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メールアドレス変更のお知らせと、ウズマキ開始

今まで使っていたイタリアのアドレス、violino45@alice.it  が使えなくなりましたので、ご報告いたします。

これからは
violino45@hotmail.com でよろしくお願いいたします。

菊田ヴァイオリン工房ホームページ上ではすでに変更されていますので、そのままクリックしていただければ大丈夫です。
お問い合わせ、叱咤激励、ご質問、告白、、、、などお気軽にメールをいただければ幸いです。
メールでも、順次、ご挨拶させていただくつもりですが、なかなか間に合わないので、取り急ぎこちらでお知らせいたしました。
このお知らせは、しばらくの間、記事の頭にヘッダーのように貼り付けさせていただきます。


さて、製作の方は、ウズマキに突入です。
アウトラインを切り抜いたところです。
ボディのシルエット同様、この段階で出来上がったシルエットは後での変更が難しいので、慎重に仕上げます。

とはいえ、42ミリの幅の角材を滑らかな曲線に仕上げるのはなかなか大変です。
d0047461_21412845.jpg

右下の方に違う木が貼り付けてあるのは、サイズが足りなかった部分です。
アウトラインをデザインする時に平面が足りないと困るので、あて木をします。
でも、この部分はこの後、のこぎりで切り取ってしまうので、大丈夫です。
by violino45 | 2007-08-31 21:43 | 製作記 | Comments(4)

ボディの完成

内型を抜いてしまうと、、、
カルシファーの居なくなったハウルの城のように、つぶれてしまう、、、、ということはないのですが、それでも、支えが無くなった横板は少しずつ変形しますので、できるだけ早く表板を貼りつけるようにします。

ボディを閉じる前には、、

・裏板を貼る時にはみ出したニカワを綺麗に削り取る。
・ライニングを貼り付け、成形する。
・ブロックを成形、仕上げる。
・エンドピン用の穴を開ける。
・表板との接着面をカンナで仕上げる。
・内部を、綺麗に磨いて仕上げる。
・ラベルを貼る。
・焼印を押す。

というような事を一気にこなして、表板を貼り付けます。
もちろん、表板は、内型をはずす前に接着できる状態に仕上げておきます。

なるべく早く箱にしたいので、気持ちは急ぐのですが、それでも、閉じてしまうと後から修正や磨いたりできない部分なので、楽器を完成するのと同じ慎重さで仕上げます。

次に楽器が開けられるのは、なにかの修理の時だと思うのですが、その時に恥ずかしい思いをしたくないという気持ちはもちろんですが、やはり、良い楽器は内面から、という気持ちが作業を長引かせて、表板を閉じるのはいつも夜中になってしまいます。

ところで、、今から閉じますけれど、、いいのかな?そんなところに隠れていて、、、。
d0047461_19343461.jpg

閉じてしまいましたけど、、、。
d0047461_193539.jpg

あ、大丈夫だったみたいですね(^^)。
d0047461_1936745.jpg

ボディが完成すると、、ついつい、コンコンと叩いてしまいます。
意味は無いのですが、、、。
ただ嬉しくて。
by violino45 | 2007-08-28 19:39 | 製作記 | Comments(6)

内型の取り外し

横板に裏板を接着した後、骨格となっていた内型を取り外します。
まず、ハンマーでブロックを軽く叩いて、接着をはがします。
ヘラで根気良くはがしても良いのですが、内型が痛んで寿命が短くなるので、私はこの方法ではずします。
でも、強く叩きすぎると、ブロックを割ってしまいますので、、、要注意です。
d0047461_7225392.jpg

次に、ハンマーでブロックを上から叩き、徐々に内型を引き出していきます。
6箇所のブロックをまんべんなく、少しずつ叩いていきますが、ブロックの接着が残っていると内型は出てきませんので、その場合は、ヘラではがす事もあります。
d0047461_7253789.jpg

少し内型が出てきました。
ここまで来ると、あとは均等に出てくるように気をつけながら、少しずつ作業します。
内型が傾いたまま、無理やり取り出すと、横板が割れてしまいます。
d0047461_7272539.jpg

あとすこし、、、、毎回、意味もなく気持ちが高ぶる瞬間です。
慎重に、、。
d0047461_729479.jpg

無事に外れました~。
初めてバイオリンを作った時、この瞬間は、感動しました。
妙に、、「楽器」を作っているという事実を再確認する瞬間です。
d0047461_7321131.jpg

やはり、平面だった裏板に、横板が貼り付いて、急に立体になるので、楽器らしくなったな~と嬉しくなるのかもしれませんね。
あれ、君、どこにいたの?
d0047461_7341271.jpg

by violino45 | 2007-08-26 07:36 | 製作記 | Comments(14)

バスバー

バスバーを接着後、ミニカンナで削ります。
どのくらいの厚さ、高さ、にしたら一番楽器の良い音を引き出せるか、悩みますが、削りながらバイオリンの音を出せない以上、今までのデータと、今回の材料を見比べて、予測して削る事になります。
もちろん、叩いたり、ひねったりして、響きや強度を確認しながらですが。
d0047461_21525051.jpg

バスバーが仕上がってから、または削りながら表板の厚さを再調整することもあります。
もちろん、厚くする事はできませんですが、、、、。
d0047461_21544947.jpg

これは珍しい映像かも、、、。
裏側から見たエフです。
ちょっと恥ずかしいです、、。
表側ほどは、完璧に仕上げることはできない、というか、表側から見て美しく見えるように、裏側からはある程度妥協する必要も出てきます、、、。
というか、普通は見えないところなので、気にしなくてもいいのかも知れませんが、、、
でも、適当に仕上げると、表側から見ても、なんとなくだらしないエフに見えるのです、不思議と。
d0047461_21583780.jpg

バスバーの右横に、黒い短い線が見えますが、これが、駒の足の位置になります。
バスバーは、駒の足から、少しだけ内側に貼り付いているということが、お分かりいただけたと思います。
by violino45 | 2007-08-23 22:03 | 製作記 | Comments(12)

日本経済新聞!

直前まで変更の可能性があるので、事前に告知できなかったのですが、今日、8月20日(月)の日本経済新聞の夕刊に、私と高橋明君の記事が掲載されました。(インタビューされました、、、、どぎまぎ、、、)

といっても、日本経済の将来について熱く語ったわけではありませんので、、、、、。

それよりも、我が家の経済の方が大問題で、、、、。

それはともかく、、、
日経、しかも夕刊ということで、なかなかお気軽にはご覧いただけないと思いますが、機会がございましたら、話の種に、ぜひご覧くださいませ。

ではでは。
by violino45 | 2007-08-20 16:42 | 日記 | Comments(10)

エフ孔いろいろ。

厚み出しが終わったので、エフを仕上げます。
ナイフを最高の切れ味にして、最大の集中力を込めて、ひと削り、、、、。
d0047461_16512250.jpg

毎回、同じテンプレートを使ってデザインするのですが、微妙に表情が違ってきます。
今回は、少し眼光するどい、はっきりした顔立ちのエフになりました。
d0047461_1724437.jpg

2年前の10月、少しアンニュイモードだった時のエフはこれです。
違い、分かっていただけますか?
d0047461_173294.jpg

ちなみに、チャイコフスキー・コンクールの楽器のエフはこれです。
少し、やさしい目元かも。
あ、上目使いの亡霊が、、、。
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最後に、昨年の、ヴィエニアフスキーの時、、、。
え、どれも同じに見えます??
そんなはずは、、、、。
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by violino45 | 2007-08-16 17:10 | 製作記 | Comments(17)

感謝御礼  そして厚み出し終了

この、製作記と日記ブログ、2005年の5月から数えて、2年と3ヶ月続けて参りましたが、おかげさまで5万アクセスを記録いたしました。
この数字は、一日に、同じ方が何度訪れていただいても、お一人とカウントされる仕組みだそうで、純粋なヒット数では、もっとたくさんなのだと思います。

5万という数、私には天文学的な数字に見えてしまうのですが、この拙いブログにこんなにたくさんのお客様が訪れていただき、本当に嬉しく、感謝しております。

これからも、更新ペースは亀のごとくですが、少しずつ進んでいきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。




表板の厚みは、エフの周りで3ミリ程度、上下の幅の広いところでは、3ミリよりもコンマ数ミリ薄く仕上げます。
厚み出しゲージという、専用の道具を使います。
なぜか、クレモナの道具屋さんでは、この緑色のモデルだけしか売っていなくて、マエストロも、他の弟子も皆、同じ緑色の道具を使っているので、なんだか可笑しいです(^^)。
d0047461_2045213.jpg

厚みを決める時には、いろいろと考える事が多いのですが、基本的には、硬い材料の場合は薄くして、柔らかい材料の場合は厚くするのが基本だと思います。

でも、材質に応じて適切な厚さを決めていくのは、とても難しい作業なので、実際には、毎回、できるだけ同じ材質の木材を使うようにしています。
そうすれば、厚さの決定は微調整だけで済むので、データも蓄積しやすいですから、より良い音を追求する手がかりが増えることになります。

でも、同じ材質の木材、、、これを見極めることが、まず難しいのですが、、、。
いずれにしても、名人への未知は、果てしなく遠いわけですね。

日本は連日、暑いそうですね。
熱中症にはご注意くださいませ。

クレモナは、良い天気ですが、それほど暑くもなく、カラリとして快適な日が続いています。
不思議なのは、セミの声がまったくしない事。
周りには、樹木も結構あるのですが、セミの好みに合わないのでしょうか?
シーンと、静まり返った、不思議な夏の風景です。
 
d0047461_20452093.jpg

by violino45 | 2007-08-14 20:38 | 製作記 | Comments(12)

厚み出し開始と、、、

アーチが仕上がったら、厚み出しに入ります。
こんなに彫って大丈夫なの?というくらい、ノミで削ります。
仕上がり厚さプラス1.5mmのところまでノミで仕上げ、その後はカンナとスクレーパーで仕上げます。
厚さゲージで測りながらの作業ですが、削りすぎたら終わりですので、緊張するとともに、他の事を考えないようにします。
今日の晩御飯はカレーか、ハンバーグか?、なんてことは、間違っても考えてはいけないのです。
d0047461_4514458.jpg


チャイコ様秘話、その1
以前、チャイコフスキーの曲にはいろいろとご縁があるというようなことを書いて、そのままになっていたので、少しずつ書いてみたいと思います。(そんなにあるのか、、、?)

私のHPの、プロフィールに書いてありますように、以前は放送局で主にクラシックの録音の仕事をしていました。
その中でも、オーケストラの収録は、機材も大がかりで、マイク本数も多く、仕事としては難しい部類に入ると思います。

私ももちろん、最初からはオーケストラの仕事をさせてもらえるわけもなく、長年の修行期間を経て、初めてチャンスをいただいた時は、震えました。

その時の演奏曲目が、チャイコフスキー作曲、交響曲第5番だったのです。

早速、総譜(スコア)を買って、勉強の日々が始まりました。
ミクシングするためには、曲の全体像を理解していないといけませんから、CDを聴きながら、スコアを追いかけて、どこでどの楽器が演奏しているかを事前にチェックするわけですね。
指揮者になったような気分で、スコアに書き込みをしていくわけです。(千秋様状態?)

演奏会本番の録音の時も、このスコアを見ながらミクシングします。
いきなり大きな音が出て音が歪んだり、聞えるべきところで聞えない楽器があってはいけないので、やるべきことは、全てスコアに書いてあるわけです。

もちろん、音楽そのものをきちんと理解して、チャイコフスキーらしい響きを収録しなければならないので、事前の聴きこみと、スコアのチェックはとても大切です。

この時は、初めてという緊張感もあって、何10回、CDを聴いたか分かりません。
本番は、まずまず、大過なく録音することができましたが、当然ですが、多くの課題を残した初仕事となりました。
この日から、退職するまでの10年間、数え切れないほどの音楽録音をしましたが、最初に挑戦した「チャイ5」は、いまでもスコアが目に焼きついていますし、この曲の演奏を聴くたびに、胸が苦しくなるような気持ちになります。

個人的には、第二楽章の、印象的な旋律が好きな曲です。
by violino45 | 2007-08-11 05:48 | 製作記 | Comments(16)

アーチの完成、

スクレーパーで滑らかに仕上げて、アーチの完成です。
周辺部の、逆カーブのところは、箱を閉じてからも微妙に修正しますが、バイオリンの基本的な形はこれで完成です。
d0047461_53532100.jpg

板の厚みも、音を決める上で重要ですが、この、アーチのふくらみ具合こそが、バイオリンの音の個性を決めると思っています。

板の厚みは、楽器が完成してからも、必要があれば修正できます。

でも、アーチは、一度決めたら後からは修正できないので、すべて製作者の責任でもありますが、逆に、楽器に命を吹き込む事ができる、やりがいのある仕事だと思います。

思えば、製作家の仕事は、モデルを選んで、良い材料を使って、綺麗なアウトラインを描いて、理想的なアーチを形作るという、ここまでの作業に集約されているとも言えるのかもしれません。

ここまでをきちんと製作した楽器は、良く出来た建築物と同じで、中身をどれだけリフォームしても、建物(楽器)そのものの完成度は変わらないのだと思います。

もちろん、この後の作業、厚み出し、バスバー、エフ、魂柱、駒、指板、ニスなどを軽視しているわけではありません。
きちんとした楽器を完成させるためには、これらの作業の全てが重要で、どれかひとつでも不完全な場合、楽器としての完成度はゼロに等しくなると思います。

でも、これ以降の仕事は、将来的に変更される可能性を常に考えて作業するという点において、アーチが完成したこの瞬間というのは、やはり、製作者にとって一区切りとなる気がしています。

まわりくどい文章ですみません。
簡単に書くと、
「アーチが綺麗に仕上がって嬉しいな。プリリン、ありがとう!」
となります。
あれ?プリリンはどこ?
by violino45 | 2007-08-05 06:09 | 製作記 | Comments(9)

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