カテゴリ:製作記( 306 )

「56」, そしてホワイトヴァイオリン

今年も無事に誕生日を迎えることができました。

健康のこと、仕事のこと、いろいろ心配事も多い毎日ではありますが、2001年までは夢の彼方の世界だった、クレモナでのヴァイオリン製作を続けられていることは、やはり幸せなことと、あらためて思います。

いつもお世話になっております皆様にあらためて感謝しながら、今日一日を過ごしたいと思っております。

写真でのご挨拶も3年目となりましたが、今回はミケにゃんとの2ショットにトライしてみました。
そっぽを向いてますが、、ケンカしているわけではないのですよ。。

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ウン?何か言った?
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いえいえ、これからもよろしくね。
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さて、昨年もそうでしたが、今年も、誕生日に合わせてホワイトヴァイオリンが完成しましたので、ご紹介いたします。
先日、製作途中をご紹介しました、ストラディバリモデルです。
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裏板は、少し変化のあるトラ杢の1枚板です。
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エフと、表板のコーナー部分です。
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ウズマキは、今年から少しスタイルを変えた、ストラディバリモデルです。
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少しだけ小ぶりで、繊細な雰囲気となりました。
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後頭部の造形です。
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いつも拙ブログに御来場いただき、ありがとうございます。
これからも、少しずつではありますが、日々の作業を中心にご紹介していきたいと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。    2017年7月12日 菊田 浩
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by violino45 | 2017-07-12 00:33 | 製作記 | Comments(8)

久しぶりの、製作記です。

クレモナに戻ってきてから一ヶ月過ぎてしまいました。
時差ボケと、日本滞在の疲れが出て、持病の腰痛も悪化して、なかなか作業も進まず、ブログの更新も滞ってしまいましたが、少しずつ、亀のようなペースで仕事は進めておりました。

少し、写真にてご紹介させていただきます。

作業は、いつもここから始まります。
内型に、曲げた横板を貼り付けます。
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カーブが強い、Cの部分は、いつも曲げづらくて大変です。
今回は、綺麗に曲がっているでしょうか?
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今回も、裏板は1枚板となりました。
少しトラ杢に変化のある、躍動感のある模様ですね。
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ミニカンナによる、アーチ整形の作業です。
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1枚板は、左右で模様が違うので、目の錯覚が起こって、アーチのバランスを取ることが難しいです。
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以前ご紹介しました、ミニカンナの動画はこちらでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=wycw5YdeU1Q&feature=youtu.be

スクレーパーで仕上げて、アーチの完成です。
ここまで来ると、楽器としての全体像が見えてきて、少し安心する段階となります。
音に関する、厚み出しの作業が残っていますので、ここからが正念場ではありますが。
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以前ご紹介しました、スクレーパーの動画は、こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=TTZFfiEjzAs&feature=youtu.be

この季節は、朝方は涼しくて、ミケにゃんもベランダでくつろいでいます。
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でも、日が高くなってくると、気温も上がり、部屋の中に避難してきます。
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日本も暑い季節ですね、皆様、熱中症などお気をつけてお過ごしくださいませ。

by violino45 | 2017-07-04 18:10 | 製作記 | Comments(4)

もう1台の新作ヴァイオリン、と2005年のヴァイオリン 動画でご紹介

先日ホワイトでご紹介しました、もう一台のヴァイオリン、輪野光星さんに試奏いただきましたので、動画にてご紹介させていただきます。

このヴァイオリンは、日本ヴァイオリン製作研究会、春の展示会」にて展示予定です。

日時:2017年5月20日(土)と21日(日) 両日とも10時~16時30分
場所:Academy Hall (アカデミーホール)
住所:東京都豊島区東池袋1-30-6 セイコーサンシャインビル B1

☆入場は無料です☆ 
池袋の展示会では、両日とも、展示楽器を使用した演奏会が開催されます。
このヴァイオリンは日曜日の13時からの部で演奏いただく予定です。

では、輪野さんの演奏をお聴きくださいませ。
1曲目は、パラディスのシチリアーノ、2曲目はバッハのパルティータ2番の、いずれも冒頭部分です。



この楽器、誕生直後で、まだニスの乾燥も不十分な状態での録音でしたが、元気に歌ってくれて安心しました。
輪野さん、今回も素敵な演奏をありがとうございました。

では、楽器の写真をご紹介させていただきます。
前回と同じく、A.Stradivari、1705年モデルです。
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裏板は、少し変化のあるトラ杢です。
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エフとコーナー部分の仕上げです、柔らかさとシャープさの融合は、永遠のテーマです。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、前作と同じく、新しいモデルを使って製作しました。
具体的には、1715年のA.Stradivari、"Emperor"を意識したモデルとなっておりますが、もちろん完全コピーではなく、自分なりのスタイルを目指して製作しました。
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 ぜひ展示会場にて、実物をご覧いただき、貴重なご意見を伺えれば嬉しいです。
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久しぶりに、ラザーリ師匠にも見ていただき、いろいろご意見を伺いました。
2002年からの修業時代を経て、独立して10年近くになりますが、まだまだ勉強すべきことが多いです。
こうしてお邪魔することは私にとって、とても大切な時間となっています。
今回も、製作スタイルからニスの仕上げまで、たくさんの貴重なご意見をいただくことができました。
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さて、今回、輪野さんにはもう1台、楽器の試奏をお願いいたしました。
2005年から2015年までの10年間、宮地楽器さんにて試奏用楽器として展示しておりましたヴァイオリンです。
現在は、その役目を終えて私の手元にあるのですが、弦楽器フェアなどの展示会では、毎回おなじみの楽器となっております。
池袋の展示会でも展示させていただきます。

そして、この機会に、製作から12年経過してどのような音になったのか、記録に残しておこうと思った次第です。

早速、動画をごらんくださいませ。


いかがでしたでしょうか?
よく、ヴァイオリンを弾き込むことで音が成長して、味わいが出てくるという表現があるのですが、今回、録音しながらあらためて聴いていて、そういう面もあるのですが、また違った面での変化があることを、あらためて実感した録音となりました。

この楽器は、個人の演奏家さんに弾かれていたヴァイオリンではありませんが、宮地楽器さんや展示会にて、かなり頻繁に演奏いただいておりましたし、いろいろなイベントにてステージで演奏いただく機会も多かったので、弾き込みに関しては十分で、木材やニスも十分に乾いていて、鳴りという点では、かなりのレベルにあるのではないかと感じております。

ただ、それを、味わいが出てきたという言葉で表現してよいのかどうか、製作者としては慎重になるところです。

率直な感想としては、12年前に比べて成長しているのは確かですが、まだまだ、味わい深い音になったというわけではなく、人間でいうと、中学生のような、まだまだ元気の良い盛りのような音、もっと言えば、反抗期に突入したような尖った音でもあるような気がしました。

録音で、その雰囲気が伝わるのかどうか、あまり自信はないのですが、製作者として12年間、ずっとこの楽器の音を聴いてきての、率直な感想です。

ただ、もう一つの要素として考えなければならないのは、楽器が成長していくのに合わせて、それに見合った調整をする必要があるのは事実で、今回、あらためてじっくり音を聴いた結果、製作者の判断として、音の調整をし直すことにしました。
でも、帰国直前で時間が無いので、魂柱を交換するだけに留まりましたが。。

再調整した結果、元気の良い音には変わりはないのですが、若干、年齢なりの落ち着きを感じさせる音色になったのではないかと思っております。
調整後の録音はできませんでしたので、お聴きいただくことはできないのですが、5/20~21の池袋の展示会では、実際に御試奏いただければ幸いです。

では、この楽器の写真を少しご紹介いたします。
12年前の撮影ですので、クオリティはご容赦くださいませ。

最新作と同じ、A.Stradivari 1705年のモデルです。
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エフは、今とは少し雰囲気が違いますが、同じモデルで、アマティ的なスタイルです。
当時のブログの記事を見ると、いろいろ精神的な不安定な状態がエフに出ているようで、「哀愁のエフ」と自ら命名しておりました。
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ウズマキは、この頃から使い始めた、ラザーリ師匠から譲っていただいたモデルで製作したものです。
ストラディヴァリのスタイルですが、モデルとしては、ガリンベルティのモデルとなります。
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あらためて見直すと、ラザーリ師匠の後ろ姿を見ながら、ひたすら走り続けていた44歳当時のことを思い出します。
この楽器の1年後に、ヴィエニアフスキー・コンクールで1位をいただき、ある意味、人生が変わっていくのですが、根本的な部分では何も変わることなく、一台一台の楽器に集中して製作を続けられていることに感謝して、これからも精進していきたいと思っております。

長文をご覧いただき、ありがとうございました。


by violino45 | 2017-05-03 16:42 | 製作記 | Comments(4)

最新作ヴァイオリン、動画でご紹介 (別の楽器もあります)

5月7日の宮地楽器さんでのイベント、たくさんの御予約をいただき、まことにありがとうございます。
10時30分からの部はまだお席に余裕がございますので、ぜひこの機会にお目にかかれれば嬉しいです。
こちらの宮地楽器さんの電話番号(042-385-5585)で、ご予約を受け付けております。

さて、その5月7日のイベントにてお披露目させていただく予定の最新作ヴァイオリンですが、先日、輪野光星さんに録音していただきましたので、動画と写真にてご紹介させていただきます。

もう1台、輪野さんが関わった楽器もご紹介していますので、最後までぜひご覧下さい。


輪野さん、いつも素敵な演奏をありがとうございます。
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完成したばかりの楽器の録音は、緊張感も漂いますが、、、楽しく収録しております。
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今回、楽器の音をリアルに録音するための試みとして、新しいマイクを導入して、より楽器に近い位置で収録しました。
マイクはオーストリアのAKG社、C414B XLS というモデルで、私が放送局勤務時代に、楽器録音用に頻繁に使用していたマイクです。
これからも、ヴァイオリンの音を記録するための、より良い方法を模索していきたいと思っております。
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では、輪野さんの演奏です、2曲続けてお聴きください。
1曲目は、パラディスのシチリアーノ、2曲目はバッハのパルティータ2番の、いずれも冒頭部分です。



生まれたばかりのヴァイオリンの音色、お楽しみいただけましたでしょうか?
この楽器は、5月7日のイベントでも演奏される予定です。
ぜひ、生の音も聴いていただければ嬉しいです。

では、楽器の写真をご紹介します。

ストラディヴァリ、1705年モデルです。
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エフです、アマティ的な丸みを帯びたスタイルで製作しております。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、今回の楽器から、別のモデルを使用しております。
黄金期のストラドモデルであることには変わりないのですが、少しだけ小ぶりで、繊細なタイプになっています。
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5月7日の宮地楽器さんのイベントでは、この最新作の他に、いつも展示会でおなじみになっているヴァイオリン2台、ビオラ、そして1台だけ製作したチェロを使用しての演奏会を予定しております。
楽器とともに、皆様の御来場をお待ちしております。


さて、この楽器を収録した日、もう1台のヴァイオリンの動画も撮影しました。

輪野さんが、製作家仲間の2人と共同で製作した楽器です。
数年前、お互いの技術交換と音響研究を兼ねて共同製作されたそうで、しばらくホワイトで乾燥した後、今年、輪野さんがニス塗りをして完成したばかりのヴァイオリンです。
こちらの、輪野さんのHPにて、楽器の写真と、それぞれの製作者のプロフィールをご覧いただけます。
http://artviolins.net/violin-2017-collaboration-wano-momose-nose/

左から、輪野光星さん、野瀬典子さん、百瀬裕明さんです。
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では、演奏をお聴きくださいませ。
曲目は同じく、パラディスのシチリアーノ、バッハのパルティータ2番の、2曲です。



ご覧いただき、ありがとうございました。
若い製作者同士で切磋琢磨して、技術を磨いていくことは、すばらしいことですね。
優秀な製作者が育っていくことは、私達にとって脅威でもあるのですが、、とても嬉しいことです。
でも、まだまだ負けられませんので、、、^^、私も頑張って精進を続けて行きたいです。

録音の後、根本君、吉田さんも合流して、製作者同士の集まりとなりました。
楽器を手に、意見交換する姿はいつも真剣です。
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そして、お互いの楽器の音を聴き比べる、試奏会となります。
それぞれに、いろいろな思いを心に持ちながら、、悲喜こもごもの時間ですが、でも、確実に将来に向けての糧になる機会だと思いますので、これからも時々、こういう時間を持ちたいと思っています。
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左から、吉田朗子さん、根本和音さん、輪野光星さん、私、百瀬裕明さん、野瀬典子さんです。
あれ、なぜか明さんが居ない~?
この日は都合が合わなくて、、残念でした。。
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ミケにゃん、、私が帰国準備を始めると、必ずこうなります。。
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by violino45 | 2017-04-28 05:08 | 製作記 | Comments(2)

もう1台のヴァイオリン、ホワイトでのご紹介

5月7日開催のイベント、たくさんの御予約をいただき、まことにありがとうございます。
10時30分からの部はまだお席に余裕がございますので、ぜひこの機会にお目にかかれれば嬉しいです。
こちらの宮地楽器さんの電話番号(042-385-5585)で、ご予約を受け付けております。
各イベントの詳細は、こちらです。
http://strings.miyajimusic.jp/sale/event.php

さて、もう1台製作中だったヴァイオリンですが、ホワイトで完成しておりまして、遅くなりましたが、ご紹介させていただきます。
この楽器は、5月20日、21日に池袋で開催されます、「ヴァイオリン製作研究会 春の展示会」にて展示させていただきます。
両日とも、展示楽器を使用した試奏会がありますが、このヴァイオリンは日曜日の13時からの部で演奏いただく予定です。

いつもの、ストラディバリモデルで製作しました。
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裏板は、少し変化のあるトラ杢の1枚板を使いました。
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エフは、いつもどおり、少しアマティの影響を受けた時代のストラディヴァリ・スタイルです。
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コーナー部分の仕上げです。柔らかさと精密さの両立を常に考えて、仕上げていきます。
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ウズマキは、一つ前のヴァイオリンと同じく、今までとは少し違うイメージのストラディバリのモデルで製作しました。
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モデルは変わっても、いずれにしても黄金期のストラディバリを目指していますので、大きくイメージは変わっていないと思います。
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後頭部の彫り込みです。
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ウズマキも、シャープさと柔らかい雰囲気のバランスが難しいところです。
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ここのところ、クレモナも少し寒が戻って、ミケにゃんも体温調節が難しそうです。
皆様も、季節の変わり目、お体にはお気をつけてお過ごしくださいませ。
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by violino45 | 2017-04-25 05:07 | 製作記 | Comments(2)

41センチビオラのご紹介

5月7日開催の宮地楽器さんでのイベントには、たくさんの電話予約をいただき、まことにありがとうございます。
午前と午後の2回公演となりましたが、特に10時30分からの部はまだお席に余裕がございますので、ぜひこの機会に演奏会にてお目にかかれれば嬉しいです。
こちらの宮地楽器さんの電話番号(042-385-5585)で、ご予約を受け付けております。
イベントについてのご紹介は、前回の記事をご参照くださいませ。
http://violino45.exblog.jp/24046760/

さて、以前、ホワイトにてご紹介いたしました、41センチのビオラが完成しましたので、写真と動画にてご紹介いたします。
いつも使っている、ストラディヴァリモデルで製作しました。

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裏板は、少し細かいトラ杢のカエデを使いました。
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エフは、基本的にはヴァイオリンと同じく、アマティの影響を受けた時期のストラディヴァリをモデルとしています。
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裏板の、コーナー部分です。
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ウズマキは、いつものヴァイオリンのウズマキとはモデルが違いますので、少し雰囲気が異なって見えますが、ストラディバリのスタイルで製作しております。
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正面からです。
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斜めからのウズマキです。
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この楽器は、すでにお客様の手元にお届けしまして、大変喜んでいただけましたので、ホッとしているところです。
末永く、お客様とともに、良い音楽を奏でていって欲しいと、製作者として願っております。
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さて、動画ですが、、、以前もそうでしたが、クレモナではビオラの試奏をお願いすることがなかなか難しいので、今回は、また自分自身で弾いてみました。

ただ、練習不足な上に、タイミング悪く風邪をひいてしまい、倒れそうな体調の中での録音で、普段に増して音程もボーイングも不安定な状況で、お聞かせするようなものではないのですが、、、生まれたばかりのビオラの産声、音の記録としてアップしましたので、その点をご了承いただき、「勇者」を自負する方のみ、聴いていただければ幸いです。

内容は、前半が音階、後半がカイザーの一番を弾いております。
途中、指が痙攣しているように見えますが、本人的には、いわゆる、「ビブラート」というものをかけているつもりのようです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
現在製作中のヴァイオリンは、輪野さんに弾いていただき、動画をご紹介する予定ですので、お楽しみにです。


by violino45 | 2017-04-15 05:50 | 製作記 | Comments(2)

もう1台のヴァオリン、製作中です。

なかなか製作記を更新できませんが、現在製作中のヴァイオリンがもう1台ありますので、ダイジェストになってしまいますが、写真にてご紹介いたします。

いつものように、ブロック材に横板を貼り付ける作業から始まります。
センター部分の横板、曲げる前は真っ直ぐです。。。
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ベンディング・アイロンで曲げて、クランプでニカワ付けします。
この方法も、製作者によって様々なノウハウがありますが、私はこのやり方に慣れてしまいました。
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6箇所の横板が貼り付いて、ヴァイオリンの形になりました。
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裏板にカンナをかけて、平面出しをします。
この時点で、木材の硬さ、削った感触などを確認して、どのような楽器に仕上げていくかをイメージしていきます。
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横板の形を裏板に写し取って、ヴァイオリンの形に切り取ります。
裏板の場合、ボタン部分を残しておく必要があるのですが、、初心者のうちは、これを忘れて切り取ってしまうこともあるので、要注意です。。
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切り抜いた裏板を、大きく荒削りする作業です。
丸ノミで、ひたすら削っていきますが、この時点で、最終アーチの膨らみ具合を意識して削ることが大切です。
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パーフリングを入れた後、再び丸ノミで荒削りしますが、仕上がり面まで1ミリ近くになるくらいまで削りますので、荒削りとは言え繊細な作業です。
以前の楽器ですが、動画でご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=RfLiu2OTFQQ&feature=youtu.be
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そして、ミニカンナによる、アーチの整形に入ります。
木材の特性を見極めながら、どのような膨らみにすれば良い音で鳴るのか、正直、悩みながら削っていく作業です。
以前の楽器の動画は、こちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=wycw5YdeU1Q&feature=youtu.be
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最後に、スクレーパーで仕上げます。
楽器としての美しさと、音の良さを目指して、納得がいくまで仕上げていきます。
以前の動画はこちらです。
https://www.youtube.com/watch?v=TTZFfiEjzAs
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裏板が仕上がりました。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
なかなか余裕が無く、次回はまたもしかしてホワイトヴァイオリンになってしまうかもですが、ご紹介していきたいと思っております。

もう春も間近で、ミケにゃんも伸び始めました。
気持ちよさそうに寝てますが、痛くないのでしょうか。。
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by violino45 | 2017-03-20 03:31 | 製作記 | Comments(2)

春に向けての、ホワイトヴァイオリン

先日、製作途中をご紹介しましたヴァイオリン、ホワイトで仕上がりましたので、ご紹介いたします。

このヴァイオリンは、5月のGW、宮地楽器さんで開催予定のイベントでお披露目する予定です。
現在発売中のサラサーテ誌内の広告でも、イベントの内容をご覧いただけますが、詳細は、後日、詳しくご紹介させていただきます。

定番となりました、ストラディヴァリ1705年のモデルで製作しました。
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ストレートなトラ杢の裏板ですが、少しだけ変化があります。
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少しアマティ的な、柔らかさを持ったエフをいつも目指しています。
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コーナー部分の仕上げも、シャープさとともに、柔らかさ、温かみを感じる仕上がりを心がけています。
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ウズマキは、今回の楽器から、少し違うモデルを試しています。
ストラディヴァリ・モデルには変わりはないのですが、少しだけ、繊細さを表現しやすいモデルにしてみました。
でも、モデルが変わっても、製作している間に、自分のスタイルになっていきますので、最終的な仕上がりの印象は、ほとんど変わらないのかもしれませんです。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
この季節、暖かかったり、寒かったり、気温の変化が激しいですので、皆様、体調にはお気をつけてお過ごしください。
ミケにゃんも、まだ固い、桜のつぼみのように眠っております。
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by violino45 | 2017-03-10 14:26 | 製作記 | Comments(4)

厚み出し動画の続きと、クレモナ散歩。

前回、丸ノミでの厚み出しを紹介しましたが、今回は、ミニカンナとスクレーパーでの仕上げ作業をご紹介します。
4分程度の動画で、前半がミニカンナでの削り、後半がスクレーパーでの仕上げです。

スクレーパーでの削りは、ほぼ仕上げの厚さに近づいておりますので、かなりの騒音が出る作業で、夜間はできない仕事です。
また、厚み測定ゲージの、コンコンという音も、楽器っぽく?響くようになるので、気持ち的にも盛り上がってきます。




さて、普段は引きこもりで、、、ほとんど散歩などもしない私ですが、先日の日曜日、仕事が限界まで煮詰まったので、徒歩5分程度のドゥオーモ(大聖堂)まで、ワイドレンズを持って散歩してきました。

自宅の玄関を開けると、こんな景色です。 
隣人さんが世話をしている観葉植物がいい感じです。
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建物の外に出て振り返ると、こんな感じです。
この黄色いアパートに、15年間住んでいます。
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通りに出るための門です。
電動で開閉します。
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通りに出ると、こんな感じ、、、ベスパが良く似合う景色は、さすがイタリアです。
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通りを進むと、突き当たりにドゥオーモとトラッツォ(時計塔)が見えてきます。
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こちらは後ろから見たドゥオーモです。
製作学校時代は、毎日、この後ろ姿を見ながら通学しました。
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こちらは、真横から見たドゥオーモです、ライオン君?が居ます。
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そして、見慣れた、正面からの映像です。
いつ見ても、荘厳な雰囲気に圧倒されます。
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もう少し進むと、ストラディバリ広場ですが、この日はアンティーク市が開かれていました。
というか、これを見るために散歩に出たのですが。
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時計塔が見える路地にも、屋台が並んでいます。
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なにやら真剣に物色する婦人が約一名。。。
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この日は穏やかな天候で、ドゥオーモ前も賑わっていました。
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帰り道、雰囲気の良い路地の入り口に、雰囲気の良い自転車がありました。
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自宅に向かう道の風景です。突き当たりに教会が見えます。
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古ぼけた自転車も、なぜかオシャレに見えます。
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自転車の国イタリア、冬でもレーシングスーツで走っている人をよく見かけます。
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一時間の外出でしたが、ミケにゃんは、何事も無かったように丸まってました。
でも、薄目を開けて、様子を伺っていますね。。
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by violino45 | 2017-02-25 16:50 | 製作記 | Comments(7)

ヴァイオリン製作 写真と動画(厚み出し)

気がつけば2月になってしまい、新年の挨拶から更新できず、失礼しておりました。

久しぶりの製作記、ダイジェストになってしまいますが、現在製作中のストラドモデルのヴァイオリンを、少し写真でご紹介させていただきます。

製作動画も久しぶりにアップいたしました。

内型に貼り付けた横板の形を、裏板に写し取る作業です。
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最初の荒削りです。
大まかな仕事ではありますが、この時点でアーチの膨らみを明確にイメージできているかどうかで、その後の仕事の精度とスピードが大きく違ってきます。
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パーフリングを入れた後の、再び丸ノミでの荒削り工程です。
ここで良い形に整形しておくと、この後のミニカンナの作業が上手くいきます。
以前アップした動画は、こちらです。
d0047461_653811.jpg


ミニカンナでのアーチ整形作業です。
ここでほぼアーチのイメージは仕上がりますが、スクレーパーでの作業でさらに追い込んでいきます。
動画は、こちらです。
d0047461_6114054.jpg

d0047461_6153182.jpg


スクレーパーでアーチを仕上げます。
削る量は少ないですが、実際は、この作業がもっとも時間がかかります。
以前アップした動画は、こちらです。
d0047461_614478.jpg


アーチが仕上がったら、裏側を削って、厚みを出していきます。
アーチの作業は、音作りにも重要ですが、見た目の美しさを最大限に表現するために神経を集中させますが、厚み出し作業は、美的感覚はとりあえず置いておいて、ひたすら良い音を追求するために、厚み配分に集中して削っていきます。
d0047461_620645.jpg


別の楽器の映像ですが、厚み出し作業の第一段階を動画でご紹介します。
丸ノミを使っての、荒削りとなります。


ご覧いただき、ありがとうございました。
今後も、できるだけ更新していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

そろそろ春が近づいてきていることを、感じているのか、いないのか、、、。
d0047461_6273871.jpg

by violino45 | 2017-02-04 06:33 | 製作記 | Comments(2)

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