バスバー

バスバーを接着後、ミニカンナで削ります。
どのくらいの厚さ、高さ、にしたら一番楽器の良い音を引き出せるか、悩みますが、削りながらバイオリンの音を出せない以上、今までのデータと、今回の材料を見比べて、予測して削る事になります。
もちろん、叩いたり、ひねったりして、響きや強度を確認しながらですが。
d0047461_21525051.jpg

バスバーが仕上がってから、または削りながら表板の厚さを再調整することもあります。
もちろん、厚くする事はできませんですが、、、、。
d0047461_21544947.jpg

これは珍しい映像かも、、、。
裏側から見たエフです。
ちょっと恥ずかしいです、、。
表側ほどは、完璧に仕上げることはできない、というか、表側から見て美しく見えるように、裏側からはある程度妥協する必要も出てきます、、、。
というか、普通は見えないところなので、気にしなくてもいいのかも知れませんが、、、
でも、適当に仕上げると、表側から見ても、なんとなくだらしないエフに見えるのです、不思議と。
d0047461_21583780.jpg

バスバーの右横に、黒い短い線が見えますが、これが、駒の足の位置になります。
バスバーは、駒の足から、少しだけ内側に貼り付いているということが、お分かりいただけたと思います。
by violino45 | 2007-08-23 22:03 | 製作記 | Comments(12)
Commented by kawailaw at 2007-08-23 22:19
演奏者として、若い子にいつも言います。神は、細部に宿る、と。製作においても、同じことなのですね。
Commented by 菊田 at 2007-08-24 06:19 x
kawailawさん、こんにちは。
なるほど、、、ありがたいお言葉をありがとうございます。
私の楽器の中に神様がいらっしゃるかどうかは、自信がありませんが、、、、、あ、そういう意味ではないですね、、、(^^)。
私の場合、時々、妖精やオンネンを封じ込めてしまうことはあるようですが、、、。

神は細部に宿られて、悪魔は自分の心の中にあるのかもしれません。
細かい作業で手を抜くと、必ず大きな失敗が待ち構えている気がします。

Commented by kawailaw at 2007-08-24 09:55 x
神ならぬ身の誰しも、己のうちに魔性のものをもつ、そんなものでしょう。デュメイは演奏とは祈りでなければならないと言います。私は信仰はありませんが、心を込めて祈るかのように演奏するとき、音楽の神様がまるで魔法のように私たちの指に心に舞い降りてきてくれて、真の音楽を紡ぎ出すのかも知れない、と思うのです。裏エフを拝見していて、カンナをかけるときやナイフできるときも、結局、同じこと、なのかもしれないと、感じました。
Commented by nobara@邪念だらけ at 2007-08-24 14:34 x
こんにちは。
解説を読みながら、スクロールして最後の写真を見たとき、なぜか涙が、、、

磨かれた確かな技術、よい道具、そして最後を決めるのは、作り手の心、感性なのですね。
ほんとうだ、演奏と同じ。。
Commented by 菊田 at 2007-08-24 15:40 x
Kawailawさん、ありがとうございます。
そうですね、ほんとうにそう思います。
演奏とは祈り、、、、、製作も、祈り、、、。

でも、神様も気まぐれで、どれだけ祈っても降りてきてくれない時もありますね、、^^。
それもまた、製作の魅力、面白さのような気がしますし、降りてきてくれなくとも、神様の目には全てお見通し、ですからね。
Commented by 菊田 at 2007-08-24 15:51 x
nobaraさん、こんにちは、、。
そ、そんな、、涙なんて、、、、、はい、ハンカチ。
でも、共感していただけて、私もとても嬉しいです。

私のモットーのひとつに、「一音入魂」というのがあるのですが、心のこもった演奏は、本当に一音だけで感動しますよね。
製作も、そうありたいと、日ごろから思っています。

もちろん、一音に魂を込めるためには、それまでに、それこそ血のにじむような練習が必要なのだと思いますし、簡単な事ではないと思います。
でも、それだけの事をした人には、きっと、神様が降りてきてくれるのだと思います、デス。

あ、また、精神修行ブログになってしまった~。
Commented by かとう at 2007-08-24 18:45 x
菊田さん、こんにちは。
おかげさまで,バスバーをじっくり見る事が出来ました.
バスバーの厚みのピークは,駒の足位置くらいかな,と思っていたのですが、写真では,少しネック寄りにも見えますね.

「一音入魂」,私も、心して練習しようと思います.
どんなに短い練習曲でも,全ての音符に心を配って弾く事って,難しいデスネ.
ここ最近の練習のテーマです.
Commented by たにつち at 2007-08-25 00:30 x
裏側から見たエフの鮮やかさも素晴らしいですね。
あ、工作精度のことはあまり言ってはいけないのでしたっけ。
設計図どおりではなく、材の性格によって、厚みや高さを一台ずつ変えて仕上げるというところが、奥深い世界ですね。
「一音入魂」・・私もこころせねば~
Commented by 菊田 at 2007-08-25 14:34 x
かとうさん、こんにちは。
お、、、さすが、鋭いご指摘ですね。
バスバーの厚みというか高さのピークは、いろいろな説や流派があって、面白いのですが、私は、楽器の真ん中にしています。

駒の位置は、楽器の中心からは2センチほどずれていますので、バスバーのピークは一致しない事になるのです。

駒の位置とバスバーのピークを一致させる製作家もいらっしゃると思います。
それぞれに、理由があるのですが、決定的な違いは無いと思っています。

「一音入魂」、、、かとうさんの演奏をお聴きしたときに、一つ一つの音をしっかりと大切に弾かれているのを感じましたデス。
テニスも、一打入魂、ですね。
私も、若い頃(あ、失言)、、テニスにはかなり熱中しました。
ボルグ、コナーズ、マッケンロー時代、デス。
Commented by 菊田 at 2007-08-25 14:53 x
たにつちさん、こんにちは。
いえいえ、工作精度はとても大切なことですので、ご指摘いただければ嬉しいです。
演奏で言うと、カイザーのような基本練習に相当すると思います。

でも、「精度」ばかりではつまらない楽器、演奏になってしまいますので、そのあたりが難しいところなのかもしれませんね。

楽器製作も、設計図どおりに製作できるようになって初めてスタート地点で、でも、そこからが長い修行の始まりなのかもしれません。
楽譜どおりに弾く事ができてからが奥深い、演奏の世界のように。。

でも、そういうこととは関係なく、人を感動させる音楽や、味わいのある楽器も存在するわけで、、、、これもまた奥が深い、、というか、面白いですよね。

たにつちさんの入魂の演奏、いつも拝聴して、エネルギーをいただいておりますデス。

Commented by GORO at 2007-08-28 02:11 x
精神修行ブログを有難う御座います。
今回は特にコメンターも巻き込んだ、数珠の名言集ですね。

>適当に仕上げると、表側から見ても、なんとなくだらしないエフに見えるのです、不思議と。

>神は、細部に宿る、

>神は細部に宿られて、悪魔は自分の心の中にあるのかもしれません。
細かい作業で手を抜くと、必ず大きな失敗が待ち構えている気がします。

>演奏とは祈りでなければならない

それともちろん
>「一音入魂」

どれも心を揺さぶる言葉ばかりです。
演奏面では、我侭な魂をこめることには一歩づつ近づきつつありますが、残念ながら苦悩や叫びではあっても、祈りではないなぁ。
我侭な魂ではなく、謙虚で積極的な魂なのだと思います。

製作面で一音入魂が出来ることになることが、今の課題です。

皆さんの演奏が聞いてみたくなりました。
Commented by 菊田 at 2007-08-28 06:19 x
GOROさん、、、精神修行ブログにようこそです。
そうですね~、皆様の素敵なコメントに触発されて、私も、自分の仕事の意義や、注意点などを再発見させていただけるので、細々と、拙ブログを続けてきて良かったと思っています。

私も、製作において、苦悩や叫びの方が多いですが、神様ではなく、人間が作る物ですから、いろいろな思いが込められて当然ですし、だからこそ共感もいただけるのではないかと思っています。

私は、私の師匠が、悩みながら、時には鼻歌を歌いながら仕事をしている後姿が大好きですし、そうして出来上がった楽器は、どこから見ても、師匠そのものです。
私も、その域に少しでも近づけるように、、、、まだまだ修行は始まったばかりです。
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