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良いお年をお迎えください

今年は、私にとって大きな一年となりました。

ヴィエニアフスキーコンクールでの優勝、そして、その後も新聞、雑誌、ラジオ、そして最後はテレビ出演と、このブログ上でもお騒がせしてまいりましたが、そのたびに、皆様から温かいコメントを沢山いただき、ありがとうございました。

ブログも停滞することが多かったですが、今日までなんとか続けてこれたのも、楽しいコメントをいただける読者の皆様、また、コメントをいただけなくても、私のブログをご愛読していただいている大勢の皆様のおかげと、この場を借りまして感謝申し上げます。

思えば、私のメールアドレスの、「violino45」は、クレモナに来た時に、5年後の45歳になったときには、何かの形を残せるように頑張ろうという、決意の現れでした。
そういう意味では、最高の形で45歳を迎えることができたと、あらためて思います。

ただ、コンクールで優勝したからといって、いきなり「名人」になるわけでもありませんし、ベテラン製作者の仲間入りをしたわけでもありませんので、これからも今までと同じように修行していきたいですし、まだまだ勉強することは山のように残っています。

ラザーリ師匠がいつも言う言葉に、「同じことの繰り返しはするな」というのがあります。
ある意味、同じことを繰り返すことによって上達するのが楽器製作の道ですから、とても微妙な言い回しなのですが、要は、「立ち止まるな」という意味だと思います。

私も、これからも、現状に立ち止まることなく、さらに良い楽器を目指して歩いていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、息が詰まったところで、、、
コーヒータイムです。
我が家の、浮遊霊さん?の自信作、ミニシュークリームです。
イタリアって、シュークリームを売っていないので、食べたい時は自作するしかないのです。
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では一息ついたところで、来年もよろしくお願いします。
よいお年を!

余談ですが、、violino45の意味、もう一つあります。
でも、とてもマニアックなので、またの機会に、、、、。
by violino45 | 2006-12-30 15:22 | 日記 | Comments(24)

ムービー、2題

今日は、私に関するムービーを2題、ご紹介したいと思います。
(スマステではありませんヨ)

たまたま、時期が重なったので、せっかくなので「ムービー特集号」とさせていただきました。

その一
私のお友達、ニューヨークの大学へ留学中のバイオリニスト、パンダさんが、ホームページ作成の授業課題のテーマとしてバイオリン製作を選ばれまして、私のブログの写真をうまくレイアウトしてショートムービーを作っていただきました。
静止画なのに、まるで動画のようにムービーになってしまうんですね~、ビックリデス。
軽快なモーツアルトの音楽とともに、楽しいムービーをお楽しみください。
入り口は、こちらです。

その二
こちらも私のお友達、ロンドンで活躍、そして来年からはニューヨークに活動の基盤を移す、アーティスト、KAZZさんが撮影した映像です。
一年前の夏、KAZZさんがクレモナに仕事を兼ねて訪ねて来られた時に、私の作業風景を撮影していただきました。
広い画面で、定点撮影のような雰囲気で、我が家が丸見え状態で少し恥ずかしいですが、仕事場、そして作業の雰囲気は良く伝わってくる映像です。
前半は、丸ノミによるアーチング作業で、後半はミニカンナとヤスリでのアウトラインの仕上げです。
アウトラインを、いかに丁寧に(しつこく)仕上げているか、わかっていただければ幸いです。
途中で、背景になにかうごめいていますが、、、、気のせいデス。
入り口はこちらから、、さらに、メニューの「The life of a violinmaker who living in Cremona」を選択してください。

KAZZさんの、ほかの作品もぜひご覧ください。
すばらしい感性のアーティストです。
by violino45 | 2006-12-27 16:46 | 日記 | Comments(19)

パネットーネ

d0047461_15281528.jpg

イタリアのクリスマスケーキ、パネットーネ(panettone)です。
マエストロ・ラザーリがプレゼントしてくれたので、嬉しくなって写真を撮ってしまいました。

この時期、この、パネットーネの箱が、スーパーの一角を埋め尽くします。
メーカーによって、形や大きさ、中身に特色があって、選ぶのが大変ですが、どの家庭も一つだけではなくていろいろ買って楽しんでいます。
クリスマスケーキと違って、その日だけというのではなくて、この時期、それこそおせち料理のように毎日の食卓に上がります。(日持ちもしますので、、、、)
トッピングの砂糖以外はそれほど甘くないので、何度でも食べられます。
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我が家のお気に入りはナッツ入りですが、このパネットーネは、レーズン入りでした。
スーパーの量産品ではなくて、マエストロの地元のお菓子屋さん特製ですので、一味違います。
ではでは、いただきます~。
メリークリスマス♪
by violino45 | 2006-12-24 15:44 | 日記 | Comments(26)

メリークリスマス

クレモナも、クリスマスのムードが高まってきました。
ドゥオーモ(大聖堂)と時計台のある広場も、クリスマスの電飾がキレイです。
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商店街には、毎年、違った模様の電飾が飾られます。
今年のこれは、なんでしょうね。 花? 雪?
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路地から半分だけ見える大聖堂も、なかなか雰囲気がありますね。
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この時期、お店のショーウインドウも綺麗に飾られて、見ているだけでも楽しめます。
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イタリアでのクリスマスは、日本のお正月に相当する気がします。
クリスマス前は、皆、「良いお年を!」というような挨拶をして、1週間程度のお休みに入り、休みの期間中は、家族ですごして、朝昼晩とひたすら食べ続けるようです。
クリスマスが開けると、新しい年が明けたかのように皆で挨拶を交わし、新たな気持ちで仕事を始めます。
その数日後の元旦は一応祝日なので皆、休みますが、多くの人は2日から、何事もなかったかのように仕事をします。
外国に暮らしていることを、再認識する時期ではあります。
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お店の前に、門松のように並べられるツリーは、なぜかウズマキの形が多いです。
この通りには、私が住んでいるアパートがある通りです。
商店街というわけではないので、電飾がなくて、少し寂しいですね。
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皆様、良いクリスマスをお過ごしください。
BUON NATALE!
by violino45 | 2006-12-21 05:03 | 日記 | Comments(20)

ウズマキ 1

ウズマキの材料を、モデルに合わせて切り抜いたところです。
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大まかな作業のようにも見えますが、ここで決まった全体のシルエットは、後から修正ができないので、最終仕上げの慎重さで、カーブを仕上げます。

カーブが仕上がったら、切り取るためのガイドラインを、プラスチックのテンプレートでデザインします。
このガイドラインは、仕上がりのラインよりも大きめになっていますので、最終的には消えてしまいます。
つまり、見た目で仕上げますので、毎回、微妙に幅や形が違うことになります。
気持ちが、ワイルド?な時は、幅も広く、ごついウズマキになりますし、マイルドな時は、細く、滑らかになります。

大切なのは、左右対称になっていることで、このため、私はコンパスで丸を描いて、シンメトリーを確認しています。
もちろん、、コンパスに頼らずに、目で仕上げることもできますが、光の当たり具合などによる目の錯覚は見のがせない誤差になりますので、私はこうしています。
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by violino45 | 2006-12-15 15:42 | 製作記 | Comments(26)

スマステその後

お騒がせした、スマステ・オンエアーでしたが、ご覧いただけた方から、好評のメールそしてコメントを多数いただきました。
あらためて、ここに感謝申し上げます。

画面の印象から、私の体調をお気遣いいただく声が多かったデス。
そんなに、疲れて、見えましたでしょうか?
初めての体験でパニックになり、一汗かいた後のインタビューだったので、さらにそう見えたのかもしれませんね。

さて、録画に成功された読者の方から、DVDを届けてくださるというありがたいご提案をいくつかいただきましたが、すでに、とあるスジから(マフィア?)DVDを入手できる手はずが整っておりますので、間もなく私も映像を見ることができそうです。

見たら最後、気絶して再起不能になることは目に見えているので、このブログが固まったら、そういうことになったとご理解ください。

温かいお気遣いの数々、本当に感謝しております。

では、失礼いたしマス。

菊田 浩
by violino45 | 2006-12-14 20:14 | 日記 | Comments(4)

エフの周辺

スマステの件では、皆様にたくさんのコメントをいただきまして、ありがとうございました。
いつもお世話になっている読者の皆様に番組をご覧いただけなかったのは残念ですが、温かいコメントをいただいて、菊田は幸せでございます。
また、静止画で救済いただいた、たにつちさんには、あらためてこの場でお礼申し上げます。

さて、いつまでも立ち止まってはいられないので、製作記の復活です。
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以前にもご紹介したのですが、エフの外側の部分は、エフを完成させてから、さらに深くえぐりこみます。
丸ノミで、、「エッ、こんなに?」というくらい、深く削ります。
理由を聞かれると、実は、困ってしまいます。
このほうがキレイだから、としかお答えできないのです。

エフを切る前は、完成されていた美しさを持っていた表板のアーチですが、エフが出現したことによって、その空間の次元にずれが生じて、曲線がつながらなく感じてしまうのかもしれません。
メークの世界で、目を印象的にするために、シャドウの入れ方がポイントになるのと同じかもしれませんね。
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丸ノミで削った後は表面がデコボコですが、この後、スクレーパーと紙やすりで仕上げます。


参考までに、ここを削る前の、ヤスリでエフを仕上げている所の写真をどうぞデス。
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by violino45 | 2006-12-12 15:36 | 製作記 | Comments(8)

スマステ

文末に追加情報があります。(12月13日水曜日)

こんにちは、菊田です。
テレビ朝日スマステーションの9日放送分について、私が出演したにもかかわらず、このブログでご紹介しなかったことについて、不思議に(不審に?)思われている方も多いと思います。

あと、番組を見て、初めてお越しいただいた方もいらっしゃると思います、ありがとうございます。

実は、9日に放送されるという事実は、残念ながら私自身、知らなかったのです、、、(;_;)。
内緒にしていたわけではありませんので、、、、、本当デス!

どうしてそうなってしまったのかは、放送局へ問い合わせ中ですが、何かしらの手違いがあったのだと思われます。

私としては、放送日が決まり次第、ブログで告知させていただこうと思って、連絡を待っていたところでしたので、「放送を見ましたヨ」と知らされて一番驚いたのは、実はこの私でした。

それはともかく、理由はどうあれ、いままでこのブログを温かく見守っていただいてきた沢山の皆様に、放送前にお知らせできなかったことは、まことに申し訳ないと思っています。
ごめんなさい。

そんなわけで、私ももちろん放送を見ていませんので、もし、幸運にも(不幸にも?)ご覧になった方は、ご感想をいただければ幸いです。
「顔が変だった」とか、「動きがカニのようだった」とか、なんでも結構です。


ではでは、、、

この日記の内容は、状況に応じて、変わるかもしれませんので、ご了承くださいませ。

クレモナ 菊田 浩


追記1番組のHPで、どんな感じだったかを少し見ることができます。
トクベツキカクをクリックして、
「Japanese in the world 世界で活躍する日本人」をご覧ください。

追記2
親切な読者のたにつちさんが、静止画で実況中継していただきました。
臨場感あります。
ありがとうございました。

追記3
放送日の告知が無かったことについて、テレビ朝日様から誠意あるお返事をいただきました。
もともとは、もっと先の放送の予定だったのですが、急遽、9日(土)の生放送の数時間前に放映が決まったそうで、編集などで手一杯で連絡をする余裕がなかったとのことです。
私も、放送局に勤め、しかも生放送は数え切れないほど経験していますので、状況は痛いほどわかります。
こういうときの優先事項は、事故なく、しかもできるだけのクオリティを目指す、ということに尽きますので、ディレクターさんの行動に間違いはなかったのだと思います。
おかげで、番組をご覧になった方からの評判は高く、良い形でご紹介いただいたことを、この場を借りて、テレビ朝日のスタッフの皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
by violino45 | 2006-12-10 02:05 | 日記 | Comments(51)

ボディ完成

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表板にバスバーを付けて、箱を閉じます。
箱を閉じたら、中身はほとんど見えなくなるのですが、外側と同じくらい、綺麗に仕上げます。

「バイオリン製作、今と昔」という本の中に、「将来、修理で箱を開けられたときに、外から見えない内側がぞんざいな仕上げだと思われるのは、今から気持ちが良くないから」という記述があります。

確かにそういう理由も「かなり」あるのですが、私の場合、楽器の内側が美しくない状態で箱を閉じると、精神的に、「なにか気持ちの悪いもの」が残ったままの状態で外側を仕上げることになり、少なからず悪影響が出るからです。

楽器製作というのは、実は、こういう目に見えない面倒な作業が多くて、要領の良い人にとっては「はしょり所」となるのですが、他人には見えていなくても、自分の中に悪影響として残ってしまい、要領の良さが命取りになってしまう事が多い世界だと思います。

内側をぞんざいに仕上げてしまった楽器は、不思議と、外側もぞんざいになってしまうものなのです。(当社比)

すべての物事に通じる考え方かもしれませんが、、、、。
d0047461_14595771.jpg

箱を閉じたら、自立します。
まだまだ、エッジも仕上がっていませんが、楽器の形になったこの瞬間は、何度経験しても嬉しいものです。
良い楽器は、指で叩くと、耳に痛いくらいのエネルギーの塊となって音が跳ね返ってくるのですが、その音を文字で表すのは難しいです。
「コン!」でも「カン!」でもなく、「パン!」に近い感じでしょうか、、、。

今回も、嬉しくなって、何度も叩いてしまいました。
by violino45 | 2006-12-04 15:07 | 製作記 | Comments(21)

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