カテゴリ:製作記( 314 )

ガルネリモデル その後

ガルネリ 1731年 ex Huberman モデル、アーチ削りの作業になっております。

ミニカンナでの作業ですが、普段製作することが多いストラドモデルと比較して、幅が少し狭く、また、全体の形も違いますので、隆起の形も違ってきます。
どのようなアーチにすれば見た目が美しく、また、音が良い楽器になるのか、ミニカンナで削りながらイメージを固めていきます。
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続いて、スクレーパーでの作業になります。
ほぼ真横からに光を当てて影を作り、全体のバランスを整えながら、滑らかなカーブを仕上げていきます。
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裏板のアーチが仕上がりました。
初めてのモデルの場合、アーチによって、どのように音色が変化するのか予測を付けづらいのですが、今までの経験に照らし合わせながら、最適と思われる隆起に仕げていきます。
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表板も、同じ工程で仕上げていきますが、途中でエフをデザインして、最終的な楽器の表情をイメージしながら削っていきます。
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さて、エフの話が出ましたが、オリジナルの楽器のエフはこんな感じで、左右が対称形ではなく、それぞれ、主張を持った造形となっています。
また、ボディのCの部分も、左右で開き具合が異なっていて、アンバランスな印象を受けます。
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ですが、左右、どちらの造形を見ても、この楽器のイメージを明確に表していて、トータルで破綻せずに一つの表情を作っているのは、さすが、ガルネリさんだなと思うところです。
人間の顔も左右で微妙に異なりますが、どちら側を見ても、その人だということを見間違えないですし^^、左右の微妙な違いが表情に魅力を作っている事に似ている気がします。

問題は、この楽器をモデルにして新作ヴァイオリンを製作する場合に、どこまで忠実に造形を再現するのかという点です。
この点については、過去に、イザイモデル、ハイフェッツモデルを製作した時にも説明しておりますが、基本的には、左右対称に製作するというのが私のポリシーですので、オリジナル楽器の左右どちらかを選択して、開く形で全体のモデルを作ります。

ただ、それでは、完全に左右対称な楽器になり、オリジナル楽器のような味わいが足りず、表情が薄い楽器になってしまいますので、実際に木材を削る際に、微妙に修正して、雰囲気を作っていくという作業になります。

いずれにしても、どのモデルで製作する場合でも、製作者の個性、ものの考え方、生き方などが色濃く反映されるのが楽器製作なので、そこが魅力でもありますし、完成した楽器を見れば誰が製作したか分かるような、奥の深い意味でのオリジナリティを追求していきたいと思っております。


ミケにゃんは、ホットカーペットが大好きですが、どちらかというと、上半身というか、頭を温めるのが好きなようです。
のぼせてしまいそうで、少し心配なのですが、、。
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by violino45 | 2018-02-12 15:13 | 製作記 | Comments(2)

ガルネリモデルの製作

1月も終わりに近づいていますね。
いつもながら、時間の流れに乗れていない感じで、少し焦りますが、その分、春が早く近づいて来る気もします。

2018年に製作を開始する最初の楽器は、ガルネリモデルのヴァイオリンとなりました。
お客様からご要望をいただき、初めて製作するモデルとなります。
長い名前ですが、、「Bartolomeo Giuseppe Guarneri "del Gesu'" , 1731 ex Huberman」 です。

ガルネリ一族には優秀な製作家が多いですが、中でも、この Bartolomeo Giuseppe Guarneri は、ストラディヴァリと肩を並べる名人として有名です。
パガニーニが生涯愛用して、没後はジェノバの市役所に寄贈された1742年「カノン砲」はあまりにも有名ですが、その他にも、多くの名器が存在します。

楽器のラベルに、イエス・キリストを表すIHSのシンボルを描いていたため、「イエスのガルネリ」という意味のイタリア語で、「Guarneri del Gesu'」(ガルネリ デル ジェズ」と呼ばれることでも有名ですね。

今回製作する、1731 ex Huberman は、その名のとおり、名ヴァイオリニスト「ブロニスラフ・フーベルマン」が使用したことでその名が付いています。
私自身、今まで、ガルネリモデルのヴァイオリンは、先述の1742年「カノン砲」を2台製作したほか、1741年「イザイ」、そして1740年「ハイフェッツ」を製作した経験がありますので、今回は4つ目のモデルとなります。

さて、製作のご依頼をいただいて、楽器の形をコピーできる写真を探したのですが、原寸大のポスターは発売されておらず、またネット上でも鮮明な写真を手に入れることができず、困ってしまったのですが、同僚の高橋明さんに相談したところ、以前所有していた楽器カレンダーをスキャンしたデータに、この楽器のページがあって、モデルに使用できるくらいに鮮明な写真ということで、データを譲っていただけることになりました。
高橋さん、ありがとうございました。

こちらが、そのカレンダーです。(2006年の3月ですね)
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データ保護のため、拡大した写真を載せることはできませんが、楽器の雰囲気は感じていただけると思います。
後期となる1742年「カノン砲」の時代のようなワイルドな感じとは違って、少し細身で、繊細な雰囲気の楽器です。
例によって、ガルネリ独特の非対称性もあって、新作楽器としてコピーするのはなかなか難しそうですが、私の製作スタイルを維持しながら、できるだけオリジナル楽器のイメージを取り入れながら製作していきたいと思っております。

まずは、写真のアウトラインを薄板にコピーして、切り取り、楽器の半身のモデルを作ります。
アルミ板で作る人が多いですが、私はアルミ板のヒンヤリした感触が苦手なので、家具に使う樹脂板(フォーマイカ板)を使います。
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次に、内型用のベニヤ板(15ミリ厚)に、半身モデルを左右対称にデザインします。
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モデルのデザイン線から、横板の厚み(1.2mm)と、表板&裏板がはみ出す分(約2.5mm)を足して内側にラインを引き、ブロックを貼り付ける部分もデザインして、切り抜くと、内型ができあがります。(実際には、精密に直角を出す必要がありますので、ここまで簡単ではありませんが、、)
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内型に、ブロック材を貼り付けて、コーナー部分を整形して、横板を曲げて貼り付けます。
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横板は、トラ杢が深いほど曲げづらいものですが、今回は、なかなか大変な横板でした。
慎重に作業していたのですが、少し急いで曲げようとしたら、ピシッという破滅の音がして、、
このようなことになってしまいました。
この数年間、ここまで分かりやすく割ってしまったことがなかったので、しばらく凹みました^^。
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気を取り直して、予備の横板を曲げて、無事に作業が終わりました。
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これで、ヴァイオリンの形のベースが完成しましたので、表板と裏板にアウトラインを写し取って切り取り、整形していきます。
また後日、ご紹介できればと思っております。

今日のミケにゃんは、少し精悍な顔つきです。
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と思ったら、いつもどおり、丸くなって寝てしまいました。
久しぶりに、見事な丸です。
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by violino45 | 2018-01-27 06:31 | 製作記 | Comments(2)

今年最初のホワイトヴァイオリンと、3年目のシクラメン

早いもので1月も後半となってしまいましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか^^?

さて、年末の仕事納めでボディを閉じておりました楽器が、ホワイトヴァイオリンで仕上がりましたので、ご紹介させていただきます。
いつもの、ストラディヴァリ、1705年モデルです。
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繊細な感じのトラ杢の1枚板ですが、少し変化もある木材です。
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エフは、いつもどおり、少しアマティ的な雰囲気の、柔らかい印象を目指しております。
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コーナー部分の仕上げです。
丁寧な仕上げを求められる部分ですが、大人しすぎても面白くなくなるので、難しいところです。
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ウズマキも、今年最初の仕上げとなりましたが、昨年同様、黄金期のストラドのイメージを追求しての製作となりました。
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後頭部はデリケートな部分ですが、力強さも必要で、バランス感覚を問われる仕事です。
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ニス塗りを開始して、音を出せるのは、一ヶ月以上後になります。
完成しましたら、またご紹介させていただきます。
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さて、タイトルに書きましたシクラメンですが、、
3年前にミラノの友人からいただいたのですが、昨年の冬に花をつけてから元気が無くなり、夏頃にはほとんど葉も落ちて、枯れてしまうかと思ったのですが、あきらめずに水をあげていたら、秋ぐらいから元気になって、新年を迎えた頃に花が咲きました。
最初に一つ花が咲いた時は嬉しかったです。
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花が咲き始めたら一気にいっぱいになりました。
つぼみを数えたら、100個くらいありました。
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実は、この花をくれた友人アンナパオラさんは昨年、病気で亡くなってしまったのですが、思い出の花が今年も咲いて、彼女も天国で喜んでくれていると思います。
ミケにゃんも、お気に入りです。
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by violino45 | 2018-01-19 08:44 | 製作記 | Comments(2)

本年もよろしくお願いいたします。 & 仕事納め2017

旧年中は、拙ブログに御来場いただき、まことにありがとうございました。
おかげさまで、一年間、無事に過ごすことができました。
2018 年も、よろしくお願いいたします。

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早いもので、前年の最後に製作したウズマキでの年賀も8年目となりました。
年々、視力も落ちてきていて、拡大写真はハードルが高くなっていくのを感じますが^^、、、
でも、気持ちは、まだまだ現状維持ではなく、より美しい楽器を目指して、さらにチャレンジしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、大晦日も、通常通り仕事をしておりまして、文字どおりの仕事納めとなりました。
ちょうど区切りよく、ボディを閉じる作業となりました。
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貼り付けたラベルの年表示を、2018と書いたところで、年が変わることを実感しました。
製作台数の表示は、106となりました、、200まではまだまだ遠いです。。。
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慎重に最終確認をして、ボディを閉じる作業です。
毎回、なにかやり残したことが無いか、気になる瞬間です。
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ボディが仕上がりました、まだまだ楽器の誕生までは先が長いですが、生まれ出るその日まで、静かに呼吸しているようにも感じます。
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今年も、鏡餅的なミケにゃんでご挨拶させていただきます。
ミケにゃんともども、本年もよろしくお願いいたします。
(鏡餅的というよりも、雪だるま的、かもですね~)
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by violino45 | 2017-12-31 23:24 | 製作記 | Comments(2)

良い年末をお過ごしください。

気がつくと、今年もあと一週間となりました。
クリスマスな日々ではありますが、いつもと変わらず、楽器製作をご紹介させていただきます。

前回、ミニカンナまでご紹介しましたストラドモデルですが、スクレーパーでの仕上げをしております。
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この作業、基本的には、出っ張っている部分を削っていけば、希望のアーチに仕上がるはずなのですが、ある部分を削ると、他の部分がふくらんで見えてきたり、少し照明の位置を変えると、さっきまでとはまったく違うアーチに見えたりと、なかなか到着地点が見えない、ここで終わりと決められない、悩ましい作業です。

でも、ふと、ある部分を削ってみたら、いままでの悩みが嘘みたいに全体のバランスが取れてきたりすることもあって、面白い作業でもあります。
以前撮影した動画がありますので、よろしければご覧くださいませ。





さて、せっかくのクリスマスの投稿ですので、少しだけ、雰囲気を出して写真を撮影してみました。
いただきもののミニツリーですが、毎年、菊田家のクリスマスを彩っております。
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今年も、展示会やイベントなど、いろいろな出来事がありましたが、皆様には大変お世話になり、あらためて感謝申し上げます。

良いクリスマスの一日、そして、年末をお過ごしくださいませ。

最後に、クリスマスイブのミケにゃんです。
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by violino45 | 2017-12-25 02:12 | 製作記 | Comments(2)

ストラドモデル開始 と クックロビン

クレモナに戻って二週間ほど経ちますが、未だに時差ボケが抜けきらない感じです。
ブログを開始した2005年の頃は、一週間もかからずに普段の生活に戻れていたような気がするのですが、、、
とりあえず、気のせいと思うことにして、ブログを再開いたします。

クレモナに戻って早々、次のヴァイオリンの製作を開始しております。
今回も、ストラディバリ、1705年モデルです。

横板の、Cの部分を貼り付けて、カンナで高さを揃えているところです。
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ヴァイオリン製作の中では、比較的地味な作業となりますが、、
曲がっているものにカンナをかけるのは意外と大変で、気を付けないと、削り過ぎてやり直しという事態にもなるので、慎重に作業します。
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ちょっとスキップしてしまいますが、裏板の荒削りです。
体力を使う仕事なので、時差ボケの身には堪えますが、寒い時期には、体が温まっていい感じです。
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そして、ミニカンナでのアーチの削りです。
低い照明での影を見ながら、バランスの取れたアーチを作り出していきます。
見た目の美しさに気を取られますが、カーブによって、音の出方が変わってきますので、木材の性質を見極めながらの作業になります。
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さて、最近、真冬にもかかわらず、ベランダに野鳥が飛んできまして、どうやら、餌を探しているように見えたので、植木鉢の皿に鳥の餌を入れておいたら、毎日、ご飯を食べにくるようになりました。
でも、すごく用心深くて、写真を撮ろうとすると逃げてしまうので、無人カメラを設置して、動画を撮影してみました。
後で確認したら、見事に写っていましたので、ご覧下さいませ。


野鳥にはまったく詳しくない菊田家ですが、胸が綺麗なオレンジ色という特徴を頼りに、ネットで調べたら、どうやら、「ヨーロッパ・コマドリ」という種類らしいことが分かりました。
英語では、「ロビン」というそうで、もっと調べたら、マザーグースの歌で有名な「誰がクックロビンを殺したか?」の「ロビン」のようです。
たまたまベランダにご飯を食べに来てくれた野鳥が、そんな由緒正しい有名人(鳥)だったということで、ビックリでしたが、その後もロビン様は毎日食事に来ております。

ミケにゃんは、野鳥が来ても、まったく関心が無いようで、熟睡しております。
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大久保さんにいただいたクッションがお気に入りです。
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by violino45 | 2017-12-19 06:45 | 製作記 | Comments(4)

新作ヴァイオリン 動画でご紹介します。

弦楽器フェア(11/3~11/5)の開催が迫ってまいりました。
今年も、宮地楽器さんブースにて3日間、皆様の御来場をお待ちしております。

フェアに先立って、宮地楽器さんの特設ホームページにて、詳細をご紹介いただいております。
製作者からのメッセージ動画もございますので、ぜひご覧くださいませ。
http://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/2017.php

フェアには、毎回展示している楽器とともに、完成したばかりの新作ヴァイオリンも2台、展示させていただく予定です。
そのうちの1台が先日完成しまして、輪野光星さんに試奏いただきましたので、動画でご紹介いたします。
曲は、バッハ作曲、パルティータ2番の冒頭部分です。




輪野さん、いつも素敵な演奏をありがとうございます。


この楽器は、以前、誕生日の投稿にてホワイトでご紹介しました、1枚板の楽器です。
以下、写真にてご紹介させていただきます。

いつもの、ストラディバリ、1705年のモデルです。
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裏板は、少し動きのあるトラ杢の1枚板です。
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アマティの影響を感じさせる、少し柔らかい印象のエフを目指しております。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、この数台の楽器で使用している、ストラディバリの黄金期のモデルです。
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正面から。
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斜めからの造形です。
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弦楽器フェアでは、ガラスケース内での展示になってしまいますが、ぜひご覧いただければ嬉しいです。
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最後に、特に意味はないのですが、、器用な姿で寝ているミケにゃんです。
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by violino45 | 2017-10-18 14:45 | 製作記 | Comments(3)

弦楽器フェア展示予定のヴァイオリン、ホワイトで完成。

【10/12 追記】
宮地楽器さんのHPにて、弦楽器フェア特設ページとしてご紹介いただきました。
参加製作者5人のプロフィールも詳しくご覧いただけます。
製作者からのメッセージ動画もございます。

http://strings.miyajimusic.jp/gengakki_fair/2017.php


7月に誕生日の記事をアップして以来、いろいろ落ちつかない状況になってしまいまして、ブログを更新できずにおりました。
ですが、製作活動は地道に取り組んでおりまして、弦楽器フェア(11/3~5)には新作ヴァイオリンを展示させていただけそうです。

現在ニス塗り中の楽器ですが、ホワイトの状態を写真にてご紹介いたします。

モデルは、いつもどおりの、ストラディバリ1705年モデルです。
ラザーリ師匠からこのモデルを譲っていただいてから10年以上になりますが、まだまだ、製作するたびに新しい発見や、悩みどころも見つかるモデルです。


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裏板は、端正な印象の2枚板ですが、よく見ると少しだけ変化があるトラ杢です。
私が好んで使うタイプの2枚板です。
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この角度で見ると、トラ杢の変化を見ることができますね。
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エフはいつもどおりのスタイルで、少しアマティ風の柔らかい印象を目指しております。
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横から見ると、こんな感じです。
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反対側も。
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裏板の、コーナー部分の仕上げです。
切れ味を感じつつ、柔らかい印象を持った仕上げを目指すのですが、作業をしていると時々、着地点が分からなくなる部分です。
そういう時は、しばらく休憩して、あらためてトライする方がよい場合が多いです。
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ウズマキは、昨年から使っている、少し小ぶりなモデルです。
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黄金期のストラディバリのプロポーションを目指しているのですが、まだまだ巨匠へ近づくのは難しいです。
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後頭部です。
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別の角度からアップで。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
弦楽器フェアでは、この楽器とともに、いつもの楽器(2005年、2011年のヴァイオリン、2006年のビオラ)も展示しますので、ぜひ来場いただければ嬉しいです。

秋も深まってきましたが、ミケにゃんは元気です。
洗濯したばかりのシャツが、お気に入りです。
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洗剤の香りと、外の空気の匂いが混じった感じがよいのでしょうか、、。
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by violino45 | 2017-10-09 14:17 | 製作記 | Comments(2)

「56」, そしてホワイトヴァイオリン

今年も無事に誕生日を迎えることができました。

健康のこと、仕事のこと、いろいろ心配事も多い毎日ではありますが、2001年までは夢の彼方の世界だった、クレモナでのヴァイオリン製作を続けられていることは、やはり幸せなことと、あらためて思います。

いつもお世話になっております皆様にあらためて感謝しながら、今日一日を過ごしたいと思っております。

写真でのご挨拶も3年目となりましたが、今回はミケにゃんとの2ショットにトライしてみました。
そっぽを向いてますが、、ケンカしているわけではないのですよ。。

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ウン?何か言った?
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いえいえ、これからもよろしくね。
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さて、昨年もそうでしたが、今年も、誕生日に合わせてホワイトヴァイオリンが完成しましたので、ご紹介いたします。
先日、製作途中をご紹介しました、ストラディバリモデルです。
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裏板は、少し変化のあるトラ杢の1枚板です。
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エフと、表板のコーナー部分です。
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ウズマキは、今年から少しスタイルを変えた、ストラディバリモデルです。
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少しだけ小ぶりで、繊細な雰囲気となりました。
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後頭部の造形です。
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いつも拙ブログに御来場いただき、ありがとうございます。
これからも、少しずつではありますが、日々の作業を中心にご紹介していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。    2017年7月12日 菊田 浩
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by violino45 | 2017-07-12 00:33 | 製作記 | Comments(10)

久しぶりの、製作記です。

クレモナに戻ってきてから一ヶ月過ぎてしまいました。
時差ボケと、日本滞在の疲れが出て、持病の腰痛も悪化して、なかなか作業も進まず、ブログの更新も滞ってしまいましたが、少しずつ、亀のようなペースで仕事は進めておりました。

少し、写真にてご紹介させていただきます。

作業は、いつもここから始まります。
内型に、曲げた横板を貼り付けます。
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カーブが強い、Cの部分は、いつも曲げづらくて大変です。
今回は、綺麗に曲がっているでしょうか?
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今回も、裏板は1枚板となりました。
少しトラ杢に変化のある、躍動感のある模様ですね。
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ミニカンナによる、アーチ整形の作業です。
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1枚板は、左右で模様が違うので、目の錯覚が起こって、アーチのバランスを取ることが難しいです。
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以前ご紹介しました、ミニカンナの動画はこちらでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=wycw5YdeU1Q&feature=youtu.be

スクレーパーで仕上げて、アーチの完成です。
ここまで来ると、楽器としての全体像が見えてきて、少し安心する段階となります。
音に関する、厚み出しの作業が残っていますので、ここからが正念場ではありますが。
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以前ご紹介しました、スクレーパーの動画は、こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=TTZFfiEjzAs&feature=youtu.be

この季節は、朝方は涼しくて、ミケにゃんもベランダでくつろいでいます。
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でも、日が高くなってくると、気温も上がり、部屋の中に避難してきます。
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日本も暑い季節ですね、皆様、熱中症などお気をつけてお過ごしくださいませ。

by violino45 | 2017-07-04 18:10 | 製作記 | Comments(4)

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