください。



いかがでしたでしょうか?
今までも、私のヴァイオリンとヴィオラを使用した演奏会を開催いただき、その度に感激の時間を過ごさせていただきましたが、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが揃っての演奏を聴かせていただいたのは初めての経験でしたので、言葉にすることは難しい、感動的な瞬間でした。

おそらく、このような経験ができる製作家は数少ないと思いますし、私自身、自分が生きている間に経験させていただけるとは、夢にも思っていなかったというのが正直な気持ちでした。

今回、貴重な機会を与えていただいた皆様への感謝の気持ちとともに、1音1音、楽器の響きを胸に刻みながら聴かせていただきました。


続いて、「イベール作曲、二つの間奏曲」 です。

フルート: 田所博さん
ハープ: 田中淳子さん
ヴァイオリン: 西村壮さん (2009年製、ストラディバリモデル)



今回、私自身、久しぶりにフルートとハープの生演奏を聴かせていただき、日本を代表する演奏家である田所さんと田中さんの、美しい響きに陶酔した時間でした。
西村さんには、2009年のヴァイオリンの魅力を存分に引き出す演奏をしていただきました。
3つの楽器の個性が主張しつつも溶け合う、素晴らしい演奏でした。

今回、久しぶりに見た2009年のヴァイオリンですが、低い方の2弦(G,D)に、天然素材の弦であるオリーブが張られていました。(↓写真の、一番手前が、2009年のヴァイオリンです。)
今まで、私自身もこの弦を何度か試したことがあるのですが、実は、私の新作楽器とは相性が良くないと感じていました。
今回、西村さんの表現力に富んだ演奏を聴かせていただき、とても自然な音色と響きでしたので驚きましたが、私のヴァイオリン製作への今後の可能性を感じることができたのは、貴重な経験でした。
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3曲目は、「モーツァルト/フルートとハープの為の協奏曲 K.299」 より 第1楽章
プログラム上での最後の楽曲です。


フルート: 田所博さん
ハープ: 田中淳子さん
第1ヴァイオリン: 原瀬万梨子さん (2014年製、アマティモデル)
第2ヴァイオリン: 西村壮さん  (2005年製、ストラディバリモデルに持ち替え)
ヴィオラ: 江口志保さん   (2006年製、ストラディバリモデル)
チェロ: 須賀千浪さん   (2003~2014年製、ストラディバリモデル)
ファゴット: 後藤一宏さん



もともとは、オーケストラ編曲の曲ですが、弦楽アンサンブル版での演奏となりました。
コントラバスのパートを、後藤さんにファゴットで演奏していただきました。

フルートの田所さん、ハープの田中さんの演奏が素晴らしいのは言うまでもないですが、私の4台の弦楽器たちも、奏者の皆様の素晴らしい演奏に応えることができていたと思います。

アンサンブルの中ではありますが、カルテットが実現したのも初めての光景でしたし、2003年、2005年、2006年、そして2014年と、クレモナでの時間が凝縮したような合奏となり、私自身にとっても、感慨深い時間を過ごさせていただきました。


3台のヴァイオリンの弾き比べ試奏コーナー

さて、今回の演奏会の途中では、私のヴァイオリンを3台弾き比べて、その音色の違いを聴いていただくというコーナーもありました。
モデルも違いますし、先述したように弦も異なりますので、純粋に年代の違いを聴き取ることは難しい状況ではありますが、楽器のヴァリエーションによる音の違いを楽しんでいただければ幸いです。

ヴァイオリン:西村壮さん 
①2009年製作 ストラディバリモデル (弦:GDオリーブ+Aドミナント+Eゴールドブラカット27)
②2005年製作 ストラディバリモデル (弦:エヴァピラッチ)
③2014年製作 アマティモデル    (弦:ドミナント+Eゴールドブラカット27)

曲目:チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲から、冒頭部分


いかがでしょうか?
私自身、2005年の楽器を完成した時の音色は良く覚えておりまして、「若い」と言えば聞こえが良いけれど、まだまだ固い音色で、音量も不十分なヴァイオリンでした。
その後、訳あって、宮地楽器さんの見本楽器として展示させていただくことになりましたが、当初は、その鳴りの渋い性格のせいで、見本品としては十分な役目を果たせない状況が続きました。

私としては、いつも申し上げているポリシーのとおり、将来的には成長していくことと信じていましたが、山本さんを初め、いろいろな方からのご指摘を受けて、やはり最初からもう少し実力を発揮する楽器作りを目指す必要があるのではないかと考え、いろいろな改良を加え始めたきっかけになった楽器ではありました。
(古い楽器のような音色を目指すという意味ではありません)

今回、この3台のヴァイオリンの音を聴き比べる機会をいただきましたが、2005年の楽器は、宮地楽器さんや弦楽器フェアで多くの皆様に御試奏いただいたり、イベントなどで弾き込んでいただいた結果、(「笑ってコラえて」では、千住さんにも弾いていただきました(汗))、私の予想を上回るほど、良く響く楽器に成長したと感じました。

2009年の楽器も、当初はもう少し若い声でしたが、5年間、西村壮さんに弾き込んでいただいた結果、短い期間で大きく成長したヴァイオリンとなったと思いますし、先述しましたように、ナチュラル素材の弦がマッチしたのは、驚きとともに大きな収穫となりました。

2014年のアマティモデルは、誕生したばかりの、まだまだ若い声ではありますが、それでも、他の2台に負けずに芯のある音色で響いてくれて、非常に手前味噌ではありますが、私自身も製作家として少しずつ成長できていることを実感できた気がしています。

西村さん、山本さん、ありがとうございました。



最後に、アンコールにお応えしての2曲をご紹介いたします。

「フォーレ作曲、シチリアーノ」
フルート:田所博さん
ハープ:田中淳子さん

そして、「マスネ作曲、タイスの瞑想曲」です。
ヴァイオリン:西村壮さん (2009年製、ストラディバリモデル)
ヴァイオリン:原瀬万梨子さん (2014年製、アマティモデル)
ハープ:田中淳子さん




素晴らしい演奏をご披露いただきました演奏者の皆様に、あらためて厚く感謝を申し上げます。

このかけがえのない経験を胸に、これからも、さらに良い楽器を目指して精進していきたいと、あらたな気持ちに燃えております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
by violino45 | 2014-12-16 16:33 | 動画 | Comments(2)

愛媛県 砥部町での演奏会のご報告

11月29日(土)に愛媛県 砥部町文化会館で開催されました、
~菊田浩製作楽器による、演奏会・楽器説明会「クレモナからの響きⅡ」~
が無事に終了いたしましたので、簡単ではございますが、写真にてご紹介させていただきます。

演奏者様のプロフィール紹介は、こちらのPDFファイルをご覧いただければ幸いです。
http://www.tobebunka.jp/images/29.nov.pdf

会場の砥部町文化会館 ふれあいホールは、音楽専用ホールではありませんが、楽器の音が温かく響く、すばらしい空間でした。

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モーツァルト作曲、「ディベルティメント K.563」のリハーサルの様子です。
6楽章に及ぶ、演奏時間がモーツァルトの器楽曲の中でも最長の作品で、今回、繰り返しをしなくても30分近くになる大曲を演奏いただきました。
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弦楽器フェアでも展示させていただいたチェロを、須賀千浪さんに演奏いただきました。
この日が来るまで、私のチェロが演奏会用の楽器として成立するのかどうか、、本当に心配だったのですが、須賀さんに良い音色で演奏いただき、心の底から安心した瞬間でした。
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ヴァイオリンは、原瀬万梨子さんです。
2014年製作のアマティモデルのヴァイオリンで、生まれたばかりの楽器のフレッシュな響きを存分に引き出していただきました。
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ヴィオラは、西村壮さんです。
2012年製作の、トリエンナーレコンクールにて5位に入賞したビオラを演奏いただきました。
二年経過して、少しだけ枯れ始めた音色を力強く鳴らしていただきました。
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こちらは、イベール作曲、「二つの間奏曲」の本番演奏の写真です。
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フルートは、田所 博 さんです。
きらびやかな高音、そしてふくよかな中低音、伸びやかで安定した素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
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ハープは、田中 淳子 さんです。
美しい音色で、すばらしい響きを聴かせていただきました。
会場のお客様は、ハープという楽器の魅力に惹きつけられたのではないでしょうか?
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西村壮さんには、この曲では2009年製のヴァイオリンを演奏いただきました。
5年間弾き込んでいただいて、少し熟成が進んだ音色に、私自身も新しい発見を感じながら聴かせていただきました。
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こちらは、全員での演奏曲目、 モーツァルト作曲、「フルートとハープの為の協奏曲 K.299」です。
田所さんのフルートと田中さんのハープの、素晴らしく息の合った名演奏に会場全体が酔いしれた瞬間でした。
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原瀬さんには、ふたたび2014年のアマティモデルを、西村さんには、2005年のヴァイオリンを演奏いただきました。
10年の時を経ての、新旧ヴァイオリンの共演は、私にとって、感慨深いものがありました。
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ヴィオラは、江口 志保さんです。
2006年製のヴィオラを弾いていただきました。
少し快活なこの楽器の特長を引き出しながら、アンサンブルの中心を支えていただきました。
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二度目の登場のチェロです。
あまり派手さのないチェロのパートでしたが、その分、楽器本来の実力が試される曲だと感じました。
力強い須賀さんの演奏で、厚みのある中低音を支えることができていましたので、安堵しながら聴いておりました。。
今回、初めて、自らの製作楽器でのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのアンサンブルを聴かせていただくことができ、製作者として感無量の時間を過ごさせていただきました。
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そして、ファゴットは、二年前の演奏会でもお世話になりました、後藤 一宏 さんです。
コントラバスのパートにて、安定した低音部を演奏いただきました。
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この演奏会では、タイトルにもありますように、製作した楽器の説明や、私の今までの活動、そして製作工程の説明をさせていただくコーナーがありましたが、私一人では力不足なので、宮地楽器の山本岳志さんに応援に来ていただきました。
写真の左端は、この演奏会の主催者の一人である、松山モーツァルト会の主宰、西村真也さんです。
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スライドを使用した説明コーナーでは、山本さんの本領発揮の話術で、短い時間でしたが、楽器製作の概要、魅力を皆様にお伝えできたのではないかと思います。
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演奏会は拍手喝采のうちに終了し、私もアンコールでステージに上らせていただきました。
緊張で転ぶかと思いました、、、本当に、、。
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思えば、今回のチェロを製作していた2003年の頃は、クレモナで製作学校を卒業したけれど、本当に製作者として生きていけるのか?、楽器を買っていただけるのだろうか?、先が見えない不安の日々でしたので、まさか、10年後に、このような素晴らしい会場で演奏していただけることになるとは、まったく想像もしていませんでした。

私の感激の思いを、ご想像いただければ幸いです。。

このような演奏会を開催いただくことは、製作者にとって、至福の時間であることは言うまでもありませんが、同時に、運動会で我が子を見守る親御さんのような、ハラハラドキドキ、心落ち着かない時間でもありました。

そして、演奏者様にとっても、数日前に手渡された弾き慣れない楽器、しかも生まれて間もない子供のような楽器での演奏は、想像を超えた大変さということは言うまでもありません。
そのような状況の中、30分を超える大曲を仕上げ、素晴らしい演奏をしていただいた弦楽器奏者の皆様、そしてフルート、ハープ、ファゴットの名演奏で音楽を高めていただいた御三方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

お忙しい中、会場にお越しいただきましたお客様にも感謝申し上げます。
楽器製作の世界を少しでもご理解いただけるきっかけになれば嬉しいですし、一製作者の楽器を使った演奏会という枠を超えて、純粋に音楽を楽しんでいただけたのでしたら、製作者としてこれ以上の喜びはありません。

あらためまして、このような素晴らしい演奏会を主催いただきました、砥部町文化会館様、 四国日墺協会様、 松山モーツァルト会様、そして、御後援、御協力いただきました関係各位の皆様に、厚く御礼申し上げます。

私自身、感動の一日が終わり、しばらく放心状態でしたが、今回の気持ちを励みに、また、多くの反省点も踏まえながら、さらに良い楽器を製作できるように、新たな挑戦を続けていきたいと思っております。

今後とも、よろしくお願いいたします。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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by violino45 | 2014-12-04 01:23 | お知らせ | Comments(2)

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